2014年02月28日

R18! 第6巻(完結)/ぷらぱ

ぷらぱさんの漫画「R18!」第6巻を読みました。

R18!  (6) (まんがタイムKRコミックス)

毎回美少女ゲーム業界にちなんだ様々なネタが仕込んである巻頭のキャラクター紹介ですが、今回は求人案内風になっています。

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普通の女の子だった里佳子が、女だらけの美少女ゲーム制作会社で働くというストーリーだったこの作品。すでに作中時間で2年が経っているということで、さすがにこの仕事や業界に慣れてきて、成長した姿も見ることができるようになっています。


社内に女の子しかいないという点ではちょっとファンタジーですが、基本的にはエロゲー業界の裏側を描いたリアル路線漫画。けっこう世知辛いネタや危ないネタも出てきます。

※倒産を口実に外注スタッフのギャラを踏み倒すメーカーへの怒り

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「納品した後、つぶれたから未払いです、でもゲームは出てます。とかもう何なのって思うよね」


※「処女厨」な人達に対する配慮


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同じくぷらぱさん作「G'sあんだーぐらうんど」の主人公のみなさんはまさにそんな感じだったような・・・。


※原画家出身の経歴をなかったことにする作家への疑問

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「エロゲ原画描いてたのに、知りませんよそんなの的な感じの人もいますからね」

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「エロゲ踏み台にして人気になったのに、エロゲなんて知りませんよとかちょっとねぇ」


※トレパクはいけません

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などなど、業界への批判とも愚痴とも取れるネタを連発。さすがに特定のメーカーや個人を連想させるような言い方はしていませんが、結構危ない話を扱っていてハラハラさせてくれます。


百合的には・・・

登場人物がほぼ全員女の子という舞台設定を活かして、今回もちょくちょく百合ネタが登場します。

まず巻頭のカラーページでは、桜がなぜか里佳子の妹になっていて甘えてきます。

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そしてなんとエッチシーンに突入。ただし全面モザイクによりほぼ何も見えません。そしてやっぱり夢オチ。

その後の漫画本編のほうにもちょくちょく女の子同士のイチャイチャが登場します。

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極度のおっぱい好きな里佳子、明確に百合キャラ扱いの後藤姉妹、かなりガチな関係が示唆されている佳織とゆうこ、等々これまでの巻で出てきた百合ネタはおおむね踏襲されています。

里佳子が面と向かって「女の子好き?」と聞かれる場面も。

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里佳子自身は否定するものの、否定したことを周囲から「うそっ!?」「えっ!?」と驚かれます。どうやら里佳子はすでにすっかりそっちの趣味の人だと思われているようです。自覚がないだけで本当にそっちの趣味である可能性もおおいにありますが・・・。


ちなみにこの「女の子好き」の流れでレズゲーが話題になる場面があるのですが、「あまり売れない」という身もふたもないやりとりで片づけられています。

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一般受けする百合はせいぜい「ゆるいゆりゆり」までというリアルな分析も。百合好きとしては悲しくなりますが、おおむね事実なことは否定できないので仕方がないですね・・・。その点、この作品の舞台になっているエロゲー会社は過去に百合ゲーを作ったことがある(第2巻)ので百合ゲーに好意的なほうだと思います。


最終回

実はこの作品、今回の第6巻で完結となっています。最終回は、里佳子が入社したばかりのころを回想しつつ、成長を実感するというストーリー。ラストは、この仕事にも慣れて好きになってきた里佳子が、これからも頑張ろうと決意するシーンで締められました。

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エロゲー制作的にも百合的にも特に大きな出来事があるわけではなく、最後までいつも通りのノリでした。これもまたこの作品らしいと言えるかもしれません。



というわけで、完結の「R18!」第6巻。作中時間では2年ほどということになっていますが、連載期間でいうと6年以上。作者さんもあとがきで予想以上に続いたことを自分で驚いています。

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ゲーム制作の過程に関する基本的なことから、ちょっと危ない業界ネタまで、最後まで楽しませてくれました。作者さん自身もエロゲー業界出身ということで内容もリアルで、ゲーム好きな人なら興味深く読めたのではないかと思います。

ゲーム制作会社のリアルな日常を描く4コマ漫画というコンセプト上、業界あるある的なエピソードが中心で、ストーリー性はそれほど強くない作品でした。さすがに6巻も続くとマンネリ化しそうなものですが、そのあたりは女の子同士のイチャイチャシーンを定期的に入れることで上手く緩和されていたのではないかと思います。

女の子同士の恋愛を予感させる要素もいくつかあり、片思いも含めれば結構な数のカップルがいたのですが、そのあたりも最後まで特に進展なし。ちょっと残念とも言えますが、このへんはゲーム制作と百合要素のどちらをこの作品のメインと見るかで感じ方が変わってくるかもしれません。個人的にはどちらの要素にもそれなりの興味があったので、バランス良く楽しめた作品だと思います。

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posted by trinder at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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