2020年04月28日

「シロップ HONEY 初夜百合アンソロジー」(伊藤ハチ・タチ・森島明子・嵩乃朔 ほか)

双葉社の「シロップ HONEY 初夜百合アンソロジー」を読みました。4/27発売。



双葉社は古くから「Girl Friends」などの名作百合漫画を生み出してきた出版社。昨年から新たな百合アンソロジー「シロップ 」シリーズを立ち上げて話題を呼んでいます。毎回テーマがあり、社会人百合、禁断百合ときて、初夜百合アンソロジーと続いてきました。

【参考記事】
「シロップ NIGHT 初夜百合アンソロジー」


「初夜百合」は好評だったのか、今回第2弾となっています。参加作家陣は以下の通り(敬称略)。

フライ(表紙イラストのみ)/伊藤ハチ/タチ/森島明子/嵩乃朔/毒田ペパ子/岩見樹代子/西尾雄太/北尾タキ/桐山はるか/いちごイチエ


すでに百合漫画での実績がある方が揃っており、期待が高まります。

巻頭は、「さよならローズガーデン」で知られる毒田ペパ子さんの作品です。グラマーでセクシーな年上の彼女にドキドキが止まらない女の子を描いています。ですが、その彼女のほうもやっぱり緊張していて……。


森島明子さんの作品は、初めてのお泊りで、まさに行為直前の駆け引きを描いています。シャワーを浴びたり、下着を気にしたり。「初夜百合」をもっとも素直に、真正面から描いた作品だと思います。

shiroppushoya21.jpg


伊藤ハチさんの作品は、お姫様と護衛(もちろん女性)のお話となっています。なんと今回は、おねロリでも獣っ娘でもありません。でも年の差ものという点ではいつも通り。あとしいて言うなら過去の回想シーンの部分がおねロリです。姫と護衛という関係性、そして仕事とプライベートの切り替えという要素が個性を発揮しています。


「桜Trick」で知られるタチさんは、引っ越して新生活を始めた2人の最初の夜を描いています。お風呂での洗いっこすら恥ずかしがっていた2人ですが、やがて意を決して最初の行為に及びます。

shiroppushoya21b.jpg

いろいろワケありっぽいことが示唆されている2人ですが、「初夜」の様子は明るく微笑ましいです。2人の今後など、いろいろと想像したくなるお話だと思います。



「初夜」にのぞむ百合カップルたちの様子が、甘酸っぱく描かれたアンソロジーでした。今回は無理にヒネったような作品は少なく、「初夜」というシチュエーションを作家さんたちそれぞれの解釈で素直に描いていると思います。

近年ジャンルの細分化とニッチ化が進む百合アンソロジー業界ですが、シンプルながらも純粋に楽しく読める一冊でした。


(kindle版あり)
  


ラベル:アンソロジー
posted by trinder at 21:38 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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