2011年03月05日

野ばらの森の乙女たち 第2巻

白沢まりもさんの「野ばらの森の乙女たち」第2巻を読みました。

前巻の最後で繭子と喧嘩したらしい泉を追いかけ、キスをしてしまった初美。次の日、初美は親友のさくらに泉を好きになってしまったことを伝えようとしますが、さくらは突然冷たい態度を取り、初美を拒絶します。そして時を同じくして、泉(または繭子?)を慕う生徒達による初美に対する陰湿な嫌がらせが始まります。

タイミング的に嫌な予感がしますが別にさくらが黒幕というわけではなく、むしろさくらはいじめを止める側でした。さくらが生徒達のいじめをやめさせようとしている現場を初美が目的したことにより、2人は仲直りします。そしてさくらは初美に突然のキス。

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あまりのことに、さくらを振り払って逃げ出してしまう初美。この後、さくらはこのキスを初美をなぐさめるためにやったと説明して事なきを得ますが、どうも本気だったように見えてなりません。


その後、初美の前に繭子が現れ、泉は自分とつきあっているからあきらめろと忠告してきます。それから繭子はいろいろと策略をめぐらし、最終的には泉と「野ばらの約束」(礼拝堂の祭壇で野ばらを交換してひたいにキスすると、永遠に結ばれるという伝説)をすることで、泉と結ばれようとするのですが・・・。泉は繭子を拒否し、初美と約束を交わそうとします。ショックを受けた繭子は、礼拝堂の窓から飛び降りてしまいます。

2階だったこともあって繭子は軽い怪我ですんだようですが、恋に破れた繭子は海外への留学を決意します。時を同じくして、さくらは初美と別に部屋に移ると言い出します。理由を問う初美に、さくらはついに、初美が好きだから、それ故にそばにいるのがつらいからと告白します。

その次の休日、初美は泉とのデートの約束をキャンセルして、泉を繭子がいま海外へ発とうとしている空港へ行かせます。大事な人に気持ちを伝えないときっと後悔するから、という言葉に背中を押された泉は、繭子とお互いに素直な「好き」という気持ちを伝えるのでした。

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一方、初美はさくらに自分の気持ちを伝えます。さくらを失いかけたことで本当の大切さに気づいた初美は、さくらの気持ちを受け入れるのでした。

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というわけでなんと幼馴染と結ばれてハッピーエンド・・・と思いきや3巻へ続くようです。いい作品なので続くのはうれしいですが、せっかく結ばれたのにこれ以上何をやるのか、期待と少しの不安が入り混じった感じです。

1巻に引き続きこれ以上ないくらいに百合漫画の王道を突き進んでおり、学園のスターに目をかけられる主人公をいじめる一般生徒達や、学園に伝わるおまじない等、「いかにも」な要素が次々に登場しています。

メインキャラ4人(初美、さくら、泉、繭子)がそれぞれ想い人に対して抱いている気持ちも、もはや単なる憧れや友情ではなく、明確に恋愛感情として描かれており、「女の人相手に〜」や「愛してる」等の言い回しからもそれが伝わってきます。

ただ、泉だけはいまだに何を考えているのかよくわからない面があります。この巻では最終的に繭子と結ばれていますが、一度は繭子を拒絶していますし、初美に言われなければ繭子のもとに行かなかったのですから、初美のことも好きなのだと思われます。胸中を語ることが少ないキャラなので、どれが本心なのかはいまだに謎です。

個人的には、主人公の幼馴染・親友ポジションであるさくらが報われたのが非常にうれしいです。最後の初美の告白のシーンでは、初美がさくらを茂みの中に誘って胸元を開き、さくらは初美を押し倒しているのですが、サラっと描かれていますがこれって少女漫画誌でやって大丈夫だったんでしょうか。

初美とさくらが結ばれるシーンでほとんどハッピーエンドのような演出になっていますが、まだ続くようです。巻末の「エピローグ&プロローグ」という短編を見る限り、新キャラが登場するようです。

野ばらの森の乙女たち(2) (講談社コミックスなかよし)
 
posted by trinder at 12:00| Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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