2016年03月26日

「立-Ritz- 」(大和田秀樹)

「咲-Saki-」の新たな外伝・「立-Ritz- 」が単行本として登場しました。作者は大和田秀樹さん。



今回の主人公は、なんと「咲-Saki-」の原作者である小林立さん本人。「咲-Saki-」の知られざる誕生秘話に迫ります。


あらすじ

立は、「咲-Saki-」を連載中の美少女漫画家。

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しかし、麻雀漫画といえば昔から竹書房(ア〇ギとか出してる会社)の縄張り。縄張りを荒らされた竹書房は立に目をつけ、様々な手段で「咲-Saki-」を潰そうと企みます。

しかし、立には「咲-Saki-」を描き続けなければならない理由がありました。実はもともと咲は、行方不明の父親の形見である麻雀牌に描かれていたキャラクター。だからこのキャラクターの漫画を描き続ければきっと父親に会える、立はそう信じていました。

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その後も竹書房は「咲-Saki-」を潰すべく、あの手この手で立を窮地に追い込みます。

TVアニメ版の第1期が超ハイペースで原作を追い越していたのも、実は立を追い込むための陰謀だったのです。外伝「阿知賀編」がスタートしたのも、これまた立を過労にして潰すための策略。

しかし立は潰れるどころか、困難を乗り越えてさらに大きくなっていきました。「咲-Saki-」もますます大人気シリーズへと成長。竹書房の偉い人・辻野は、それを見て悔しがるどころかどこかうれしそう・・・?


終盤のエピソードでは、竹書房の魔の手(?)がアニメ版の声優にまで及びます。咲役の声優・植田佳奈は突然降板を強いられ、残留をかけて「伝説(レジェンド)級」の大物声優と麻雀対決することに。しかし・・・

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伝説級大物声優の圧倒的パワーに、果たして植田さんは太刀打ちできるのか?そしてアニメ「咲-Saki-」の行方は?物語はクライマックスへと入っていきます。



というわけで、「咲-Saki-」の知られざる裏側に迫る「立-Ritz- 」。

「咲-Saki-」はもともと異例尽くしの作品でした。美少女と麻雀という組み合わせ、そして多数のスピンオフの同時展開。あとたまにある休載。

今回の「立-Ritz- 」は、それらの裏側を詳細に描き切っています。連載をリアルタイムで追っていた人であれば「あれはそういうことだったのか!」「あの裏にはそんな事件が…」と納得することうけあい。ファンにはたまらない作品だと思います。

なお、どこまでが事実かは定かではありませんのであしからず。


百合要素?


「咲-Saki-」シリーズといえば、ちょくよく入る軽い百合要素も魅力。

ただし今回の「立-Ritz- 」はあくまで「咲-Saki-」制作の舞台裏を描くドキュメンタリー(?)ということで、あからさまな百合要素は控えめ。特に竹書房サイトは強面のオッサンばっかりです。


しいて百合要素を探すなら、小林立さんと五十嵐あぐりさん(スピンオフ「阿知賀編」「シノハユ」担当)、そして木吉紗さん(「咲日和」担当)の関係でしょうか。

五十嵐あぐりさんは当初かなり怖そうな女の子として登場しますが、すぐに立と互いの力を認め合います。

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そして木吉紗さんは、立を「お姉さま」として慕う妹系キャラとしての登場です。

ただしお2人も出番はほんのちょっとですのであしからず。


また、最後のエピソードに登場する植田佳奈さんは意外な出生の持ち主。それに関係して、立と重大な関係があることを伺わせています。この設定を始めとして植田佳奈さんは現実のご本人を無視したメチャクチャな描かれ方をされています。これにOKを出しているであろうご本人はきっと心が広いお方なのでしょう。


「咲-Saki-」シリーズのファンならとても楽しめる、ドキュメンタリー(あるいはパロディ)作品だったと思います。

  

 
 
posted by trinder at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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