2014年08月05日

「大室家」 第2巻 特装版(なもり)

前回の記事で紹介した「ゆるゆり」第12巻に続き、今回は同日発売の「大室家」第2巻を紹介。

ゆるゆり (12)巻 (百合姫コミックス) 大室家 (2) (百合姫コミックス)

「ゆるゆり」第12巻同様、小冊子付きの特装版も出ています。

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「大室家」は「ゆるゆり」のレギュラーキャラの1人・櫻子とその姉妹たちをメインにしたスピンオフ作品です。現在百合姫のWEB版「ニコニコ百合姫」で連載中。

今回収録されているのは第20〜36話ですが、現在ニコニコ百合姫に掲載されているのは第26話までなので、後半の半分以上の回は描きおろしです。同日発売の「ゆるゆり」本編の第12巻に描きおろしが事実上無かったのもこれなら納得。


各エピソードは、タイトルの通り「大室家」を舞台に三姉妹で展開するものと、花子・櫻子・撫子のいずれか1人をメインにしたものがあります。

チャンネル争いの話などはいかにも姉妹という感じ。

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姉妹のうちいずれか1人をメインにしたエピソードでは、それぞれの学校での様子や交遊関係が描かれます。


花子

小学生の三女・花子は、櫻子よりよほどしっかりしているようにも見えますが、それでもまだまだ子供。同年代の友人達と小学生らしい無邪気な遊びをしているシーンも多いです。秘密基地を作るエピソードなどはいかにも小学生という感じ(若干男子の遊びっぽい気もしますが…)。

さすがにまだ恋愛話が描かれることはありませんが、クラスメイトのみさき(通称みさきち)はある意味素質がありそう。みさきちは花子を妙に意識しており、毎回何かにつけて花子と張り合おうとするのですが、実際には花子に構ってほしいだけのようにも見えます。花子のほうはみさきちを特別意識しているような描写はありませんが、普通に遊びに誘ったりしているので普通に仲の良い友達の1人として認識しているようです。

今回収録されている話だと、みさきちが花子に傘を貸してあげる話あたりがみどころだと思います。

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百合展開の王道の1つ・相合傘が始まるのかと思ったのですが・・・やっぱり詰めが甘かったのがみさきちらしいところ。


櫻子

櫻子は公式でも「残念な次女」と紹介されるほどの残念キャラ。今日もくだらないことばかりして姉妹たちを呆れさせています。

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「ゆるゆり」本編と「大室家」を繋ぐキャラということでもっと扱いが良くてもよさそうなものですが、櫻子個人を中心としたエピソードは思ったほど多くありません。向日葵やあかり達との絡みをやると「『ゆるゆり』本編でやれ」と言われそうなので、そのあたりは棲み分けしているのかもしれません。

そのぶん姉妹である花子や撫子との絡みが多く、このへんはさすが「大室家」という感じ。櫻子が良いところを見せて姉妹たちに見直される話があったり、姉妹愛を感じさせるちょっと良いエピソードがあったりもします。

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撫子

長女の撫子は高校生。一見クールで怖そうな感じもするのですが、実際には妹思い・友達思いの優しい性格で面倒見も良いようです。

撫子メインの回では友人達と女子力高めなガールズトークをしていることが多く、子供っぽい(あるいは実際に子供な)姉妹たちと比べてもかなり異質で新鮮な雰囲気になっています。


そして撫子と言えばやはり、明確な恋愛要素があることに注目です。「ゆるゆり」本編での初出以降、女の子と付き合っていることが言葉の端々から示唆されています。

※「ゆるゆり」8巻より
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今回の「大室家」第2巻でもお付き合いは順調に続いているようです。おそろいのアクセサリーを買ったものの、周囲にバレるのを心配して学校で付けるのは自重するという一幕がありました。

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デートの後に自宅に誘おうとするものの、直後に慌てて「そんなつもりじゃないから!」「変なこと言わないで」と付け加える意味深なやりとりもありました。

しかし相変わらず相手の顔は見えず、撫子が誰と付き合っているのかは謎のままです。電話での会話内容などからすると、いつもつるんでいる友達3人のうち誰かではないかとは思われるのですが、決定的なヒントはまだないように思います。

撫子の恋人が誰なのかは、読者の想像にお任せしますということなのでしょうか。だったらいっそのこと実は全員と付き合っていたというオチだったら面白いかも・・・と一瞬思いましたが、さすがにそれは無いですね。



三姉妹それぞれに年相応の個性的な魅力が与えられており、「ゆるゆり」本編とはまた違った楽しみ方のできるスピンオフになっていると思います。

花子メインの小学校の話、撫子メインの高校の話などは「ゆるゆり」本編ではやれないので特に新鮮です。また、櫻子は普段はお馬鹿なものの姉妹達との家族愛を大切にする一面が描かれており、「ゆるゆり」本編との上手い描き分けになっていると思います。

撫子の謎の恋人の正体など気になる要素も多いですし、この先がますます楽しみな作品です。


特装版付属小冊子「古谷家」


特装版には小冊子「古谷家」が付属します。内容は、タイトル通り向日葵とその妹・楓をメインにした描きおろし漫画です。

キャラクターが「大室家」よりさらに少ない2人だけということもあり、向日葵と楓の日常の一コマを描いた微笑ましい短編としてコンパクトにまとまっている印象です。

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残念なトラブルメーカーもいないので、ストーリーも平和そのもの。

「ゆるゆり」本編第12巻のキャラ紹介でも触れられていましたが、向日葵はお嬢様風の言動のわりに生活はごく普通の庶民だったりと実は謎の多いキャラです。今回の小冊子「古谷家」を読めば、そんな向日葵の一家の秘密が少しだけわかるかも・・・? ・・・・でもやっぱりわからないかも。


ゆるゆり (12)巻 (百合姫コミックス)
なもり
一迅社 (2014-08-04)


大室家 (2) (百合姫コミックス)
なもり
一迅社 (2014-08-04)







ラベル:ゆるゆり
posted by trinder at 06:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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