2014年02月01日

「ゆるゆり」11巻 特典「ゆるゆり さいしょのほうR」

今回は、「ゆるゆり」11巻の特装版の特典小冊子「ゆるゆり さいしょのほうR」を紹介します。

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この小冊子の内容は、「ゆるゆり」の最初期(第1〜4話)を最近の作風に合わせてリメイクしたものです。すごいのは、単なる加筆修正などではなく全編一から描き直しされていること。

シナリオも全面的に見直されており、話の流れが自然になったほか、キャラ達の言動のブレも極力改善されています。それに加え、ギャグパートにはかなり大胆な追加や差し替えがあるため、ギャグ漫画としてはもはや新作と呼んでも良いレベルです。


以下では、収録されている4つのエピソードをオリジナル版と比較しつつ紹介していきます。


1★ 永遠はあるらしいよ…ならば奇跡は!?R

記念すべき第1話。最初の2コマはオリジナルにほぼ忠実ながらも、画風の変化が感じ取れます。

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そして3コマ目以降はさっそく大きな変化が。

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あかりの「わーい祝え祝えー」「プレゼントちょーだい」という若干元気すぎる台詞がカットされ、あかりらしい素朴なコメントに変わっています。そしてその変更に対してメタな突っ込みを入れる京子。


その後の流れはほぼオリジナルを踏襲していますが、オリジナル版よりページが増えて段取りに余裕ができたことで、ごらく部の概要や3人の関係がより伝わりやすくなっています。小ネタもいろいろ増えているのでギャグ漫画としても面白くなっていると思います。

オリジナル版ほぼそのままのシーンでも、構図が変更されているなど小さなこだわりも。

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そして最後のオチにもちょっとした変更が。オリジナル版では、京子が「ミラクるん」のコスプレ(のつもり)で登場するものの、すでに誰もいないというオチでした。

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それが今回のリメイクでは、流れはほぼ同じなものの結衣たちがきちんと部屋に残っており、京子にツッコミを入れてくれます。

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ボケっぱなしはよくない、ということで変更になったのでしょうか。やっぱりツッコミは大事ですね。


2★ 家の散歩をしないかねR

ある朝、あかりを家に迎えに行った京子と結衣。しかしあかりは小学校の格好で登校しようとしており、京子と結衣は着替え直すあかりをしばらく待つことに。そして暇を持て余した京子はあかりの家を探検し始め・・・みたいなお話。

第1話が中盤にかなりの追加・改変部分があったのに比べると、こちらはほぼオリジナル通りです。

変更部分で特に気になるのは、あかりのパンツのシーン。オリジナルでは京子が偶然同じパンツをはいており、なぜかそれを知っていた結衣に指摘され京子が恥ずかしがる一幕がありました。

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リメイク版では、京子が自ら結衣にパンツを見せ、結衣が困惑するという流れに変更されました。

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現在の京子・結衣のキャラクターを考えればこちらのほうが自然に感じます。というか、ネタではなく本気で恥ずかしがっている京子って今ではまずお目にかかれないかも・・・。そして京子のパンツをさりげなく確認している結衣も今となっては想像しづらいですね。


そしてこの回といえば、やはり「お姉さん」の部屋。ここは実はオリジナル版の単行本収録の際にも描き直しが入っており、以前からファンの間で(たまに公式でも)ネタにされていたシーンです。

雑誌連載版では、なんと「お兄さん」の部屋でした。あかりの下着を盗んでいるかのような変態的な描写も合わせ、百合漫画専門誌らしくないと物議を醸しだしました。

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あまりに不評だったためか、単行本収録の際にさりげなく「お姉さん」に変更されました。

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この時点では設定だけだったものの、その後あかりの「姉」であるあかねが漫画本編にも登場。これによりあかりの兄は公式に黒歴史となりました。

そんなこんなを経て描かれた今回のリメイク版でも、当然出てくるのは「お姉さん」の部屋です。

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ちなみに、部屋の中にあった本もいろいろ変遷しています。雑誌連載版では、男性向けを思わせるタイトルのシスコン本でした。

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単行本収録時には、「姉」への設定変更にともなって本のタイトルが微妙に修正。「ぼく」が「私」に、「お兄ちゃん」が「お姉ちゃん」となりました。

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そして今回のリメイク版では、さらにまったく違うタイトル・表紙に変更。

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オリジナルでは実在の漫画や雑誌のパロディだったのを、当たり障りのない内容に変えた感じ。このへんは元ネタの旬が過ぎてわかりづらくなったので変更したのかもしれません。


3★ シゲキ的なまいにちR

何か面白いことないかなー、みたいなことをグダグダと語り合うお話。ストーリー性の薄いギャグ回ということでいじりやすかったのか、リメイクにあたってネタが大幅に変更されています。

とりあえず、オリジナルの冒頭にあった京子が「ねぐせ」の夢を見るくだりが全カット。

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ぶっちゃけ作者的にもあまり面白くないと思っていたのでしょうか・・・。かわりに夢の内容が「ミラクルるん」に変更され、終盤のちなつ登場の伏線になっています。

ここ以外にもオリジナルのあまり面白くないギャグは容赦なくカット。そのぶん最近の「ゆるゆり」水準の新ネタが入っているので、実質新作漫画として楽しめます。

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オリジナル版にあったギャグでも、より現在の「ゆるゆり」らしいシュールなノリにアレンジされているものもあります。「めっちゃ速い観覧車」や「メリーゴーランド」のくだりはもはや別ネタレベルで面白くなっています。

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他にもいろいろ小ネタがあり、ギャグ面での「リメイク」が存分に発揮されているエピソードとなっています。


4★ ミラクるんがなかまになった!R

ちなつ登場回。ちなつが京子にベタベタされるもののむしろ結衣に懐いてしまう・・・という流れに大きな変更はありませんが、ちなつの気持ちがより丁寧に描かれています。今ではおなじみの「ちなつビジョン」も追加。

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オリジナル版では非常に短い回だったのですが、リメイク版ではほぼ新規の後半部分が追加されています。特にラストシーンは、ついに「ごらく部」メンバー4人が揃ったことを強く印象付けるものになっています。

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すべてはここから始まったとも言える、感慨深いシーンです。



というわけで、「ゆるゆり さいしょのほうR」でした。

原作序盤のリメイクというコンセプトですが、絵が全面的に描き直しされているため、実質ほとんど新作同然。原作であっさりしすぎていた部分を補完したり、逆にいらない部分をカットしたりと、シナリオ面でもより洗練されています。ギャグパートにも大幅な見直しが入り、微妙なネタは容赦なくカットして新ネタに置き換えられているため、新鮮な気持ちで楽しめました。

ストーリーはオリジナルの第1話に相当するエピソードから始まり、最後は「ごらく部」の4人が揃うところで上手くまとめています。「ゆるゆり」初心者の入門用としても良し、ファンがオリジナルとの違いを楽しむのも良しの、非常に良くできたリメイクだったと思います。

今回はちなつ登場の第4話までとなっていますが、今度はぜひ綾乃たち生徒会メンバーの初出エピソードのリメイクも読んでみたくなりました。

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ラベル:ゆるゆり
posted by trinder at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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