2018年05月13日

「柚子森さん」第5巻(完結)/ 江島絵理

江島絵理さんの「柚子森さん」第5巻の感想です。5月11日発売。



今回も、帯の大仰な煽り文句は健在です。

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「宇宙世紀まで語り継がれるべき極聖…!」「時代が"柚子森さん"という姿をとって現れたのだ…!」

意味はよくわかりませんが、とにかくすごい尊いのでしょう。

あらすじ


女子高生のみみかと小学生の柚子森さんは恋人同士。しかし前巻では、柚子森さんの同級生・りりはのたくらみによって2人に別れの危機が訪れました。みみかは、一緒にいることは柚子森さんのためにならないと考え自ら身を引こうとします。

【参考記事】
「柚子森さん」第4巻(江島絵理)


続く今回の第5巻では、りりはの真意が明らかになります。実はりりはは柚子森さんに特別な気持ちを抱いており、柚子森さんが自分を差し置いてみみかと仲良くなったのが許せなかったようです。

りりはの本当の気持ちとこれまでのたくらみを知った柚子森さんは、みみかのもとに向かいます。別れを決意しているみみかはあくまで冷たく振舞うものの、柚子森さんは負けずにアタックします。

自分の気持ちを正直にぶつける柚子森さんに、みみかもついに本音を曝け出します。

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お互いの「好き」という気持ちを確認する、柚子森さんとみみか。こうして、2人は無事に恋人同士に戻ることができました。りりは達も新たな友達として加わり、これまで以上に日常が賑やかになります。


最終話は、少しだけ未来のお話。成長して中学生になった柚子森さんの姿が描かれます。

かつて柚子森さんは、

「みみかって ろ〇こんなの?」
「大きくなったら私のこと好きじゃなくなる?」

とみみかに尋ねました。作品を締めくくるみみかのモノローグは、その問いへの答えになっています。

「私が一目で恋に落ちた、あのときの柚子森さんにはもう会えない。日々変わっていく。知らないあなたになっていく。毎日あなたを失って、会うたびあなたにまた恋をする。」

感想


百合好き、おねロリスキを始めとして、各所で大きな話題を振りまいてきた「柚子森さん」。「百合の世界入門」では単行本発売前にも関わらず特集が組まれるほどでした。そんなこの作品も、ついに完結です。

あとがきによると、実は当初1巻完結を予定していたようです。人気のため次第にボリュームが膨らんでいき、現在の形になったとか。後半で柚子森さん視点が入ったのも、延長のおかげだったようです。結果としてみみかと柚子森さんの双方からの掘り下げが入り、より作品に深みが出たと思います。

最終話が「みみかって 〇りこんなの?」への解答になっているのも感慨深いです。もともとは第2巻で出てきたシリアスともネタともつかない台詞でしたが、「おねロリ」の現実の一面を端的に表現しているとも言えます。

出会った頃はロリだったとしても、やがて成長して大人になっていく。そうして成長していく姿にまた恋をするというみみかのモノローグは、ロリに固執するものでも、ロリを否定するものでもありません。とても素敵な考え方だと思います。

「柚子森さん」は、1人の女子高生がろ〇こんの殻を破って真実の愛に目覚める物語だった……そう言っても過言ではないのではないでしょうか。


(Kindle版は通例紙書籍版から10日前後遅れてリリースされます)
 


posted by trinder at 06:05 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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