2017年03月22日

Kiss and White Lily for My Dearest Girl(英語版「あの娘にキスと白百合を」)Vol.1

「あの娘にキスと白百合を」の英語版"Kiss and White Lily for My Dearest Girl"のVol.1が3月21日に発売されました。



紙の本に加えてKindle版があるため、日本からも気軽に買うことができます。


「あの娘にキスと白百合を」は、「やがて君になる」と並んで現在の百合漫画を代表する人気作。今年の初めに出た英語版「やがて君になる」に続いて、待望の英語化となります。


以下では、第1話を読みながら英訳の雰囲気を紹介してみようと思います。


Chapter 1: The Genius and the Prodigy
(第1話 天才さんと秀才さん)


タイトルのgeniusは「天才」、prodigyは「神童」。なんかどっちもすごそうですね。



「青蘭学園の生徒の鑑」と評される白峰あやかは、たゆまぬ努力によって何事においても1番であり続けてきました。そんなあやかの前に、努力もなしに何でもできてしまう天才・黒沢ゆりねが現れます。ゆりねのせいで、あやかは毎回2位に甘んじる羽目に。

あやかは内心ゆりねに激しい対抗意識を燃やしつつも、表面上は品行方正な優等生を貫きます。孤立しがちなゆりねをフォローしてあげたりも。


あやか「皆、貴女と仲良くなりたいのよ。勿論私もね」

kislily1d1.jpg

Ayaka: Everyone just wants to get to know you. Me too, of course...

get to knowは、「知り合う」とか「顔なじみになる」という意味。



あやかの思惑とは裏腹に、ゆりねは急激にあやかになついていきました。

ゆりね「白峰さんは素敵だと思う。あたし、白峰さんのことずっと……探していたような気がする……」

kislily1d2.jpg

Yurine: I think you're amazing, Shiramine-san. I... I feel like I've been looking for some one like you for so long...

※amazing:素晴らしい  feel like 〜:〜のような気がする  look for 〜:〜を探す



しかし、あやかのゆりねへの対抗意識は強くなるばかりです。ほとんど逆恨みのような感情を抱いたりも。


あやか「黒沢さんさえいなかったら!」

Ayaka: If only Kurosawa-san weren't here!

If only 〜は、「〜でさえあったなら」という仮定の表現です。If onlyの後ろに続く部分は、現在の話でも過去形になります(いわゆる仮定法過去)。高校で習う表現ですが、まさにぴったりな使いどころです。



次のテストでも、あやかはゆりねに勝てませんでした。余裕の態度のゆりねに対し、あやかはついに苛立ちを爆発させます。

あやか「貴女なんてちょっと要領がいいだけの ただの人だってことわからせてあげるわ!」

kislily1d4.jpg

Ayaka: I'll make you understand that you're just a regular person with just a few tricks up your sleeve!!

ここでのmakeは「〜させる」という意味(いわゆる使役動詞)。

「要領がいいだけの」は、tricks up your sleeve(袖の下の仕掛けがある ≒ 隠した手口がある)とやや意訳されています。



こうして、感情を曝け出したあやか。どういうわけか、ゆりねはそんなあやかをさらに気に入ってしまいます。そして、突然のキス。動揺するあやかに、ゆりねはこう告げました。

ゆりね「約束だよ。きっとあたしのこと、完璧に打ち負かしてみせてね」

kislily1d3.jpg

Yurine: It's a promise. You'll definitely beat me, won't you?

beatは、「叩く」のほかに「やっつける」のような意味もあります。



あやかはゆりねの読めない言動に振り回されながらも、いつしか彼女のことばかり考えるようになっていきます。

「それでも私は苦しい程に 彼女のことばかり考えている」

Even so, I couldn't stop thinking of her... and It was like torture.

tortureは「拷問、責め苦」。



Kiss and White Lily for My Dearest Girl(英語版「あの娘にキスと白百合を」)の第1話を簡単に紹介してみました。

全体的に易しく読みやすい英訳になっています。高校レベルの英語が理解できる人ならスムーズに楽しめると思います。基本的には日本語版に忠実な内容ですが、あえてちょっと崩した部分もあって勉強になります。

印象に残りやすい台詞が多い作品なので、英語になってもすんなり頭に入ってきてくれそうです。電子書籍で手軽に読めるので、英語作品の入門としてもおすすめです。




【Kindle版】




百合英語ラッシュ

この「あの娘にキスと白百合を」もそうですが、今年に入ってから百合漫画の英語版が続々と発売されています。

  

 

百合で英語を勉強したいという人にとっては、今年は絶好のチャンスになりそうです。
 
【参考記事】
Bloom into You (英語版「やがて君になる」)
Bloom into You (英語版「やがて君になる」) 英単語帳
Kase-San and Morning Glories (英語版「あさがおと加瀬さん。」)
Kiniro Mosaic(英語版「きんいろモザイク」)Vol.1 / 3月21日にはVol.2も発売!
Kindred Spirits on the Roof: The Complete Collection(漫画「屋上の百合霊さん」英語版)
posted by trinder at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/448279440
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック