2017年06月03日

Kase-San and Bento(英語版『おべんとうと加瀬さん。』)

Kase-San and Bento(英語版『おべんとうと加瀬さん。』)が5月23日に発売されています。



加瀬さんシリーズは、最近制作されたアニメーションクリップでも話題ですね。




英語版がリリースされえるようになったのは今年に入ってからです。Vol.1である"Kase-San and Morning Glories"(あさがおと加瀬さん。)は2月発売でした。

【参考記事】Kase-San and Morning Glories (英語版「あさがおと加瀬さん。」)


続くVol.2が、今回紹介する"Kase-San and Bento"(おべんとうと加瀬さん。)です。


表紙の裏はこんな感じ。

kase2eerr1.jpg

簡単なあらすじも紹介されています。ちょっと読んでみましょう。


"We're girlfriends... now what?"
わたし達は恋人で…… その次は?

"It's the start of grade twelve and this year, Yamada and Kase-san are in the same class together!"
高校3年生が始まり、今年は山田と加瀬さんは同じクラスです。


「高校3年生」がgrade twelve(12番目の学年)となっているのは、アメリカでは学年を小学校から通算して数えるためです。漫画本編内でもこのように訳されています。なお作品によっては、日本と同じように「3年生」(third year)という表現になっている場合もあります(むしろそちらが一般的です)。


"Yamada's thrilled to be dating her track-star girlfriend, but she's having trouble getting a grip on just what "going out" even means."
山田は陸上部のスターとつきあうことになってドキドキ。でも「つきあう」とはどういうことなのか、よくわからずにいます。


trackは競争路のこと。転じてここは陸上競技のこと。「あの娘にキスと白百合を」など、最近の百合漫画でもちょくちょく見かける単語です。

have trouble 〜ingは、「〜するのに苦労する」。

get a grip on 〜は、「〜を把握する、理解する」。

going outは、「つきあう」。文字通りには「外出」という意味にも取れますが、ラブストーリーで出てきたらたいていは恋人としておつきあいするという意味です。dateとほぼ同じ。


"Before she can find a solution to her problem, though, their school trip to Okinawa begins!"
答えが見つからないまま、沖縄への修学旅行がやってきます


"Will Yamada and Kase-san ever figure this whole girlfriend thing out- or will misunderstandings split them apart forever?"
(山田と加瀬さんは、恋人になるとはどういうことなのかわかるのでしょうか?それとも、誤解によって永久に離れ離れになってしまうのでしょうか?)


figure out 〜は、「〜を理解する」。上に出てくるfindやget a grip onとほぼ同じ意味です。


それではさっそく、この巻の最初のエピソードを見てみます。表題作"Kase-San and Bento"(おべんとうと加瀬さん。)です。


Kase-San and Bento

各エピソードの冒頭は、山田のモノローグで始まるのがお約束。

kase2eerr2.jpg

"I ended up going out with a girl."
女の子とつきあうことになりました。


end up 〜ingで、「最終的には〜する、結局〜する」。良いことにも悪いことにも使えます。


季節は、新学期。高校生活最後の1年、山田と加瀬さんは同じクラスです。

"We're both girls... but we've been going out since the middle of the third semester."
わたしたちは女の子同士だけど このあいだからつきあいはじめました──

bothは「両方」。We are both girls, but...(わたしたちは女の子同士だけど〜)は百合漫画の超頻出表現です。


Yamada: It's so awesome we're in the same class!
山田「っていうか一緒のクラスうれしいね!」


awesomeは「すごい、すばらしい」。

sameは「同じ」。「同じクラス」(same class)という表現がこのエピソードの頻出フレーズです。


つきあっているとは言うものの、実は山田はどんなことをすればいいのかよくわかりません。


Yamada: I don't really know about any of that, but what sort of things should I do?
山田「そのへんわかんないんだけえど…… 具体的にわたしどんなことをすれば……」

Kase-san: Y- you should just do what you want.
加瀬さん「や……山田の好きなふうに……でいいよ」


好きなふうで良いと言われて山田が思い立ったのは、お弁当を作ること。

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Yamada: There's bento!
山田「おべんとでしょ!」


このように、「お弁当」はそのまま"bento"と訳されています。このbento、最近はも海外でも普通に通じるようです。近年、欧米で健康志向・節約志向の高まりによって昼食をbentoにすることが注目されているとか。


山田は毎日お弁当を作ってはいくものの、人気者の加瀬さんに渡す機会はなかなか訪れません。でもある日ついに、加瀬さんはお弁当を食べてくれました。


Kase-san: It's so good! It's delicious! for real!
加瀬さん「おいしー!おいしーよ まじで!」


最近あまり元気がない山田に、加瀬さんはある秘密を明かします。実は以前からずっと山田のことを見ていたのです。屋上での自主トレ中に、校庭で植物の世話をする山田を眺めたり。


Kase-san: You never looked up at me.
加瀬さん「ぜんぜん上見てくれないの。こっちはずっと見てんのにさ」

Kase-san: But I watched you the whole time.
加瀬さん「…山田、大好き。ずっと前から大好きなの」


ちなみに上の台詞にはlookとwatchが使われています。両方「見る」という意味ですが、watchのほうが注目度は高め。特に動いているものを注意して見る意味です。

the whole timeは、「終始、ずっと」。


Kase-san: Thanks for the bento... Yamada.
加瀬さん「おべんと、ありがと。山田」

Kase-san: I'm happy your're going out with me.
加瀬さん「つきあえて、すごくうれしい……」


"This is in April of 12th grade... Back when we'd just started going out."
それが高3の4月。まだまだつきあい始めの頃でした──

kase2eerr4.jpg



英語版「おべんとうと加瀬さん。」から、最初のエピソードを紹介しました。

全体的にとても素直な翻訳です。ひねった表現や複雑な文法などは控えめなので、英語学習者にも読みやすいと思います。「加瀬さん」シリーズが好きで英語にも興味がある人はぜひ読んでみてください。




ちなみに、日本語版のほうは4巻目に当たる「エプロンと加瀬さん。」が7月25日に発売予定です。特装版にはアニメーションクリップを収録したBlu-ray付き。





なお、英語版「おべんとうと加瀬さん。」が発売された5月23日には「あの娘にキスと白百合を」2巻も発売されています。



こちらも今後の記事で紹介予定です。


それにしても今年は英語版百合漫画の発売ラッシュが続いています。百合好きな人が英語を覚えるには絶好の年になりそうです。

参考記事:
Bloom into You (英語版「やがて君になる」)Vol.1
Bloom into You (英語版「やがて君になる」) 英単語帳
Bloom into You 2(英語版「やがて君になる」)Vol.2
Kindred Spirits on the Roof(漫画「屋上の百合霊さん」)英単語帳
Kiss and White Lily for My Dearest Girl(英語版「あの娘にキスと白百合を」)Vol.1
Kase-San and Morning Glories (英語版「あさがおと加瀬さん。」)
Kiniro Mosaic(英語版「きんいろモザイク」)Vol.1



ラベル:百合英語
posted by trinder at 19:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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