2017年07月23日

「賭ケグルイ万」(アンソロジー) / 「賭ケグルイ双」第5巻

前回の記事では、「賭ケグルイ」のスピンオフ「賭ケグルイ妄(ミダリ)」を紹介しました。

「賭ケグルイ妄(ミダリ)」第1巻(河本ほむら / 柊裕一)

今回は、同日発売の「賭ケグルイ万(ヨロズ) 」を紹介します。



タイトルからはわかりづらいですが、「賭ケグルイ」の公式アンソロジーです。多数の漫画家さんがイラストや漫画を寄稿しています。多くは「賭ケグルイ」の出版元であるスクウェア・エニックスの雑誌(主にガンガン系)に縁のある作家さんですが、なぜか「桜Trick」のタチさんが混ざっていたりも。


以下では、百合的に良い感じの作品を紹介していきます。


賭ゲグリリ(よしむらかな)

「ムルシエラゴ」のよしむらかなさんの作品。

漫画としては今回の一番最初に掲載されています。そしていきなり百合モノです。もはや王道の夢子×芽亜里。

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内容としては、原作第1話の夢子VS芽亜里戦の百合パロといった感じ。もしクラス全員百合好きだったら?みたいな設定です。なぜかみんなキスにこだわります。


清華は秘密を手に入れたい。(もすこ)

清華が、綺羅莉(会長)に褒めてもらうために夢子の秘密を探ろうとするお話。絵的に直接的な表現はないものの、会長のために頑張る清華の姿は確かに百合。


ユニットを組む女たち(深見真・刻夜セイゴ)

「魔法少女特殊戦あすか」の深見真さん・刻夜セイゴさんのコンビによる作品。

ユメミが、夢子や生徒会メンバーをアイドルユニットとしてスカウトするお話です。コンセプトは「百合営業」

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短い話の中で、原作の百合要素をひととおり拾ってストーリーに活かしています。ある意味、さすが。


「悪魔とアイドルと夢見弖ユメミ」(鍵空とみやき)

「ハッピーシュガーライフ」の鍵空とみやきさんによる作品。

夢見弖ユメミを主人公に、意外なほど真面目にアイドルものをやっています。百合的には、ユメミを支える沙織の姿を描いているあたりが注目でしょうか。原作でも2人の間に強い絆があることは伺えたものの、あまり詳細に掘り下げられませんでした。個人的にはわりと気になっていた2人なので、アンソロジーとはいえまた見れてうれしいです。


「清華と夢子のラブギャンブル」(タチ)

ガンガン系雑誌と関係なさそうなのに呼ばれた数少ない作家さんの一人、タチさんの作品。言うまでもなく「桜Trick」で有名な作家さんです。百合的には今回の大本命。

ストーリーは、清華と夢子がなぜか〇ッキーゲームで勝負するというもの。

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素直に清華×綺羅莉にせずに夢子と絡ませるあたりが、ちょっとひねりが効いています。夢子は清華が本当にキスしたいのは綺羅莉だということを知っており、それを利用した心理戦(?)も展開されています。百合をやりつつも、なにげに「賭ケグルイ」本編のオマージュとしてもよくできているのではないでしょうか。


「賭ケグルイ(仮)」特別編 鈴井スピンオフほしい編(川村拓)

人気のスピンオフ「賭ケグルイ(仮)」がアンソロジーにまで出張。生徒会メンバーが、新しいスピンオフのアイデアについて話し合うというお話です。

案の1つで「賭ケグルイ百合」というのが出てきます。百合子様が自分の名前を入れてみただけのようですが、清華がやけに食いつきます。


「綺羅莉と清華のドキドキ☆ヘアカタログ」(高瀬飛鳥)

綺羅莉(会長)×清華のお話。綺羅莉の提案により、清華が綺羅莉の新しい髪型を考えることになります。ただしこれもギャンブルで、もし提案された髪型が綺羅莉の予想通りなら、綺羅莉は清華の髪型を好きにできるというルール。

お互いに似合う髪型を考えるという女の子らしいテーマです。とても正統派の百合漫画になっています。



百合的においしい作品は上のような感じです。

体感的には、収録されている作品のうち1/3くらいが百合漫画です。一部のコマで夢子と芽亜里がイチャついてるとかも含めたら、大半の作品に百合要素あり。百合目的で読む価値が十分にあるアンソロジーです。

もちろん百合以外にもみどころ色々。夢子関係以外だと、豆生田先輩(男子です)とかも結構あちこちでイジられていて面白いです。豆生田先輩と皇の話がいくつかありますが、個人的にこの2人結構好きだったりします(百合とかいっさい関係ない普通の男女ですが、それゆえに百合要素と競合しないので別物として楽しめます)。

基本的には原作ファン向けですが、思い切ってこのアンソロジーから入るのも十分アリだと思います。キャラクター達の関係性はわかりやすく単純化されていますし、いろいろ想像で補完しながら読んでも楽しいはず。


百合目当てでも、そうでなくても楽しめる「賭ケグルイ万」。興味がある方はぜひ読んでみてください。

 


「賭ケグルイ双」第5巻

最後に、ついでと言ってはなんですが「賭ケグルイ双」第5巻の感想。

今回は、芽亜里と生徒会の聚楽幸子(じゅらく さちこ)とのギャンブルがメイン。基本ずっとギャンブルシーンなので百合要素は控えめです。一応この巻の最後で勝負に一区切りついているので、次巻に期待でしょうか。

「賭ケグルイ」本編が基本的に夢子無双なのと比べると、「双」の芽亜里は常に敗北の危険性を追っているのが特徴です。夢子と違って芽亜里は思考過程が詳細に描写されるため、よりギャンブル漫画らしい心理戦が楽しめます。そのぶん百合要素に割り当てられる尺がマチマチなのが複雑ですが……。今思うと第1〜2巻あたりが一番百合っぽかったのではないかという気も。

【参考記事】
「賭ケグルイ」6巻まで / 「賭ケグルイ双」3巻まで

設定上は百合的に非常においしい要素を持っているので、今後の掘り下げに期待です。

 
 

ちなみに現在Kindleストアで、原作本編7巻まで&「双」4巻までにポイント30%還元が付くセールが行われています。

Kindleストアで「賭ケグルイ」シリーズがポイント約30%還元セール 原作最新巻も
 


ラベル:賭ケグルイ
posted by trinder at 20:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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