2009年02月27日

オクターヴ 第2巻

秋山はるさんの「オクターヴ」第2巻を読みました。

売れないまま引退したアイドルという過去をどこか後ろめたく感じながら生きている宮下雪乃と、ミュージシャンとしての表舞台から身を引いて裏方的な作曲活動に専念している岩井節子。初めて出会って以来惹かれあっている2人は、相変わらず会うたびに関係を重ねるような仲です。しかし、節子の言った「男とセックスしてきてもいいよ」という言葉が雪乃の心にずっと引っかかっています。

この巻では、雪乃が地元の親友(雪乃と違い中退していなのでまだ高校生)の「鴨ちゃん」から自分の部活の引退試合を見に来て欲しいと誘われ、久しぶりに田舎に帰るところからストーリーが始まります。

久しぶりの再会を喜ぶ雪乃と鴨ちゃんでしたが、雪乃が一緒につれて来た節子を見た鴨ちゃんは、2人が特別な関係であることに気づいてしまいます。そんな鴨ちゃんの無意識の驚愕の表情と言葉にひどく傷つく雪乃。最終的には仲直りできたようですが、節子との関係に浮かれていた雪乃に、女同士の関係は普通ではないという現実を突きつける出来事となっています。

巻の後半では、節子のミュージシャン時代の相方が出てくる話や、雪乃のアイドルグループ時代の仲間で今は歌手として成功している女の子と再会するエピソードが収録されています。この流れで回想シーンも多く挿入され、節子との現在の関係に入れ込みつつも過去に縛られながら生きている雪乃の姿が描かれています。

ただ、百合的に一番心配なのは男性キャラの存在。節子の「男とセックスしてきてもいいよ」発言以来、雪乃は男性を妙に意識してしまうことが増えていきます。節子の弟の体をチラチラ見ていることもあります。特にこの巻の最後では、雪乃が自分のつらい心情を音楽雑誌編集者の男性に吐露し、慰めるようなキスをされる場面で締められています。下心を持って女に近づく男を雪乃は本来なら嫌悪していたはずですし、この編集者登場からキスまでの流れが非常に急なので正直かなりびっくりしました。

というわけで初期の頃からぼんやりとあった不安が現実のものになりかけている展開ですが、今後の節子との関係はどうなるのか、気になるところです。どういう方向に転ぶにせよ、女の子同士の関係を正面から描いてきた作品なので、なんらかの形で満足のいく決着をつけてくれることを期待しています。

オクターヴ 2 (2) (アフタヌーンKC)
posted by trinder at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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