2016年09月29日

「百合の世界入門」が10月18日に発売 仲谷鳰さん・缶乃さんらが参加

「百合の世界入門」という本が10月18日に玄光社さんより発売されます。

百合の世界入門

Amazonの紹介文によると、この本は……

百合のマンガ作品を紹介するガイドブック。名作から新しい作品まで幅広く取り上げる、初級者から中級者に向けた本格百合のガイド本。

とのこと。取り上げられている作品数は140以上。これはかなり期待できそうです。


表紙イラストは、「やがて君になる」の仲谷鳰さん。百合アンソロジー「エクレア」でも表紙に抜擢されていますし、今もっとも旬の百合作家さんです。


他にも、缶乃さん(「あの娘にキスと白百合を」)、くずしろさん(「犬神さんと猫山さん」「姫のためなら死ねる」)、森永みるくさん(「GIRL FRIENDS」「ハナとヒナは放課後 」)、玄鉄絢さん(「少女セクト」「星川銀座四丁目」)らがイラストとインタビューで参加。イラスト集・読み物としてもとても楽しめる内容になりそうです。



というわけで、かなり面白くなりそうなこの「百合の世界入門」。

百合入門を掲げた書籍は過去にもいくつか出版されていますが、取り上げる作品に偏りがあったりして十分な内容ではなかったように思います。その点、「百合の世界入門」はなんと140作品を紹介ということで主要な作品は十分にカバーしてくれそう。イラストやインタビューで参加する作家さんの顔ぶれからも、世代や出版社の垣根を越えて普遍的な観点で作られていることが伺えます。

これから百合の世界を知りたい初心者も、予習・復習がしたい中級者以上も楽しめる書籍になりそうです。

発売日は10月18日です。


 
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2016年09月28日

「電撃大王」編集部による「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」

「電撃大王」編集部による新たな百合アンソロジー「エクレア」の制作が発表されました。


『エクレア あなたに響く百合アンソロジー』制作決定!(電撃大王ブログ)


「電撃大王」編集部制作ということで、「やがて君になる」を連載中の仲谷鳰さんが表紙と漫画で参加するのが目玉です。



現在公式に発表されている作家陣は以下の通り。百合的にかなり豪華な面々が揃っています。

【執筆作家】
仲谷 鳰/天野しゅにんた/伊咲ウタ/伊藤ハチ/にしお栞/ハルミチヒロ/平尾アウリ
ほか総勢19名



KADOKAWAは最近「やがて君になる」「あの娘にキスと白百合を」など、百合漫画の良作を次々に送り出しています。ついに本格的な百合アンソロジーまで作るとは、ちょっとすごいことです。百合メインの漫画たちがここまで注目を集めるとは、時代の変化を感じます。

発売は11月26日とのこと。とても楽しみです。


ところでなぜタイトルが「エクレア」なのかは不明。菓子パンを連想しますが本来はフランス語で「稲妻」という意味らしいので、電撃→稲妻、という発想でしょうか。
 
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「きんいろモザイク」第7巻(原悠衣)

原悠衣さんの「きんいろモザイク」第7巻を読みました。



金髪が大好きな女の子・忍と、イギリス人の留学生・アリスの日常を描いたこの作品。女の子同士の微笑ましいやりとりが魅力で、素直になれない綾と親友の陽子、忍同様に金髪大好きな穂乃花とその想い人カレンなどもみどころです。


姉妹

この巻前半の百合的みどころは、姉妹にまつわるエピソード。姉妹に憧れる綾のために、アリスとカレンが綾の家に妹としてやって来ます。

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こういうその場の思い付きみたいなことを本当に実行してしまうのがこの作品のキャラ達のすごいところ。この行動力はどこから来るのでしょう。普段はありえない組み合わせの姉妹百合(?)が見れる貴重な回です。


修学旅行

3年生への進級とクラス替えを挟んで、巻の後半では修学旅行が始まります。数話分使っており、事実上今回のメインです。

行き先は京都・奈良。アリスによる名所解説が妙に詳しいので観光ガイドとしてもなにげに実用的かもしれません。

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修学旅行中はみんなテンションが上がっているのか、百合的にも良い感じのイベントがちょくちょく発生します。

綾はやたらと恋バナをしたがります。

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綾は今回やけに女の子同士の恋(少なくとも綾は恋と認識しているらしい)にちょっかいを出したがる印象です。穂乃花のことも応援しています。


一方、穂乃花はカレンとツーショット写真を撮りたいのですが勇気が出ず、旅行中ずっとモジモジしています。普段からわりと金髪愛をオープンにしている印象ですが、いざとなると勇気が出ないようです。

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観光要素と日常ギャグと百合ネタがバランス良く入っており、かなり楽しく読めた修学旅行編でした。




最後に載っているおまけ的エピソードでは、忍の姉である勇(いさみ)が主役。自分がどうしてモデルを始めたのかを思い出したところ、忍の存在に行きつきます。小さい頃からあまり何かに熱中することはなかった勇ですが、いつも一生懸命な忍を見るのは好きでした。勇本人は否定していますが客観的にはかなりのシスコンで、陽子からは「勇姉は本当にしのが好きだなぁ」と言われていました。

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自分も何かに一生懸命になってみたいと思っていたところモデルの仕事に出会った……ということのようです。

修学旅行編という都合上今回は出番少なめだった勇ですが、最後にかなり良いエピソードをもらっているのではないでしょうか。キャラの掘り下げ的にも百合的にも思わぬ一面が見れた気がします。




【電子版】


 
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2016年09月27日

コミックキューンから「にゃんこデイズ」がアニメ化決定

たらばがにさん原作の漫画「にゃんこデイズ」のアニメ化が発表されました。コミックキューンで連載されている作品です。


本日(9月27日)発売のコミックキューン11月号で正式に告知がされています。

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「にゃんこデイズ」は、タイトルの通り猫のお話。ですがこの作品でいう「猫」というのは現実世界ににあるあの猫ではなく、小さい女の子の姿をした架空の生き物です。主人公の友子と猫たちがたわむれる姿は結構百合っぽい?

それ以上に注目なのは、友子とあづみの友情。人見知りで友達も少ない友子ですが、猫好きという共通点を通してクラスの人気者・あづみと親友になります。あづみは友子に対しかなり積極的で、ちょくちょく百合っぽい空間が発生します。猫にかこつけて知子とあづみがイチャつくための漫画と言っても加減ではないかもしれません。


コミックは現在第一巻まで発売中です。





「パンでPeace!」「ひなこのーと」に続き、コミックキューンから早くも3作目のアニメ化。いずれも日常メインですが、ちょっとずつ百合要素があって良い感じです。

コミックキューンは百合要素のある作品が非常に多いですし、次は是非百合メインの作品からもアニメ化してほしいですね。
 
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2016年09月25日

英語版「FLOWERS春篇」その2

前回の記事では、英語版「FLOWERS春篇」のパッケージとゲーム冒頭を紹介しました。今回は、その続き。


起動メッセージ

最初に起動画面のメッセージについても触れておこうと思います。日本語版では「起動後は現実から離れ、少女たちとの甘美な百合の世界をお楽しみくださいませ」というユニークなメッセージが表示されました。

実は日本語版の時点でここに英訳が添えられており、"Aslo,away from reality after starting, A world of sweet lily of girls Please enjoy."となっていました。少し読めばわかると思いますが、日本語版の内容を一単語ずつ直訳していっただけの文法的に意味をなさない文章です。

今回の英語版では、きちんと意味の通る英文が新しく書き下ろされています。

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Please forget your troubles and enjoy this beautiful yuri world.
(心配事は忘れ、美しい百合の世界をお楽しみください)

日本語版の元の文章からするとちょっとシンプルでわかりやすい感じになりましたね。



chapter1  Spring Awaking(春の目覚め)

OPの後は、蘇芳のモノローグが始まります。黒い背景に縦書きのメッセージウィンドウはファンにはもうおなじみですね。

英語版では、英訳が画面下に表示されます。

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ちなみに体験版の時点では日本語の縦書きウィンドウは消去されていたのですが、製品版では復活したようです。やはりレイアウト的に寂しいということになったのでしょうか。


ストーリー本編は、入学式の場面から始まります。蘇芳は学院のミッションスクール然とした雰囲気に感心したり、人見知りぶりを発揮しておろおろしたり。

ここで最初の選択肢。前にいる子の肩についた桜の花びらを取ってあげるかどうかという選択です。

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I should take it.
(取ってあげた方が良い )

No, it might be rude.
(いや逆に失礼に当たらないか)


当然ながら、おおむね日本語版と同じ内容ですね。

ストーリーはファンにはもうおなじみだと思うので、以下では英語的に特に面白い部分を中心に紹介していきます。


Is she just trying to be polite?

入学式後、教室の場面。会う人会う人から美人だと言われる蘇芳ですが、自覚はないようです。単なる社交辞令だと受け取ります。

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Suoh: Is she also just trying to be polite?

日本語版では「また社交辞令!?」という台詞だったのですが、英語版では「丁寧な態度を取ろうとしているだけかも」という意味の文章になっています。「社交辞令」という言葉の英訳としてはわりと定番の言い回し。

文法的には、現在進行形になっている点に注目です。英語では現在形は普遍的な性質を表しますが、現在進行形はその瞬間の一時的な状態を表します。現在進行形にすることで、polite(丁寧な、気を遣ってくれる)な状態は今だけかもしれないというニュアンスが出るわけですね。



Sasakiさん

苺が「沙沙貴」というちょっと難しい名字を手のひらに書いて教えてくれる場面。

日本語版では当然日本語(漢字)だったのですが……

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英語版では英語(アルファベット)に変更されています。

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イベントCG内の文字まで手が加えられていると、ちょっとこだわりを感じますね。

ただキャラクターの意図としては、難しい漢字だからこそ書いて教える必要があったわけで、アルファベットなら書く必要が無いのではという気も。日本人の名前のローマ字表記法は決まっているのでスペルを間違える要素はないはずですし……。



よろしく!

教室で一人ずつ自己紹介をする場面。日本語だと最後に「よろしくお願いします」で締めるのが定番ですが、英語ではこれをそのまま訳して"Please take care of me"などとは言いません。

「FLOWERS」の英語版では、キャラクターごとに様々な「よろしく」を見ることができます。言い回しは違いますがおおむね同じ意味です。

林檎: Thanks
苺: Thank you
蘇芳:Thankth(ちょっとかんだ)
マユリ: Nice to meet you.
立花: Thank you for your attention.

Thank you (thanks)は「ありがとう」以外にも様々な場面で使える表現です。「先にお礼を言っておくのでよろしくお願いしますね」的なニュアンスで、依頼の意味が込められています。ビジネスメールなどでも多用されます。

Nice to meet you.は教科書などでは「初めまして」と訳されることが多いのですが、実際には初対面の相手との挨拶全般に使えます。ここでのマユリのように「よろしくお願いします」の意味で使うこともあります。



送りオオカミ

日本語のダジャレが英語でどう訳されているのかは気になるところです。

例えば、温室の場面。マユリがダリア先生を冗談で「送りオオカミ」と呼んだところを本人に書かれてしまい、「おお神よ」というダジャレで誤魔化そうとするシーンがありました。

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これが英語でどう訳されたかというと……

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オオカミ → wolf
おお神 → O(Oh) lord

そのまんまでした。

ダジャレにもなってないし、これでは誤魔化せないような……?

それともダジャレとは別の何らかの英語的ジョークなのでしょうか。私のレベルではよくわかりませんが、いろいろと気になる一節でした。



off to a great start

蘇芳がハンカチと間違えて下着で汗をふいてしまう場面。日本語版でもchapter1のオチ的扱いで印象に残るシーンでした。

ここでのマユリのツッコミが、日本語では「初日から飛ばすね、白羽さん」でした。英語では……

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"You're off to a great start, Shirahane-san."

off to a great startは、「好スタートを切る」「幸先が良い」といった意味。スポーツなどでよく使われる表現です。英語らしいユニークな翻訳になっているのではないでしょうか。




翻訳のクオリティ

chapter1が終わったところで、翻訳の質に関して感想を書いてみたいと思います。

初期の体験版と比べれば、英語は大幅にクオリティアップしています。体験版はchapter2しか収録されていませんでしたが、当初の調子ではゲーム全体に渡って怪しい品質になっているおそれがありました。

体験版が海外ユーザーの酷評を受けたため、スタッフの変更などを経て大幅に改善されたのが製品版です。chapter1を見る限りは特別おかしいというほどの部分はなく、問題ない品質に仕上がっていると思います。


しいて言うなら、日本語にあった言外の意味や行間のニュアンスはあまり再現されていません。そのキャラクターがなぜそのような言動をしたかという点が、言語の性質上わかりづらくなっていることがあります。「沙沙貴」をアルファベットにしてしまう、「オオカミ」と「おお神」をそのまんま"wolf"と"o lord"にしてしまう、といったあたりはその典型です。

もっとも、このあたりはこだわりだしたらキリがない点です。文字通りの意味を正確に訳すという方針で一貫しているのなら、それはそれで1つのスタンスとして有りなのだろうと思います。


翻訳の経緯

付け加えておくと、英語「FLOWERS」は経緯が特殊で、もともと非常に低いクオリティだったのを後から急遽別の翻訳者さんが入って修正したという事情があります。

翻訳者さんのブログには、翻訳作業の詳細が語られています。

What did I do to Flowers?
(意味:私が「FLOWERS」にしたこと)

以下、重要そうな部分をいくつか引用させていただきます。

When I came to it, the script was VERY uneven in terms of quality, with some areas needing little adjustment while others needed quite a lot of work.
(私が入った時点で、テキストは出来に非常にムラのある状態でした。微妙な調整が必要な部分があれば、大幅に手を加える必要のある部分もありました)

There were some truly awful sections where the Japanese had been completely misinterpreted, and then there were other sections, including jokes and puns, that were actually really good.
(完全に誤訳のひどい箇所もありました。一方、ジョークやダジャレが上手く訳されているところもありました)

As such, it’s difficult to say how much of the finished product is “my work”.
(そのような事情なので、製品版のうちどこまでを私の仕事と呼べるかは難しいところです)


(中略)


What I can confidently say I did do was make sure to check every line against the original Japanese and correct errors wherever I found them.
(私が自信をもって言えるのは、日本語版を徹底的に参照して可能な限りのミスを修正したということです)

I hope that I’ve helped bump the quality up to the level this wonderful game deserves and done justice to fans’ expectations of me.
(当初の酷い状態を脱してこのゲームにふさわしい出来になっていること、そしてファンの皆さんの期待に沿えることを願います)


要するに、現在の翻訳者さんは作業を一から担当させてもらえたのではなく、他の人が作った初期案(かなり酷い出来)を「修正」する立場で入ったようです。時間もかなり限られていたようですので、相当に大変な作業だったことが想像されます。

製品版の翻訳も感想は人によりけりでしょうが、個人的には十分よくできているのではないかと思います。





FLOWERS 英単語帳 chapter1

最後に、chapter1で特に重要な英単語をまとめておきます。


missionary school:ミッションスクール

(主に基督教の)布教を目的とした学校のこと。


cathedral:聖堂、大聖堂

入学式などが行われる場所。後の場面でもたびたび登場します。


chestnut:クリの実、くり色、くり毛

マユリの髪の毛の表現として何度か登場。


hymn:聖歌

入学式で歌われています。


rude:失礼な、無礼な

人見知りな蘇芳は、「こんなことしたらかえって失礼では」という感じでいろいろ気を遣います。


dormitory:寮

アングレカムは全寮制です。


character:文字

「キャラクター」「性格」の他に「文字」という意味があります。漢字は「Chinese character」。


mole:ほくろ

沙沙貴姉妹を見分ける目印として重要らしい。


impetus:勢い、弾み、拍車

「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」の「ご鞭撻」の部分。沙沙貴姉妹には意味が伝わらなかった。


greenhouse:温室

作中何度か足を踏み入れたり、後に事件が起こったりする場所。chapter1ではダリア先生に花の世話を頼まれます。


soil:土、土壌

「赤玉土」はakadama soilと訳されています。


jargon:専門用語
Greek:ギリシャ人、ギリシャ語、わけのわからないこと


マユリさんの「専門用語ばかりで、ちんぷんかんぶんだ」という台詞は"This jargon is all Greek to me."


gazebo:見晴らし台、東屋

お茶会スポットとしておなじみ。


tea:紅茶

英語はイギリスの言葉なので、teaと言えば基本的に紅茶を指します。緑茶はgreen tea.


brew:醸造する、お茶を入れる

お茶会のシーンでよく使われます。


pour:(水などを)そそぐ

立花さんがお茶をカップにそそぐ様子の描写。


flavor:風味、味、フレーバー

香りよりも味の意味が重要です。


panties:パンティー、下着

英語ではpantsと言うと「ズボン」のことになってしまうので、下着と明示したいときは「panties」となります。複数形が通例。
 
タグ:flowers
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2016年09月24日

「ゆりたん 百合×英単語。」「英検1級の勉強法」等の電子書籍を99円でセール中

英語版「FLOWERS」をプレイできたことを勝手に記念して、電子書籍のセールを行います。私がKindleストアで販売している英語関係の本が一律99円となります。

「ゆりたん 百合×英単語。」シリーズは、百合で英語を学ぶ単語集。すべての単語に百合な内容の例文付きです。

 

以下は、百合とは無関係な普通の参考書。興味がありましたらどうぞ。

 

セール期間はとりあえず今週末いっぱいを考えています。
 
タグ:電子書籍
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英語版「FLOWERS春篇」その1

「FLOWERS春篇」の英語版を購入したので紹介したいと思います。

ダウンロード版は日本から購入できないようなので、パッケージ版を注文しました。箱の外観はこんな感じです。

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裏面。

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今回購入したのは、「Special Package Limited Edition」です。強いて訳すなら「特別限定版」という感じでしょうか。ゲームディスクの他に、以下の特典が付属しています。

「Steam Key」(Steam版のダウンロードコード)
「Two Acrylic Figures」(アクリル製フィギュア2体)
「Three Double-sided Illustration Cards」(両面イラストカード)
「Limited Edition Package」(限定版パッケージ)

上記の特典はいずれも英語版オリジナルの物なので、なにげに貴重かもしれません。

イラストカードとアクリルフィギュアはこんな感じ。

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フィギュアは一応台座付きなので立たせることもできます。


特典類はいずれも既存のイラストを使ったものですが、FLOWERSにこういうグッズが付いてくること自体が結構新鮮です。

日本語版のシンプルなパッケージと比べてみても面白いかも。

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※日本語版のパッケージ




prologue

ゲームは、ピアノを弾く蘇芳のモノローグから始まります。


The thing I want, I will never have.
(私の欲したものは、決して手に入らない)

これが第一声。


ピアノを弾く蘇芳の心には、義母との確執、そして周囲からの期待と重圧が行き来します。

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Just this once... let that which the Angraecum flower stands for be mine...
(どうかこの一時だけ、アングレカムの花言葉を私に──)


イベント用の特殊なテキスト表示は英語版でもきちんと再現されており、雰囲気は上々です。



時間は戻って、蘇芳が初めてアングレカムを訪れる場面。暗い夜道を歩いた末にたどり着いた先で、蘇芳は2人の女の子に出会います。

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???: Wow... I've never seen someone so beautiful...
???「すごい……こんな綺麗な人、初めて見た」


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???: A cherry blossom fairy? No... such things don't exist!
???「桜の妖精……?いや、そんなはずはないか」


彼女達の反応を見るに、蘇芳は客観的に見てかなりの美人のようです。蘇芳と彼女達との数奇な運命を予感させつつ、OPムービーに入ります。



日本版ももう2年以上前なので、今見るとちょっと懐かしいですね。

ちなみにムービーの内容は日本版とまったく同じのようです。曲紹介やスタッフ・キャストさんの紹介も日本語のままになっています。さすがにムービーにまで手を加えるのは大変だったのでしょうか……。

ムービーが明けると、いよいよ本編であるchapter1が始まります。

ストーリーの続きと詳しい感想は、また今度の記事で。



FLOWERS英単語帳

最後に、ここまでのストーリーで出てきた英単語の一部を紹介。特によく登場するもの、ストーリー上重要なものを取り上げます。


Angraecum:アングレカム

本来は花の名前ですが、この作品では舞台となる学院の名前にもなっています。


academy:学校、学院

「聖アングレカム学院」はSaint Angraecum Academy。


step-mother:義母

蘇芳の過去に重要な関係を持つ人。プロローグで存在が言及されます。ちなみに義妹や義姉だったらstep-sister。


accompaniment:(楽器の)伴奏

accompanyは通常「付き添う」とか「付属する」という意味ですが、音楽の話で出てきた時は「伴奏」の意味になります。accompanimentはその名詞形。


grandfather:祖父

蘇芳は最近まで学校に行かず祖父と2人きりで暮らしていました。趣味や特技にも祖父の影響が伺えます。


friend:友達

おそらく序盤の最頻出ワードの1つ。友達を作ることが蘇芳の何よりの願望であり、同時に不安要因でもあります。


Amitié:アミティエ

フランス語で「友情」「友好」。この作品では学院特有の疑似友人システム「アミティエ制度」として登場。


cherry blossom:桜

春ということで、桜の花が舞っているという描写が何度か入ります。マユリが蘇芳を桜の妖精と形容したりも。


petal:花びら

ちなみに「その花びらにくちづけを」の英語版タイトルはA Kiss for the Petals.


beautiful:綺麗、美しい

桜の花、あと蘇芳がよく言われます。


introverted、shy、withdrawn

いずれも「内気」「引っ込み思案」といった意味。蘇芳が自信の性格をこう形容します。


stumble:つまずく、よろめく、どもる

なんかやけに転んでいる気がする序盤の蘇芳。「どもる」という意味でも使われます。


embrace:抱きしめる

序盤は思わぬ事故ハグが頻発します。


embarrassed:恥ずかしがって、困って

人見知りな蘇芳はよくこの心理状態になります。
 
タグ:flowers
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2016年09月23日

「あの娘にキスと白百合を」第5巻(缶乃)

缶乃さんの「あの娘にキスと白百合を」第5巻を読みました。



女子校である清蘭学園を舞台に、女の子同士の恋をオムニバス形式で描くこの作品。前巻では既存キャラの掘り下げがメインになっていましたが、今回は表紙の通り新キャラクターのエピソードになります。


あらすじ

今回の主役は、広報委員会の2人。2年生の伊東紗和と1年生の西河いつきです。広報誌の記事を担当することになった2人は、優等生として有名な白峰あやかを取り上げようと考えます。そんなとき耳にした、あやかがかつて1日だけ学校をサボったことがあるという噂。2人は調査を開始するのですが……。

紗和は、なぜだかいつきに嫌われているような気がしてなりません。実際ときどき睨まれているようです。かと思えば急に親しげになったりも。いつきにそのような態度を取られる覚えのない紗和は困惑します。

しかしあるとき、いつきは真相を明かします。実は紗和といつきは小さい頃(幼稚園〜小1くらい?)頃の親友だったのです。しかもキスをしたり、将来の夢を誓い合ったりした仲だったとか。

いつきは当時を思い出すように、紗和にキスをします。

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いつきが幼い日の思い出にこだわる一方、紗和は当時のことは詳細には覚えていないようです。でも紗和なりに、現在のいつきとの関係をもう一度築いて行こうと考えます。


感想

先輩と後輩もの、それか委員会ものという印象で始まる今回のエピソード。あやかの秘密を探ろうとするシーンは探偵もののような感じも。やがては実は幼馴染ものであったことが明らかになり、幼い日の記憶が重要要素に。そして後半ではモデルや写真の話まで出てきて……。ジャンルがめまぐるしく変わっていく、新たなタイプのストーリー構成。それでいて紗和といつきの恋愛物語として一本筋が通っていて、きれいにまとまっています。個人的には、これまでの巻の中でも特にわくわくしながら読めたエピソードでした。


あやか&ゆりね

エピソードごと(おおむね1巻ごと)に主人公を変える群像劇スタイルの作品ですが、あやかとゆりねは常にストーリーに絡んできます。今回の場合は、紗和たち広報部に過去のサボリ疑惑を捜査されるという立ち位置での登場でした。

疑惑の真相は、第1話の内容にも通ずる意外と重いもの。常に完璧であろうとするあやかの強迫観念に踏み込んだストーリーとなっています。といってもただネガティブなだけの話ではなく、未来に向けた希望も描かれます。その中で、ゆりねの存在があやかの中でより大きくなっていることがうかがえます。

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キスシーンはあやかの迷いが絵のみで表現された面白いものになっています。

ストーリー面でも演出面でも新しい挑戦がいろいろ見られる巻でした。




【電子版】

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