2021年06月13日

Studio Élanの新作英語百合ゲー「Please Be Happy」体験版が公開

「Heart of the Woods」「Highway Blossoms」などの百合ゲーで知られるStudio Élanの新作「Please Be Happy」。このたび体験版が公開されました。Steamなどでプレイ可能です。


 
プレイできるのはゲームの第1章。さっそくプレイしてみたので、あらすじや感想を書いて行きたいと思います。ネタバレ回避派の人は注意(体験版なので物語の核心に触れる部分はないとは思いますが)。

なお対応言語は現在のところ、テキスト・音声ともに英語のみ。なんとフルボイスです。
 

あらすじ


主人公のMihoは、キツネのような耳を持つちょっと変わった女の子。もともとは本当にキツネだったのですが、人間の姿に変身することができるなど、普通のキツネともちょっと違うようです。

Mihoは、森でキツネとして暮らしていた頃、優しい人間の女性に助けられたことがありました。その人とどうしてももう一度会いたいMihoは、人間の少女の姿で世界中を旅してまわっています。今回訪れたのは、ニュージーランドのウェリントン。

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来たはいいものの、特別この場所に心当たりがあるわけではありません。町をぶらついて気ままに過ごしながら、いつかはあの女性と出会えれば良いかなと思っているようです。

そんなMihoの寝食はまさに自由気まま。キツネの姿に戻って山で眠ることもあれば、人間の姿で建物に侵入したりもします。食料を(たいした量ではないにせよ)店から勝手に拝借したりと、問題行為も日常的に行っています。そもそも入国手段からして密航だったり……。

そういった行為をしても呑気に町をぶらついていられるのは、Mihoのある体質のおかげのようです。それは、Mihoに会った人間は、翌日にはそれを忘れてしまうということ。少し寂しい気もしますが、あてのない旅を続けるMihoにとっては便利に働いている現象のようです。


ですが、なぜかMihoのことを覚えていられる人間が現れます。

1人目は、図書館を管理しているJuliet。Mihoは図書館で眠ったり金目の物を物色したりと結構やりたい放題しているのですが、Julietは怒る様子もありません。それどころかMihoを歓迎しており、もしよかったら図書館に住まないかとまで提案してきます。MihoはJulietの不自然なほどの優しさをむしろ警戒しますが……。

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Well, I have an extra room on the second flooer that you're welcome to borrow, if you'd prefer that.
(実は、2階に空き部屋があるんだ。君さえよければ貸してあげよう)


もう1人は、カフェで働くAspen。Mihoが何度かカフェを訪れたため、名前と好きなドリンクを覚えてしまいます(なお海外のカフェではお客さんの名前を確認する習慣はわりと一般的なようです)。なんてことはない出来事のようですが、自分のことを記憶されない前提で行動していたMihoは衝撃を受けます。

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And that's for Miho, right?
(Mihoさん、ですよね?)


JulietとAspenは、ともにMihoに強い興味をもっているようです。それがどういう意味のものかはわからないものの、これまでとは違う何かが起こっているのは間違いありません。Mihoは、彼女たちに自分の事情を説明。そして、彼女たちの勧めるまま、しばらくこのウェリントンにとどまる決心をします。

感想など


以上が、体験版でプレイできる第1章の内容です。

町を探検するキツネ少女、というユニークなシチュエーションで展開されるADVとなっています。なお別に初めて人間社会に出てきたわけではないらしく、立ち振る舞いは意外にもこなれています(ニュージーランド独自の習慣に多少戸惑ったりする程度)。


全編英語ですが、海外のゲームとしては難易度は決して高くはありません。町が舞台ということで、カフェで注文をするシーンがあったり、図書館に行ったりと、意外と英会話としての実用性が高いシーンがあります。

behappy1e.jpg

What do you recommend? I wanna try something new.
(おすすめはある?何か新しいものが飲みたいな)


このあたりは、同じ製作者の前作「Heart of the Woods」とは対照的。「Heart of the Woods」は人里離れた森を舞台にしたファンタジーであり、詩的で難解な言い回しが多用されていました。雰囲気作りとしては素晴らしかったのですが、英語初心者が手を出しづらい理由にもなっていたと思います。

【参考記事】
海外のファンタジー百合ゲー「Heart of the Woods」終盤までのストーリーを紹介!

今回の「Please Be Happy」は、ある程度リアルな現代社会に適度なファンタジー要素がミックスされ、とても読み易くなっています。



「Please Be Happy」はシステム面でも非常に親切になりました。いかにも海外ADVと言う感じだったシステム関係が見直され、ほぼ日本のゲームと遜色ない機能と操作性になりました。一部マップ上で移動先を選べる場面があり、ゲームらしい要素が増えたりもしています。

さりげない点ですが、メニュー画面(マウス右クリック)を開くと現在のシーン名と次の目的(あるいは直近のあらすじ)が短く表示されます。話を追うのがとてもスムーズになったと思います。

behappy1a.jpg

On The Streets(道端にて)

Miho flees from the immigration line, now in search of a snack
(Mihoは空港の入国管理から逃げてきた。とりえあずおやつでも探そう)


先が気になるストーリーながらも、文章はシンプルなのでわりとスラスラ読んでいけます。上述の通りシステムも快適。百合なゲームで英語に親しみたい方にはとてもおすすめできる作品となりそうです。製品版の発売は夏を予定しています。


 

Please Be Happy英単語集


最後に、作中に登場する英単語のうち特に気になったものをいくつか紹介しておきます。使われている語彙の中にも、この作品らしさが表れています。


fox:キツネ

主人公のMihoは元キツネ。ですが普通のキツネともどこか違う存在だったようです。


Wellington:ウェリントン

ニュージーランドにある街。首都なので結構大きいようで、物語の主な舞台も市街地です。


kiwi:キウィ

本来はニュージーランドを代表する鳥の名前。そこから、見た目が似ているフルーツの名前になったり、ニュージーランド人そのものの愛称になったりしているようです。


currency:通貨、貨幣

Mihoは初めて人間社会に出たわけではないため、お金の概念は知っています。それでも、現地の通貨の調達には苦労しているようです。


steal:盗む

お金がないときは、コンビニの食品を拝借するなど、主人公としてはどうかと思うような行為をすることも。でも元キツネだし、かわいいから許せる……かも?


den:巣穴

ストーリー中は人間の姿でいることがほとんどですが、キツネとしての習性なのか、夜は山の巣穴で眠るのを好んでいるようです。


stash:隠す、隠したもの

巣穴には町でくすねた食料などを貯蔵している模様。このあたりもキツネっぽいかも。


barista:カフェの店員(特にコーヒーなどを作る)

名前のあるキャラも、本名が明らかになる前はbaristaと表示されたりしています。

 

 


posted by trinder at 11:11 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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