2017年01月09日

Bloom into You(英語版「やがて君になる」)Episode2: First Blush

1月3日に発売された、「やがて君になる」の英語版"Bloom into You"。



前の記事で第1話を紹介したのに続き、今回は第2話を紹介します。


we're both girls

突然、侑に「君のこと好きになりそう」と告げた燈子。燈子としては無意識に口走ってしまったらしく、やがて我に帰ってあわてて誤魔化しました。

侑のほうでも、きっと深い意味はなかったのだと思うことにします。でもやっぱり気になるようで、燈子の言葉の意味を何度も考えています。

「そりゃあ女同士だし、そんな気にするような意味のわけないんだけど……あんな顔するから」

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I mean, we're both girls. I've got nothing to worry about.
(わたし達女同士だし。何も心配することはないよね)

Still, something about the way she was looking at me...
(でも、あのときの私を見る目は何か……)

意図するところは同じですが、少し表現が変わっています。

we're both girls(わたし達は女の子同士)は百合作品の超頻出表現です。「女の子同士なのにドキドキしてしまう」「女の子同士なのに好きになってしまう」「女の子同士だから手をつないでいても大丈夫」といった感じで、様々な百合台詞に使用されます。


campaign manager

侑のモヤモヤは晴れないまま、生徒会選挙の日が近づきます。燈子は周囲からの強い期待に応え、生徒会長への立候補を決意。さらには、一緒に選挙活動を行う「推薦責任者」として侑を指名します。

「推薦責任者っていって、私と一緒に選挙活動をしてくれる人が必要なの。それを小糸さんに頼めないかな」

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I'm going to need a campaign manager.
(選挙責任者が必要になるの)

Someone to help me with election activities and such.
(選挙活動とかをサポートしてくれる人のことね)

Could you do that for me, koito-san?
(小糸さん、私の選挙責任者になってくれない?)


「推薦責任者」はシンプルにcampaign manager(選挙の責任者)と訳されています。「推薦責任者」はやや独特の表現なので、そのままではどんなポジションなのか海外の人に伝わりづらいという配慮でしょうか。



assumed

燈子がサポート役に侑を選んだことは、侑にとってはもちろん驚き。さらに、燈子の親友である沙弥香にも大きなショックを与えます。すっかり自分が燈子を助けるつもりになっていた沙弥香は、ちょっとスネてしまったようです。

「別に?私が勝手に責任者をやるつもりになってただけだもの」

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I don't know. I guess I just assumed I would be your campaign manager.
(知らない。きっと私が勝手に選挙責任者になると思い込んでただけだもの)

assumeというのは、根拠もなく決めてかかるとか、思い込むという意味。まさに直前までの沙弥香の心情にぴったりな表現です。



that kind of love

燈子のフォローもあって、沙弥香もなんとか機嫌を直してくれました。そして侑も、責任者に就任する決意をします。

その日の帰り道、踏切前。燈子は、電車が横切った隙にとっさに侑にキスをします。このとき、燈子は自分の気持ちをはっきりと自覚しました。


「私の好きって、こういうことしたい好きだったんだ。君といると、どきどきするの。こんな気持ち、誰にもなったことなかったのに」

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When I said "love", I meant that kind of love.
(私が言った『好き』って、こういう『好き』のことだったんだ)

When I'm with you, my heart pounds... though I've never felt that way toward anyone before.
(君といると、どきどきするの。こんな気持ち、誰にもなったことなかったのに)


日本語版に忠実な英訳です。「どきどき」をheart pounds(心臓が高鳴る)と表現するのは、第1話でも見られたパターンですね。

文法的には、現在完了形(have + 過去分詞)が使われていることが重要。現在完了形の使い方には完了・経験・継続の3種類があり、ここでは経験の意味。それをneverで否定することで、「今まで1度も経験がない」という意味になるわけですね。



第1話に続き、とても良い感じの英訳になっていると思います。日本語版に忠実な内容ながら、言語の違いによる細かな調整の跡が随所に見られます。日本語版と少し違う言い回しになっている部分は、理由を考えながら読むと楽しいです。

英語と百合が好きな人にはおすすめの作品となっています。



本格的に英語学習したい人は、日本語版と並行して読むのをおすすめ。

  


ななこ先輩&さなえ先輩

基本的にとてもきちんとした翻訳になっているこの英語版。ただし、実はこのエピソード内にはいくつかミスが見受けられます。具体的には、登場人物の名前。

まず冒頭、燈子に「君のこと好きになりそう」と言われて驚く侑の台詞です。日本語版では「えっと 七海先輩……?」だったのですが……

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Umm... Nanako senpai...?
(えっと ななこ先輩……?)


Nanako(ななこ)??

どうやら七海の七と燈子の子が混ざって七子になってしまったようです。

七海という姓は名前に見えなくもないですし、こんがらがってしまうのもわからないではないかも……?ここ1コマだけの間違いなのが救い。


さらに大きな被害に遭っているのが、沙弥香。どういうわけか何度もSanae(さなえ)と間違えられます。

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七海燈子→七子はまだわからなくもないですが、いったいどこをどう間違えたら「さなえ」になるのでしょう?

そしてさっきから侑ばかりが間違えているのは気のせいでしょうか?侑は「特別」を知る前に人の名前を覚えることから始めたほうが良いかもしれません……。


ただ、沙弥香に関しては侑の台詞以外でも間違われています。それも、よりにもよって学校の掲示物。どうやら学校一丸となって名前を間違えているようです

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しかもよく見るとSanae Sayaka(さなえ さやか)となっています。もうどっちが名字でどっちが名前なのかすらわかりません。一体沙弥香が何をしたというのでしょう……。

一応言っておくと、沙弥香のフルネームは正しくは佐伯沙弥香(さえき さやか)です。上で紹介したコマ以外ではちゃんとSaeki Senpaiと呼ばれているのでご安心を。
 
posted by trinder at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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