2013年11月20日

「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第4巻(松山せいじ)

松山せいじさんの漫画「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第4巻を読みました。

ゆりてつ~私立百合ヶ咲女子高鉄道部~ 4 (サンデーGXコミックス)

鉄道大好きな女の子たちが旅をしながらイチャイチャするこの作品。主人公のはつねが他の部員3人からやたらと好かれており、毎回はつね争奪戦状態になっているのが百合的なみどころです。

今回は顧問のこのみ先生の地元である熊本からのスタート。

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列車、駅、食べ物、果ては廃墟まで、相変わらず詳細なレポートがされています。加えてこのみ先生の幼少時の思い出もいろいろ語られていますが、これは作者さんの実体験が反映されているそうです。そのせいか読者としてはちょっとテンションについていけない部分があったりなかったりですが、まあご愛嬌。


その後は、はつねの弟のはじめが登場するエピソードもあります。いわゆるショタキャラなので百合的にはどうでもいいのですが、はつねと他のゆりてつメンバー達を恋愛関係だと誤解しているのがちょっと面白いかも。

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「おねーちゃんたち、3人ともはつねお姉ちゃんのこと大好きなんでしょ?」
「はつねお姉ちゃんは、この人たちのお嫁さんになるんでしょ?」

等々、かなりぶっ飛んだ台詞が飛び出します。作中の描写を見る限り3人ははつねを本気で狙っているのであながち勘違いとは言い切れないのが恐ろしいですが。


そんな調子でハプニングもありつつも楽しく旅をしていたみんなでしたが、後半で衝撃の事実が明らかになります。はつね達はもう3年生なので、新しい部員を入れないと来年度の部の存続が危なかったのです。

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これまで作中に時間の経過を思わせる描写がこれまでほとんど無かったので正直びっくり。まだ1年生のままかと思ってました。作中のキャラ達まで「てっきりサザエさん時空だと思っていた」みたいなことを言ってしまう始末です。

そんな危機に直面しながらも、ゆりてつメンバー達は東北新幹線で北の大地に「スカウト」に向かいます。

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部員をそんな遠方にスカウトに行くとかちょっと意味がわからないのですが、顧問のこのみ先生がスカウトだと言っているのでそうなのでしょう。

旅の途中、はつねは電車を間違えて迷子になっていたさくらという女の子と出会い、秋田まで送ってあげることになります。はつねは作品初期の頃は自分が迷子になっていましたが、それが他人を助けてあげられるようになっているあたり、成長を感じる場面です。

そしてさくらはすっかりはつねに懐いてしまい、「お姉さま」と呼ぶようになります。はつねと所構わずイチャイチャし、お風呂でも抱き着くなど、他のメンバー3人の嫉妬を買うほどです。

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そんな感じで騒がしくも楽しい旅のうちに、さくらの故郷である秋田に到着。実は地元の観光ガイドのアルバイトをしているというさくらの案内で、はつね達は由利高原鉄道(奇しくも、略して『ゆりてつ』)に乗ることになります。

秋田の美しい風景を見ながら、ゆりてつメンバー達は東北の旅を楽しく締めくくることができたのでした。

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そして新学期。なんと、さくらがはつね達の学校である百合ヶ咲に転校してきます。しかも「ゆりてつ」に入部希望。

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さらにさくらが新しい部員を3人集めてきたことで、来年度の「ゆりてつ」存続もあっさり確定してしまいました。いろいろびっくりです。


とにかくこれで部の存続問題も解決した「ゆりてつ」。はつね達は、さくらと新しい仲間達も加えてさっそく次の旅へと出発するのでした。

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というわけで、今回をもって完結の「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」。作品中盤は近場に日帰りなこともありましたが、この巻では南から北までかなり遠方まで旅行しています。特に後半は東北メインということで原点回帰な感じもあり、完結編にふさわしい内容になっているのではないでしょうか。


はつねを中心とした「ゆりてつ」メンバー達は今回もイチャイチャしっぱなしなので、百合的にもなかなか楽しめる内容でした。はつねを「お姉さま」と呼ぶ新キャラのさくらも、はつねの成長を感じるという意味でも良かったです。

ただ、完結編ということで鉄道ネタをかなりびっしり詰め込んであるため、百合要素は小ネタが中心で百合メインのエピソードは特になかったりします。これまでの巻ではおまけ漫画などにキスシーン(たいてい未遂でしたが)入りの百合色の強い話があったりしたので、このへんはちょっと残念です。

「ゆりてつ」メンバーによるはつね争奪戦に明確な決着がつかなかったのも、個人的にはちょっと惜しい感じ。最後まで「全員がはつねを狙っていて、誰かが抜け駆けしようとすると阻止される」くらいの状態のままでした。しかも最後に新キャラのさくらまで加わったので、はつね争奪戦は今後さらに激化しそうです。このあたりは作中最後の台詞のとおり「戦いはこれからだ!」という感じ。

ですが、「ゆりてつ」の3人がはつねとの「結婚」を真剣に考えているような描写があるあたり、みんなかなり本気です。

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この後の戦いがどうなったかは、読者の想像にお任せしますという感じでしょうか。


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松山 せいじ

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なお、取材時のレポートなどを掲載した「ゆりてつ取材ウラ日記」というサイトがあり、漫画内に登場した電車や風景を動画で見ることもできます。この漫画で鉄道に興味を持った読者の方は、こちらもどうぞ。

◆サンデーGXチャンネル ゆりてつ取材ウラ日記!!


posted by trinder at 06:42| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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