2021年12月02日

最近のKADOKAWA雑誌の百合事情 2021年12月号〜2022年1月号(コミックキューン・アライブ・電撃大王・萌王・マオウ・だいおうじ)

百合的には電撃コミックスやコミックキューンでおなじみのKADOKAWA。この記事では、KADOKAWA系の漫画雑誌の最新号から、最近の百合漫画の状況を紹介していきます。

なお前回からちょと間が開いたため、2021年12月号(10月末発売)と2022年1月号(11月末発売)の2か月分を紹介していきます。対象はコミックキューン・コミックアライブ・電撃大王・萌王・マオウ・だいおうじです。

【参考:前回分】
最近のKADOKAWA雑誌の百合事情 2021年11月号(電撃大王・萌王・マオウ・だいおうじ・コミックキューン)



ちなみにこれらの雑誌は最近、Kindle Unlimtedの読み放題対象となりました。一時的なキャンペーンなのか、永続的なものなのかは不明。

【参考記事】
Kindle Unlimitedで読める百合作品2021

ブックウォーカーの読み放題サービスでも引き続き読み放題対象となっています。
   

コミックキューン




12月号では、「となりの吸血鬼さん」が最終回となっています。最終回は、ソフィーたちが自分の好きな作品(ドラマ、アニメ、漫画等)の最終回を見て語り合うというストーリー。最終回で(劇中劇の)最終回の話をするという、ある種メタな内容です。一方で、登場人物の関係性などに変化はなく、びっくりするくらい普通の日常エピソードでもあります。これはこれで、この作品らしいのかもしれません。

創刊以来の人気作としては驚くくらいあっさりした完結ですが、終盤には朔夜と夕が明確に恋人になるなどの進展もありました。百合的にも十分楽しめる作品だったと思います。

単行本最終巻は12月27日発売予定。ちなみに限定版につくアクリルスタンドはソフィーと灯のウェディングドレス姿となっており、想像をかきたてられます。本編で描かれていないだけで実は将来結婚する予定だったりするのでしょうか……?



また、コミックキューンの1月号にはTVアニメ版Blu-ray Box(12/22発売)の詳細が紹介されています。付属の録りおろしドラマCDは、アニメ未登場のキャラも出演する豪華な内容になっているようです。






他の連載作品にも百合多め。

2022年1月号は「世界で一番おっぱいが好き!」が表紙です。おっぱい好きな主人公・千秋によるラブコメですが、最近はヒロインのはなと本格的な恋愛展開になりつつあります。千秋ははなのおっぱいだけではなく、はな自身を好きになっているようです。


最近始まった作品だと、奥たまむしさん作の「どれが恋かがわからない」は女子大生を主人公とするハーレム(願望?)もの。毎回ヒロインが変わりますが、1月号掲載の第4回ではイケメン女子なミナト先輩がメインです。

守姫武士さんの「リリィ・リリィ・ラ・ラ・ランド」は、「番い(つがい)」という疑似姉妹的な制度のある王道学園もの。複数のヒロインが登場しますが、第3回、4回は母性溢れるゆうさまがメインです。

「あなたが私を照らすから。」「わたしのために脱ぎなさいっ!」なども連載中。

一時期のように大半が百合、とまではいかないまでもかなり百合多めな雑誌となっています。

コミックアライブ




各号1000ページ近くある大ボリュームな雑誌。「ひまわりさん」等が連載中です。過去には「あの娘にキスと白百合を」「ささめきこと」などの名作百合漫画も生んでいます。

1月号では、きくらげさん作「モダン†ロマネスコ」が新連載です。大正時代くらいの女学校を舞台に、「鬼」と戦う2人の少女を描く物語のようです。菜々子は語尾に「ですわ」と付く、西洋かぶれなお嬢様。一方、流々(るる)は一見大和撫子なのですが、戦闘になると好戦的になり、口調も荒々しいものに変わります。

世界観・キャラ設定ともにまだまだ不明点が多いものの、百合的には期待できそう。特に菜々子は流々に一目ぼれしているような描写があります。それに気づいてか、流々が菜々子を冗談めかして誘惑する場面も。

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今後の展開に期待です。

電撃だいおうじ




最近の作品で注目は、藤松盟さんの「姉の親友、私の恋人」。姉への恋心を忘れられない聖奈と、姉の元カノである菊の交際を描く物語となっています。同作者さんの前作「ユニコーンと寂しがりや少女」がラブコメだったのとは打って変わり、しっとりと静かな雰囲気の百合漫画となっています。

ライトな印象の「だいおうじ」としては異色な感じですが、この半年ですでに2回表紙になっていたり、意外にも(?)扱いは良好。単行本1巻は12/25発売です。




「忍者と殺し屋のふたりぐらし」はタイトル通り、忍者のさとこと殺し屋のこのはの同居もの。当初は利害の一致によるドライな関係でしたが、最近百合度が急上昇しています。さとこの先輩の女忍者(黒ちゃんという名前らしい)が女の子と交際していることが発覚したのですが、これがさとこに多大な影響を与えています。

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さとこもこのはとこういう関係になりたいと思っているのかも……?このはも、一見クールながらもさとこを気にかけている描写が増えています。


「たびみまん」も注目度上昇中。小説家の秋山さんと後輩の春川さんが、気分転換に小旅行に出掛けるのが基本的なあらすじ。ですが最近は観光パートよりも2人の絆にスポットが当たっている気がします。特に春川さんが秋山さんをやたらと意識しています。

「わたしはサキュバスとキスをした」「ふらちな倫理ちゃん」なども安定の百合度で連載中。一応百合キャラがいる「からふるキューシート!」も(本筋のラジオパートに注力しつつある感じはあるもの)引き続き注目です。

電撃マオウ




「姫神の巫女」は引き続きクライマックス。島の儀式に乗り込んだ千華音は、媛子を連れて逃亡を図ります。しかし、島の人間たちがそれを放っておくはずもなく…….と思いきや、意外な人物のささやかな協力もあって逃走は成功。2人は街に戻り、幸せな毎日を送ります。

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そしてこのまま1月号にて完結。もう一波乱ある可能性も示唆されているものの、2人は恋人になり、ひとまず幸せに生きることができそうです。

「神無月の巫女」のスピンオフということもあり、地球規模の壮大な戦いを想像していたのですが、実際にはもっとずっとシンプルな物語として完結しました。千華音と媛子の愛と戦いを描く伝奇ものとしては綺麗にまとまっており、楽しめる内容だったと思います。

「私を食べたい、ひとでなし」「転生王女と天才令嬢の魔法革命(コミカライズ版)」「恋する狼とミルフィーユ」なども連載中です。

電撃大王




百合ではありませんが、「やがて君になる」で知られる仲谷鳰さんの新作「神さまがまちガえる」が12月号から始まっています。注目作なので一応紹介。

舞台は現代の日本に近いようですが、「バグ」と呼ばれる様々な不思議現象(巨大植物が町にあふれる等)が定期的に発生しています。主人公は紺という少年で、彼が住むアパートの大家でありバグの研究者でもある、かさねという女性がヒロイン。ただし恋愛要素は今のところ前面には出ていません。第2回まで読む限り、様々なバグとそれに対する人々の反応を描くSF群像劇という印象を受けます。

まだまだ「やがて君になる」の印象が強い仲谷鳰さんですが、男性が主役の話も普通に描くこと、SFショートショート的な作風を得意としているらしいことは、短編集「さよならオルタ」等からもうかがうことができました。百合作品ではないものの、個人的には楽しめそうなのでこれからも注目していきたいと思います。


「新米姉妹のふたりごはん」の12月号掲載分では、扉絵でサチとあやりが制服交換しており可愛いです。

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ストーリー的には、2人が将来のことを考えるシーンが増えています。また、12月号の最後では、サチの父親(海外で写真家をしているらしい)から、シンガポールに来ないかと言うお誘いが。新展開の予感です。続きがとても気になりますが、1月号では休載となっています。

「雨でも晴れでも」「安達としまむら(コミカライズ版)」なども連載中です。

電撃萌王




漫画雑誌というよりは、美少女イラスト集といったコンセプトの雑誌。美少女ゲームで活躍するイラストレーターさんの作品が多めです。隔月なので、現時点では最新号は12月号(10/29発売)。

最近始まった「百合だけ萌王」というコーナーが注目です。第4回となる今回は緒方ていさんの特集。美麗な百合イラストが4点掲載されています。普段成人向けイラスト集なども出している作家さんなので、露出度の高い絵が多め。

少しですが漫画も連載されており、「はつ恋、ときめき うすいほん」は12月号で最終回です。エッチな百合同人をテーマにした公称「カンチガイ系百合コメディ」でした。単行本3巻は12/27発売予定。



なお次号からは「わたしのために脱ぎなさいっ!」等で知られる九郎さんの新連載が始まるとのこと。百合かどうかは不明ですが注目です。



というわけで、KADOKAWAの雑誌から百合要素のある部分を探してみました。複数の雑誌に分散してはいるものの、KADOKAWAの百合への力の入れ具合はかなりのものがあると思います。

この記事を書いた時点(2021年12月初め)では、今回紹介した雑誌はいずれもKinlde Unlimitedやブックウォーカーの読み放題対象です。すべてを購入するよりは圧倒的に安いので、もし複数の雑誌に興味があるならおすすめのサービスです。




 


posted by trinder at 11:25 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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