2015年05月10日

女子高生Girls-Live 第5巻まで 〜花子×カナ〜

先月、約8年ぶりの新刊をリリースして再始動を果たした「女子高生Girls-High」。



第10巻ということで、当然ながら「女子高生Girls-High」9巻の続きとなっていました。キャラクターも全員続投。

ですが、この「女子高生Girls-High」とは別に事実上の続編である「女子高生Girls-Live」という作品も少し前まで連載されていました。こちらは5年後の咲女(同じ女子校)を舞台としており、メインキャラクターは総入れ替えとなっています。



これまでこのブログではこの「女子高生Girls-Live」に触れたことがなかったので、この機会に紹介しようと思います。発売済みの第5巻までのみどころを、主に百合的な視点から振り返ります。


トンチキ軍団


前作「Girls-High」の主人公達はいつからか「バカ軍団」と呼ばれていましたが、「Girls-Live」の主人公達は通称「トンチキ軍団」。初回にてなんと自分達でそう名乗っています。

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主な構成員は3人。

センターにして主人公の花子は、見た目はまあまあ悪くないのですが女らしさゼロのお転婆な女の子です。下着はふんどしを愛用。

真理子(上の画像で右)は、トンチキ軍団の知識担当。ネットによる情報収集が得意です。強いて言うなら前作の綾乃ポジション?

亜季子(上の画像で左)は、アウトロー気取りのややヤンキー風な女の子。強いて言うなら前作の由真ポジション・・・?


この3人、とにかく下品です。高等部から入ったいわゆる「外部生」なので、女子校のせいではなく先天的に下品だったことになります。すでに女子校ノリに染まってだらしくなっていた内部生達ですらドン引きです。

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カナカナ


このトンチキ軍団の下品さに我慢できなかったのが、クラスメイトの田中カナ(通称カナカナ)。品行方正な大和撫子で、中等部では生徒会長だったとか。本格的な登場は4話目くらいから。

カナは花子たちのあまりに下品な言動に耐えきれず、厳しく注意します。

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ですが花子はそんなカナの純真さをとても気に入ってしまい、カナと仲良くなりたいと思うようになります。以後、花子はなにかにつけてはカナにベタベタするように。

最初は戸惑っていたカナでしたが、手のかかる花子のことを放っておけず、いつしか2人は結構仲良くなっていました。

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単行本3巻では、なんと2人の結婚式が行われます。本来は課外授業の一環としてのテーブルマナー教室だったのですが、花子とクラスメイト達の悪ノリによってやたら本格的な疑似結婚式に変貌しました。

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2人の愛の軌跡を描いたビデオ(捏造)や、2人の間に生まれた子供の写真(合成)まで作られる力の入れよう。

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最後はキスシーンも・・・?

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第4巻のカラーページでは、カナが花子にチョコを渡し、そのまま自分の体をも差し出そうとする場面が・・・

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ただし花子の夢オチでした。


このあたりまでは花子のほうからのアプローチが多かったのですが、カナのほうもいつしか花子のことを大事な友達と認識するようになっていました。

2年生に進級する際にあった「生活調査」では、カナは「仲の良い友人」欄(事実上、クラス替えについての希望申請)にこっそり花子の名前を書いていました。そしてそれを花子本人に発見されるという微笑ましい一幕も。

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この後、無事に同じクラスになります。

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花子は「両想い」「相思相愛」と喜んでいましたが、あながち間違いではないのかも?


この話が載っている第4巻の後半から第5巻にかけては、文化祭が1つの山場となっています。花子とカナは一緒に文化祭実行委員に立候補し、文化祭を成功させるために奔走することになります。自然と2人で行動するシーンが多くなり、もはや完全にこの2人がこの作品の主人公です。


てっきりこの作品は初回で結成されたトンチキ軍団(花子・真理子・亜希子)がメインかと思っていたのですが、花子以外はどんどん影が薄くなっています。ですが、百合的には現在のほうがおいしいのでこれはこれでアリ。

第5巻の表紙も抱き合う花子とカナでした。



裏表紙のイラストはもっと直接的です。

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ちなみに、花子とカナは過去の巻でも単独で表紙になったことがあるので表紙抜擢は2回目です。そしてトンチキ軍団の構成員であったはずの真理子と亜希子は一度も表紙に描かれたことがありません・・・。でも百合的には現在のノリのほうがおいしいのでこれはこれで以下略。


花子とカナの健闘の甲斐あって、文化祭は大成功で幕を下ろします。後夜祭の喧騒を後に、2人きりで佇んでいるシーンはちょっと感慨深いです。

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生徒会室(文化祭の準備でよく使っていた)を去る際に、花子はこっそり相合傘の落書きをしていました。

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カナはこれを発見しつつも特に止めず、優しく見守っています。すでに2人は相思相愛なのかも・・・?


同じ第5巻では、カナと花子が初めて会った際のエピソードが2話分使って描かれています。最初は花子の破天荒な言動を嫌っていたカナでしたが、一瞬一瞬を全力で楽しもうとする花子を見て、少しずつ印象が変わって行ったようです。


そして第5巻終盤からは修学旅行が始まります。修学旅行といえば前作「Girls-High」(第1期)の最終エピソードであり、非常に力を入れて描かれていました。この「Girl-Live」でも重大イベントが起こりそうな予感・・・?

しかし、選択コースの違いによって花子とカナが別の班になってしまうという悲劇が。泊まる部屋も別々です。カナと会えないことに耐えられない花子は、なんとかしてカナのいる部屋への侵入を試みます。

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同室のトンチキ軍団メンバー(真理子・亜希子)を放り出して、カナカナのいる部屋に行こうとする花子。ある意味、作品初期と現在との人間関係の変化を象徴するような一コマですね。百合的にはこちらのほうがおいしいので良いのですが・・・。

会えない時間が長い分、同じ場所にいる時は思う存分イチャイチャしていました。

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第5巻は修学旅行2日目の夜まで。

先日発売された「Girls-High」10巻内にあった告知によれば、「Girls-Live」は次の第6巻が最終巻になるそうです。発売予定日は6月10日。



「Girls-High」10巻には「Girl-Live」についての簡単な紹介も載っていました。それによると、「Girl-Live」は「2人の女の子中心のお話です」「まじめっことやんちゃっこ」。明らかにカナと花子のことです。

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一方、トンチキ軍団については一言も言及無し。トンチキ軍団ではなくカナと花子が中心の話であったことを作者自ら認めているようです。真理子と亜希子の扱いは微妙に可哀想ですが、百合的にはおいしいのでこれはこれで以下略。


そんなわけで、前作「Girls-High」と比べても主役2人の関係を大きくフィーチャーした作品となっています。前作では主人公に恋愛要素がほぼ無い一方で周囲のキャラ達で百合な関係を展開していましたが、今回は逆の構図になっています。

前作の女子校あるある群像劇的なノリも楽しかったのですが、「Girl-Live」の一本筋の通った友情(もしかしたら恋愛かも?)物語も個人的にはかなり好きです。

前作「Girls-High」が今から読むにはやや古い作品(連載開始は2001年)なので、最近になって「女子高生」シリーズに興味を持った人がいたらこの「Girl-Live」から入るのも十分にありだと思います。






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タグ:女子高生
posted by trinder at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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