2017年10月08日

Steamの新作百合ゲー「Sakura Gamer」

Winged Cloudさんの新作「Sakura Gamer」が、Steamで10月7日より配信開始されました。

「Sakura Gamer」 Steam内配信ページ

Winged Cloudさんは、主にSteamで作品を発表している海外のゲーム制作グループです。多くの作品はタイトルに「Sakura」と付くため、「Sakura」シリーズと呼ばれます(ただし内容の関連性は無し)。

たまに百合作品を出すこともあり、約2年前の「Sakra Fantasy」はこのブログでも取り上げました。

【参考記事】出る順!「Sakura Fantasy」英単語集 〜これで読めるかも〜

海外の制作グループということで、作品は基本的に全編英語。ですが作品によってはアップデートで日本語の音声や字幕が追加されることもあります。


Sakura Gamer

最新作「Sakura Gamer」は、女の子のみで展開される完全な百合作品。ゲーム制作をテーマにした物語です。ただしゲーム会社などが舞台ではなく、主人公たちはアマチュアです。


Nekohime & Clover

主人公のサヨ(Sayo)は、PCの修理の仕事をしている女の子です。幼いころはゲーム制作者を目指したこともありましたが、忙しい生活の中でそんなことも忘れつつあります。

サヨとシェアハウスをしているのが、親友のチカ(Chika)。サヨとは10年来の仲ですが、子供の頃はネットを通してだけの交流でした。小さいころからお互いを知っているけど、実際に会ったのは成長してからというちょっと変わった関係です。かつては、サヨとともにゲーム制作の夢を真剣に語り合ったこともあります。

ネット上のみの交流が長かったためか、サヨとチカは日常生活でもお互いをハンドルネームで呼びます。サヨが「ネコヒメ(Nekohime)」、チカが「クローバー(Cloever)」。作中でもほとんどこの名称で呼ばれるので、この記事でも以下ではキャラクターをハンドルネームで紹介していきます。


Suki

ある日、クローバーの紹介で新たな同居人がやって来ます。「スキ(Suki)」というハンドルネームを名乗るその女の子は、元・神社の巫女だったということ以外すべてが謎。

イラストが得意だというスキはゲーム制作を目指しており、ネコヒメとクローバーにも協力を頼んできます。最初は渋るネコヒメ。ですが幼いころにクローバーと語り合った夢をふと思い出し、参加を承諾します。

こうして、女の子3人による初めてのゲーム制作がスタートしました。目指すは、「マンガマーケット(Manga Market)」での頒布です。


Kiss

ネコヒメはクローバーとの夢を思わぬ形で実現できることを喜びます。ですがその一方で、ミステリアスなスキも気になる存在です。

そんなある日、ネコヒメはスキとクローバーがキスしているところを目撃してしまいます。

sakugamer1dd1.jpg

Th- They're kissing.
(2人が──キスしている)

(中略)

It looks like a deep kiss. It's deeper, even, than the one before.
(今度はディープキスのようだ。さっきしていたのより、もっと深い)


女の子同士のキスを目撃して、ネコヒメは驚きます。ですがそれ以上に、胸に言いようのない痛みを感じました。


It's not fair...
(こんなの、ずるいよ……)

Why does my chest hurt so much?
(どうしてこんなに胸が痛いのだろう?)

(中略)


I wish...
(………ならよかったのに)

ここで、選択肢が出ます。

sakugamer1dd2.jpg

A pretty girl like Suki would kiss me.
(スキのような可愛い女の子が私にもキスしてくれたらいいのに)

Clover had told me about this earlier.
(クローバーがもっと早く教えてくれたらよかったのに)

We could enjoy ourselves together.
(みんなで一緒に楽しくできたらいいのに)


ストーリー分岐にも影響しそうな、重要な選択肢と思われます。

この後、クローバーとスキの「単なる遊び」だったという必死のフォローもあって、この件はひとまず置いておくことになります。ですが、ネコヒメは心の中でずっと引っ掛かりを覚えることに。


lesbian love story

ネコヒメ達が制作するゲームは、百合ものに決まります。

sakugamer1dd3.jpg

After some discussion, we decided it should be a lesbian story.
(話し合いの結果、百合なラブストーリーを作ることに決まった)

(中略)

A cute, heart-warming, ever-so-slightly erotic story about a shy shrine maiden called Tsubaki, who gets a part-time job at a maid cafe and becomes friends with two of the waitress there.
(可愛くて心温まる、そして少しだけエッチなストーリー。主人公はツバキという内気な巫女さんだ。彼女がメイドカフェでアルバイトをして、2人のそこでウェイトレスと出会う)


ネコヒメはプログラムとシナリオを担当しています。かつてはそういう仕事を夢見ていただけあって、作業は思ったよりかは順調に進みました。

ですが、一番の問題はエッチシーンのテキスト。

sakugamer1dd6.jpg

"Tsubaki squeezed Nobuko's bountiful milk spheres between her fingers. The flesh spilled out over her fingertips appealingly. while helpless moans and cries--"
(『ツバキはノブコの豊かな乳袋を指で強く握りしめた。指先の上に艶めかい肉感が溢れだす。力なく鳴く彼女を──)


sakugamer1dd5.jpg

Noo...!! I can't do it! It's impossible!
ネコヒメ「ダメ!!できない!無理!」

How can an inexperienced girl like me, who's never had sex before, write a sex scene?
ネコヒメ「自分でも経験ないのに、エッチシーンなんて書けるわけない!」


そんな感じで色々苦労するものの、仲間達のアドバイスもあって作品はなんとか形になっていきました。


Love

めでたくゲームも完成し、あとはマンガマーケットでの頒布を残すのみ。ネコヒメ達は打ち上げで盛り上がります。そしてその後、ネコヒメはゲーム制作を通してより絆を深めたパートナーと結ばれることに。

ここはお互いに本名で呼び合う作中通しても少ないシーンです。


sakugamer1dd7.jpg

Chika: All this time, Sayo... you're the only one that I've wanted.
チカ「私が欲しかったのは、ずっとサヨだけ」

Chika: You're the one that I love.
チカ「愛してるよ、サヨ」


Sayo: Being with her, holding her in my arms, and trading soft, gentle kisses like this, it feels right.
サヨ(チカを腕の中に抱きしめめ、優しいキスを交わす。とても心地が良い)

Sayo: Is this what "love" is?
サヨ(これが「愛」というもの?)

Sayo: If it is, then... I never want to be without Chika.
サヨ(もしそうなら、私はもうチカ無しでは生きられない)

Sayo: She's the person I love more than anyone els in the whole world.
サヨ(チカのことを、世界中の誰よりも愛しているから)
 


今回はクローバー(チカ)のルートを簡単に紹介しました。

ゲーム制作をメインテーマにしており、アマチュアなりに創作活動に挑む姿が魅力的に描かれています。プレイヤーの興味を上手く惹きつける範囲内で専門用語も出てきて、なかなか本格的な内容です。

加えて、社会人ものや青春ものの要素も強い作品です。忙しい生活に追われる中で、短い期間ながらも幼い日の夢をもう一度追おうとする主人公に共感する人も多いかもしれません。

百合作品としては、社会人同棲ものであり、同時に幼馴染ものでもあります。ネコヒメとクローバーが元々はネットのみの交流だったという設定がユニークです。そんな頃によく語り合っていた夢を、大人になって実現できるという展開がちょっと感慨深いかも。お互い言葉には出さなかったものの、かつての約束を大切にしていたことが伺えます。


もう1人のヒロインであるスキは、巫女だったということ以外謎だらけの存在。同居生活を初めて間もないうちにクローバーにキスしてしまうなど、奔放な面が目立ちます。ですがそれも、実家の神社で厳しいしつけを受けてきたことの裏返しだったり。

クローバールートに進むと、スキは結果的にネコヒメとクローバーに互いの恋心を自覚させる役回りとなります。これはこれでしっくり来るのですが、スキ自身のさらなる掘り下げは本人のルートに期待ですね。


様々な要素が上手くかみ合い、魅力的な作品になっていると思います。英語がわかる人、あるいはこれから勉強したい人にはぜひおすすめの作品です。

「Sakura Gamer」 Steam内配信ページ


ちなみに、今回中国語も搭載されています。ですので中国語がわかる人(勉強している人)にもおすすめ。

sakugamer1dd8.jpg
 


posted by trinder at 11:14 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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