2017年03月26日

「あの娘にキスと白百合を」第6巻(缶乃)

缶乃さんの「あの娘にキスと白百合を」第6巻の感想です。



最近英語版が発売されたり、2年連続で「百合展」のイメージビジュアルに選ばれたりと、今とても勢いのある作品です。

今回の表紙は、朝倉亜麻祢(あさくらあまね)、比留間諒(ひるまりょう)、夕凪仁菜(ゆうなぎにな)。いずれも新キャラクターです(もちろん設定上は以前から学園にいたのでしょうが)。

実は表紙にキャラクターが3人描かれているのはシリーズ初です。これは今回のストーリーに沿ったものになっています。


千春&伊澄

気になる新キャラ達のお話の前に、千春(旧名デコ先輩)と伊澄(自他ともに認めるバカ)のストーリーが入ります。第2巻後半あたりでメインを務めていた2人です。



最近の青蘭学園では、女の子同士で花を贈り合うことが唐突に流行中。贈る花の色によって相手への気持ちを表現するなど、なかなか凝った決まりもあるようです。

ちょっと遅れてこのブームに気付いた伊澄は、千春に花を贈るために不器用な奮闘をすることになります。そこに、伊澄に好意を抱く女の子・亜麻祢が現れて……。

続くエピソードでは、遠くの大学に進学していた星野先輩が久しぶりに登場。千春にとっては元ルームメイトであり、憧れの人でもありました。ですが、今の千春には伊澄がいます。


今回、ちょっと久しぶりにメインストーリーを担っている千春と伊澄。他のキャラクター達とのかかわりの中で、自分たちの絆を再確認するようなエピソードです。

anokis6tt1.jpg

そして、伊澄に好意を抱いていた女の子・亜麻祢は次のストーリー(この巻のメイン)への橋渡し的存在となっています。


亜麻祢、諒、仁菜

続いて、いよいよ表紙の3人のストーリーが始まります。お花を贈り合うという流行はこちらの話でも健在です。

比留間諒(ひるまりょう)は、一見クールだけど実は口下手で友達が少ないのがコンプレックス。クラスメイトの朝倉亜麻祢(あさくらあまね)に恋をしてしまった諒は、亜麻祢にお花を贈ります。1人だけにしか贈れない(つまり実質告白を意味する)赤いリボンと一緒に。

亜麻祢は明るく受け取ってくれましたが、実は彼女にとってはそれは3本目でした。亜麻祢は好きなものに関しては自重しないタイプで、同時に何人も愛することができるちょっと困った女の子だったのです(ある意味では純粋?)。

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すっきりしない諒。しかもそれ以来、亜麻祢のルームメイトである夕凪仁菜(ゆうなぎにな)が露骨な敵意を諒に向けてくるようになりました。もしかして、仁菜も亜麻祢のことが好き……?

仁菜は諒に対して嫌がらせを繰り返しますが、お人よしな諒はズレた好意的解釈を返し続けます。これには仁菜も次第に調子を狂わされていき……。というよりむしろ諒のことが気になり始め??

気がついたらこんなことになっていました。

anokis6tt3.jpg

突然諒にキスしてしまった仁菜は、もう自分でも自分がよくわかりません。好きなのは亜麻祢なのか、それとも諒なのか。どちらを選ぶべきか、あるいは「選ばない」という選択もありえるのか。それぞれちょっとずつ変な3人の物語は、意外な結末に向かっていきます。



表紙に3人描かれているということからも示唆されているように、これまでにない新しいタイプのエピソードとなっています。実質新キャラ達による独立した物語といっても過言ではないのですが、花を贈るという要素が世界観を繋いでいる感じです。どの巻でもそうですが、新しい要素を入れつつもこれまでとの連続性を感じさせる構成になっているのはすごいと思います。

キスシーンも巻を増すごとに新しい表現があって見ごたえがあります。見開きを前提にした画面構成も多いので、紙の本で読むとよりいっそう印象的になりそうです。



【電子版】

上で紙版を勧めておいでなんですが、実は私は電子版で読んたり……。




第1巻の英語版も発売中です。こちらはむしろ電子版推奨(洋書なので発送にかかる時間とか品切れ問題とかで)。


posted by trinder at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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