2009年11月20日

百合少女

コスミック出版から発行された百合アンソロジー「百合少女」を読んでみました。私にとってはあまり見覚えのない作家さんが多いので、どんな作風になっているのか楽しみです。

見つめていたい(四位広猫)

主人公の女の子は、幼馴染の女の子をこれまでと違う目で見ている自分に気づき、自己嫌悪で距離を置くようになってしまうのですが、実は相手も同じ気持ちで・・・というお話。最終的には誤解を解いてお互いの気持ちを伝えって結ばれる、正当派の百合漫画です。

タナカチハルのひそかな願望
(井上眞改)

個人的には百合姫以来今回久しぶりに読んだ気がする、井上眞改さんの作品。2人の女の子の体が入れ替わってしまうというストーリーで、2人はそこでお互いの本当の気持ちに気づくことになります。それにしても、元に戻る方法は見つかったんでしょうか?

小悪魔的コーフクのススメ(日高ジョー)

しばらく親戚の幼女(小学生)の面倒を見ることになった、ロリコンな本性を持った女子高生のお話。今回の百合少女に収録されている作品の中でも特にギャグ色が強いです。幼女の意外な正体も、今回の作品の中でちょっと異色ですね。

花筐(未幡)

演劇部(多分)ものです。美しく誰からも慕われている先輩と、先輩をとても慕っている後輩のお話。花がモチーフとして使われていて、これが何を表現しているのか初見では正直よくわかりませんでしたが、読み直してちゃんと理解したい気持ちにさせる作品です。

お届け物です(北条KOZ)

運送会社の従業員と商社で働く女性というかなり変わった組み合わせの作品。明確に恋愛として描かれているわけでもなく、ちょっと不思議な友情という感じですね。

息がとけるぐらい近くに(君川瑠衣)

大人しい女の子と、明るく感情表現豊かなルームメイトのお話。主人公がけっきょく何も行動を起こさなかったり、「キズ」が結局何だったのかわからなかったり、ちょっとモヤモヤする作品でした。


あまり聞きなれない出版者から事前情報もあまりないまま発売されたこの「百合少女」ですが、読んでみると普通の百合アンソロジーでした。よく言えば正当派、悪く言えばあまり独自性のないベタな作品が多かった気がします。

百合姫系、つぼみ、COMICリリィ等と比べて百合少女のウリは何だろうと考えるとちょっと迷ってしまいますが、これまであまり百合系の商業誌で見たことのなかった作家さんが多数参加しているのが一番の特徴ですね(リリィの時も同じような感想を書いた気がしますが…)。

百合少女全体としての統一されたテーマというかコンセプトのようなものは特に無いようなので、参加している作家さんの個性がそのまま百合少女に対する印象になっている気がします。絵柄が妙に古臭かったり、画力が微妙な感じの作品も一部にありましたが、このへんは好みの問題だと思います。

次号予告は特に載っていませんが、桜井家さんのサイトによると「売れなかったら第二段はないそうです」ということなので、逆にいうと反響次第ではVol.2以降も出るということなのかもしれません。一応期待して待ちたいと思います。

百合少女 (キュンコミックス)
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2009年11月19日

極上ドロップス 第3巻

三国ハヂメさんの「極上ドロップス」第3巻を読みました。

作者コメントによると三国さんの「初の続きもの」だったらしいこの作品ですが、今回をもってついに完結となっています。

ある日、はらいそ館がなくなるという噂を耳にした小鞠。きっと自分の学業不振や不純同性交友のせいと思い込んでいろいろ空回りする小鞠でしたが、やがて雪緒の実家に関係する意外な真相が明らかになります。そして突然はらいそ館から姿を消して実家に帰ってしまった雪緒を、小鞠は追いかけるのですが・・・。

相変わらずあらゆる女性キャラからセクハラされまくりの小鞠と、そういう場面を見るたびにすぐヤキモチを焼いて、小鞠の前でだけデレの部分を見せる雪緒が百合的なみどころ。最後も家の呪縛から解き放たれた雪緒と小鞠が晴れて結ばれるハッピーエンドになっています。

小鞠と雪緒が実は幼い頃に会っていたとことがいまさら明らかになったり、結局最後は雪緒の兄の手紙でなんとかなったりと、ストーリー構成にはちょっと疑問に思う部分もなくはないですが、お嬢様と「下僕」のちょっとエッチな関係を描いた百合漫画としては面白い作品だったと思います。

基本的に最初から最後まで小鞠と雪緒の関係がメインで、小鞠はかわいかったし、普段はクールな雪緒が小鞠の前だけで見せる表情も良かったと思います。ただ、個人的には他のはらいそ館の住人達の活躍ももっと見てみたかったです。

三国ハヂメさんは今後発売される百合姫Wildroseや百合姫本誌にも参加予定なので、そちらのほうでまたいろいろな形の女の子どうしの恋愛を描いてくれそうですね。

極上ドロップス 3 (IDコミックス 百合姫コミックス)
 
posted by trinder at 17:20 | Comment(0) | コミック

2009年11月17日

百合姫コミックス新刊の立ち読み開始

一迅社の公式サイトで、18日発売の百合姫コミックス5冊の試し読みができるようになっています。各作品とも冒頭と思われる約20ページほどを読むことができます。

ざっと読んでみたところ、まず「極上ドロップス」はいつもどおりの感じです。雪緒のデレ化がちょっと進んでいますね。「湯けむりサンクチュアリ」と「乙女戦士ラブリー5!」は最初からいきなりエッチなシーンありでワイルドローズな感じです。

「ハニー★カルテット」は忍者学園が舞台の軽いノリのラブコメのようです。「空色ガールフレンド」は王子様チックな女の子が主人公で、ロミオとジュリエットをモチーフにした話のようです。

個人的には、「極上ドロップス」は以前から読んでいるのでチェックするとして、あとは「空色ガールフレンド」あたりが面白そうかなと思いました。「ハニー★カルテット」は今のところギャグ要素が多そうですが恋愛面での盛り上がりにも期待ですね。

◆百合姫コミックス新刊、立ち読み開始☆

空色ガールフレンド (IDコミックス 百合姫コミックス)
posted by trinder at 01:42 | Comment(0) | コミック

2009年11月13日

つぼみ Vol.4

「つぼみ」Vol.4を読みました。

巻頭カラーイラストは「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめさんです。豪華ですね。

tubomi4.jpg

以下、特に気になった作品の感想を書きたいと思います。

星川銀座四丁目(玄鉄絢)

ちょっと早め?なクリスマスのお話です。乙女に「ずっと一緒にいてくれる!?」と必死に聞く先生が印象的です。もともとは先生が乙女の面倒を見るはずだったのですが、逆に先生が生活面でも精神面でも乙女に依存してきている感じが強くなってきています。

しまいずむ(吉富昭仁)

お互いの妹を好きなことにかこつけて、姉同士でイチャイチャすることが増えてきましたね。足をなめたりキスしたり胸を揉んだりと、だんだん過激になってきました。

思い出箱
(久遠あき)

ひさしぶりに再開した2人の女の子が、中学時代に恋人ごっこをした思い出を語りあいます。会わない間に男性と付き合ったりもしていたようですが、最終的に昔恋した女の子のもとに戻ってくるというのは良い結末だと思います。

恋のさんかく(小川ひだり)

タイトルのとおり三角関係の話で、エミという女の子の親友である舞と、エミの幼馴染だというくりすが、エミを巡って張り合います。ちょっとストーカー的で変態チックなくりすと、張り合ってだんだん大胆になっていく舞の対決が全体的にテンションが高くて面白いです。エミも2人の女の子に挟まれてまんざらでもない様子。2人の決着はついていないので続きを描いてほしいです。

ガールズトーク(コダマナオコ)

明るく元気でオシャレな由花と、美人だけどクールで友達がいない転校生の芙夕子(ふゆこ)のお話。由花は自分より美人かもしれない芙夕子を内心疎ましく思っておりいろいろちょっかいを出すのですが、芙夕子は自分に話しかけてくれる由花に逆に親しみを持ってしまいます。2人が友達になったところで終わっていますが、これも続きが読んでみたい作品です。

私の嫌いなあなた
(かずといずみ)

貧乏姉妹物語のかずといずみさんの作品。作者コメントによると、だいぶ前に描いた漫画に手直しをしたものらしいです。何でもできて誰にでも好かれるタイプである清夜と、そんな清夜を口には出さないものの嫌っている孝子。嫌いだとは思いつつも、いつも清夜のことばかり考えているのは実は好きだから・・・ということなんでしょうか?


つぼみももう第4号ということでだいぶ安定した内容になってきていると思います。当初のコンセプトどおり読みきりが結構ありますが、どれも長すぎず短すぎずでちょうど良い感じです。正直どれが連載でどれが読みきりなのかよくわからなくなる時もありますが・・・。

次号予告では小梅けいとさんや宮内由香さんの名前がありました。百合関係の作品で見覚えのある作家さんがちょくちょく参加するようになっていますね。

つぼみ VOL.4 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)
posted by trinder at 02:28 | Comment(0) | コミック

2009年11月10日

「百合少女」表紙

11月19日にコスミック出版というところから発行される「百合少女」の表紙画像がamazonで見れるようになっています。

百合少女

表紙は早瀬あきらさんという方が描いているようです。淡い感じで可愛らしいイラストですね。

誰が参加しているのかは表紙には書かれていませんが、参加している桜井家(北尾タキさん/みとうかなさん)のサイトに執筆陣が載っています。正直、私が知っているのは以前百合姫にも参加していた井上眞改さんくらいですが…。

まだまだわからないことが多く、執筆陣からも内容の予想がしにくい(わたしが参加している作家さん達をよく知らないだけですが…)「百合少女」ですが、百合アンソロジーなのは間違いないようなので楽しみに待ちたいと思います。ただ、COMICリリィ以上に入荷する店が少なそうな予感…。

◆桜井家
 
posted by trinder at 00:13 | Comment(0) | コミック

2009年11月09日

Candyboyのスピンオフは咲夜主役

「Candyboy」の漫画版を執筆している峠比呂さんのブログに、Candyboyに関する新たな情報が掲載されています。

一番気になるのは本編と並行連載されると発表されていたスピンオフの話で、主役が咲夜だということが明らかになりました。内容的には1年生がメインの話で、櫻井姉妹は脇役になるようです。1年生といっても該当するキャラは本編には咲夜くらいしかいないと思うのですが、それでは話が成立しないと思うので新キャラが多数登場することになるんでしょうか?

ブログに掲載されている作業中のカットを見ても、知らないキャラが登場していますがこの子たちがレギュラーになるのかもしれませんね。咲夜は本編を見る限り友達があまりいなそうな気がしていたので、普通に友達(?)と会話しているのはちょっと意外かも。

ブログでは先日発売されたフラッパーに掲載されている方の「Candyboy」についても触れられていますが、こちらはアニメを参考にしつつも別物ということになるようです。私はまだ読めていませんが・・・(というかフラッパーを扱っている店が少ない気がする)。

◆峠比呂さん公式サイト
(ブログ参照)

Candy boy  櫻井雪乃 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)Candy boy  櫻井奏 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)
posted by trinder at 21:53 | Comment(0) | コミック

2009年11月06日

「咲-Saki-」7巻初回限定版にゆみ×桃子の抱き枕カバー

アニメ「咲-Saki-」の公式ブログで、来年1月6日に発売される第7巻初回限定版に付属する抱き枕カバーの画像が紹介されています。

第2巻に付属した物では咲×和のイラストが使用されていましたが、今回は「私は君が欲しい!抱き枕カバー」ということでゆみ×桃子のイラストが使用されています。

今回も2人とも裸でイチャイチャしているという非常に百合な絵になっています。咲と和が正面から抱き合っていたのに対して今回のは桃子のほうが積極的に攻めているように見えなくもないです。これも2人の関係を反映している・・・のかも?あと、桃子はともかくゆみの胸がイメージよりちょっと大きめに描かれていますね。

本編だけでなく特典でまで百合要素が前面に出ているのは凄いと思います。アニメは続編を臭わせるような終わり方だったので、是非続きを見てみたいですね。全国に進出していないゆみと桃子に出番があるかはわかりませんが・・・。

◆清澄高校麻雀部れんらく帳(アニメ公式ブログ)

咲-Saki- 7 初回限定版 [DVD]
posted by trinder at 01:45 | Comment(0) | アニメ

2009年11月03日

COMICリリィ Vol.1

ライスリバーから発売された新たな百合アンソロジー「COMICリリィ」を読んでみました。一応10月30日発売だったらしいのですが、小さな本屋にはあまり入荷していないようで探すのに少し時間がかかってしまいました。

comilily1.jpg

表紙は百合姫Sでおなじみの椿あすさんです。相変わらず可愛らしい良い感じのイラストですが、表紙のみの参加なのが残念。

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参加している漫画家さんは表紙の椿あすさん含めて全部で11人。私が名前を知っていたのは正直椿あすさんと内村かなめさんくらいなのですが、その分百合姫やつぼみとは違った気持ちで読めますね。

以下、印象に残った作品を紹介します。

憧れマカロン(楽時たらひ)

お菓子作りが趣味の明るい女の子と、対照的にクールで感情表現が苦手な女の子のお話。お互いに無いものを持っているからこそ惹かれあって行く感じが上手く描かれていると思います。今回のCOMICリリィの中では、ページ数も多めで一番ストーリーらしいストーリーのある作品のような気がします。

Don't say(山斗)

百合漫画の中では珍しい気がする放送部ものです。妙に迫力のある画風なので一瞬ホラーもののように見えてしまいましたが、普通の百合漫画でした。クライマックスの感情のぶつけあいがみどころ。

ブルマーブルマニアックス(剛田ナギ)

偶然見かけた女の子のブルマ姿に一目惚れしてしまい、ブルマを手がかりにその正体をつきとめようとするなんともアレなお話。今回だけでも正直すでにわけがわからないのですが、あとがきによると「今後暴走予定です」とのこと。


円香と芽衣の秘密の工房
(TSUNE)

日本有数の大会社の一族の屋敷に派遣されたメイドさんと、そこで出会った変わり者のお嬢様のお話。そこはかとなく漂う壮大なスケール感と、やけに説明口調の台詞達がみどころ・・・というより笑いどころ?ストーリー的にも百合的にもまだまだこれといった盛り上がりどころはなく、連載化してこれから面白くなるのかもしれません。

夢みる花と蝶(いずみやその)

モデル志望の主人公は、ある日突然、漫画家志望の小さくて可愛い女の子からデッサンのモデルになってくれと声をかけられます。2人はデッサンを通してどんどん親密になっていくのですが・・・。夢と恋の間の葛藤とかを描きたかったのだと思うのですが、ページ数の関係かちょっとあっさりしすぎな感じもしたのがちょっと残念です。連載にしてじっくり読んでみたい気もします。


というわけで今回が第一号の「COMICリリィ」ですが、百合姫やつぼみとは執筆人がまったくと言って良いほど違うので新鮮な気持ちで読めました。

短くて読みやすい話が多かった気がしますが、その分ストーリー性の薄い作品が多いようにも感じました。登場人物達が突然キスしたので何が始まるのかと思ったらそこで話が終わってしまう作品など、ちょっと物足りない作品があったのも事実です。連載前提で初回はあえて過度な説明をしていない作品もあるかもしれないので、そのへんは次号以降も見てから判断したほうがいいかもしれませんが。

Vol.2は12月下旬発売だそうです。最後のページに次号に参加予定の漫画家さんの名前がいくつか書いてありますが、基本的にVol.1とほぼ同じになるようです。

posted by trinder at 18:37 | Comment(0) | コミック