2020年06月07日

「声優ラジオのウラオモテ」第1巻(二月公 作、さばみぞれ画)

二月公さん作、さばみぞれさんイラストのライトノベル「声優ラジオのウラオモテ」第1巻を読んでみました。


 

1巻目「夕陽とやすみは隠しきれない?」が2020年2月発売と結構新しめの作品です。最近、他の電撃文庫作品と併せてKindle Unlimitedの読み放題対象になり、話題になりました。

【参考記事】
Kindle Unlimitedで読める百合作品2020 漫画・小説・雑誌など


6月10日には、第2巻が発売予定です。1巻が早くも読み放題なのはそのプロモーションの意図もあるのかも。



#01 夕陽とやすみは隠しきれない?



あらすじ

佐藤由美子は、アイドル声優「歌種やすみ」として活動中の新人声優。クラスメイトの渡辺千佳もまた、「夕暮夕陽」として活動中の人気声優です。2人は、現役女子高生でしかもクラスメイトという接点を見込まれ、「ジョシコーセーラジオ」のパーソナリティーに抜擢されます。

アイドル声優番組らしく、収録中は楽しくおしゃべりする2人。ですが、素ではギャルの由美子と、普段は陰キャな千佳は、実際には険悪な仲で……。


感想

アイドル声優によるラジオ番組をテーマにした作品。2人とも仕事とプライベートでキャラにギャップがあり、さらに2人の関係性にもギャップがあります。ラジオでの仲良しトークの辻褄を合わせるべく、プライベートでも少しずつ仲良くなっていく展開はこのシチュエーションを活かしたものとなっています。

つい喧嘩がちになってしまうものの、実際には由美子は声優としての千佳に憧れています。また、千佳の顔をよく美少女だと(心の声で)賞賛していたりも。一方、千佳も自分にはない魅力を持ち人懐っこい由美子に気になるものを感じているようです。


第1巻を読む限り特別百合を狙っているような感じではなく、2人の間に恋愛感情のあるような描写はありません。お風呂で恥ずかしがったりするくらいでしょうか。作中に一回だけ「百合」という言葉が出てきますが、「百合営業」への言及の中でです。全体的には、あくまで声優どうしの友情ものという印象。


クライマックスではステレオタイプな声優オタクたち(男性)が悪役としてフィーチャーされます。声優の「裏営業」に対する批判が出てきたり、妙に生々しいです。ここ含めこの作品に出てくる男性たちは正直普通に気持ち悪い感じ。この男性たち目線のパートまで何度かあって、嫌な存在感を発揮します。百合要素目当てで気軽に読みづらい要因になっているような気も……。


困難を乗り越えつつも、最後は主人公2人のコンビが継続するハッピーエンドになっています。このまま声優同士の友情ものとして進行するのか、思い切って百合に舵を切るのかが注目です。


 


 


posted by trinder at 21:47 | Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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