2021年06月22日

最近のきらら系雑誌の百合事情 2021年6・7月号(MAX、フォワード、キャラット、きらら)

今月も、芳文社の4コマ漫画雑誌「きらら」シリーズから百合漫画を探していきます。きらら本誌、MAX、フォワード、キャラットなどが対象。

なおいつものごとく電子版なので、紙書籍版より半月〜1か月程度遅れての配信です。一応、今回紹介するのは電子版としてならいずれも最新号。



【参考:前月分の紹介】
最近のきらら系雑誌の百合事情 2021年5・6月号(MAX、フォワード、キャラット、きらら)
最近のKADOKAWA雑誌の百合事情 2021年7月号(電撃大王・マオウ・だいおうじ・コミックキューン)

まんがタイムきららMAX 2021年7月号




紙書籍版は5/19発売、電子版は6/19配信開始。

表紙にもなっている「私を球場に連れてって!」は最終回&巻頭カラー。最終回だからといって特別百合な感じではないものの、野球観戦を通して女の子たちの絆が描かれています。最終巻となる単行本第4巻は7/27発売。




また、「しょうこセンセイ!」「ハルメタルドールズ」も今回で最終回となっています。こちらも主人公の成長とともに、仲間たちとの絆が描かれています。単行本の最終巻はいずれも6/25発売。




「ぬるめた」は、くるみが髪を伸ばすお話。くるみの美少女ぶりに改めて気づいたみんなによってチヤホヤ・イチャイチャされています。


「瑠東さんには適いません!」は、オタクの千紘(ちひろ)が人気者の瑠東かなめからなぜか懐かれてしまうお話。今回は千紘の友人の文美がかなめに憧れていることが描かれています。お姫様だっこでドキッとするシーンも。


読み切りだと、MOTOさん作「猫だってキスをする」も百合要素強め。この世界の「猫」は大きさこそ現実の猫くらいですが、ほぼ完全に人型で言葉も話せます。猫どうしでじゃれあってキスをする場面があります。

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他に百合要素のありそうな作品だと、「初恋れ〜るとりっぷ」 「こみっくがーるず」 「社畜さんと家出少女」「ステラのまほう」「今日の授業は恋愛です!」「ぼっち・ざ・ろっく!」「ご注文はうさぎですか?」などが掲載されています。「エンとゆかり」は次回最終回とのこと。また、「ななどなどなど」は今回は休載。

まんがタイムきららフォワード 2021年7月号




紙版は5/24、電子版は6/12からの販売です。

「アネモネは熱を帯びる」(桜木蓮さん作)が表紙&巻頭カラーで大注目。単行本が6/11に発売される(された)記念と思われます。

【参考記事】
「アネモネは熱を帯びる」1巻(桜木蓮)



今回は第7話が載っています。単行本第1巻が6話までだったので、そのまま続きが読めるようになっています。

主人公の凪紗は、ヒロインの茉白のことをまだまだ苦手としているようです。でも茉白のほうは相変わらずのグイグイぶりで凪紗をドギマギさせています。そして後半では、保健室の先生と女生徒の意味深な場面が。

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新たな百合カップルの登場で、凪紗と茉白の関係にも変化が表れそうです。


読み切りでは、「大家ちゃんとお姉さん」もちょい百合。フリーター(多分)であるお姉さんのために、年下の大家さん(和服)が料理を作ってくれます。タイプの違う女の子2人があれこれ話しながら料理するストーリーは、もはや王道の一ジャンル。読み切りながら妙に安心して読めます。


百合要素がありそうな作品だと「観音寺睡蓮の苦悩」「スローループ」「球詠」「ゆめぐりっ!」「さよなら幽霊ちゃん」「ねことちよ」「音のレガート」などが連載中です。

まんがタイムきららキャラット 2021年6月号




紙版は4/28、電子版は5/28のリリース。

「魔王の娘からは逃れられない」が最終回です。普通の女の子である召子(しょうこ)が、魔王の娘・ルルによって召喚され、偉大な力の持ち主と勘違いされるところから始まったお話でした。今回、召子がただの人間であることがついにバレてしまいます。ですが2人の間にはすでに、召子の正体など大した問題ではないほどの強い絆が生まれていました。お互いに「好き」と言い合い、抱き合う姿が描かれています。

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最後はちょっと意外なオチとともにハッピーエンド。5/27に完結編となる単行本2巻目が出ています。




「おちこぼれフルーツタルト」は、大人組のリリ、ワカ、ホホに関するお話。ホホは相変わらず同年代の女性たちから謎のモテモテぶりを見せています。結婚の話まで出てきたり。ふだんはアイドルものですが、社会人百合としてのポテンシャルを感じる一幕です。


「死神ドットコム」では、強烈なキャラクターの大家さん(見た目は幼女)が登場。女の子好き、かつかなり特殊なプレイの趣味があるようです。家賃を滞納状態の主人公2人は、スイッチの入った大家さんにいろいろされてしまいます。百合回といえば百合回……?


「まちカドまぞく」は台風回。シャミ子のボロアパートを心配した桃が、自分の家に来てもいい、なんならそのまま住んでも良いと発言しています。サラッと流されますがプロポーズに聞こえなくもないかも……?


「ポンポコタヌキとへっぽこ王子」(桜Qりさん作)は、3号連続ゲスト連載の2回目。未熟なタヌキ少女が、演劇部のスターから演技を学ぶというお話です。しかし演技というものをいろいろ曲解したのか、女の子にキスしようとして……。

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次が最終回だと思いますが、どういうオチになるのか気になるところ。


「如月メイボは全力恋愛」(東條水久さん作)は、3号連続ゲスト連載の3回目、つまり完結編。メイドロボが「ご主人様」(女性)についに告白しており、思った以上に百合な結末となっています。


他に百合っぽいのだと、「RPG不動産」「NEW GAME!」「しずねちゃんは今日も眠れない」「紡ぐ乙女と大正の月」「かぐらまいまい!」「ブレンド・S」「またぞろ」「ひだまりスケッチ」などが掲載されています。「恋する小惑星」「あやしびと」は今回はお休み。

まんがタイムきらら 2021年6月号




紙版は5/8発売、電子版は6/9から配信中。

表紙は「星屑テレパス」。きらら系では珍しく公式で明確に百合をアピールしている作品の1つです。1巻後半からわりと真面目に宇宙を目指す展開になったりと、複雑な展開を見せています。今回は海果とユウ(宇宙人)の絆にスポットを当て、原点を思いだ出させるエピソードとなっています。


「ゆらめきラグーン」(花宮みぃさん作)は3号連続ゲスト掲載の2話目。絵本から人魚の女の子・エリーを呼び出してしまった女の子・ゆらのお話です。エリーが元の世界に帰るには、「運命の人」を見つける必要があるとのこと。エリーはゆらが大好きですが、意外にも(?)ゆらが運命の人であるとは今のところ言われていません。終盤には別の女の子が候補として登場しますが、いずれにせよ百合。次回どういう結末になるのか気になります。

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「黒百合クロニクル」(上村なびあさん作)は、3話連続ゲスト連載の1回目。タイトル通り百合です。クロユリと呼ばれる謎の生物が、少女たちの絆を餌として狙っているという世界観。主人公・さららの幼馴染であるヒダカは、さららへの告白直前にクロユリによって記憶を奪われてしまいます。さららは、ヒダカの記憶を取り戻すためにクロユリと戦うことに。

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一種の魔法少女ものだと思いますが、百合要素を設定レベルで明確に組み込んでいます。親友のヒダカだけでなく、さらら自身もかなり百合の素質があるようです。そして戦闘シーンはやたら物理系。かなりカオスな作風ですが、どうやって3話にまとまるのか注目です。


百合っぽい作品だと他に「むすんで、つないで。」「スロウスタート」「ゆゆ式」「そらコミュニケーション」「推しごと日和」「ぎんしお少々」「謎のリリリス」などが連載されています。「けいおん!Shuffle」は休載。


今回も連載・読み切りともに百合漫画が満載でした。読み切りに関しては単行本化の予定が(今のところ)ない作品も多いので、気になるものがあったら掲載誌をチェックしてみるのもアリだと思います。



Book Walkerでは、上記のきらら系4誌いずれも読み放題サービスに含まれています。



また、今回紹介した作品のうちいつかはプライムデーセールで50%OFFまたはポイント50%還元になっています。
 



ラベル:きらら
posted by trinder at 03:17 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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