2018年03月24日

「制服のヴァンピレスロード」第3巻(完結)/ 松本トモキ

松本トモキさん作「制服のヴァンピレスロード」第3巻の感想です。



吸血鬼に血を吸われたことで、自身も吸血鬼となった少女・夕凪(ゆうなぎ、通称ユウ)。夕凪は親友の七夕(ななせ、通称ナナ)に事情を打ち明け、血を吸わせてもらうことになります。さらには、クラスメイトの立花や委員長にも秘密を知られ、流れで吸血をすることに。

【参考記事】
「制服のヴァンピレスロード」第1巻(松本トモキ)
「制服のヴァンピレスロード」第2巻(松本トモキ)

吸血鬼の特性なのか、夕凪本来の魅力なのか、基本的にみんな夕凪のことが大好きです。順調に吸血関係を拡大していく様子はさながらハーレムのよう。

ハーレム or 総受け


そんな状況から始まる、今回の第3巻。

夕凪が委員長や立花に吸血したことは、七夕の耳にも入っていました。七夕は心の広い性格とはいえ、ときには嫉妬もします。ユウは浮気がバレたような気分で戦々恐々です。さらに、委員長や立花もユウのハーレム拡大ぶりには思うところがあるようで……?

女の子3人に一斉に迫られ、さすがにタジタジの夕凪。でも本人もまんざらではなさそうなのでこれはこれで……?

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二人の永遠


基本的に女の子全般が大好きな夕凪ですが、やはり一番大切なのは親友の七夕です。

「吸血鬼に愛された者は不老不死になる」という設定は、以前から語られていました。そして今回、ついに七夕が不老不死になってしまいます。普通の人間でなくなるわけですから、一大事のはず。

ですが、七夕はむしろうれしそうです。夕凪に愛されたこと、そして夕凪と永遠に一緒にいられることを喜んでいます。

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そんな七夕の一途さを見た夕凪は、思わず七夕にプロポーズしていました。もう完全に二人でお幸せに状態です。

制服のヴァンピレスロード


永遠にともに生きるパートナーもでき、すっかり吸血鬼らしくなってきた夕凪。そんな彼女のもとに、吸血鬼一族が集う「茶会」の招待状が届きます。


「茶会」では、吸血鬼一族に関する秘密が明かされます。そして、夕凪は「主」であるイザナミから重大な使命を与えられることに。鍵となるのは夕凪と七夕の永遠の愛です。吸血鬼ものとしても恋愛ものとしても、物語はクライマックスを迎えます。

結末は綺麗なハッピーエンド。シリアスになりすぎることもなく、最後まで安心して読める作品です。

あとがき


序盤からの伏線もきちんと回収し、一見綺麗にまとまったようにも見えるこの作品。ですがあとがきにて衝撃の事実が明かされます。

実は1巻発売直後に「全ッ然売れてないから打ち切り」が決定していたそうです。

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仕方なく、全7巻構想を頑張って3巻にまとめたことが語られています。

近年流行の百合吸血鬼ものの中でもかなり面白い作品だと思っていたのですが、やはり売り上げは残酷というかなんというか。考えてみると1巻や2巻で終わる作品も珍しくないので、数が増えてきた分競争(シェアの奪い合い)も激しいジャンルなのかもしれません。

【参考記事】
ハロウィン記念!百合吸血鬼特集
「吸血鬼はじめました。」第1巻(雨宮結生)
「ヴァンパイアちゃんが狙ってる。」(わさも)

とはいえ本作の場合、打ち切りが早期に決定したおかげでリン(男性吸血鬼)の出番が減り、夕凪と七夕の愛によりフォーカスした内容になっています。百合吸血鬼ものの魅力が凝縮された良作として、私としてはとても好きな作品です。


(kindle版あり)

なお、第1巻はkinldeストアで半額セール中。


 


posted by trinder at 21:54 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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