2016年09月30日

ニコニコカドカワ祭り2016でKindle書籍が多数半額 / 10月20日まで延長決定

Kindleストアで、KADOKAWA系の電子書籍が半額またはポイント50%還元になるセールが始まりました。これは「ニコニコカドカワフェア2016」(ニコニコカドカワ祭り2016とも)というキャンペーンによるもの。

セール期間は一度の延長を経て、現在は10月20日(木)までとされています。

Kindleストア / 【50%OFF】ニコニコカドカワフェア2016


セールの対象になっているのは、新しいもので7月発売の作品までのようです。「あやかしこ」「小百合さんの妹は天使」は7月発売の最新巻まで。「小百合さんの妹は天使」はこの第4巻で完結なので気になっていた方はぜひこの機会に。

  


コミックキューン

百合作品の多さで話題のコミックキューン作品も充実しています。「ギャルとオタクはわかりあえない。」は7月に発売されたばかりです。

 

アニメ化で話題の「にゃんこデイズ」「ひなこのーと」「パンでPeace!」も。

  

他にも百合っぽいのが色々あるコミックキューン。個人的には「わたしの友達が世界一かわいい」「しすたー・いん・らう!」「ニョロ子の生放送!」「あたりが特に百合度高めだと思います。

  

日常メインですが、「さくらマイマイ」「ルルメイト」「となりの吸血鬼さん」あたりもガチな子が登場するので油断できません。

  
 
単行本だけでなく、コミックキューン本誌の電子版もセール対象になっています。読み逃していた号があったらチェックするチャンスです。個人的には奥たまむしさんの『明るい記憶喪失』の読み切り版が載っている8月号あたりが注目。

 


話題の百合作品

その他にも、話題の百合作品が多数セール対象になっています。9月に最新巻が出た「あの娘にキスと白百合を」「ひまわりさん」は、その直前の巻まで。

  

その他にも、比較的新しい作品・連載中の作品がいろいろ。過去の巻も含めてセール対象です。

    

   

過去の名作

ちょっと懐かしい作品も、電子書籍化されている限りはセール対象です。巻数の多い「ささめきこと」あたりが体感的には特にお得?

   

  


小説

コミック以外の書籍もセール中。小説も対象です。比較的最近のものだと、2巻で突然百合ものと発覚して話題の「いつか世界を救うために」あたりが注目でしょうか。

お姉さまと秘密の文通という魅力的な設定を持つ「聖クロス女学院物語」も全3巻が対象です。

   

「ストライクウィッチーズ」「ガールズ&パンツァー」「緋弾のアリアAA」といったメディアミックス企画の小説版もセールい入っています。

   

  



一般書籍

一般書籍も対象です。とりあえず「女子校ルール」「女子校育ちはなおらない」「ぜんぶ女子校のせいだ!」といった女子校本が対象になっているのが確認できます。女子校あるあるネタの1つとして若干の百合要素あり。

  



セール対象のうち、特に気になった百合作品はとりあえずこんな感じ。探せばまだまだあると思います。もちろん百合以外の書籍も多数セールになっているので、非常に利用価値の高いセールだと思います。期間は10月20日(木)までです。

Kindleストア / 【50%OFF】ニコニコカドカワフェア2016



主なセール対象のうち、このブログで紹介したことがある作品は記事へのリンクを貼っておきます。参考にしていただけたら幸いです。

「あやかしこ」(1巻2巻
「小百合さんの妹は天使」(1巻2巻3巻4巻

「あの娘にキスと白百合を」(1巻2巻3巻4巻

「にゃんこデイズ」(1巻
「ひなこのーと」(1巻
「しすたー・いん・らう!」(1巻
「となりの吸血鬼さん」(1巻2巻
「パンでPeace!」(1巻2巻
「ニョロ子の生放送!」(1巻2巻
「わたしの友達が世界一かわいい」(1巻
「さくらマイマイ」(1巻
「ルルメイト」(1巻

「弁天ロックゆう。」(1〜3巻
「ちょっとかわいいアイアンメイデン」(1巻・2巻3巻4巻
「まなびストレート! SAKRA」(1〜2巻
「G’sあんだーぐらうんど」(1巻2巻
「絶対少女聖域アムネシアン」(1巻2巻3巻4巻

「聖クロス女学院物語」(1〜3巻
「女子校ルール」(単巻
 
タグ:電子書籍
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2016年09月29日

「百合の世界入門」が10月18日に発売 仲谷鳰さん・缶乃さんらが参加

「百合の世界入門」という本が10月18日に玄光社さんより発売されます。

百合の世界入門

出版者公式の紹介ページに、内容に関する詳しい説明があります。

百合の世界入門(玄光社さん公式)

一部を引用させていただくと……

>本書は、百合の普及において、もっとも貢献した媒体/マンガ作品を、厳選して解説した本です。

とのこと。取り上げている作品はなんと140点以上。


表紙イラストは、「やがて君になる」の仲谷鳰さんです。百合アンソロジー「エクレア」でも表紙に抜擢されていますし、今もっとも旬の百合作家さんです。


他にも、缶乃さん(「あの娘にキスと白百合を」)、くずしろさん(「犬神さんと猫山さん」「姫のためなら死ねる」)、森永みるくさん(「GIRL FRIENDS」「ハナとヒナは放課後 」)、玄鉄絢さん(「少女セクト」「星川銀座四丁目」)らがイラストとインタビューで参加。

さらには、百合好きで有名な声優・橘田いずみが選ぶ「表紙が良かった百合漫画ベスト8」が巻頭特集として掲載されます。

個人的には「百合用語解説」という記事も気になります。ありそうでなかなか無かったタイプの特集だと思うのですが、どのような切り口で紹介するでしょう。面白くなりそうです。


というわけで、かなり充実した内容になりそうな「百合の世界入門」。

百合入門を掲げた書籍は過去にもいくつか出版されていますが、取り上げる作品に偏りがあったりして十分な内容ではなかったように思います。その点、「百合の世界入門」はなんと140作品を紹介ということで主要な作品は十分にカバーしてくれそう。イラストやインタビューで参加する作家さんの顔ぶれからも、世代や出版社の垣根を越えて普遍的な観点で作られていることが伺えます。入門書としてはもちろん、イラスト集や読み物としてもとても楽しめそうですね。

発売日は10月18日です。


 
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2016年09月28日

「電撃大王」編集部による「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」

「電撃大王」編集部による新たな百合アンソロジー「エクレア」の制作が発表されました。


『エクレア あなたに響く百合アンソロジー』制作決定!(電撃大王ブログ)


「電撃大王」編集部制作ということで、「やがて君になる」を連載中の仲谷鳰さんが表紙と漫画で参加するのが目玉です。



現在公式に発表されている作家陣は以下の通り。百合的にかなり豪華な面々が揃っています。

【執筆作家】
仲谷 鳰/天野しゅにんた/伊咲ウタ/伊藤ハチ/にしお栞/ハルミチヒロ/平尾アウリ
ほか総勢19名



KADOKAWAは最近「やがて君になる」「あの娘にキスと白百合を」など、百合漫画の良作を次々に送り出しています。ついに本格的な百合アンソロジーまで作るとは、ちょっとすごいことです。百合メインの漫画たちがここまで注目を集めるとは、時代の変化を感じます。

発売は11月26日とのこと。とても楽しみです。


ところでなぜタイトルが「エクレア」なのかは不明。菓子パンを連想しますが本来はフランス語で「稲妻」という意味らしいので、電撃→稲妻、という発想でしょうか。
 
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「きんいろモザイク」第7巻(原悠衣)

原悠衣さんの「きんいろモザイク」第7巻を読みました。



金髪が大好きな女の子・忍と、イギリス人の留学生・アリスの日常を描いたこの作品。女の子同士の微笑ましいやりとりが魅力で、素直になれない綾と親友の陽子、忍同様に金髪大好きな穂乃花とその想い人カレンなどもみどころです。


姉妹

この巻前半の百合的みどころは、姉妹にまつわるエピソード。姉妹に憧れる綾のために、アリスとカレンが綾の家に妹としてやって来ます。

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こういうその場の思い付きみたいなことを本当に実行してしまうのがこの作品のキャラ達のすごいところ。この行動力はどこから来るのでしょう。普段はありえない組み合わせの姉妹百合(?)が見れる貴重な回です。


修学旅行

3年生への進級とクラス替えを挟んで、巻の後半では修学旅行が始まります。数話分使っており、事実上今回のメインです。

行き先は京都・奈良。アリスによる名所解説が妙に詳しいので観光ガイドとしてもなにげに実用的かもしれません。

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修学旅行中はみんなテンションが上がっているのか、百合的にも良い感じのイベントがちょくちょく発生します。

綾はやたらと恋バナをしたがります。

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綾は今回やけに女の子同士の恋(少なくとも綾は恋と認識しているらしい)にちょっかいを出したがる印象です。穂乃花のことも応援しています。


一方、穂乃花はカレンとツーショット写真を撮りたいのですが勇気が出ず、旅行中ずっとモジモジしています。普段からわりと金髪愛をオープンにしている印象ですが、いざとなると勇気が出ないようです。

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観光要素と日常ギャグと百合ネタがバランス良く入っており、かなり楽しく読めた修学旅行編でした。




最後に載っているおまけ的エピソードでは、忍の姉である勇(いさみ)が主役。自分がどうしてモデルを始めたのかを思い出したところ、忍の存在に行きつきます。小さい頃からあまり何かに熱中することはなかった勇ですが、いつも一生懸命な忍を見るのは好きでした。勇本人は否定していますが客観的にはかなりのシスコンで、陽子からは「勇姉は本当にしのが好きだなぁ」と言われていました。

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自分も何かに一生懸命になってみたいと思っていたところモデルの仕事に出会った……ということのようです。

修学旅行編という都合上今回は出番少なめだった勇ですが、最後にかなり良いエピソードをもらっているのではないでしょうか。キャラの掘り下げ的にも百合的にも思わぬ一面が見れた気がします。




【電子版】


 
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2016年09月27日

コミックキューンから「にゃんこデイズ」がアニメ化決定

たらばがにさん原作の漫画「にゃんこデイズ」のアニメ化が発表されました。コミックキューンで連載されている作品です。


本日(9月27日)発売のコミックキューン11月号で正式に告知がされています。

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「にゃんこデイズ」は、タイトルの通り猫のお話。ですがこの作品でいう「猫」というのは現実世界ににあるあの猫ではなく、小さい女の子の姿をした架空の生き物です。主人公の友子と猫たちがたわむれる姿は結構百合っぽい?

それ以上に注目なのは、友子とあづみの友情。人見知りで友達も少ない友子ですが、猫好きという共通点を通してクラスの人気者・あづみと親友になります。あづみは友子に対しかなり積極的で、ちょくちょく百合っぽい空間が発生します。猫にかこつけて知子とあづみがイチャつくための漫画と言っても加減ではないかもしれません。


コミックは現在第一巻まで発売中です。





「パンでPeace!」「ひなこのーと」に続き、コミックキューンから早くも3作目のアニメ化。いずれも日常メインですが、ちょっとずつ百合要素があって良い感じです。

コミックキューンは百合要素のある作品が非常に多いですし、次は是非百合メインの作品からもアニメ化してほしいですね。
 
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2016年09月25日

英語版「FLOWERS春篇」その2

前回の記事では、英語版「FLOWERS春篇」のパッケージとゲーム冒頭を紹介しました。今回は、その続き。


起動メッセージ

最初に起動画面のメッセージについても触れておこうと思います。日本語版では「起動後は現実から離れ、少女たちとの甘美な百合の世界をお楽しみくださいませ」というユニークなメッセージが表示されました。

実は日本語版の時点でここに英訳が添えられており、"Aslo,away from reality after starting, A world of sweet lily of girls Please enjoy."となっていました。少し読めばわかると思いますが、日本語版の内容を一単語ずつ直訳していっただけの文法的に意味をなさない文章です。

今回の英語版では、きちんと意味の通る英文が新しく書き下ろされています。

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Please forget your troubles and enjoy this beautiful yuri world.
(心配事は忘れ、美しい百合の世界をお楽しみください)

日本語版の元の文章からするとちょっとシンプルでわかりやすい感じになりましたね。



chapter1  Spring Awaking(春の目覚め)

OPの後は、蘇芳のモノローグが始まります。黒い背景に縦書きのメッセージウィンドウはファンにはもうおなじみですね。

英語版では、英訳が画面下に表示されます。

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ちなみに体験版の時点では日本語の縦書きウィンドウは消去されていたのですが、製品版では復活したようです。やはりレイアウト的に寂しいということになったのでしょうか。


ストーリー本編は、入学式の場面から始まります。蘇芳は学院のミッションスクール然とした雰囲気に感心したり、人見知りぶりを発揮しておろおろしたり。

ここで最初の選択肢。前にいる子の肩についた桜の花びらを取ってあげるかどうかという選択です。

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I should take it.
(取ってあげた方が良い )

No, it might be rude.
(いや逆に失礼に当たらないか)


当然ながら、おおむね日本語版と同じ内容ですね。

ストーリーはファンにはもうおなじみだと思うので、以下では英語的に特に面白い部分を中心に紹介していきます。


Is she just trying to be polite?

入学式後、教室の場面。会う人会う人から美人だと言われる蘇芳ですが、自覚はないようです。単なる社交辞令だと受け取ります。

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Suoh: Is she also just trying to be polite?

日本語版では「また社交辞令!?」という台詞だったのですが、英語版では「丁寧な態度を取ろうとしているだけかも」という意味の文章になっています。「社交辞令」という言葉の英訳としてはわりと定番の言い回し。

文法的には、現在進行形になっている点に注目です。英語では現在形は普遍的な性質を表しますが、現在進行形はその瞬間の一時的な状態を表します。現在進行形にすることで、polite(丁寧な、気を遣ってくれる)な状態は今だけかもしれないというニュアンスが出るわけですね。



Sasakiさん

苺が「沙沙貴」というちょっと難しい名字を手のひらに書いて教えてくれる場面。

日本語版では当然日本語(漢字)だったのですが……

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英語版では英語(アルファベット)に変更されています。

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イベントCG内の文字まで手が加えられていると、ちょっとこだわりを感じますね。

ただキャラクターの意図としては、難しい漢字だからこそ書いて教える必要があったわけで、アルファベットなら書く必要が無いのではという気も。日本人の名前のローマ字表記法は決まっているのでスペルを間違える要素はないはずですし……。



よろしく!

教室で一人ずつ自己紹介をする場面。日本語だと最後に「よろしくお願いします」で締めるのが定番ですが、英語ではこれをそのまま訳して"Please take care of me"などとは言いません。

「FLOWERS」の英語版では、キャラクターごとに様々な「よろしく」を見ることができます。言い回しは違いますがおおむね同じ意味です。

林檎: Thanks
苺: Thank you
蘇芳:Thankth(ちょっとかんだ)
マユリ: Nice to meet you.
立花: Thank you for your attention.

Thank you (thanks)は「ありがとう」以外にも様々な場面で使える表現です。「先にお礼を言っておくのでよろしくお願いしますね」的なニュアンスで、依頼の意味が込められています。ビジネスメールなどでも多用されます。

Nice to meet you.は教科書などでは「初めまして」と訳されることが多いのですが、実際には初対面の相手との挨拶全般に使えます。ここでのマユリのように「よろしくお願いします」の意味で使うこともあります。



送りオオカミ

日本語のダジャレが英語でどう訳されているのかは気になるところです。

例えば、温室の場面。マユリがダリア先生を冗談で「送りオオカミ」と呼んだところを本人に書かれてしまい、「おお神よ」というダジャレで誤魔化そうとするシーンがありました。

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これが英語でどう訳されたかというと……

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オオカミ → wolf
おお神 → O(Oh) lord

そのまんまでした。

ダジャレにもなってないし、これでは誤魔化せないような……?

それともダジャレとは別の何らかの英語的ジョークなのでしょうか。私のレベルではよくわかりませんが、いろいろと気になる一節でした。



off to a great start

蘇芳がハンカチと間違えて下着で汗をふいてしまう場面。日本語版でもchapter1のオチ的扱いで印象に残るシーンでした。

ここでのマユリのツッコミが、日本語では「初日から飛ばすね、白羽さん」でした。英語では……

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"You're off to a great start, Shirahane-san."

off to a great startは、「好スタートを切る」「幸先が良い」といった意味。スポーツなどでよく使われる表現です。英語らしいユニークな翻訳になっているのではないでしょうか。




翻訳のクオリティ

chapter1が終わったところで、翻訳の質に関して感想を書いてみたいと思います。

初期の体験版と比べれば、英語は大幅にクオリティアップしています。体験版はchapter2しか収録されていませんでしたが、当初の調子ではゲーム全体に渡って怪しい品質になっているおそれがありました。

体験版が海外ユーザーの酷評を受けたため、スタッフの変更などを経て大幅に改善されたのが製品版です。chapter1を見る限りは特別おかしいというほどの部分はなく、問題ない品質に仕上がっていると思います。


しいて言うなら、日本語にあった言外の意味や行間のニュアンスはあまり再現されていません。そのキャラクターがなぜそのような言動をしたかという点が、言語の性質上わかりづらくなっていることがあります。「沙沙貴」をアルファベットにしてしまう、「オオカミ」と「おお神」をそのまんま"wolf"と"o lord"にしてしまう、といったあたりはその典型です。

もっとも、このあたりはこだわりだしたらキリがない点です。文字通りの意味を正確に訳すという方針で一貫しているのなら、それはそれで1つのスタンスとして有りなのだろうと思います。


翻訳の経緯

付け加えておくと、英語「FLOWERS」は経緯が特殊で、もともと非常に低いクオリティだったのを後から急遽別の翻訳者さんが入って修正したという事情があります。

翻訳者さんのブログには、翻訳作業の詳細が語られています。

What did I do to Flowers?
(意味:私が「FLOWERS」にしたこと)

以下、重要そうな部分をいくつか引用させていただきます。

When I came to it, the script was VERY uneven in terms of quality, with some areas needing little adjustment while others needed quite a lot of work.
(私が入った時点で、テキストは出来に非常にムラのある状態でした。微妙な調整が必要な部分があれば、大幅に手を加える必要のある部分もありました)

There were some truly awful sections where the Japanese had been completely misinterpreted, and then there were other sections, including jokes and puns, that were actually really good.
(完全に誤訳のひどい箇所もありました。一方、ジョークやダジャレが上手く訳されているところもありました)

As such, it’s difficult to say how much of the finished product is “my work”.
(そのような事情なので、製品版のうちどこまでを私の仕事と呼べるかは難しいところです)


(中略)


What I can confidently say I did do was make sure to check every line against the original Japanese and correct errors wherever I found them.
(私が自信をもって言えるのは、日本語版を徹底的に参照して可能な限りのミスを修正したということです)

I hope that I’ve helped bump the quality up to the level this wonderful game deserves and done justice to fans’ expectations of me.
(当初の酷い状態を脱してこのゲームにふさわしい出来になっていること、そしてファンの皆さんの期待に沿えることを願います)


要するに、現在の翻訳者さんは作業を一から担当させてもらえたのではなく、他の人が作った初期案(かなり酷い出来)を「修正」する立場で入ったようです。時間もかなり限られていたようですので、相当に大変な作業だったことが想像されます。

製品版の翻訳も感想は人によりけりでしょうが、個人的には十分よくできているのではないかと思います。





FLOWERS 英単語帳 chapter1

最後に、chapter1で特に重要な英単語をまとめておきます。


missionary school:ミッションスクール

(主に基督教の)布教を目的とした学校のこと。


cathedral:聖堂、大聖堂

入学式などが行われる場所。後の場面でもたびたび登場します。


chestnut:クリの実、くり色、くり毛

マユリの髪の毛の表現として何度か登場。


hymn:聖歌

入学式で歌われています。


rude:失礼な、無礼な

人見知りな蘇芳は、「こんなことしたらかえって失礼では」という感じでいろいろ気を遣います。


dormitory:寮

アングレカムは全寮制です。


character:文字

「キャラクター」「性格」の他に「文字」という意味があります。漢字は「Chinese character」。


mole:ほくろ

沙沙貴姉妹を見分ける目印として重要らしい。


impetus:勢い、弾み、拍車

「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」の「ご鞭撻」の部分。沙沙貴姉妹には意味が伝わらなかった。


greenhouse:温室

作中何度か足を踏み入れたり、後に事件が起こったりする場所。chapter1ではダリア先生に花の世話を頼まれます。


soil:土、土壌

「赤玉土」はakadama soilと訳されています。


jargon:専門用語
Greek:ギリシャ人、ギリシャ語、わけのわからないこと


マユリさんの「専門用語ばかりで、ちんぷんかんぶんだ」という台詞は"This jargon is all Greek to me."


gazebo:見晴らし台、東屋

お茶会スポットとしておなじみ。


tea:紅茶

英語はイギリスの言葉なので、teaと言えば基本的に紅茶を指します。緑茶はgreen tea.


brew:醸造する、お茶を入れる

お茶会のシーンでよく使われます。


pour:(水などを)そそぐ

立花さんがお茶をカップにそそぐ様子の描写。


flavor:風味、味、フレーバー

香りよりも味の意味が重要です。


panties:パンティー、下着

英語ではpantsと言うと「ズボン」のことになってしまうので、下着と明示したいときは「panties」となります。複数形が通例。
 
タグ:flowers
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2016年09月24日

「ゆりたん 百合×英単語。」「英検1級の勉強法」等の電子書籍を99円でセール中

英語版「FLOWERS」をプレイできたことを勝手に記念して、電子書籍のセールを行います。私がKindleストアで販売している英語関係の本が一律99円となります。

「ゆりたん 百合×英単語。」シリーズは、百合で英語を学ぶ単語集。すべての単語に百合な内容の例文付きです。

 

以下は、百合とは無関係な普通の参考書。興味がありましたらどうぞ。

 

セール期間はとりあえず今週末いっぱいを考えています。
 
タグ:電子書籍
posted by trinder at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

英語版「FLOWERS春篇」その1

「FLOWERS春篇」の英語版を購入したので紹介したいと思います。

ダウンロード版は日本から購入できないようなので、パッケージ版を注文しました。箱の外観はこんな感じです。

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裏面。

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今回購入したのは、「Special Package Limited Edition」です。強いて訳すなら「特別限定版」という感じでしょうか。ゲームディスクの他に、以下の特典が付属しています。

「Steam Key」(Steam版のダウンロードコード)
「Two Acrylic Figures」(アクリル製フィギュア2体)
「Three Double-sided Illustration Cards」(両面イラストカード)
「Limited Edition Package」(限定版パッケージ)

上記の特典はいずれも英語版オリジナルの物なので、なにげに貴重かもしれません。

イラストカードとアクリルフィギュアはこんな感じ。

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フィギュアは一応台座付きなので立たせることもできます。


特典類はいずれも既存のイラストを使ったものですが、FLOWERSにこういうグッズが付いてくること自体が結構新鮮です。

日本語版のシンプルなパッケージと比べてみても面白いかも。

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※日本語版のパッケージ




prologue

ゲームは、ピアノを弾く蘇芳のモノローグから始まります。


The thing I want, I will never have.
(私の欲したものは、決して手に入らない)

これが第一声。


ピアノを弾く蘇芳の心には、義母との確執、そして周囲からの期待と重圧が行き来します。

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Just this once... let that which the Angraecum flower stands for be mine...
(どうかこの一時だけ、アングレカムの花言葉を私に──)


イベント用の特殊なテキスト表示は英語版でもきちんと再現されており、雰囲気は上々です。



時間は戻って、蘇芳が初めてアングレカムを訪れる場面。暗い夜道を歩いた末にたどり着いた先で、蘇芳は2人の女の子に出会います。

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???: Wow... I've never seen someone so beautiful...
???「すごい……こんな綺麗な人、初めて見た」


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???: A cherry blossom fairy? No... such things don't exist!
???「桜の妖精……?いや、そんなはずはないか」


彼女達の反応を見るに、蘇芳は客観的に見てかなりの美人のようです。蘇芳と彼女達との数奇な運命を予感させつつ、OPムービーに入ります。



日本版ももう2年以上前なので、今見るとちょっと懐かしいですね。

ちなみにムービーの内容は日本版とまったく同じのようです。曲紹介やスタッフ・キャストさんの紹介も日本語のままになっています。さすがにムービーにまで手を加えるのは大変だったのでしょうか……。

ムービーが明けると、いよいよ本編であるchapter1が始まります。

ストーリーの続きと詳しい感想は、また今度の記事で。



FLOWERS英単語帳

最後に、ここまでのストーリーで出てきた英単語の一部を紹介。特によく登場するもの、ストーリー上重要なものを取り上げます。


Angraecum:アングレカム

本来は花の名前ですが、この作品では舞台となる学院の名前にもなっています。


academy:学校、学院

「聖アングレカム学院」はSaint Angraecum Academy。


step-mother:義母

蘇芳の過去に重要な関係を持つ人。プロローグで存在が言及されます。ちなみに義妹や義姉だったらstep-sister。


accompaniment:(楽器の)伴奏

accompanyは通常「付き添う」とか「付属する」という意味ですが、音楽の話で出てきた時は「伴奏」の意味になります。accompanimentはその名詞形。


grandfather:祖父

蘇芳は最近まで学校に行かず祖父と2人きりで暮らしていました。趣味や特技にも祖父の影響が伺えます。


friend:友達

おそらく序盤の最頻出ワードの1つ。友達を作ることが蘇芳の何よりの願望であり、同時に不安要因でもあります。


Amitié:アミティエ

フランス語で「友情」「友好」。この作品では学院特有の疑似友人システム「アミティエ制度」として登場。


cherry blossom:桜

春ということで、桜の花が舞っているという描写が何度か入ります。マユリが蘇芳を桜の妖精と形容したりも。


petal:花びら

ちなみに「その花びらにくちづけを」の英語版タイトルはA Kiss for the Petals.


beautiful:綺麗、美しい

桜の花、あと蘇芳がよく言われます。


introverted、shy、withdrawn

いずれも「内気」「引っ込み思案」といった意味。蘇芳が自信の性格をこう形容します。


stumble:つまずく、よろめく、どもる

なんかやけに転んでいる気がする序盤の蘇芳。「どもる」という意味でも使われます。


embrace:抱きしめる

序盤は思わぬ事故ハグが頻発します。


embarrassed:恥ずかしがって、困って

人見知りな蘇芳はよくこの心理状態になります。
 
タグ:flowers
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2016年09月23日

「あの娘にキスと白百合を」第5巻(缶乃)

缶乃さんの「あの娘にキスと白百合を」第5巻を読みました。



女子校である清蘭学園を舞台に、女の子同士の恋をオムニバス形式で描くこの作品。前巻では既存キャラの掘り下げがメインになっていましたが、今回は表紙の通り新キャラクターのエピソードになります。


あらすじ

今回の主役は、広報委員会の2人。2年生の伊東紗和と1年生の西河いつきです。広報誌の記事を担当することになった2人は、優等生として有名な白峰あやかを取り上げようと考えます。そんなとき耳にした、あやかがかつて1日だけ学校をサボったことがあるという噂。2人は調査を開始するのですが……。

紗和は、なぜだかいつきに嫌われているような気がしてなりません。実際ときどき睨まれているようです。かと思えば急に親しげになったりも。いつきにそのような態度を取られる覚えのない紗和は困惑します。

しかしあるとき、いつきは真相を明かします。実は紗和といつきは小さい頃(幼稚園〜小1くらい?)頃の親友だったのです。しかもキスをしたり、将来の夢を誓い合ったりした仲だったとか。

いつきは当時を思い出すように、紗和にキスをします。

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いつきが幼い日の思い出にこだわる一方、紗和は当時のことは詳細には覚えていないようです。でも紗和なりに、現在のいつきとの関係をもう一度築いて行こうと考えます。


感想

先輩と後輩もの、それか委員会ものという印象で始まる今回のエピソード。あやかの秘密を探ろうとするシーンは探偵もののような感じも。やがては実は幼馴染ものであったことが明らかになり、幼い日の記憶が重要要素に。そして後半ではモデルや写真の話まで出てきて……。ジャンルがめまぐるしく変わっていく、新たなタイプのストーリー構成。それでいて紗和といつきの恋愛物語として一本筋が通っていて、きれいにまとまっています。個人的には、これまでの巻の中でも特にわくわくしながら読めたエピソードでした。


あやか&ゆりね

エピソードごと(おおむね1巻ごと)に主人公を変える群像劇スタイルの作品ですが、あやかとゆりねは常にストーリーに絡んできます。今回の場合は、紗和たち広報部に過去のサボリ疑惑を捜査されるという立ち位置での登場でした。

疑惑の真相は、第1話の内容にも通ずる意外と重いもの。常に完璧であろうとするあやかの強迫観念に踏み込んだストーリーとなっています。といってもただネガティブなだけの話ではなく、未来に向けた希望も描かれます。その中で、ゆりねの存在があやかの中でより大きくなっていることがうかがえます。

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キスシーンはあやかの迷いが絵のみで表現された面白いものになっています。

ストーリー面でも演出面でも新しい挑戦がいろいろ見られる巻でした。




【電子版】

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2016年09月19日

「魔法少女なんてもういいですから。」第1巻(双見酔)/ Kindleで半額セール中!

別の記事で紹介した通り、Kindleストアでアース・スター系のコミックが半額セール中です。

今回はその対象の中から、「魔法少女なんてもういいですから。」を紹介します。



現在、第1巻まで発売中。


あらすじ

主人公のゆずかは、謎の小動物・ミトンから魔法少女の力を授かります。しかし悪との戦いはすでに終わっているらしく、魔法少女としての使命とかは特に無し。変身時のコスチュームがなぜか水着なのも恥ずかしく、ゆずかはまったくうれしくありません。しかし今更やめることもできないそうで、ゆずかはしぶしぶ魔法少女ライフを続けることに……。


みどころ

近年の主流である「戦う魔法少女」の逆を行くような、何もしない魔法少女もの。戦闘どころか、ご近所トラブルレベルでの活躍すらありません。魔法少女にありがちな設定をパロったりしつつ、平和でゆるい日常が描かれていきます。


ちや

百合的なみどころは、ゆずかの親友のちや。基本的にクールで無表情なキャラなのですが、ゆずかのことになるとちょっと過剰なレベルの執着を見せます。ゆずかを魔法少女にしたミトンにはきつく当たりがちですが、これもゆずかを心配するがゆえなのでしょう。

魔法少女そのものの是非はともかく、ちやはゆずかの魔法少女姿(=水着姿)は気に入っているようです。作中、何度か見とれていました。

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感情をあまり表に出さないタイプのようですが、ゆずかに対する愛情表現はとても素直です。

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ゆずかの脱いだ水着をコレクションしたいという謎の発言をしたことも。冗談なのか本気なのか……。

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真冬

1巻の後半では、2人目の魔法少女である真冬が登場します。ゆずか達よりも年上で、面倒見の良い性格のようです。ちやほど本気っぽくはありませんが、ゆずかのことを可愛がっています。ついでにちやのことも可愛がろうとしたところ断られていましたが……。

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ただ、真冬は魔法少女の「定年」(=16歳)が近いとのこと。このへんが次巻以降のストーリーにも関わって来そうです。



百合メインの作品というわけではありませんが、「魔法少女」というエッセンスのある日常漫画としてはなかなか面白い作品です。主人公達の家族などを除いてキャラクターはほぼ全員女の子です。ちやが時折見せるゆずかへの過剰な友情(?)が楽しい作品だと思います。



 
アニメ版

今年(2016年)の1月にTVアニメ化されています。



TVアニメの放送開始はなんとコミック1巻の発売と同日でした。公式には漫画が原作とされていますが、もともとアニメ化前提の企画だったのかも……?

1回5分の短編アニメだったため、ファーストシーズン(全12話)は発売中のBlu-ray1枚にすべて収録されています。



10月からはセカンドシーズンが開始予定です。

アニメ版公式サイト

 
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Kindleでコミック・アーススター作品が半額 「ヤマノススメ」「マーメイドラヴァーズ」「魔法少女なんてもういいですから。」など

Kindleストアでコミック・アーススター関連の作品が半額セールになっています。

Kindleストア / 低価格になっているアーススター作品


このブログで紹介したことのある作品だと、「ヤマノススメ」が対象になっています。8月に発売したばかりの第12巻も半額です。



過去巻は現時点(9月19日午前)では半額になっていないものがあるようです。ただ過去の例からいって、最新の巻のみが半額ということは普通はないはず。そのうち残りの巻も半額になると思っていいでしょう。

 

【参考記事】
「ヤマノススメ」第12巻(しろ)
山の日なので「ヤマノススメ」を読もう(11巻まで&アンソロジー)



「魔法少女なんてもういいですから。」は、魔法少女もののパロディ満載な日常もの。主人公の親友・ちやがちょくちょく過剰な友情(??)を見せてくれます。



【参考記事】
「魔法少女なんてもういいですから。」第1巻(双見酔)/ Kindleで半額セール中!



他に百合要素のありそうなのは、「マーメイドラヴァーズ」。深見真さん原作、吉岡榊さん作画です。7月に発売された最新の第2巻まで半額になっています。

 



探せば百合要素の含まれる作品が他にもあるかもしれません。以下ではネットで百合情報のあった作品をいくつか挙げておきます。

  

このへんは私自身は未確認なので自己責任で。

 
Kindleストア / 低価格になっているアーススター作品

 
セール対象は徐々に増えているようなので、目当ての作品がある人は少し時間をあけながら見てみるといいかもしれません。
 
タグ:電子書籍
posted by trinder at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月15日

女子高生 Girls-High 第13巻(完結) / 大島永遠

大島永遠さんの「女子高生 Girls-High」第13巻の感想です。



今回、ついに最終巻となっています。

思えば非常に息の長い作品です。連載開始はなんと2001年。女子校あるあるネタの先駆け的な存在です。15年に渡る連載の間、掲載誌が変わったり、アニメ化したり、連載が休止したりといろいろなことがありました。本編が休止している間に続編である「女子高生 GIRLS-LIVE」が始まったり(そして先に終わったり)もしました。

2014年に連載が再開されてからは、比較的順調なペースで新巻が出ていました。そして今回の13巻目にしてついに完結となります。


毛利さんと小柴さん

そんな最終巻の最初のエピソードでは、毛利さんと小柴さんが登場。

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ちょくちょく百合ネタが挟まれるこの作品ですが、明確に恋人として描かれているほぼ唯一のカップルです。連載再開後はめっきり見かけなかったので忘れられたのかと思っていたのですが、久しぶりの再登場ですね。

そんな毛利さんと小柴さんのイチャイチャ話が描かれるのかと思いきや、意外にも桃香が絡んでいきます。桃香はある日小柴さんに助けられたことがきっかけで、小柴さんに憧れを抱きます。

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そこに桃香の姉である由真が対抗心を燃やしてしまい……という感じの流れ。

久しぶりに毛利さんと小柴さんが見れて、それでいて実は由真×桃香の姉妹百合がメイン。ある意味2度おいしい感じのエピソードでした。



それぞれの旅立ち

この作品らしいおバカなギャグ会を挟みつつ、後半はちょっと真面目な雰囲気に。3年生への進学を前に、絵里子たちはそれぞれの将来を考え始めます。進路によっては、みんなが離れ離れになってしまう可能性も考えなければいけません。そんなとき、香田をめぐるある事件が……。

シリアスっぽい流れになりつつも、笑いを忘れないのがこの「女子高生 Girls-High」。最後は友情をテーマに綺麗にまとめられています。

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最後に絵里子と香田がメインというのはちょっと感慨深いかもしれません。思えば最初は仲が悪かったりしましたね。由真と綾乃、姫路と小川がすでに組み合わせとして確立していることを考えても、香田と対になるのは絵里子しかいないと言えるでしょう。


連載休止と復活を繰り返してきた作品なので、正直ぜんぜん終わったという感じがしません。いつかまたどこかで会えたらいいなと思います。


 

「女子高生girl's-high完結記念本」も発売中です(実は最終巻より先に出ていました)。



【電子版】



posted by trinder at 22:30| Comment(3) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月09日

3日間限定!Kindleの幻冬舎コミックスが半額 「ふたりべや」「このはな綺譚」全巻など

Kindleストアで、幻冬舎コミックスが半額になっています。9月9・10・11日の3日間限定です。ポイント20%還元も同時に適用されるのでかなりお得になります。

Kindleストア/幻冬舎コミックの日セール一覧

幻冬舎はめったに電子書籍のセールをしないので、レアな機会と言えると思います。


幻冬舎で百合といえば、今はなんといっても「ふたりべや」。7月(電子版は8月)に発売されたばかりの第3巻までセール対象になっています。

  
(参考:各巻の感想  第1巻 第2巻 第3巻


幻冬舎で他に百合漫画といえば、「このはな綺譚」。一迅社の百合姫Sを起源に持つ、複雑な歴史を持った作品です。今回のセールでは、百合姫S時代の「此花亭奇譚」新装版も含めて全巻半額です。

  

 


「うつゆり」なんてのもあります。タイトルのわりにべつに鬱な内容ではなくギャグ多め。



「ユリ熊嵐」の小説・コミックなども幻冬舎から出ていました。やっぱりすべて半額です。

 


探せば他にも百合作品があるかもしれません。

Kindleストア/幻冬舎コミックの日セール一覧
 
posted by trinder at 07:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月08日

Kindleストアで「なかよし」7・8・9月号が半額 「カードキャプターさくら」「魔法つかいプリキュア!」「さばげぶっ!」等連載

Kindleストアで少女漫画誌「なかよし」の7・8・9月号が半額になっています。

  

掲載作品のうち、「カードキャプターさくら」「魔法つかいプリキュア!」「さばげぶっ」はたまに百合方面でも話題にあがります。


カードキャプターさくら クリアカード編

「カードキャプターさくら クリアカード編」は、かつての連載終了以来なんと16年ぶりの新作。

旧シリーズ終了後のお話で、さくら達は中学生になっています。ただしさくら達がスマホを持っていたりと、世界観は現代に合せてアップデートされている模様。

百合的に注目なのは、さくらの親友の知世。かつての漫画では、さくらに恋愛感情を持っていることが描かれていました(アニメ版ではぼかした表現になっています)。

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(旧シリーズ第2巻)


ただし知世はさくらの幸せを考えて、自分の気持ちを打ち明けることはありませんでした。最終的にさくらは小狼という少年と恋人になりました。今回始まった「クリアカード編」はその続きなので、百合が本筋になることは今回も無さそう。

ただし、知世がさくらを大好きなのは今でも変わりません。ビデオカメラ片手にさくらを追いかけるというちょっと危ない(?)趣味も健在。

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(クリアカード編 第1話)

今回のシリーズでもいろいろと活躍に期待できそうです。


「魔法つかいプリキュア!」

上北ふたごさん作の漫画版プリキュアは、毎年百合方面への暴走が著しいことで有名です。このブログでも以前「ドキドキ!プリキュア」の漫画を紹介したことがありました。

「なかよし」7月号に掲載の回では、リコがみらいの「特別」になろうとするあまり、他の友達に嫉妬する姿が描かれました。

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「わたしだけよね みらいのこんな顔知ってるのって… うふふ」



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「…つまりさいしょから わたしじゃなくても だれでもよかったのね… わたしなにを期待してたのよ…」


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「リコはみらいの友だちにシットしてるモフ! きっとおおいぜいの中の1人じゃなくて みらいにとっての特別でいたいモフ」
「どうするモフ? リコはきっと”わたしと友だちと どっちをとるつもり”ってスネてるモフ」


お互いの気持ちを理解した2人は、パジャマデートで仲直り。

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ちなみに敵の出現や戦闘シーンはありません。嫉妬とデートだけの回です。漫画版ではよくあること。


単行本は8月に1巻が出たばかりです。



価格は現在確認する限り540円(+ポイント20%還元)。紙版が1000円近くするのと比べるとかなりお得になっています。
 
タグ:電子書籍
posted by trinder at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Kindleのポイント20%還元に8月発売作品追加 「ひなこのーと」「ご注文はうさぎですか?」「NEW GAME!」最新巻など

Kindleストアのポイント20%還元セールが更新されています。

最近はだいたい月の初めくらいに前月発売の作品が追加されている感じですね。今回は、8月発売だった最新作にポイント20%還元が付きました。


このブログで紹介した作品だと、8月27日発売だった「ひなこのーと」2巻が早くもポイント付きになりました。百合漫画満載の掲載誌コミックキューン最新号も同様です。

 

「ヤマノススメ」最新巻「餡さんぶるっ!」もポイント付きになりました。発売日にポイント無しで購入した身としてはちょっと複雑ですが、電子書籍ではよくあること……。

 


「ヤマノススメ」のしろさんの新作「セーラー服とブレザーちゃん」もポイントが付きました。女の子2人の同居ものなので良さそうかも……?ただし公式には特に百合推しはしていないようです。




プリキュアシリーズ最新作「魔法つかいプリキュア!」のコミカライズ版も8月に出たばかり。実は今回シリーズで初めての電子書籍化で、1000円近くする紙版よりもかなり安い価格設定となっています。ポイント還元までついてかなりお得です。




きらら系

8月は芳文社(特にきらら系)作品が充実した月でした。今回そのあたりの作品がいっせいにポイント20%還元になっています。ちなみに紙版が7月発売でも電子版は8月発売という例があり、その場合も今回初めてポイントが付いています。

「ご注文はうさぎですか?」「ハナヤマタ」「スロウスタート」など、以前から連載されている作品の最新巻は安定ですね。

  

「NEW GAME!」はアンソロジーがポイント付きに。本編第5巻もまだまだ新しいです。

 


8月に1巻目がリリースされた新しい作品にも注目です。「サクランボッチ」「みゅ〜こん!」「ぱぺっとコール!」などは早くも百合方面からの注目を集め始めている模様。

  

見逃していた方は、この機会にチェックしてみてもいいかも。


まだまだ新作

7月発売の作品も、20%還元を継続中です。ふだん割引セールをしない出版者の作品が体感的にはお得?

   

   

   

   
 
タグ:電子書籍
posted by trinder at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Kindleで芳文社のコミックがセール 「レーカン!」などが全巻半額

Kindleストアで、芳文社のコミックがセール開始されています。

Kindleストア / 低価格になっているコミック一覧

主にアニメ化された作品がセール対象になっているようです。


百合的には、「レーカン!」が全巻半額になっているのが目玉。

   

第7巻は今年の4月に発売されたばかりなので、まだまだ新しいです。

   

ちなみに第1巻はKindle Unlimitedの読み放題にも入っているので、まずはそちらで試し読みすることも可能です。


ふだん芳文社は電子書籍の割引にあまり積極的ではなく、たまにセールがあっても一部作品の1巻のみというのが通常。今回のように新しい作品を含めて全巻半額というのはかなり珍しいです。この作品が気になっていた方はこの機会を利用してみてはいかがでしょうか。


百合……というわけではなさそうですが、他には「恋愛ラボ」「小森さんは断れない!」なども全巻半額になっています。人によっては百合を期待して読んだりもするらしいですが自己責任で。

 

Kindleストア / 低価格になっているコミック一覧
 
posted by trinder at 07:20| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月02日

太田出版のコミックが半額セールを開始「青い花」「淡島百景」など

Kindleストアで太田出版のコミックの半額セールが始まりました。

Kindleストア / 太田出版半額セール一覧


もはやセールではおなじみですが、「青い花」は今回もきっちり全巻半額です。

  

ちなみに「青い花」はKindle Unlimitedで一時的に全巻読み放題になっていたのですが、現在は3巻までのみとなっています。


関連作「淡島百景」も半額セール中です。歌劇学校を舞台にした群像劇で、一部エピソードに「青い花」のキャラクターが登場します。




同じ志村貴子さんの短編集「どうにかなる日々」も半額。一部のエピソードで女性同士の恋愛を描いています。

 


同性婚をテーマにした「とある結婚」も太田出版なので半額です。




他に百合っぽいのは「きのこ人間の結婚」あたりでしょうか。




作品によってはKindle Unlimitedで読み放題になっています。読者的にも出版者さん的にも、今後は読み放題と割引セールの使い分けに悩むことになりそうですね。

Kindleストア / 太田出版半額セール一覧
 
posted by trinder at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「咲-Saki-」実写化 ドラマと映画に

「咲-Saki-」のまさかの実写化が発表されました。

咲−Saki−:ドラマと映画で実写化 12月に4話放送&来年初頭に公開へ(まんたんウェブ)

今日(9月2日)発売のヤングガンガンで正式な発表が行われているようです。




まず12月に深夜ドラマとして全4話を放送。その後で、2017年初頭に映画が公開される予定とのこと。キャストやスタッフは後日発表。


最近は漫画の実写化が続いているので、「咲-Saki-」もその流れに沿ったものと言えそうです。麻雀漫画がドラマや映画になった例は過去にもあるので、そこまで無理な実写化というわけではないかもしれません。「咲-Saki-」の場合は、登場キャラクターの美少女ぶりや、麻雀シーンの奇抜な演出の数々がどこまで再現されるかに注目が集まりそうです。
 
 
posted by trinder at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月01日

Kindle Unlimitedの読み放題作品が減少。「青い花」「ゆゆ式」「citrus」「まんがの作り方」等が巻数削減

8月初旬からスタートした「Kindle Unlimited」。Kindleストアで所定の電子書籍が月額980円で読み放題になるという画期的なサービスです。対象には百合漫画も多数含まれていました。

Kindle Unlimited公式サイト


しかし9月から、読み放題の対象作品数が減少し始めています。

これについて、Amazonや出版者から公式のコメントはほとんど出ていないようです。

ただし「コミックリュウ」関連作品については、出版社側から「対象作品を見直す」旨の発表がありました。百合漫画でいうと、全巻読み放題だった「まんがの作り方」が1巻だけになりました。




他の出版社の作品も、公の発表こそ無いものの読み放題の対象が減らされていることがあるようです。私が気づいたところだと、以下のような感じ。

・全巻読み放題だった「青い花」が3巻までのみになる
・最新巻以外読み放題だった「ゆゆ式」などが3巻までのみとなる
・「citrus」が3巻までのみとなる
・その他の百合姫作品も微妙に巻数が減っている場合がある

巻数削減があった作品については、どうやら「3巻までならOK」というのが一応の基準のようです。3巻までは試し読みさせてあげるから残りは買ってね、ということなのでしょうか。本当に無料の試し読みならまだわかりますが、Kindle Unlimitedは有料サービスなのでちょっと複雑ですね…。

対象作品削減が誰の意向によるものなのかは、公式に発表されていないのでわかりません。ただ、複数の出版社の作品が9月から一斉に削減されたところを見ると、Kindleストアの決定によるものである可能性が高そう…?

開始一か月にして早くもちょっと不穏な雰囲気のKindle Unlimited。ですがまだまだ読み放題の百合漫画はたくさんありますし、気長に様子を見てみるのもありだと思います。


Kindle Unlimitedで読み放題になっている百合作品

先日の記事でKindle Unlimitedの百合作品をまとめましたが、今回の対象削減を踏まえて少し加筆修正しました。何を読めばいいか迷っている方は参考にしていただければ幸いです。

「Kindle Unlimited」で読める百合作品一覧 /「ゆるゆり」「Citrus」「青い花」等
 
タグ:電子書籍
posted by trinder at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする