2011年11月15日

ブルーフレンド 第3巻

えばんふみさんの「ブルーフレンド」第3巻を読みました。

ブルーフレンド 3 (りぼんマスコットコミックス)

今回も帯で百合方面の期待を煽りまくっています。

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2巻までは「この百合マンガがすごい!」というキャッチコピーでしたが、今回は「これが新世代の百合マンガ!」。前巻はコピーのわりに百合的にやや微妙な部分もありましたが、果たして今回は・・・?


タイトルこそ前巻までと同じですが、今回から2nd seasonということで舞台・登場人物とも一新されてまったく別のお話になっています。

主人公は、高校生になったばかりの女の子・清水可菜子。良く言えば良い子、悪く言えば八方美人な性格で、自分の意見をはっきり言えないことが多いようです。無理に周囲に合わせて疲れてしまうこともしばしばで、そんな自分にちょっとコンプレックスを持っています。

ある時、屋上で日頃のストレスを叫んでいた可菜子は、それをクラスメイトの亀井青に聞かれてしまいます。青は可菜子とは逆に周囲とまったく慣れあおうとせず、いつも1人でいる無愛想な感じの女の子です。物事を遠慮せずハッキリ言うため、クラスでも浮いた存在。

恥ずかしいところを見られてしまったせいもあるのでしょうが、可菜子は青とちょっとした言い合いになってしまいます。ですが、それは可菜子が初めて自分の気持ちを偽らずに言えた瞬間でもありました。

それ以来、可菜子は青のことが妙に気になるようになります。一見冷たく見える青でしたが、実は意外と優しい側面もあることを知り、ますます青に惹かれていく可菜子。そして可菜子はついに、合わない人達に無理につきあって友達を続けることをやめ、自分を偽らずにすむ青と友達となろうとするのでした。

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そして青も、そんなことを直球で言ってくる可菜子に戸惑い照れながらも、それを受け入れます。


こうして友達になった可菜子と青。これまで人に合わせることばかりだった可菜子と、逆に人とまったく合わせようとしなかった青は、お互いにちょっとしたすれ違いを重ねつつも、一緒に買い物に出かけるなど順調に距離を縮めていきます。

青がプリクラを撮るときに可菜子にキスしてしまい(青はプリクラの経験がなく、そういう物だと思っていたらしい)、これが原因でちょっとギクシャクしてしまう一幕もありますが、やがて誤解は解け仲直りしています。ちなみに仲直りの場面はお互いにちょっと興奮していて、売り言葉に買い言葉というか、勢いで可菜子が青にキスしています。

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あまりに突然押し倒しているので、この後青にヘンタイよばわりされてますが、まあなんにせよ仲直りできたようなのでよかったです。


青はこれまで友達がおらず、人との付き合い方や甘え方を知りません。そのせいでこの後も何度か小さなすれ違いがあるものの、いずれも乗り越えています。青が風邪をひいて可菜子がお見舞いに来る話では、青は可菜子に素直に甘えており、眠っている可菜子にキスしようとする場面まであります。

この巻の最後のエピソードでは、今度は可菜子のほうから青にキスしています(急にしたくなった、らしい・・・)。そして青もお返しとばかりキスをしています。その場の勢い任せだったり、無意識だったりすることが多いですが、こう何度もキスするということはやはり2人の間には恋愛感情があるんでしょうか・・・?


というわけで2巻まで(以後、前作と呼びます)とは違う、実質新作といえる内容になっている今回の「ブルーフレンド」。

作者のコメントにもありますが、前作よりも明るいノリになっており、シリアスなシーンもあるものの全体的には柔らかくなった印象を受けます。絵柄も少し幼くて可愛らしい感じになって(前作は中学生で今回は高校生のはずなんですが・・・)、微笑ましい絵が多いです。

前作のヒロインがやや特殊かつ極端な性格をしていたのと比べると、今回は可菜子・青ともに個性的ながらもそれぞれ共感できる面を持ったキャラクターとなっています。いかにも女子高チックなグループ意識や、そんな中でも不器用ながらに友達関係を築いていく姿は、「女子高生」(あんなに下品じゃないですが)や初期の「GIRL FRIENDS」を彷彿とさせます。

今のところ2人の関係は表面的には友情にとどまっていますが、ストーリーの要所要所で抱き合ったり、キスしたりするなど、それ以上の感情を予感させる描写も何度か出てきています。特にキスに関しては複数あり、今後本格的に恋愛展開になることに期待したいです。

主人公2人以外だと、クラスメイトのアキというキャラが2人によく突っかかっており、ちょっと気になる存在です。アキは可菜子が自分達のグループから離れて青と仲良くなってしまったことに反感を持っているようで、ちょくちょく嫌がらせめいた行動を取っています。ですが、可菜子の気を引きたいがための行動にも見え、今後の動向に注目です(ただし、彼氏がいるらしいことが序盤で語られています)。


なお巻末には4コマ漫画があり、青が可菜子の家に遊びに行くという内容。面白いですが、それだけに本編で見てみたかったような気も。

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全体的には、主人公2人が共感しやすいキャラクターになったことで、親しみやすい内容になったと思います。前作が終始ヒロインに振り回される内容だったのと比べると、今回のようにタイプの違う2人がお互いに影響を与え合い、良い方向に変わっていくという関係のほうが物語としても面白いです。個人的には、こちらのほうが好きかもしれません。

この巻はわりとキリのいいところ(2人が改めて友情を確認しあう)で終わっており、続くのかどうかハッキリと書かれていませんが、非常に面白いので前作以上に続いて欲しいです。

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posted by trinder at 21:44| Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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