2012年06月19日

「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第2巻

松山せいじさんの「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第2巻を読みました。

新メンバー?

百合ヶ咲女子高の鉄道部、略して「ゆりてつ」の女の子たちが鉄道に関する様々なスポットを巡りながらイチャイチャを繰り広げるこの作品。主人公で鉄道初心者のはつね、「食べテツ」のまろん、「撮りテツ」のまみこ、「乗りテツ」のはくつるの4人がメインです。今回はこれに加えて新たな仲間が登場しています。

その名は滝沢このみ。

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英語の先生なのですが、「ゆりてつ」に突然やって来て顧問に強引に就任してしまいます。もちろんこの人も鉄道オタクで、鉄道模型を趣味とする「模型テツ」です。

このままレギュラー入りかと思ったのですが、1人だけ年齢が上で浮くため・・・かはわかりませんが初登場以降はやや出番が控えめになっていきます。先生だからとはいえ何かと仕切ろうとしてウザがられたり、年齢などに関する自虐的なネタが多くなったりと、早くも不遇なキャラになりつつあります。表紙の集合イラストにも入れてもらえません。


鉄道的なみどころ

さて、鉄道漫画なので一応そのへんも軽く紹介しておきます。今回取り上げられているのは、荒川線(第7話)、トミーテックの鉄道模型工場(8話)、ゆりかもめ(9話)、鉄道博物館(10話)、小田急ロマンスカー(11話)、長野電鉄屋代線(12話)です。

それぞれ鉄道オタク的には魅力的な観光スポットらしく、みどころを精密な電車のイラストとともにテンポよく紹介しています。細かい字で大量の情報が提示されている箇所も多いので、鉄道に興味がない人には退屈に感じる部分も一部ありますが、全体的には初心者にもわかりやすく解説されていると思います。

実在の人物である横見浩彦さんがゲスト出演している回もあります。正直私はよく知らないのですが、鉄道ファンで有名な作家さんだそうです。「鉄子の旅」で案内人も勤めているとか。

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とりあえず、明らかに1人だけ画風が違います。


百合的なみどころ

鉄道もいいのですが、このブログ的には百合要素にも注目です。「ゆりてつ」というタイトルから期待されるとおり、主人公の女の子達が行く先々でイチャイチャしてくれます。

そのイチャイチャの中心になっているのははつねで、本人にはあまり自覚はないものの、他の3人(まろん、まみこ、はくつる)から揃って並々ならぬ好意を持たれています。3人揃って自分達がはつねに対して特別な感情を抱いていることを自覚してしまい、「女の子なのに」と戸惑うようなシーンもあります。

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この3人は常にはつねとイチャつくスキを狙っていると言っても過言ではありません。なんとかはつねと2人きりになるチャンスを見つけては、いい雰囲気になろうとします。お互いに「ぬけがけ」をしないように牽制しあっているほどです。

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はつねの顔についたクリームをなめるまろん。わざわざはつねの顔を固定しているあたり明らかに意図的です。

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写真の撮り方を教えるのにかこつけて、顔を近づけるまみこ。

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はつねを欲望のままにメチャクチャにするはくつる(ただし妄想)。

なんかもうほぼ毎回こんな感じです。

この3人のはつね争奪戦が最高潮に達しているのがバレンタインの回。各自スキを見つけてははつねを連れ出して2人きりになり、チョコを渡すチャンスをうかがいます。

ちなみに今回から登場するこのみ先生も例外ではなく、やっぱりはつねが大好きです。でもそのせいで、3人からは「あの女は敵だ」と認識されてしまいます。一応先生なのに・・・。

そして3人にここまでさせておきながら、はつねのほうは自分の魅力に無自覚です。特定の誰か1人だけを好きということはなく、全員を同じくらい好きなように見えます。でも時々ドキッとするような一言を無自覚に口にすることがあり、そんなはつねの言動の1つ1つに3人(+1)は身悶えています。


そんな感じのこの「ゆりてつ」第2巻。

私は鉄道に詳しくないので鉄道漫画としての出来はわかりませんが、とりあえず百合度は確実にパワーアップしています。作中に登場する女の子全員がはつねを狙っていると言っても過言ではありません。「女の子なのに〜」「女の子同士でも〜」というフレーズがちょくちょく出てくるあたり、単なる友情を超えてしまっていることを本人達も自覚しているように思えます。

鉄道と百合という組み合わせはなかなか新しいと思うのですが、この2つの要素を融合させる努力はところどころから感じられます。「青函トンネルが本州と北海道を結んでいるように、私たちもあの時からずっとはつねちゃんと結ばれている」なんていう表現が出てくるのはこの漫画くらいでしょう。他にも、鉄道の廃路を見たはつねが自分達にもいつかお別れが来るかもしれないと不安になって泣き出してしまうシーンがあったり、鉄道と女の子達の絆を連想させて上手くつなげることができているのではないでしょうか。

なお巻末にははつねとまみこが部室で2人きりになる番外編が収録されています。

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まみこは自分の過去話などを交えながらかなりいい雰囲気まで持っていくのですが・・・あと一歩のところで他の部員達が帰ってきて抜け駆け失敗です。残念。



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こちらはゲーマーズ特典のイラストカード。
posted by trinder at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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