2017年09月19日

Bloom into You(英語版「やがて君になる」)Vol.3 / 電子書籍版も配信開始

Bloom into You(英語版「やがて君になる」)のVol.3が9月19日に発売されました。



洋書扱いですが、Amazonなどの通販サイトで日本からも購入可能です。

さらに、最近になって出版元のSeven Seas Entertainmentさんが電子書籍版の配信を始めました。

【参考記事】
Seven Seas‏が電子書籍版を配信開始 英語版「やがて君になる」「ハナとヒナは放課後」など


配信サイトとして発表されているのは、KADOKAWA系の電子書籍販売サイトであるブックウォーカー。Bloom into You(英語版「やがて君になる」)のVol.3もさっそく配信開始されています。

Bloom into You Vol.3(ブックウォーカー)



今回はこのブックウォーカー配信版をもとに、Vol.3序盤(第11・12話)を見ていきたいと思います。

なお日本語版の第3巻がだいたいどんなお話だったかは、日本語版の紹介記事を参照。

【参考記事】「やがて君になる」第3巻(仲谷 鳰)



Eposode 11. So many secrets(秘密のたくさん)

生徒会劇の内容を決めるため、喫茶店で会議が行われます。脚本担当としてこよみ(侑のクラスメイト)も参加。ある種の部外者が入ったことで、生徒会メンバーにもいつもとちょっと違う緊張感が?

エピソード全体としてとしては、秘密(secret)がテーマになっています。侑の秘密、燈子の秘密、あと理子先生たちの秘密などなど。

侑には、こよみや他のクラスメイトに対する秘密が。

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Yuu: It's not like senpai and I are dating exactly... But it does feel like we have a lot of secrets.
侑(日本語版)「別に先輩とは付きあってるとかじゃないけど…… なんだか秘密だらけになっていく」

date:付きあう、交際する  exactly:正確には  feel like:〜のように感じる


燈子には、沙弥香への秘密が。

Tokuo: She lets me have secrets. And It seems like I have more of them every day.
燈子(日本語版):「沙弥香は秘密を許してくれる 言えないことが増えてくなぁ」

let:〜させてあげる、〜させてくれる  It seems like:〜な気がする



侑と燈子の関係は基本的には秘密のようですが、燈子のタガがやや外れつつあるような一幕も。

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Touko: Yuu... Is it all right if I call you that, too?
燈子(日本語版)「侑……って私も呼んでいい?」

Yuu: I'm pretty sure you already do... All the time!
侑(日本語版)「すでに結構呼ばれている気がします」

Touko: No, not like that... I mean... normally. Even in front of everyone else.
燈子(日本語版)「そういうのじゃなくて 普段から生徒会とかみんなの前でも」

meanは「〜という意味で言っている」という意味。同じく「言う」という意味のsayが文字通りの発言内容を指すのに対し、meanはそのような発言の根底にある本当の意図のことを指します。先の発言で真意が伝わらなかったときに、「〜という意味で言ったのよ」と言い直す場合によく使われる表現です。

in front ofは「〜の前で」。物理的に前方にあるという意味だけでなく、「人前で」といった意味にも使います。

all right:問題ない  call:呼ぶ  pretty:とても   sure:きっと〜だ、たしかに〜だ  all the time:いつも  even:〜でさえも



調子に乗った燈子は、自分のことも名前で呼ばせようとしますが……

Touko: Why don't you try calling me by my first name, too?
燈子(日本語版)「侑も私のこと 名前で呼ぶのはどう?」

call 人 by first name(ファーストネームで呼ぶ)は仲良くなるための通過儀礼として重要ですね。

Why don't you 〜?:〜しませんか、〜してはどうですか  try 〜ing:〜しようとする、〜しようと努める  call:呼ぶ  


燈子をからかうような侑の表情はちょっと可愛いかも。冷静で落ち着いたキャラのようでいて、たまにイタズラっぽい表情や意地悪な表情を見せますね。

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なおこのエピソードでは、侑の学校の理子先生が喫茶店の店長さん(女性)と恋人同士だということが発覚しています。意外な方面からの新たな百合カップル登場に驚いた人も多いのでは。

ちなみにこの2人、「格差カップル」らしいです。

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mismatched:釣り合わない  ample:広大な、十分な



Episode 12. Spark(火種)

燈子の親友である沙弥香の過去を掘り下げたエピソード。沙弥香が例の喫茶店を1人で訪れ、都(店長さん)に相談に乗ってもらうという形をとっています。

以前から燈子のことを密かに想っていることが示唆されていた沙弥香ですが、女の子が好きであることが明確に描かれます。きっかけは、中学時代の先輩(女の子)。

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Senpai: I really like you.
先輩(日本語版)「あなたが好きなの」

Sayaka: At first, I did think it was strange. We were both girls.
沙弥香の回想(日本語版)「はじめはおかしいと思った 女同士なんて」

告白にloveではなくlikeを使っていますが、英語では日本人が思っているほど両者を厳密に区別してはいません。元々相当親しい関係だったら別として、普通は他人に「好きです」と言ったら告白の意味だと受け取られます。

both girls(2人とも女の子)は百合作品の超頻出表現です。この一言を入れるだけで誰がどう見ても百合な台詞になってしまうから不思議。

really:本当に、とても  at first:最初は、はじめは  did:(ここでは)単なる強調の意味  strange:変だ、奇妙だ  both:両方とも、2人とも


先輩に告白されるままに交際を始め、やがて彼女を愛していた沙弥香。しかし、先輩は高校に進学してから急激に疎遠になってしまいました。

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Senpai: You and I aren't children anymore, so... I don't think we should play at dating like this anymore.
先輩(日本語版)「私たちもう子供じゃないんだから その……遊びでこういう付きあいをするのは良くないと思うの」

Senpai: It was just a little phase, really. I mean, we're both girls-- you know?
先輩(日本語版)「一時の気の迷いのようなものだったのよ  女の子同士なんて……ね?」

「一時の気の迷い」はjust a little phaseと訳されています。phase(フェイズ)は「段階」という意味ですが、いずれ変化するものだということが前提にある言葉です。2人の関係もいずれ変わりゆく運命だった、という意味をこめてこのような翻訳になったのでしょう。

anymore:(否定文で使って)もはや〜ではない  play at:〜で遊ぶ  dating:交際、付き合い  you know?:〜だよね、〜ね


先輩との一見で痛い目を見た沙弥香は、女の子同士の恋なんてもうやめようと心に誓います。ですが、高校の入学式で出会った燈子に心を奪われてしまい……。

ただ、今は燈子のそばにいられればそれで充分。それが現在の沙弥香の行動理念のようです。

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Sayaka: Riht now, this is enough.
沙弥香(日本語版)「充分だ 今はこれで」

沙弥香(日本語版)「今はまだ このままで」
Sayaka: The way things are is enough, for now.

right now:たった今は、現在は  enough:充分だ、足りている  The way things are:現在の状態、ありのままの状態  for now:今のところは


Bloom into You(英語版「やがて君になる」)Vol.3の序盤から、英語的・百合的に面白いと思う箇所を紹介しました。

ここまでを見る限り翻訳はしっかりしており、かなり安定したクオリティになってきた気がします。Vol.1とVol.2も十分良くできていたのですが、日本語版の繊細なニュアンスを頑張って表現しようとするあまり迷走しているような箇所も見受けられました。今回のVol.3はそういう冒険的な翻訳は控えめで、安定した読みやすい文章になっている印象です。

英会話の勉強にも使いやすい部類だと思うので、興味がある人はぜひ読んでみてください。



今のところブックウォーカー限定のようですが、電子書籍版も配信されています。電子版なら品切れも配送遅延もないので、環境が許すならこちらもおすすめ。

Bloom into You Vol.3(ブックウォーカー)


【参考:Vol.1・Vol.2の紹介記事】

Bloom into You (英語版「やがて君になる」) 英単語帳
Bloom into You 2(英語版「やがて君になる」)Vol.2

posted by trinder at 20:49| Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

「咲-Saki-阿知賀編」実写ドラマ&映画化決定

昨年末に実写ドラマ化、今年になって実写映画化を果たした「咲-Saki-」。



好評だったのか、スピンオフ作品である「阿知賀編」も実写ドラマ&映画化が発表されました。






「阿知賀編」は、「咲-Saki-」本編のヒロインである和の旧友たちをメインとするストーリー。原作漫画は全6巻と短いながらも、個性的なキャラクター達による中身の濃い物語が展開されました。個人的には「阿知賀のドラゴンロード」こと松実玄はシリーズきってのお気に入りキャラクターです。

百合的にもかなり飛ばしており、特に怜(とき)と竜華の2人は膝枕に代表されるイチャイチャシーンを連発。敵チームのキャラクターながらも大人気となりました。のちに怜と竜華をメインにしたスピンオフが作られてしまうほど。


「咲-Saki-」の実写版は基本的に原作を(無謀なほどに)尊重する方針なようなので、今回の「阿知賀編」もいろいろ期待できそう。

今年の12月にTVドラマを放映し、来年1月に映画版が公開とのこと。今から楽しみです。


それまでの間、漫画版やアニメ版で予習or復習するのもいいかも。ちなみにアニメ版のほうが演出の都合上やや百合度高めに見えます。



過去に「阿知賀編」のゲームも出ていますが、最新作である「全国版」に「阿知賀編」のキャラも登場しているので、今からプレイするならそちらがおすすめです。



今年の秋には大型アップデートも予定されています。




【参考記事】
「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」百合的みどころ紹介
 
ラベル:咲-saki-
posted by trinder at 00:20| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

Kindleで「ニコカド祭り」セールがフライングスタート 最大70%OFF

Kindleストアで、「ニコカド祭りフライングしちゃいました!」セールが始まっています。「ニコカド」というのは、「ニコニコ(動画)」と「カドカワ」のこと。

Kindleストア / 【最大70%OFF】ニコカド祭りフライングしちゃいました!

公式自ら「フライング」と言っているのは、この「ニコカド祭り」は例年はもう少し遅い時期に始まるからのようです。今回のフライングセールは9/15(金)〜9/28(木)とされていますが、おそらくその後に本セールが続くのだと思われます。去年の本セールもそのころから開始でした。


「フライング」版としてはかなりの数の作品がセール対象ですが、目玉はまだまだ温存している印象です。カドカワ系と聞いて多くの人が期待するであろう「やがて君になる」とか「あの娘にキスと白百合を」はまだセール対象外の模様。このあたりはフライング後の本番に期待でしょうか。

以下では、現時点でセール価格になっているのが確認できる作品を紹介します。


70%OFF

まず目玉と思われるのは、70%OFFセール。ちょっと懐かしい作品が多めですが、対象になっている作品は原則全巻対象のようです。

ニコカド祭りフライングしちゃいました! / 70%OFF対象タイトル

意外にも対象作品が多いので探すのが大変ですが、百合っぽいのだと……









【参考記事】
「絶対少女聖域アムネシアン」第1巻
「さくらの境」紹介
まなびストレート! SAKRA(ヱシカ/ショーゴ)
「京アミ!」(ポルリン)
「ピクシーゲイル / 宮下未紀」紹介
「バタフライキス / 東雲太郎」紹介


未見のため百合かどうか不明ですが「ガールフレンド(仮)」「ガールフレンド(♪)」のアンソロジーシリーズも70%OFF対象です。「桜Trick」のタチさんを始め、百合のイメージが強い作家さんが参加しているようなのでちょっと気になります。




50%OFF

70%OFF以外だと、50%OFFが原則のようです。「フライング」セールなせいか、対象作品はまだまだ少ない印象。





【感想記事】
「ニョロ子の生放送!」第2巻(完結) / むく
ルルメイト 第1巻(ミヤコヒト)
G'sあんだーぐらうんど 第2巻(ぷらぱ)
「ちゅうふれ。」第1巻


「ストライクウィッチーズ」シリーズはかなり充実している模様。漫画・小説ともにかなりの数が確認できます。6月発売のかなり新しい作品も入っています。






漫画だけでなく、一般書籍も対象です。

アニメ脚本家・綾奈ゆにこさんの「ちいさい百合みぃつけた」は50%OFF。



一部の雑誌も対象のようです。しいていうなら電撃G's magazineが注目でしょうか。ある程度前のバックナンバーが50%OFFになっているようです。




小説も対象です。「聖クロス女学院物語」は全3巻が50%OFF。3冊合本版もセールなので、そちらが少しだけお得?



【参考記事】
聖クロス女学院物語(南部くまこ原作、KeGイラスト)


また何か見つけたら追記したいと思います。
 


その他のセール

ついでに、現在実施中のその他のセールを紹介します。


「RYU COMICS」セール

「RYU COMICS」レーベルの一部作品が半額になっています。

「セントールの悩み」は1〜14巻が半額。ちなみに最新は第15巻。




「惑星クローゼット」が話題のつばなさんの代表作「第七女子会彷徨」は全10巻が半額です。




少女終末旅行

どのセールによるものか詳細不明ですが、「少女終末旅行」の一部巻に大幅なポイント還元が確認できます。2巻が80%(!)還元、3巻が54%還元です。また、第1巻は「期間限定 無料お試し版」が配信中です。




双葉社セール

先日の記事でお伝えした、双葉社のコミックが99円または199円になるセールは現在も継続中です。

Kindleで双葉社作品が99円または199円のセール 「GIRL FRIENDS」「女子高生」シリーズなど

ラベル:電子書籍
posted by trinder at 09:11| Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

「FLOWERS冬編」プレイ開始

本日9月15日、「FLOWERS冬編」がついに発売となりました。



パッケージの中身はこんな感じ(右上のはパンフレットです)。今回も場所を取らないコンパクト仕様。

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さっそく、プレイを始めたいと思います。


プロローグ

冒頭のシーンは、部屋の窓から雪を眺めるマユリのモノローグ。アングレカムでの日々を回想し、蘇芳への想いを募らせます。

「冬篇」のマユリがどのような形で再登場するのか注目されていましたが、まさかの1シーン目からの登場です。ただし、ここがどこで、今のマユリが何をしているところなのかはまだ明かされません。何やら、あまり自由の効かない環境にいるようにも見えますが……?


場面は変わり、蘇芳視点。その視線の先には雪に埋もれた墓標があり、「バスキア」の名が刻まれています。「秋篇」ラストの続きと言えそうなシーンで、「冬篇」の物語の始まりを予感させます。

そしてここで、オープニングムービー。




章の始まりは、引用文から始まるモノローグ。すっかりシリーズでおなじみの構成ですね。語りを担当するのは、もちろん主人公である蘇芳……かと思いきや意外な人物の声です。そして引用されるものは物語ではなく、西洋のことわざ。蘇芳が「春篇」クライマックスで連想していたことわざと同じものです。

シリーズの伝統を踏襲しつつも、変化を感じさせる作り。これからどんな物語が待っているのか、期待せずにはいられません。


ラベル:flowers
posted by trinder at 23:40| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

英語版で振り返る「FLOWERS春篇」

9月15日発売の「冬篇」で完結を迎えるFLOWERSシリーズ。「春篇」ラストで姿を消したマユリがどのような形で蘇芳と再会するのか、そして物語はどんな結末を迎えるのか注目されます。



今回の記事では、「冬篇」前の復習として「春篇」を振り返ってみたいと思います。ただし普通に日本語版で振り返るのではなく、英語版を使用します。

以前書いた英語版の紹介記事がchapter2までになっていたので、今回はchapter3から。

【参考記事】
英語版「FLOWERS春篇」その1
英語版「FLOWERS春篇」その2
英語版「FLOWERS春篇」その3 One Step, Sweet Step



chapter3: Half Angel, Half Devil(半身の天使と悪魔)

蘇芳・マユリ・立花がアミティエとして少しずつ打ち解けて来たころのお話。

前半はマユリの部活探しです。マユリの美術部での活動が「夏篇」で言及されましたが、入部を決めたのはこのときのようです。また、合唱部見学のシーンで譲葉とネリネが初登場。


オリエンテーション

後半は、校内オリエンテーションがメインとなります。しかし、その最中にマユリが行方不明に。マユリの行方を捜す蘇芳は、手がかりとしてマユリがが解いていたクイズに目をつけます。

クイズは「キリスト教徒が一番多い国」の「忌み数字」(taboo number)を答えるもの。ただし正解は若干議論が分かれるもので、少々混乱したプレイヤーもいたようです。そのためか、携帯機移植版では別の無難な問題に差し替えられていました。

参考記事:「FLOWERS」PSP版 その3


英語版ではどうなったかというと、オリジナルであるPC版準拠の出題となっています。

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Which country has the most Christians?(キリスト教徒が一番多い国はどこでしょうか)

北米向けバージョンでもそのまま残されているということは、特別議論が分かれる部分ではないと判断されたのでしょう。もっとも、この英語版をプレイした海外プレイヤーの中にはやはり多少引っかかった人もいたようですが……。


chapter4: A Beautiful Dance With Her(美しいダンスを彼女とともに)

基本的には明るく社交的なマユリ。ですが、蘇芳に対して一線を引く一方、立花に対しては特別な気持ちを抱いているようなところも……?大きな事件こそ無いものの、マユリの背景設定が示唆されるエピソードです。


school caste

英語的には、蘇芳とえりかがスクールカースト(school caste)について言及するシーンに注目。もともとカタカナ語が多かった部分で、英語版でもそれらの用語がほぼそのまま使われています。

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Erika: Kousaka's not the type . She's the queen bee in the school caste.
えりか「勾坂はそんなタイプじゃないと思うけどね。スクールカーストで言うならクイーン・ビー(Queen Bee)だ」

元々アメリカにはほぼ同種の概念があり、日本でスクールカーストを語る際の用語もそちらから来ているようです。

参照:ジョック(wikipedia)



Chapter5: The Legend of the Clown(ピエロの伝説)

学園の七不思議の1つであり、その儀式を実行した者は「消失」してしまうと言われる「血塗れメアリー」(Bloody Mary)。沙沙貴姉妹に誘われるまま儀式を行った蘇芳たちでしたが、次の日苺が学院から消えてしまい……。

個人的には、シリーズ通してもっとも好きなエピソードの1つ。作品の舞台である学院とそこでの人間関係が、「ミステリィ」の背景として非常に上手く機能していると思います。同時に、蘇芳の成長もうかがえるエピソードです。それまでただ漠然と「友達」を欲していた蘇芳ですが、自分の周囲にいる人々を能動的に「友達」と実感できるようになったのは大きな一歩なのではないでしょうか。

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Suoh: I mean, we're friends, right?
蘇芳「だって、友達じゃない」



Yes. I should have said the words earlier.
(──そうだ。早く言葉に出せば佳かった)

If keep my inner thought hidden.
(秘めている思いは秘めたまま)

And don't express them in words or actions, they won't understand.
(言葉に出さなくては、行動に移さなくちゃ分からないんだ)

So, I'll say it. Say the word "friend" without getting all worked up.
(だから、私は言おう。何の気負いもなく、友達という言葉を)

Like it is the most obvious thing in the world...
(それはきっと当たり前のように──)


※should have 過去分詞:〜するべきだった  hidden:隠れている、秘めている  express:表現する  worked up:気が高ぶって  obvious:明らかな、当然の



宮沢賢治

この章でちょっとしたキーアイテムになっている、宮沢賢治の本。日本語版は、えりかと苺の間で以下のようなやりとりがありました。

えりか「宮沢賢治は割と難解だぞ。何回読んでも新しい発見があるしな」
苺「おおっ難解と何回を掛けたね!」


これは日本語をベースにした駄洒落(えりかはそのつもりはないようですが)なので、英語ではそのままは使えません。そこで、英語版では以下のようなやりとりになっています。

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Erika: Kenji Miyazawa is fairly tough. Reading it once is not enough.

直訳すると「宮沢賢治は結構難解だぞ。1回読むだけじゃ十分じゃない」。

※fairly:とても、かなり  tough:強い、大変だ、難しい  enough:十分な

tough(タフ)とenough(イナフ)は韻を踏んでいます。それに対する苺のリアクションが以下の通り。

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Ichigo: She's a poet, and she doesn't even know it!

これは直訳すると「自分では気づいていないようだが、彼女は詩人だ」。意図せずに韻を踏んだ発言をしてしまった人へのツッコミで、細かい言い回しは色々あるもののわりと一般的なようです。



chapter6: Take me(私を連れて行って)

学院の重要イベントである「聖母祭(Feast of Assumption)」が近づき、物語は佳境へと入っていきます。

聖母マリア(Virgin Mary)役には立花が有力視されていましたが、実際に選ばれたのはマユリでした。生徒たちには動揺が広がり、蘇芳たちアミティエの関係も少しぎくしゃくしたものになってしまいます。

マユリが蘇芳に自身の過去を明かす場面があるのも重要です。マユリは幼いころに両親が離婚しており、忙しい父親の代わりに家政婦さんに面倒を見てもらっていました。そして、いつしかその家政婦さんに恋愛感情を抱いてしまっていたのです。

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Mayuri: I fell in love with her.
マユリ「私は彼女に恋心を抱いたんだよ」

ちなみに上の台詞で単にloveでなくfell in loveとなっているのは、loveは「(その時点ですでに)愛している」という意味になるためです。「(そうでない状態から)好きになる」という意味を表現するには、fall in love(恋に落ちる)というフレーズを使う必要があるわけです。


ところで、幼いマユリが実母の浮気現場を回想する台詞は一部で話題でした。日本語版では「情交」という文学的(??)表現が使われていました。14歳の台詞としては妙な感じなのでかえって印象に残ってしまった人も多いかも。中の人すらネタにしていたとかいないとか……。

英語版では、特に包み隠さない普通の表現になりました。

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I saw her having 〇〇〇 with a man I didn't know.



このあたりの章からマユリや立花視点のモノローグが入るようになります。登場人物がそれぞれどういう思惑で動いていたのかがある程度示され、物語に厚みが増してきます。

モノローグパートは日本語版(PC版)は縦書きの小説風の書式になっていましたが、英語版では横書きです。

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ちなみに日本語版でも携帯機移植版などは見やすさを優先してか横書きになっていました。



chapter7: Emotional Night(感傷的な夜)

マユリが過去を告白したことは、蘇芳への強い信頼を意味します。そして蘇芳も、自分と同じように過去に傷を持つマユリをより近しく感じていました。

しかし、2人の会話は立花に立ち聞きされていました。かねてから蘇芳に恋愛感情を抱いていた立花は、マユリの秘密を漏らさないのと引き換えに蘇芳に自分との交際を迫ります。さらには、皆の前で交際宣言することで既成事実化を図ったりも。

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Rikka: Suoh-san and I are now in a relationship.
立花「この度わたしと蘇芳さんは、お付き合いすることになりました」

relationshipは「関係」という意味ですが、ここでは「お付き合い」という意味で使われています。

「付き合う」という表現としては一般的にはgo out withやdateがあり、作中ではこちらもよく使われます。



立花がこうも必死になって蘇芳をつなぎとめようとする理由は、彼女の生い立ちにありました。立花は現在の花菱の家には引き取られてきた子であり、優秀な兄といつも比較されてきたといいます。

「──兄の方が……わたしよりも優秀で……せっかく引き取ったのに意味がないって……」

この台詞は英語版ではなぜか「弟」になっています。

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My little brother... he was always better than me... They took me in , but it was pointless.

さすがにこんなところを間違えるとは思えないので、何か意図があって変えたのでしょうか?このあとの台詞でも一貫してlittle brother(弟)になっています。


自分を卑怯者だと認めつつも、なおも蘇芳を求める立花。そんなとき、八代先輩が頭部に怪我をして病院に運ばれる事件が起きます。何者かに襲われたという噂もあり、しかもその犯人候補としてマユリの名前が挙がってしまいます。

マユリの危機を前に、試されるアミティエの絆。蘇芳はマユリの濡れ衣を晴らすために奮闘します。その姿を見た立花も、やがてマユリを救うために協力することになります。


Suoh: The three person Amitie group... I'm certain it is there so that, should one person falter, the others will support her.
蘇芳「アミティエが三人制なのは……きっと一人がつまずいだ時、支えてあげる為のものだと思うの」

※certain:きっと〜だ、〜と確信している  falter:つまずく  support:支える

なお上の台詞ではshouldを倒置で使うことで仮定を表現しています。should one person falter = if one person falter。高校英語の参考書などには載っていますが、実際に使っているのは珍しいかも。このような古風な文章言葉をあえて使っているのは、日本語版の文章を意識した演出とおもわれます。



モモ缶

譲葉襲撃事件でちょっとした手がかりとなるのが、サッカー用語の「モモ缶」という言葉。これを初めて聞いた蘇芳のリアクションは、「モモ缶?なんでサッカーに果物が……」というものでした。

英語版では、「モモ缶」ではなく「Charley horse」という言葉になりました。それを聞いた蘇芳のリアクションは以下の通り。

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A charley horse? Why are animals in soccer?

直訳すると「チャーリーの馬?なんでサッカーに動物が……」。

Charley horseというのは、スポーツのしすぎによって筋肉がつってしまう症状のことのようです。語源は諸説あるようですが、野球選手のチャーリーさんがこの症状に悩まされていたとかなんとか。

参照:英辞郎on the web



fool's errand

言葉遊びとしては、もう1つ面白い箇所があります。えりかが図書室の蘇芳のもとを訪れる場面の台詞です。

日本語版では、「無駄足にならなくて佳かったぜ。まぁ元々足は動かないけどな」。

英語版では以下のような台詞になっています。

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Glad I didn't run a fool's errand. Not that I can run anyway.

前半のerrandは「お使い」で、run an errandで「使い走りをする」という意味です。runは後半にも出てきますが、こちらは文字通り「走る」という意味。あえて日本語に直訳しなおすとしたら、「無駄な使い走りにならなくて佳かったぜ。まぁ元々走れないけどな」。

日本語的な表現を上手く英語に置き換えていると思います。



chapter8: Something Bigger Than Love(愛よりも大きしもの)

マユリの疑いも晴れ、あとは聖母祭本番へ向けてひたすら練習あるのみ。

しかし、蘇芳は聖母祭にかかわる気になる噂を耳にします。七不思議の1つ「真実の女神(Goddess of Truth)」です。



Nerine: These special circumstances occur when, at the Feast... the student chosen to play the Virgin Mary sings the hymn in a beautiful voice.
ネリネ「特異な条件というのは、聖母祭の……聖母役で選ばれた生徒が美しい歌声をマリア様に捧げることで起こる、とされているわ」

Nerine: That is to say that only a special student, who was not only chosen for the role, but also able to sing beautifully in it, taken away.
ネリネ「つまり聖母役に選ばれたうえで、聖歌を上手に披露できた──優秀な生徒が攫われる、というものなの」

※circumstances:条件、環境  hymn:聖歌  taken away:連れ去られる


もう1つ蘇芳にとって心配なのは、ピアノの伴奏。義母のトラウマを克服しきれていない蘇芳は、リハーサルで失態を演じてしまう場面も。しかし、仲間たちの励ましもあって再びピアノと向き合う決意を固めます。そして、一番の心の支えになったのはやはりマユリでした。マユリは、蘇芳とある約束を交わします。

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Suoh-san, If our performance at the Feast is a success, there is something I want to tell you.
(蘇芳さん。聖母祭で──私たち二人の合奏が成功したら、聞いて欲しい話があるんだ)

※performance:演奏、演技  Feast:饗宴(ここではFeast of Assumption/聖母祭のこと)


マユリの励ましもあり、聖母祭での蘇芳たちの演奏は成功を収めました。そしてその夜。蘇芳は、聖堂でマユリを待ちます。もしかしたら来ないのかもしれない、そんな不安が蘇芳の頭をよぎったその時、マユリが現れます。

蘇芳「約束を違えたのに……」

ここは、マユリとの約束が「合奏が成功したら」という条件だったことを指しています。結果的には成功しましたが厳密には最初に少しミスしていたので、約束は果たされないと解釈する余地もありました。

それに対するマユリの答えは。

マユリ「そうだね。でも守るとは言っていない」

約束したから、ではなくあくまで自分の意志で蘇芳を選んだことがうかがえて感慨深い台詞です。


そんなちょっと良い感じのやりとりですが、英語版では少しアレンジが入っています。

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Suoh: ...You're late.
蘇芳「遅いわ」

Mayuri: ... I am. But I never said I'd be on time.
マユリ「そうだね。でも時間に遅れないとは言っていない」

※on time:時間通り

日本語版とは少しニュアンスが変わっていて、蘇芳が長い時間待っていたことを強調した台詞になっています。来ること自体は疑っていないとも取れ、蘇芳のマユリへの信頼がうかがえるかも。それに対するちょっとキザっぽいマユリの台詞もなかなか「らしい」のではないでしょうか。



そしてついに、マユリの口から蘇芳への想いが語られます。そして蘇芳も、マユリへの気持ちを告白することに。

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Suoh: ... I like you, Mayuri Kohsaka. Not as an Amitie partner, and not a friend. I like you.
蘇芳「私は、匂坂マユリが好きです。アミティエとしてでなく、友人としてでない、あなたが好き」

そして、マユリの答えは。

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Mayuri: ... I like you, Mayuri. Not as an Amitie partner, and not a friend. I like you.
マユリ「私は、マユリが好きです。アミティエとしてでなく、友人としてでない、あなたが好き」

……??

なぜか突然自分で自分を好きだと言い出したマユリさん。蘇芳の台詞を(ちょっと変えつつ)オウム返ししているようにも見えますが、それはそれで意図が不明です。

実はここ、ミスによりマユリの台詞として直前の蘇芳の台詞が表示されているようです。

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実はこういう「同じテキストが繰り返し表示される(そのぶん本来の台詞が消えている)」というミスは、英語版全体を通して何度かあります。今回のはその中でも一番ひどい箇所かもしれません……。

なお現在はパッチなりアップデートなりで修正されている可能性があります(日本からはDL販売サイト等にアクセスできないので未確認)。


また、告白の意味でloveでなくlikeを使っていることを意外に思う人もいるかもしれません。日本では「likeは友情、loveは恋愛感情」とされがちですが、実際にはそう明確に区別できるものではありません。相手とのもともとも関係性によるところが大きいです。もともと親しい人(家族等)にはloveを使っても特別おかしくはありません。逆に現時点でそういった関係性が無い人にlikeと言ったら、恋愛の意味と受取られる可能性が十分あります。

上記の蘇芳とマユリのシーンではlikeとloveが特に区別せずに併用されています。

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loveとlikeの使い分けという観点からは非常に参考になるシーンです。


Goddess of Truth

(英語版独自のミスは置いといて)気持ちが通じ合った蘇芳とマユリ。2人はついに恋人として交際を始めることになります。七不思議の「真実の女神」のようにマユリが消えることもありませんでした。

しかし、「真実の女神」伝説には続きがありました。

Erika: You weren't listening properly. In the legend of the Goddes of Truth, the person who played Virgin Mary doesn't disappear immediately.
えりか「話を聞いてなかったんだな。真実の女神は聖母役をした生徒が聖母祭ですぐ消えるんじゃない」

Erika: She disappears after the "Returning of the Veil."
えりか「返還の儀式の後、消えちまうのさ」

※properly:正しく  legend:伝説  disappear:消える  immediately:すぐに  veil:ベール


そんなとき、蘇芳とマユリが交際しているということが学院側の耳に入ってしまいます。2人の関係は蘇芳たちの想像以上に問題視されているらしく、いずれなんらかの方法で引き離される可能性が出てきました。不安を感じつつも、何もできない蘇芳。

そしてある週末。マユリと一緒に花畑を見に行こうと約束していた日。マユリは現れませんでした。待ち合わせ場所であった東屋には、マユリの手によるものと思われる相合傘が掘られていました。

flowers_elp20.jpg

It's small but there it is; mine and Mayuri'snames, carved into the column.
(小さくだが、確かに私とマユリの名前が其処にあった)

細かい点ですが、後半のcarved into the column(柱に刻まれていた)という部分は日本語版には無かった部分です。状況が伝わりやすいように補足したのかもしれません。

※carve:刻む、掘る  column:柱


ところで、「相合傘が日本語で書かれていては海外のプレイヤーは読めないのでは?」と心配になる人もいるかもしれません。実は、上のCGでは英語(アルファベット)も併記されています。正直気づきにくいと思うのですが、ウィンドウの右上に小さく何か書いてあるのが見えるでしょうか。

ウィンドウを消せばハッキリ見えます。

flowers_elp21.jpg

イベントCGそのものを書き換える方法もありえるはずですが、今回はそうしていないようです。ちなみに作品序盤に苺が自分の名前を書くシーンはCG内の文字がアルファベット書き換えられていました。今回そうしていないのは、作品の最後を飾る重要な場面に安易に手を入れないほうが良いという配慮でしょうか……?単純に相合傘にスペルを収めにくいというのもあるのかも。



蘇芳は、ダリア先生からすべての真相を聞かされます。マユリはすでに学院を去ってしまったのです。理由はわからないまま。蘇芳には、ただ泣き崩れることしかできませんでした。


I'm sorry I fell in love with you...
(ごめんなさい 好きになってしまって)

And...
(そして)

Please forget me...
(どうか私のことを忘れてほしい)

For the first time in her life, Suoh Shirahane prayed to God.
(白羽蘇芳は初めて、心から神に祈った──)

※for the first time:初めて  life:人生  pray:祈る



「FLOWERS春篇」英語版を、エンディングまで振り返ってみました。

体験版の頃には翻訳のクオリティが不安視されていましたが、製品版ではかなり改善されています。日本特有の言い回し(ことわざ等)を自然に英語に言い換えているなど、かなり良くできている部分も多いです。全体的には十分なクオリティだと思います。

2017年内には「夏篇」の英語版も発売が予定されています。こちらも楽しみです。

英語版「FLOWERS」シリーズ公式サイト
 
ラベル:flowers
posted by trinder at 16:35| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Kindleで双葉社作品が99円または199円のセール 「GIRL FRIENDS」「女子高生」シリーズなど

Kindleストアで、双葉社の作品が99円または199円になるセールが行われています。


双葉社で百合といえば、「コミックハイ!」で連載されていた森永みるくさんの作品たち。

代表作「GIRL FRIENDS」は全5巻が199円になっています。



【参考記事】
GIRL FRIENDS 第5巻


もう1つの代表作「くちびるためいきさくらいろ」も、全2巻が199円。ちなみに、もともとは百合姫(さらにその前身の百合姉妹)連載だったりと複雑な歴史を持つ作品です。



【参考記事】
くちびるためいきさくらいろ 新装版 1巻・2巻



比較的最近の人気作「ハナとヒナは放課後」は、1〜2巻が199円です。現在(9/15朝)見る限り最後の第3巻はセール対象外?



【参考記事】
「ハナとヒナは放課後」第3巻(完結)/ 森永みるく


あとは……「学園ポリーチェ」も。全2巻が199円です。



【参考記事】
学園ポリーチェ 第1巻(森永みるく)
「学園ポリーチェ」第2巻(完結)/森永みるく


セール対象には「コミックハイ!」作品が多いようです。長らくその看板作品だった「女子高生 Girls-High」は、1〜9巻が99円。11〜13巻が199円です。



【参考記事】
女子高生 Girls-High 第13巻(完結) / 大島永遠


続編「女子高生 Girls-Live」は、1〜3巻が99円。4〜6巻が199円。本家が群像劇的なつくりなのに対し、こちらは後半に行くにつれ主役2人に集中した内容になります。そのため、実はこちらのほうが百合度高めかも。



【参考記事】
女子高生Girls-Live 第5巻まで 〜花子×カナ〜
女子高生Girls-Live 第6巻(完結) / 大島永遠



「コミックハイ!」で他に百合要素がありそうなのだと、「こどものじかん」(全巻199円)、「あいたま」(1〜6巻99円、7〜9巻199円)、「ひとひら」(全巻99円)などもセールになっているようです。





【参考記事】
ひとひら 第7巻(完)



双葉社は他にもいろいろ百合作品があるはずですが、現在(9/15朝)の時点でセールが確認できたのはとりあえず以上。

また何か見つけたら追記したいと思います。
 
ラベル:電子書籍
posted by trinder at 09:19| Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

「はるかなレシーブ」第4巻(如意自在)

如意自在さんの「はるかなレシーブ」第4巻を読みました。



ビーチバレーをテーマに、少女たちの青春を描くこの作品。パートナーのことを恋人や結婚に例えたり、百合方面への想像をかきたてる描き方に定評ありです。

参考記事:「はるかなレシーブ」第3巻(如意自在)


現在、アニメ化も予定されています。




さて今回の第4巻は、県大会の予選がメインです。現在作中時系列は2年目なので、はるか達は高校3年生。これが高校最後の大会ということになります。なんだか早いですね。


大会といえば新キャラクターが出てくるのが漫画界のお約束(?)。新垣陽菜(あらがき ような)と柑菜の姉妹は、かつてクレア達に敗れてリベンジを誓っているという2人です。

harukana4ss2.jpg

しかしいざ大会本番では、クレア達と当たる前にはるか達のペアと対戦することになってしまい……?


さらに、はるか達にとってはもう1つ問題が。県大会予選の出場チームが規定数に達しなかったため、本選に出場できるのは1枠(1チーム)だけになってしまいまったのです。つまり、はるか達のペアとクレア達のペアのどちらかは必ず予選敗退。場合によっては直接対決もありえます。


そんなわけで、これまでになくシリアスなムードです。そしていつも以上に真面目にビーチバレー漫画をやっています。そのためか百合的なサービスはやや控えめ。

しいて百合っぽい場面を探すなら、大会直前にあかりがチームのみんなを気遣うエピソードとか。友情を確かめるように、みんなで抱き合います。

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はるかとかなたがさりげなくスキンシップ激しめなのにも注目。試合中にもやっています。むしろ試合中だからこそ、緊張をほぐすためにやっているのかも。

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この巻は大会の最中、非常にシリアスなムードで終わっています。ビーチバレー漫画というものにあまりなじみがないのでこの後の展開がどうなるのかは予測困難。シリアスなスポーツ漫画路線が続くのか、それとも何か新展開になるのか。次巻にも注目です。


(Kindle版あり)


なお、Kindle版の1〜3巻は現在ポイント20%還元のプチセール状態になっているようです。


posted by trinder at 21:11| Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

プレイの参考に! 「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake 英単語帳

先日の記事では、「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake のストーリーを紹介しました。

「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake クリアまで


現在この作品は日本語化されていないため、基本的には英語でプレイすることになります。そこにハードルを感じて手を出していない人もいるはず。そこで今回の記事では、作中に登場する英単語のうち重要なものをシーン順に紹介していきます。プレイの参考になれば幸いです。


Old Mill(古い工場)


mill:加工場、工場、製粉所

最初の舞台。随分前に廃業しており、普段は廃屋になっているようです。


Firewalk

冒頭のシーンでライブをしているバンドの名前。firework(花火)ではないので注意。


bouncer:(クラブなどの)用心棒

入り口に立ちふさがっている人。なかなか通してくれません。


floral:お花の

入り口前のちょっといかついバイクにはかわいいお花のプリントが。後述の「Backtalk challenge」に関係します。


backtalk:口答え、言い返し

本作では「Backtalk challenge」という新システムがあります。口論などのシーンで選択肢(制限時間付き)を選び、相手を言い負かせば成功です。最初の相手は上記のbouncer(用心棒)。

stormtango1w1.jpg


playground:遊び場

最初のBacktalk challengeで、正解選択肢の1つとして登場。


insult:侮辱する

クロエは不良なのでちょくちょくこんな選択肢が登場します。


graffiti:(壁などの)落書き

「Life is Strange」といえば多彩な落書き。「Life is Strange」本編では読むだけでしたが、本作ではクロエ自ら落書きをすることができます。なぜ常にマジックペンを携帯しているのかは謎ですが……。


apologize:謝る

酔っ払いにぶつかった際の対応として、選択肢に登場。


buck:ドル

要するにアメリカのお金ですが、会話ではよくこの呼び方もされます。


pot:マリファナ、大麻

通常は「つぼ」とか「鍋」という意味の単語ですが、この作品ではドラッグ関係のスラングとして使われています。クロエはこの頃すでにそっち方面に手を出しているようで……。


stairs:階段

会場内には、これ見よがしに2階への階段が。


dick:ばか

本来は男性のアレを意味するようですが、「ばか」「あほ」くらいの意味で多用されます。派生形でdickheadとかdickholeとかも出てきますが、基本的にぜんぶ悪口だと思っておけば間違いありません。



Price House(クロエの家)


clothes:服

change clothesで「着替える」。


pirate:海賊

クロエは幼いころにマックスと海賊ごっこをしていました。当時の思い出の象徴としてよく登場する単語です。


drunk:酔っている、酔っ払っている

クロエのような不良少女にとっては飲酒くらい当たり前?


engagement ring:婚約指輪

クロエの母親は、亡き前夫との困惑指輪を処分しようとしています。クロエはそれが気に入らないようです。


purse:ハンドバッグ、財布

財布という意味もありますが、ここでは母親のハンドバッグです。クロエが1階に降りる際に取ってくるよう頼まれます。


stain:染み、よごれ

1階のカーペットには、昔マックスとクロエがワインをこぼした染みが残っています。「Life is Strange」本編でもマックス視点で言及されていました。


wildfire:野火(野山での不審火)

新聞記事の見出しに踊っている単語。Episode1終盤のストーリーに意外な形でかかわります。


text:携帯電話のメール

英語ではemail(Eメール)と言ったらPCによるメールを指します。初期の携帯メールが単純な文字情報(テキスト)しか送れなかったことの名残。クロエの母親は中年だからか"text message"と呼びますが、クロエに「"massage"はいらない」と指摘されます。


Blackwell:ブラックウェル高校

クロエが通っている学校の名前。悪意をこめてBlackhell(ブラックヘル)と呼ばれることも。


principal:社長、会長、校長

ここでは校長の意味。クロエの素行の悪さは、校長から家に電話がくるほど。


discipline:規律、自制心

クロエに一番足りないもの……とデイビッド(クロエの母の新しい恋人)が言っていたらしい。


mind your own business:大きなお世話だ、でしゃばるな

他人から余計な忠告をされたり、介入をされたりしたときに使います。今作で頻出の表現。


asshole:ばか、あほ

文字通りには「尻の穴」ですが、単なる悪口であって深い意味はありません。


ashtray:灰皿

車のキーが入っているので取ってくるように言われます。


socket wrench:箱スパナ

デイビッドに取って来いと頼まれます。お使いの多いゲームです。toolbox(道具箱)を調べると入手。


fist bump:拳と拳を合わせるあいさつ

デイビッドがうながしてきますが、スルーも可。



School(学校)


Tmpest:嵐、騒動

劇の演目。学校内のそこら中にポスターがあります。


step in:介入する、割り込む

ネイサンが絡まれているのを止めるかどうか、という選択肢で登場。


BFF:大親友

best friends foreverの略。レイチェルがクロエとのツーショットをフェイスブックに載せてしまったことで、周囲から2人は親友だと思われてしまいます。


tabletop game:テーブルゲーム

オタクグループがいわゆるテーブルトークRPGをやっています。クロエも混ざることができ、かなり凝った内容を楽しむことができます。かなり難しい表現も出てきますが、ストーリー本編とは関係ないので今回の単語集では割愛します。


owe:借りがある

I owe youで、「私はあなたに借りがある」。クロエは、昨夜レイチェルに酔っ払いから助けてもらったことを借りだと感じています。


ditch:捨てる、(授業などを)さぼる

優等生のはずのレイチェルは、なぜかクロエをサボりに誘います。



Train(列車)

crate:木箱

列車に乗った後、まずは椅子がわりに使えそうな箱を探すことに。


hang out:出かける、ぶらぶらする

「この2人で出かけるなんて不思議」みたいな台詞で登場。

company:連れ、仲間

「会社」のイメージが強い単語ですが、ここでは「連れ」「友達」といった意味。レイチェルは、クロエを連れ出した理由を「一緒にいる友達が欲しかったから」と語ります。


lie:嘘、嘘をつく

レイチェルは自己紹介がてら、あるゲームをクロエに提案します。自分について2つ本当のことと1つ嘘を言い、どれが嘘か当ててもらうというルールです。


ambidextrous:両利き

「2つが本当、1つが嘘」ゲームで選択肢として登場。なおスラングで「両性愛者」という意味もある単語ですが、今回はそういう意味ではないようです。

stormtango1w2.jpg


Leo:しし座

星座の1つ。上記「2つが本当、1つが嘘」ゲームの選択肢として登場。


share:共有する、分かち合う

いわゆるシェア。物理的に分ける必要はなく、1つの物を他の人と一緒に使う場合も含まれます。ここでは、クロエとレイチェルがイヤホンを1つずつ使うことに。


Overlook(高台の公園)

quarter:25セント硬貨

本来は「4分の1」を表す単語ですが、ここでは25セント硬貨の意味で使われます。1ドルの4分の1の価値だからquarter。


viewfinder:(カメラなどの)ファインダー

カメラなどのファインダー(目で覗く部分)で、ここでは双眼鏡(観光地とかによくあるやつ)の覗き口のこと。ほぼ双眼鏡そのもののような意味で使われています。


pry:のぞく、こじあける

クロエは、viewfinderに詰まってしまったレイチェルのquarterを取り出すために奮闘する破目に。


nail file:つめ用やすり

クロエはレイチェルからつめやすりを借り、viewfinderをこじあけようとしますが……。


smell:においがする、においをかぐ

つい臭いをかいでしまうのは、相手を意識しているから……?

stormtango1w4.jpg


act:演じる、演技する

未成年であるレイチェル達は、ワインを手に入れるために一芝居演じることに。


Junkyard(廃品置き場)


moody:不機嫌な、気分屋な

公園を出てからのレイチェルは、なんだか機嫌が悪そう。


space:空間、放任

通常は「空間」「宇宙」などの意味で使われる単語ですが、ここでは「放任、不干渉」の意味。レイチェルの「しばらく放っておいて」という感じの台詞に登場します。give me spaceで、leave me aloneとほぼ同じ。


ruin:駄目にする、台無しにする

「レイチェルとの関係を駄目にしたくない」というクロエの台詞で登場


smash:壊す、叩き割る

レイチェルが去った後、むしゃくしゃしたクロエは……。


I'm sorry:ごめんなさい、お気の毒に

レイチェルとの会話で選択肢に登場。「ごめんなさい」という謝罪の意味の印象が強い言葉ですが、単に同情を示す意味にも使われます。このシーンでは、レイチェルの父親の一件に関して。


comfort:なぐさめる

落ち込むレイチェルに対する選択肢で登場。


courage:勇気

勇気を出して本当の気持ちを伝える、という意味で登場。


badass:すごい、かっこいい

文字面からはそう見せませんが、褒め言葉です。レイチェルがクロエに惹かれ始めていることがうかがえます。

stormtango1w3.jpg
ラベル:life is strange
posted by trinder at 22:53| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする