2011年11月18日

飴色紅茶館歓談 第2巻

藤枝雅さんの「飴色紅茶館歓談」第2巻を読みました。

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今回のお話は、芹穂の学生時代の友人だという菫(すみれ)が飴色紅茶館を訪れるところから始まります。昔の芹穂のことをいろいろ知っている菫の話にさらさは興味津々で、2人はすっかり意気投合しています。

また、菫は芹穂がさらさに恋していることを見抜いており、さらさが帰ったあとに芹穂にそれを指摘。芹穂は顔を真っ赤にして照れますが、どうやらここで自分でも初めてこの気持ちが恋であることに気づいたようです。

あまりに不器用な芹穂を見かねた菫は、ちょっと強引に芹穂とさらさのデートをセッティングします。いきなりのことに戸惑いつつも、しっかりデートして楽しい時間を過ごす2人。そしてその夜、芹穂はついに決心し、さらさに「そういう意味」の指輪を渡します。

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さらさはまんざらでもない反応をしつつも、あまりに突然のことに答えを保留。果たして、さらさの答えは・・・?


そして後日の飴色紅茶館。友人達に協力してもらい、お店で芹穂と2人きりになったさらさは、ついにあの時の答えを伝えます。さらさの答えはもちろん、芹穂の気持ちを受け入れることでした。さらさも芹穂と同じくいつまでもずっと一緒にいたいと思っており、一緒にお店をやるために本格的にお菓子作りの道に進むことまで決めていたのです。

こうしてお互いの気持ちを確かめ合った2人は、きつく抱きしめあいます。

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そんな様子を外からこっそり見ていた友人や常連のみんなに祝福されつつ、2人はこれからもこの飴色紅茶館歓でお茶とお菓子と、ゆったりとした時間を届けていくのでした。


1巻からだいぶ時間が開きましたが、ついに2巻目が出て完結の「飴色紅茶館歓談」。連載時はちょくちょく休載になっており流れが把握しづらかったのですが、単行本ということでスムーズに読むことができました。

最初から最後まで、芹穂とさらさの作り出す甘い雰囲気が微笑ましい作品だったと思います。反面、ストーリーはあまり計算して作られている感じではなく、特に印象に残るような台詞なども出てこないので、良くも悪くも雰囲気重視という印象でした。50年先まで一緒にいることを誓い合っておきながら恋愛感情を自覚していなかったり、かと思えば急に指輪を渡したりと、2人の進展具合の流れがいまひとつ見えづらかったのはちょっと残念な点です。とはいえ、2人のその場その場の雰囲気ややりとりは非常に良かったので、あまり深く考えずに楽しめば悪くない作品だったと思います。

ちなみに最終回の後に「tonari」という描き下ろしが一本入っています。街の風景が少しずつ変わっていくのを見てちょっとナーバスになるさらさに、芹穂が自分達はずっと一緒だよと語りかける・・・というショートエピソード。というか本当にそれだけで、4ページのみのかなりあっさりした内容です。

本編がかなり短い(最終回が終わったあたりで、あと半分近くページが余っています)ので、長めの後日談などをちょっとだけ期待していたのですが・・・。


飴色紅茶館歓談はこの本の真ん中あたりで終わり、後半はなんと「乙女色Stay Tune」が収録されています。もう忘れている人もいるかと思いますが、百合姫Sで連載されたものの、いつの間にか休載が多くなりそのまま消滅していた漫画です。

当時(今でも?)藤枝さんがハマっていた百合っぽい関係の声優さん達をテーマにした作品で、女の子が大好きな声優の日南子と、後輩の有世がメイン。今までいろんな女の子に手を出してきたらしい日南子ですが、天然でおっとりしつつも時々ドキッとするような発言をする日南子には、ペースを狂わされっぱなしです。

実は(やっぱり?)有世のほうも日南子のことが好きで、ある時お酒の勢いに任せて日南子を押し倒すものの、そのまま眠ってしまう・・・という寸止め的な内容で連載は終わっていました。

今回1ページだけですが描き下ろしの後日談があり、2人は現在付き合っており、ほぼ同棲状態らしいことが語られています。こちらも飴色紅茶館歓談の後日談と同じくかなりあっさりしているのがちょっと残念ですが・・・。


ちなみに日南子たちの事務所の社長と副社長(両方とも女です)も恋人どうしで、キスシーンまであるのでなにげにこの単行本で一番進んでいる2人かもしれません。そういう関係だということが突然語られてそれっきりなのでストーリーも何もない感じですが、この漫画は全体的にそういう傾向が強いですね。ちゃんと連載を続けていて、各キャラの掘り下げまでやっていれば面白い作品になったのかもしれません。


なお今回限定版が発売されており、こちらにはドラマCDが付いています。

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かなりの豪華声優陣(藤枝さんの趣味全開)を起用し、シナリオも書き下ろし。しかも一部アニメショップではそれぞれ違う内容の特典ドラマCDがもう1枚付いてくるという力の入れよう。漫画本編がちょっと薄いこともあって、作者的には(読者的にも?)実はこっちが本番なのかも・・・。

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ドラマCDの感想はまた後で書きたいと思います。
 


posted by trinder at 20:58 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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