2014年11月30日

ビビッド百合アンソロジー「メバエ」vol.3

少年画報社の百合アンソロジー「メバエ」Vol.3を読みました。

今回も表紙は鳴子ハナハルさんです。



相合傘と2人マフラーという定番シチュエーションの合わせ技でしょうか。


以下では、特に印象に残った作品を紹介していきます。


ペルソナかれん(玄鉄絢)

「トッコちゃん」(本名何でしたっけ?)の過去話。かつて女の子と関係を持っていたこと、そして現在はようこを大事な存在と認識するようになるまでの過程が描かれます。何やら黒い感情をチラつかせて終わっていますが、次回以降何か事件が?


ぽあんと つま先立ちのキセツ (長月みそか)

バレエの話ばかりでどのあたりが百合なのかよくわからない作品でしたが、今回からは男子キャラの出番が増えそうな感じでますます百合から遠くなりそう・・・?

と思ったら突然の女の子どうしのキスシーンが。

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テコ入れ、というわけではないのでしょうがようやく百合目的でも読めそうな感じになってきました。

ちなみに、とらのあなの特典小冊子内の作者さんのコメントによると「どこに向かっているのか分からないお話ではありますが、一応ちゃんとラストまでの筋はできていますので、最後までぜひおつきあいいただけましたら、幸いです」とのこと。メバエには珍しいストーリー重視の作品ということで、ここからどう百合を絡ませつつ盛り上げていくのかに期待です。


イブのおくすり(FLOWERCHILD)

教師・教え子もので、前回(第1話)すでにエッチまで行っていました。続く今回の第2話では、主人公の親友の永南(えな)が中心となっています。永南は同じテニス部の馨先輩に片思いしており、先輩を想いながら1人でしてしまうことも・・・。

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永南の片思いの行方、そしてそれが主人公・衣舞と由仁先生のカップルとどう絡んでいくのかが楽しみです。


宇宙漂流☆女子高生(ms)


アパート内の一室でゴロゴロしていた女子高生2人。しかし、コンロの横にある謎のスイッチを押したところ、なんと部屋ごと宇宙に放り出されてしまいました。こうして2人の宇宙漂流が始まります。

非情に突飛な導入部なのですが、2人に危機感はあまりなくダラダラした日常を続けています。このへんのギャップが笑いどころなのでしょう。いまのところ明確な恋愛感情やエロ要素はありませんが、「メバエ」の中に1つくらいこういうゆるいのがあってもいいのかもしれません。ちなみに3か所に分けられて少しずつ載っています。

呪いのあおいちゃん(あらた伊里)

素直にならないと世界が滅亡する魔法やら呪いやらをかけられて、ドタバタするお話。隔月ということもあって正直どんな設定だったか混乱してきたのですが、とらのあなの特典小冊子には相関図が載っているので参考になるかも。

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そして今回の後半ではいよいよ世界滅亡へのカウントダウンが始まります。クライマックスの予感です。


ジュリエットの憂鬱(長田佳奈)

「ユリイカ」の百合特集で百合作品には演劇を扱ったものが多いと指摘されていましたが、この作品はまさにそれ。自分の男っぽさに悩む主人公と、いかにも女の子という感じのヒロイン。ですが学園祭の劇で主人公がジュリエット、ヒロインがロミオを演じることになってしまい・・・、という感じのストーリーです。ジェンダー的なテーマも想起させる、女の子だけな演劇ものの王道中の王道だと思います。


だっこちゃんブルー(小乃ヒロキ)


社会人もの。気弱で不器用な主人公と、かっこよくて頼りになる年上(多分)の女性のお話。

事実上エッチシーンがメインですが、主人公達のキャラクターによって上手くストーリー性を出していると思います。そして今回のメバエのお〇らし枠でもあります。さすが自称「もよおす百合アンソロジー」。


となりの(rin)


クラスで人気者の幼馴染を見て、最近ちょっとだけ疎外感を感じている主人公。

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ですが幼馴染とちゃんと話をしたことで、自分の中で周囲に作っていた壁を取り払うことができたようです。少女の繊細な気持ちを描いた爽やかな作品。

ちなみに巻末の作者コメントに「再掲ありがとうございます」とありますが、初出は「つぼみ」最終号です。つくづく「つぼみ」と縁のあるアンソロジーです。



特に印象に残った作品はこんな感じ。

Vol.3となる今回も、ちょうど良いボリュームにまとまった作品が多く気軽に楽しむことができました。多くの作品がストーリー山場としてエッチシーンを1回は入れているため、盛り上がりどころがわかりやすいのも長所です。ぜひこの調子でどんどん号を重ねてほしいと思いました。


なお今回もとらのあなでは特典として8P小冊子がもらえます。

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今回参加しているのは、鳴子ハナハルさん、長月みそかさん、あらた伊里さん、FLOWERCHILDさん。番外編的なエピソードからちょっとした裏話まで多彩な内容になっているので、「メバエ」ファンなら読んでみる価値があると思います。

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タグ:メバエ
posted by trinder at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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