2016年11月26日

「ななしのアステリズム」第4巻(小林キナ)

小林キナさんの「ななしのアステリズム」第4巻を読みました。



白鳥司・琴岡みかげ・鷲尾撫子の3人を主人公にしたこの作品。司は撫子が好きで、撫子はみかげが好きで、みかげは司が好きで……という三角関係です。お互い表面上は親友として接していますが、誰が誰を好きなのか、お互い薄々気が付き始めてきています。それが事態を余計にややこしくしていたり……?


撫子

今回の第4巻は、撫子を掘り下げたエピソードが2話使って描かれます。幼少時の思い出から始まり、司やみかげと仲良くなるまでの過程も改めて描写されます。そして第1話のみかげへのキス未遂につながり、現在に時系列につながります。

撫子はみかげに対して初対面のときから特別な感情を抱いていたようです。

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思春期特有の一時的な感情かもしれないと迷ったこともあったようですが、みかげを好きなことはやめようとはしません。ただし、みかげがその好意に気づいていること、そしてそれを暗に拒否していることも、撫子は把握しているようです。あきらめさせようとするみかげと、せめて心の中でずっと想っていようとする撫子の、複雑な心理戦(?)が展開されています。

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撫子は司の想い人ですが、司視点が多かったこれまでのストーリーでは内面がはっきりしないことが多かったように思います。今回はそのあたりが詳細に描かれており、片思いと片思いがすれ違う複雑な三角関係が浮き彫りになりました。果たして、この複雑な関係の行きつく先は……?


昴と朝倉くん

中盤あたりでは、昴(司の弟。女装癖あり)と朝倉(司に片思い中の男子)のエピソードが2話使って描かれます。

超シスコンな昴は、朝倉に司のことを諦めさせようと奮闘しています。最近は、司に変装して朝倉とデートし、わざと奇行に走って幻滅させるという作戦を実行中。ですが天然な朝倉にはあまり効果がないようです。

イライラがつのる昴。そして、昴(非女装時)の意外な表情にちょっとドキッとする朝倉……。

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ほぼBLものになってきていますが大丈夫でしょうか。長編百合漫画の合間に短編BLラブコメがちょくちょく挟まれているような不思議な漫画になってきています。

BLもの・女装ものとしてはむしろ良作なのでそっちもいけるクチなら意外と楽しめるかもしれません……。


撫子の内面が掘り下げられたことで、三角関係の複雑さがより明確になりました。3人の現在の胸中がほぼ描かれきった中、次はどんな展開が起こるのかとても楽しみです。昴と朝倉くんの今後も気になりますね。



【電子版】

posted by trinder at 07:01| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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