2018年03月18日

FLOWERS プロモーション・フィルム「Faily Wreath」が公開中 /蘇芳誕生日ボイス・ドラマCDサンプルボイスも

「FLOWERS」の完結を記念したプロモーション・フィルム「Faily Wreath」が公開中です。



ご覧いただければわかる通り、なんと実写です。絵画のような幻想的な雰囲気の中、2人の少女の姿が描かれます。蘇芳とマユリのイメージでしょうか。

出演しているのは、「冬編」の主題歌「Fairy Wreath」を歌っている鈴湯さん。お相手役はかとう唯さんです。




映像では主題歌がフルで流れるので、サントラを持っていない人はここで初めて2番を聞いた人もいるかも。FLOWERSの世界を忠実に表現した素敵な曲だと改めて感じました。

蘇芳お誕生日ボイス、ドラマCDサンプル


最近、公式サイトには他にもいろいろと動きが。

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まず、去る3月16日は蘇芳のお誕生日。ということでお誕生日記念ボイスが公開されています。場所はトップページのメインイメージ画像のすぐ右下あたり。


また、4月20日発売予定の新作ドラマCD「スノウホワイト」のサンプルボイスが公開されています。

ドラマCD「スノウホワイト」特設サイト


方喰寮長の声はこれが初公開でしょうか。思ったより低めでクールなイメージです。その一方でダリア先生と友人としての親しげなやりとりのギャップも魅力的です。いろいろな側面がある面白いキャラのようで、ドラマCD本編が楽しみになりました。


なお、3月16日には「冬篇」のPS Vita版とファンブックが発売されています。

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ファンブックにはドラマCDのキャストインタビューもあり。それも含めて、ファンブックについては後の記事で紹介したいと思います。


ラベル:flowers
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2018年03月11日

「Life is Strange: Before the Storm」Bonus Episode "Farewell"

「Life is Strange: Before the Storm」のBonus Episode「Farewell」が3月6日より配信されています。



【配信サイト】

Steam / Life is Strange: Before the Storm Farewell


このエピソード単体での販売はされておらず、「Before the Storm」の「Deluxe Edition」または「boxed edition」を購入すると特典としてプレイできる形になっています。

Farewell


「Farewell」は「Life is Strange」本編より前のお話で、数年前のマックスとクロエの別れを描いています。主人公は「Life is Strange」本編と同じマックスです。

時系列順に並べると、「Farewell」(マックスとクロエが離れ離れになる)→「Before the Storm」(クロエ、レイチェルと出会う)→「Life is Strange」(マックスとクロエが再会)という流れになっています。


あらすじ

両親の仕事の都合で、遠くに引っ越すことになったマックス。ですが、親友のクロエになかなかそのことを告げられずにいました。

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Max: In a few days, my whole family moves to Seattle.
マックス(数日後には、私は家族とシアトルに引っ越す)

Max: I have no idea when I'll see Chloe again.
マックス(クロエにまた会えるのがいつになるかもわからない)

Max: This could my last chance to say goodbye.
マックス(お別れを言うなら、今日が最後のチャンスかもしれない)


今日こそは言おう、そう思っていたある日のこと。クロエは母親から自分の部屋の掃除を言いつけられ、マックスはそれを手伝うことになります。

部屋を片づけている最中、マックスとクロエは懐かしい品を発見します。それは2人が本当に小さい頃、海賊ごっこをしたときに作った宝の地図でした。マックスは、地図とヒントを頼りにクロエの家の中や庭を探検することになります。

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探検と謎解きのあと、2人はついに庭に埋められた「宝物」を発見します。それは2人で一緒に埋めたタイムカプセルでした。中には当時2人が大事にしていたものや、将来のお互いへ向けた手紙が入っていました。懐かしい思い出に浸る、マックスとクロエ。

しかし、マックスはクロエに言わなければならないことがあります。町を離れなければいけないことを、勇気を出してクロエに伝えるか。この選択はプレイヤーにゆだねられます。どちらの展開も切なく、味のあるものになっています。

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We're Max and Chloe, remember? We're always together, even when we're not.
(わたしたちはマックスとクロエ。いつでも一緒。たとえ離れているときでもね)


エンディングは、マックスが残したボイスメッセージをクロエが聴くシーンで締められます。メッセージの内容は、これまでのプレイヤーの選択で変化します。

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Max: I will always, always love you.
マックス「ずっと、ずっと大好きだよ」

感想


「Life is Strange」本編以来、久々にマックスとクロエの2人が主役のエピソードです。重要シーンでありながらこれまでくわしく描写されなかった、マックスとクロエが共に過ごした最後の日が描かれます。

引っ越さなければならないことをなかなか言い出せないマックス。かつて転校などをしたことがある人なら、共感する部分があるかもしれません。クロエの側も何か感じ取っているようで、微妙な探り合いが展開されています。お互いに不安を隠しつつも、思い出語りではしゃぐ2人が切ないストーリーです。

本編のようにSF的な要素はないものの、全体に漂うノスタルジックな雰囲気は紛れもなく「Life is Strange」。プレイ環境がある方はぜひプレイしてみてください。

6月には「Before the Storm」」の日本語版も発売されます。「Farewell」もおそらく収録されると思うので、英語にちょっと自信がないという方はそちらを待ってみるのも手です。




 
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2018年03月09日

ファミ通クロスレビューでPS Vita版「FLOWERS冬篇」がゴールド殿堂入り

現在発売中の「週刊ファミ通」のクロスレビューにて、3月16日発売のPS Vita版「FLOWERS冬篇」が取り上げられています。



気になる評価は、8・9・9・7で合計33点。ゴールド殿堂入りを果たしています。FLOWERSシリーズは以前からクロスレビューで高い評価を記録していましたが、最終章となる「冬篇」も有終の美を飾りました。

【参考記事】
PSP&PS Vita版「FLOWERS」がファミ通クロスレビューでシルバー殿堂入り
Vita&PSP版「FLOWERS夏篇」がファミ通でゴールド殿堂入り!
PS Vita版「FLOWERS秋編」がファミ通クロスレビューでゴールド殿堂入り


複数のレビュアーさんが共通して使っているのが、「繊細」という言葉。テキストからグラフィックに至るまで、細部まで作りこまれた世界観が評価されていることが伺えます。

レビュアーさんによってはマユリの再登場に言及するなど、これまでのシリーズの積み重ねを感慨深く感じているようです。このように完結編としてふさわしいという評価の一方、前作までの内容についてのフォローが欲しいという意見も出ています。このあたりは続編ものの難しいところですね。

クロスレビューの最後にある週の総評のコーナーでも、4人のレビュアーさんが「FLOWERS冬篇」に言及。特に印象に残る作品として推しているようです。

百合作品が百合専門媒体以外でも高い評価を得ているのは、ファンとしてはとてもうれしいところです。

移植を担当するプロトタイプさんの「秋篇」までの実績からして、今回の「冬篇」も素晴らしい出来になりそう。PC版経験者も、PS Vitaで初プレイになる人も、おおいに楽しめる作品になりそうです。


(Kindle版あり)

PS Vita版「冬編」発売日の3月16日には、ファンブックも発売されます。その後は新作ドラマCD、画集なども予定。FLOWERSシリーズの新たな展開からも目が離せません。




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posted by trinder at 17:54 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月01日

Life is Strange: Before the Storm Episode 3(最終章): Hell Is Empty / 特別編の配信&日本語版発売日も決定!

Life is Strange: Before the Storm(ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム)の Episode 3「Hell Is Empty」をプレイしたので感想を書きたいと思います。今回のEpisode 3で完結となっています。

「Life is Strange: Before the Storm」は、「Life is Strange」本編(以下、「本編」)の3年前の世界の世界を描いた作品です。本編のヒロインだったクロエを主人公に、その親友レイチェルとの友情を描きます。

レイチェルは、本編では行方不明となっていたキャラクターです。彼女を必死に探すクロエの姿からは、2人の間に強い友情があったことが伺えました。

【参考記事(本編の感想)】
Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 2・3
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 4・5


本編の3年前を描く「Before the Storm」は、クロエとレイチェルの出会いから始まっています。不良のクロエと優等生のレイチェルという、一見全く違うタイプの2人。ですが複雑な家庭の事情など共通する部分もあり、2人は次第にお互いを理解しあっていきます。 Episode 2ではかけおち一緒に町を出ようと約束するほどの仲に。選択次第ではキスシーンもありました。

【参考記事】
「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake クリアまで
Life is Strange: Before the Storm / Episode 2のストーリーを紹介

Hell Is Empty


(※日本語版の発売も予定されているので、ネタバレを見たくない人は注意)

最終章となるEpisode 3「Hell Is Empty」では、レイチェルの出生の秘密が明かされます。レイチェルの本当の生みの親は、現在の家族とは別にいたのです。

レイチェルの本当の母親「セラ」は、かつてレイチェルの父親と恋人だった女性。ですが精神的に不安定な人物であり、特に出産後はドラッグに手を出していました。レイチェルの父はレイチェルの安全のため、セラのもとを去る決断をしました。レイチェルの現在の母親と結婚したのはその後。

レイチェルはショックを受けつつも、本当の母親であるセラに会いたいと思います。そしてクロエの協力を得て手掛かりになりそうなドラッグディーラーと接触します。デイモンと名乗るその男は、同業であろうフランクですら手に負えないほどの根っからの悪党です。レイチェルは彼と言い争いになり、怪我をさせられてしまいます。

病院に運ばれるほどの傷を負いつつも、なおもあきらめていないレイチェル。クロエも、レイチェルのためにどこまでも協力してあげる覚悟です。

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Chloe: I'll find her, Rachel. And then, I'll tell her how fucking cool you are.
クロエ「必ず見つけてやるよ、レイチェル。そしてあんたがどんなにイカしてるか教えてやるんだ」


いくつもの危ない橋を渡った末、クロエはついにセラと出会います。しかし、彼女が語った真実はとても重くつらいものでした。セラはレイチェルを愛してはいるものの、今更会うことはレイチェルのためにならないと考えています。そしてセラはレイチェルのことをクロエに託して去っていくのでした。

真実をありのままにレイチェルに伝えるかどうかは、プレイヤーの判断にゆだねられます。

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Tell Rachel everthing
(レイチェルにすべてを告げる)

Protect Rachel from the truth
(真実を隠しレイチェルを守る)

感想


レイチェルの出生の秘密を通して、「家族」というテーマを感じさせるストーリーとなっています。レイチェルの家庭に関する描写が多いですが、クロエの家庭事情も並行して描かれます。

そして、「真実を伝えることが常に正しいのか」ということもまた、物語を通してプレイヤーに問いかけられます。最後の選択肢はまさにその選択をプレイヤーにゆだねるもの。

「Life is Strange」本編の前日譚としてよりも、「家族」と「真実」をテーマにした1つの作品として綺麗にまとまっている印象でした。

百合的みどころ


Episode2までで早くもキスがあったので、百合的に本編以上に期待大のこの作品。Episode3でも百合的に印象的なシーンが多数登場します。

同じベッドに寝転がるくらいはもう普通になってきた感じ。

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クロエが眠っているレイチェルにキスをするシーンもあり。

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エピローグでは、普通の生活に戻ったレイチェルとクロエが思う存分イチャついている姿が(ダイジェストながら)描かれます。本編に出てきた2人の名前の落書き(日本でいう相合傘的なものでしょうか?)も、実際に書いている場面を見ることができます。

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ダイジェストなのが惜しいほど、魅力的で楽しそうな場面の数々です。

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そして本編へ?


レイチェルが「Life is Strange」本編で行方不明になる詳しい経緯などは特に描かれていません。エンディング後の最後の1カットで、本編プレイ済みの人にはピンと来る表現が出てくる程度。本編へのミッシングリンク的な要素は控えめな印象です。

もっともこのあたりは、本編の3年も前という舞台設定上仕方ないかとは思われます。本編でクロエがレイチェルの失踪前後の足取りを知らなかったこととの整合性も考えるとなおさらです。

クロエとレイチェルが出会い、親友となるまでの物語としてはきちんと完結しています。1つの作品としては非情に楽しめる内容でした。

特別編配信&日本語版発売日決定


ひとまず完結した「Before the Storm」ですが、3月6日(アメリカ時間)にはbonus episode(特別編)である「 Farewell」が配信されます。

日本語でいうと「お別れ」となるタイトルの通り、幼い日のマックスとのクロエの別れを描いたエピソードになるとのことです。あんなに仲の良かったマックスとクロエが、いかにして別れたのか。別れ自体はマックスの家族の引っ越しなので仕方ないにせよ、なぜああもあっさりと疎遠になってしまったのか。そのあたりの詳細がついに語られるのかもしれません。

Announcing the Farewell release date & boxed editions of Before the Storm
(海外公式サイト内の、Farewellとボックスエディションの告知)


また、「Before the Storm」日本語版の発売日も正式に発表されました。

発売予定日は2018年6月7日(木)です。

日本語版公式サイト

日本語吹き替えの入ったPVも公開されています。



「Life is Strange」本編の例からすると、すでに英語版を持っていた人も無料アップデートで日本語を利用できるようになるのかもしれません。そのあたりも期待です。
 
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posted by trinder at 11:38 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

FLOWERS新作ドラマCD「スノウホワイト」が発売決定 ダリア先生と方喰寮長がメインに

FLOWERSシリーズの公式サイトにて、新作ドラマCD「スノウホワイト」の発売が発表されています。

ドラマCD「スノウホワイト」特設ページ

メインとなるのは、ダリア=バスキアと方喰たまき。2人の友愛を描いたストーリーになるようです。過去のお話がメインになりそですが、えりかと千鳥が登場することも発表されています。

方喰寮長こと方喰たまきは、ゲームでは特に「秋篇」あたりから印象的な役割を与えられていたキャラクターです。これまで間接的に触れられるのみで本人の登場はなかったように思いますが、今回のドラマCDではいっきに主役級の扱いになりそう。若き日のダリア先生との関係も含め、どんな掘り下げ方をされるのか楽しみです。

なお、方喰たまきの声優は森なな子さんになります。こちらもどんな声と演技になるのか期待です。

あと新規キャストだとほかに「アベリア=フロア」「女王/ナレーション」役としてミルノ純さんの名前が確認できます。特に百合とは関係ありませんが、D.C.(ダ・カーポ)シリーズの朝倉音姫(の一部移植版など)で知る人ぞ知る(?)声優さんです。個人的にファンなので密かに楽しみです。


ドラマCDの発売予定日は4月20日です。

オードトワレ、PS Vita移植版、ファンブック、画集など、まだまだ新しい展開が待っているFLOWERSシリーズ。今年の動きにも期待できそうです。




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posted by trinder at 08:37 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月20日

FLOWERSシリーズを振り返る 秋篇&冬篇

昨年リリースされた「冬篇」で完結した百合系ミステリィADV「FLOWERS」シリーズ。少し前から1作ずつ振り返る記事を書いています。

【参考記事】
FLOWERSシリーズを振り返る 春篇
FLOWERSシリーズを振り返る 夏篇

今回は、3作目「秋篇」から。

秋篇





個人の感想としては、非常に特異な存在に感じられる作品です。

まず、主人公である八代譲葉。ニカイアの会の会長であり、蘇芳やえりかから見て先輩にあたります。これまでの主人公とは違った立ち位置からの物言いが多く、少々毛色が異なります。

また譲葉は、公式サイトなどで「エキセントリックで行動的」などと紹介されてきたキャラクターです。思わぬ言動で蘇芳たちを驚かせたり、戸惑わせたりすることも多くありました。考えようによっては、プレイヤーにその胸中を予想させない、把握させないことに1つの個性があったともいえます。

いわば、第三者であることによって魅力が成立しているキャラクターという印象が非常に強かったのです。その譲葉が主人公になるというのは、楽しみでもあり、不安も感じるというのが「秋編」プレイ前の印象でした。


そんな色々な気持ちが入り混じってプレイした「秋篇」。そこでは、譲葉のキャラクターが丁寧に掘り下げられていました。譲葉がこれまで蘇芳たちに見せてきた側面は、作られたものであり、意図して演じたもの。ここまでは程度の差こそあれ多くのプレイヤーが予想していたことだと思います。こういったタイプのキャラクターにそういった裏側があるのは、百合ものに限らず王道といってもいいでしょう。

ですが、この作品ではもう一歩踏み込んでいます。譲葉の振る舞いの根底には、幼馴染であるネリネへの恋心があったことが描かれました。ネリネを守るためにはどんな仮面でも被るという覚悟を持ち、しかし一方で本来の自分というものがない。心がない空っぽの存在のようでいて、でもそう悩むこと自体が繊細な心を持っている証にも思える。そんな複雑で矛盾した内面が魅力的に描かれました。

強いようでいて、同時に弱くて繊細。そういった矛盾した側面はストーリーにも反映されていました。ネリネをずっと強く想っていたにも関わらず、他の娘と交際する展開があります。しかも、共通ルートで。

「春篇」も三角関係は描かれましたが、あちらは蘇芳が自分自身でも気持ちを自覚しきっていない段階でのストーリーでした。立花の行動にも問題があり、蘇芳にそこまでの非があるとも言い切れません。

しかし譲葉の場合、ほぼ逃避のような形で他の娘と交際します。ネリネへの気持ちを断ち切っているかといえばそうではなく、非常にあいまいな心理状態。このあたりはプレイ中にはすっきりしない感じでしたが、後のシナリオ上では譲葉の成長のきっかけの1つとしてきちんと活かされました。

個々の言動を外から見るとバラバラで不安定な印象が強い、「秋篇」の譲葉。ですが彼女の内面からストーリーが描写されたことで、意外にも共感できる部分も少なからず感じられました。譲葉にとってはネリネへの想いが第一にあるものの、そのために目先の小事で迷うこともある。そんな迷える主人公としてとても愛らしく思えました。

複雑なストーリーではありましたが、一つの幼馴染ものとして見ると、「秋篇」は一本筋の通った魅力的な作品であったと思います。

苺&林檎


以前から個々のエピソードでは印象的な役割を演じてきた沙沙貴苺・林檎。「秋篇」ではついにメインキャラクターに抜擢されました。

この沙沙貴姉妹も、譲葉同様にメインへの昇格に期待と不安があったというのが正気な感想です。行動をプレイヤーに読ませない描かれ方をされてきたという印象が強く、特に苺は公式でも「トラブルメーカー」「トリックスター」と紹介されていました。やはり主人公格には向かないタイプという印象は強かったです。

そしていざプレイした「秋篇」。意外な行動を取るという点では以前と同様ながらも、プレイヤーにきちんとその意図が理解できる掘り下げ方がされていました。導入部で林檎が譲葉に急接近するという展開がすでに驚きです。ストーリーが進むにつれ、林檎がそのような行動に至った理由や、苺への秘めて来た思いが描かれていきました。

譲葉視点を中心に物語が構成されているため、分量としては苺・林檎側の描写は少なめです。あくま譲葉を表としたうえでの裏の主人公たちという感じでしょうか。構成上そのあたりは仕方ないのでしょうし、私としては沙沙貴姉妹なりの内面が見れて楽しめるシナリオでした。待望の姉妹エンドがあるのも(ファンサービスのように感じられる側面もあるものの)好印象でした。

PS Vita版


今回も、携帯機に移植が行われました。ただし今回からPSP版は出なくなり、PS Vita版のみとなっています。PSPは当時すでに古いハードだったので仕方ないですね。「夏篇」まで移植してくれただけでもありがたいくらいです。

今回もプロトタイプさんによる移植ということで、移植度は完璧です。携帯機ならではの機能もあり、快適に楽しむことができました。

録りおろしドラマCDが2枚付くという点も話題になりました。こちらのドラマCDはまた機会があったら感想を書きたいと思います。

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ちなみに私はこのためにPS Vita本体を購入したので個人的にも思い出深いです。FOWERSのイメージに合わせて本体カラーは白にしてみました。

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FLOWERS −Le volume sur automne− (秋篇)【ダウンロード版(DMM】
FLOWERS −Le volume sur automne− (秋篇)【ダウンロード版(DMM】

冬篇


譲葉はニカイアの会の会長という立場上、アングレカム学院に関する秘密を少なからず知っているはずでした。これまでに起きた事件の真相が「秋篇」で明かされることを期待したプレイヤーは多かったと思われます。

ですが「秋篇」はあくまで譲葉個人としての物語として描かれており、彼女がその折々で直面する問題に絞ってストーリーは展開しました。蘇芳が「春篇」以来追ってきた謎に対する答えは、蘇芳自身が主人公となる次作「冬篇」へと持ち越されることとなりました。



そして2017年9月、ついに「冬篇」が発売されました。事前に多くの情報を明かさないプロモーション戦略が採られており、プレイヤーは様々な想像をもって作品をプレイすることとなりました。

「冬篇」の感想については、比較的最近に個別の記事に詳しく書いています。

【参考記事】
「FLOWERS冬篇」の感想

以下では、上記の記事で書ききれなかった部分について少し感想を述べてみたいと思います。

「冬篇」は主人公が「春篇」以来の蘇芳に戻ったことで、完結編にして原点回帰といった印象を受けました。学院生活自体にはさすがにもう慣れているはずですが、ニカイアの会の会長となったことでまたしても新たな体験を積む毎日。個々の学校行事で四苦八苦する姿も、ちょっと懐かしい気持ちになりました。

そんな学生らしい生活の一方で、マユリの行方を追い、学院の秘密に迫るストーリーが展開されました。これまでのシリーズでも特に濃密なシナリオになっていたのではないかと思います。

学院生活においても、謎解きにおいても、一貫して蘇芳を支えていたのが立花です。シリーズ通してのメインヒロインがマユリという事実はもはや動かないとは思いますが、蘇芳のそばに一番長くいたのは立花です。(もしマユリと結ばれなかったらという前提付きとはいえ)立花との個別エンドもあり、「春篇」からの積み重ねを強く感じました。

余談ながら、立花に関しては声と演技に関しても作品を重ねるごとに魅力的になっていったのが楽しみでした。キャラクターと演技が活き活きとリンクしていたキャラクターだったと思います。


まだまだ書ききれないほどの感想がありますが、とりあえずはこのあたりまで。「冬篇」のPS Vita版、ファンブック、ドラマCD、そして画集やアート展まで、「FLOWERS」シリーズはまだまだ新しい展開が用意されているようです。折に触れて、またいろいろ紹介できたらと思っています。

  
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「屋上の百合霊さん フルコーラス」声優さんコメント公開開始

「屋上の百合霊さん フルコーラス」の公式サイトで、声優さんによる「フリースタイルボイス」の公開が始まっています。

「屋上の百合霊さん フルコーラス」公式サイト / フリースタイルボイス

内容は、いわゆる出演者コメントです。今回は第1弾ということで、聖苗役の桜川未央さんと美紀役の水純なな歩さんが登場。

桜川さんが自由な内容なのに対し、水純さんは非常にまじめに、かつしっとりと作品を紹介しています。この傾向の違いは「フリースタイルボイス」らしさが存分に出ている感じ。

オリジナル版は2012年の発売ということで、懐かしいというのはお2人のコメントから共通して感じることです。ちなみに私の場合は比較的最近の英語版からハマったのでそこまで昔の作品という感覚は無かったりします。長く愛されている作品なのでファンの間でもいろいろ層が分かれていて面白いかもしれませんね。

他のキャストさんのコメントも順次公開されるようなので、次が楽しみです。


「屋上の百合霊さん フルコーラス」は、1月26日発売です。


 
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2018年01月18日

「FLOWERS冬篇」ファンブック、アートワークス、アートギャラリー等の情報が公開

「FLOWERS冬篇」の公式サイトが更新され、多くの情報が新たに公開されています。

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冬篇ファンブック


まずは、冬篇のファンブック。春篇移行恒例となっていましたが、最終作となる冬篇でももちろんファンブックが発売されます。

FLOWERS冬篇ファンブック特設サイト

これまでのファンブック同様、原画や設定画がスギナミキさんの解説付きで収録されるようです。

また、「秋篇」までのファンブックでは次作の主役を演じる声優さんたちのインタビューが行われるのが恒例でした。ゲーム本編が完結している今回は、ドラマCDからダリア=バスキア役の高城みつさんと、方喰たまき役の森なな子さんが登場するとのこと。

さらっと紹介されていますが新作ドラマCDが作られることも伺えます。こちらは以前からスタッフさんのツィートなどでも触れられていました。




ゲーム以外の媒体で新しいストーリーが楽しめるということで、こちらも非常に楽しみです。

ファンブックの発売予定日は3月16日です。

アートワークス『Couleur』


ファンブックとは別に、アートワークス『Couleur』の制作も発表されました。

アートワークス『Couleur』特設ページ

こちらは総ページ数536Pのフルカラー、2冊組+透明ケース入りという非常に豪華な仕様となることが明かされています。FLOWERシリーズ四作の美しいビジュアルが存分に楽しめる本となるようです。

発売予定日は6月8日。


アートギャラリー『Couleur』


アートギャラリー展「Couleur」の開催も発表されました。

アートギャラリー『Couleur』特設ページ

詳細はまだ不明ですが、FLOWERSシリーズに関するイラスト等が展示されるものと思われます。

会場はThe Artcomplex Center of Tokyo。開催期間は6月15日〜17日。14日には「プレミアムアコースティックLive」も開催されるとのことです。

アートワークス同様、FLOWERSの美しい世界観を存分に楽しめるイベントになりそう。



ゲーム本編は「冬篇」で完結を迎えたものの、今年も新しい動きがありそうな「FLOWERS」シリーズ。今年も美しい百合の世界にまだまだ浸ることができそうです。

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2018年01月06日

DMMでPCゲーム最大50%OFFセール第2弾「その花びらにくちづけを にゅーじぇね!」「素晴らしき日々 〜不連続存在〜」「クラス全員マヂでゆり?!」他

以前の記事でもお伝えした、DMMの年末年始セール。一般作と成人向けでセール期間が違い、成人向けは1月5日のお昼ごろまででした。

今回、第2弾として新たなセールが始まっています。セール対象は大きく入れ替わっており、新たに多数の作品が追加されました。

DMM / 美少女ゲーム最大50%OFFセール 第2弾

今回のセール期間は1月6日から1月22日まで。

セール中の百合ゲー


それでは、さっそく百合ゲーを探してみます。

「その花びらにくちづけを」シリーズからは、「にゅーじぇね!」および青文字系シリーズがセール対象入りしています。

【その花びらにくちづけを にゅーじぇね!】
その花びらにくちづけを にゅーじぇね!
2,750円 50%OFF
【その花びらにくちづけを 天使たちの約束】
その花びらにくちづけを 天使たちの約束
1,656円 30%OFF
【その花びらにくちづけを 天使たちの春恋】
その花びらにくちづけを 天使たちの春恋
1,736円 30%OFF
【その花びらにくちづけを 天使のあこがれ】
その花びらにくちづけを 天使のあこがれ
1,736円 30%OFF



その難解な内容でも話題になった「素晴らしき日々 〜不連続存在〜」。

【素晴らしき日々 〜不連続存在〜】
素晴らしき日々 〜不連続存在〜
5,586円 30%OFF


1人でクラス全員を攻略するというおバカすぎる百合ゲー「クラス全員マヂでゆり?! 」。

【クラス全員マヂでゆり?! 〜私達のレズおっぱいは貴女のモノ・女子全員潮吹き計画〜 DL版】
クラス全員マヂでゆり?! 〜私達のレズおっぱいは貴女のモノ・女子全員潮吹き計画〜 DL版
2,430円 50%OFF

【参考記事】
クラス全員マヂでゆり?! 感想


ライアーソフトの名作「サフィズムの舷窓〜an epic〜」。「百合霊さん」が出るまでは、ライアーソフトの百合といえばこの作品でした。ちなみにこの「an epic」というのはオリジナル版の3年ほど後にシナリオやCGを追加してリリースされた完全版的なバージョンです。

サフィズムの舷窓〜an epic〜
サフィズムの舷窓〜an epic〜
1,440円 50%OFF


個人的な趣味全開であえて紹介させていただくと、「D.C.II To You 〜ダ・カーポII〜 トゥーユー」もセール中です。D.C.(ダ・カーポ)シリーズ自体は普通の美少女ゲームですが、本作にはシリーズ唯一の女性主人公シナリオ「まひるに降る雨」が収録されており、女の子2人の友情を描いたストーリーです。

【D.C.II To You 〜ダ・カーポII〜 トゥーユー】
D.C.II To You 〜ダ・カーポII〜 トゥーユー
2,086円 30%OFF

以前このブログで非常に詳しく紹介したことがあるので、興味があればそちらもどうぞ(ネタバレ注意)。

【参考記事】
D.C.シリーズで百合(まひるに降る雨)

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百合キャラがいる、という点で紹介させていただくとゆずソフトの「サノバウィッチ」もあります。

サノバウィッチ【萌えゲーアワード2015 キャラクターデザイン賞 受賞】
サノバウィッチ【萌えゲーアワード2015 キャラクターデザイン賞 受賞】
4,896円 30%OFF

越路さんというサブキャラが、ヒロインの憧子に片思いしています。人助け的な部活動をしている主人公たちは、越路さんの百合恋を応援してあげることに。共通ルートで結構丁寧に描かれるイベントなので、印象に残りやすいです。

【参考記事】
「サノバウィッチ」に百合イベント?

ちなみにゆずソフトさんは(多くはネタレベルとはいえ)ちょくちょく軽い百合要素を入れているようです。PVが百合ネタだったり、ドラマCDで「マリみて」パロがあったり。


一発ネタ系の百合が多いメーカーだと、ASa Projectなども注目です。さすがに百合ルートまでは無いものの、女の子同士のキスシーンやそれに近いキャッキャウフフが頻繁に描かれます。

「ひとつ飛ばし恋愛」あたりは特に顕著です。

ひとつ飛ばし恋愛
ひとつ飛ばし恋愛
3,498円 50%OFF

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【参考記事】
PS Vita「ひとつ飛ばし恋愛V」(Vita版発売記念にPC版を紹介した記事)


自分だけの百合の園を作りたい、という創作意欲溢れる人には「ジンコウガクエン」。

ジンコウガクエン
ジンコウガクエン
3,240円 50%OFF

容姿や性格を自由に設定してキャラクターを作成し、学園生活を送らせるゲームです。登場キャラを女性のみにすることで、百合ゲーへと変貌します。

このブログでは次作「ジンコウガクエン2」については非常に詳しく取り上げたことがありました。

【参考記事】
「ジンコウガクエン2」で百合プレイ

今回セール対象なのは残念ながら「2」ではなく1作目のほう。ただし1作目にも独自の魅力はあり、実は女性同士限定のイベントは1のほうが(少しだけ)豊富だったりします。お好みでどうぞ。

一般作セールは1月9日まで


ここまで成人向け作品を紹介しました。

全年齢向け作品については、年末からのセールが1月9日まで継続中です。こちらの対象作品は以前の記事をご覧ください。

【参考記事】
DMMでPCゲーム最大50%OFFセール 「白衣性愛情依存症」「ソルフェージュ」他
 
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2018年01月02日

FLOWERS公式サイトで新年のごあいさつボイス公開中

FLOWERS公式サイトで、新年のごあいさつボイスが公開されています。

FLOWERS冬篇公式サイト
(TOP絵右下あたりにボイスがあります)

登場するのは、蘇芳・立花・マユリ。FLOWERSシリーズ全体を通しての主人公ともいえる3人ですね。内容は、新年のあいさつ。そして、互いの振り袖姿についてです。

会話中でも言われていますが、FLOWERSシリーズも早や5周年を迎えました。昨年の「冬篇」にて物語は1つの完結を迎えましたが、今年も何か動きがあったらうれしいですね。

現在発表されているところだと、2月には作品をイメージしたオードトワレが発売予定。



さらに3月には、「冬篇」のPS Vita移植版が発売されます。



今年も、FLOWERSのさらなる展開に期待せずにはいられません。
 
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2017年12月31日

FLOWERSシリーズを振り返る 夏篇

2017年に完結したFLOWERSシリーズを振り返っていきます。前回の「春篇」の記事に続いて、今回は「夏篇」。

夏篇




ファンの多くが気になっていたのは、「FLOWERS」の物語をどのようにつなげるのかということだと思います。「春篇」単体でも(悲劇的とはいえ)物語に1つの区切りがついていたようにも思え、以降どの部分をどのように広げていくのか、期待と少しの不安があったのではないでしょうか。

そんな中でリリースされた「夏篇」は、主人公の変更により「春篇」とはまた違った魅力を持った作品となっていました。

flowers_re2e.jpg

えりか


「春篇」では「車椅子の少女」として登場していた八重垣えりか。「春篇」では印象的な登場をしたものの、後半のストーリーには大きく関わらなかったキャラクターです。主人公としての抜擢は、個人的には正直かなり意外に感じました。

人付き合いの苦手な本好き、という点では蘇芳と共通点を持ちます。しかし他人と仲良くしたい意思自体はある蘇芳と違い、えりかは根本的な人間嫌い。相当にひねくれていると言っても過言ではありません。それゆえ「春篇」では共感しにくい面が目立っていましたが、「夏篇」では彼女の主観視点となったことで、独自の魅力が表れます。

不器用ながらも他人を気遣うキャラクターであることも描かれました。特に、マユリを失って沈んでいる蘇芳に発破をかける姿が印象的です。蘇芳との絆は、次作以降でも物語上重要な意味を持つことになります。


えりか視点となったことで、謎解きのシーンにも変化が表れました。単に真相を解き明かすだけではなく、「真相を知りつつ誤魔化す」「煙に巻く」のが目的のパートも登場しました。えりかのキャラクターとゲーム性が上手く結びついていると思います。

千鳥


「夏篇」のヒロインとなったのは、転入という形で登場する新キャラクター・千鳥。非常にクセのある性格で、転入早々に周囲と険悪な雰囲気を作りかけます。そのあまりの協調性のなさは、自身が人間嫌いのえりかですら心配になってしまうほど。

千鳥とアミティエ(同室)になってしまったえりかは、ときに衝突しつつも次第に距離を縮めていきます。他人と衝突しがちだけど、優しさも併せ持っている。そういう根底の部分では似ているところもあるのでしょう。やがてそれぞれの過去を知り、互いの気持ちを理解したことで、愛し合うようになります。


千鳥が歌・演劇・バレエなどの芸事が得意という設定も、シリーズに新しい風を入れています。クライマックスはバレエのシーンとなっており、前後の展開によって結末は細かく分岐。あえて決別する、再会を誓い合いつつも別れる、いつまでも一緒にいる、なども展開があり、いずれも納得のいく描写のうえでのこと。えりかと千鳥の絆の深さが鍵となっていました。

全体的に見て、えりかと千鳥の2人の物語という印象が非常に強くなっています。前作「春篇」で始まりの物語をひとおり描いており、次作「秋篇」ほど終わりを意識しなくていい。作品のそんな立ち位置が、キャラクターを中心とした自由な物語につながったのかもしれません。

ダリア


脇道ながら、ダリア先生のルートもありました。

ダリアは、足が不自由なえりかを入学以来ずっと介助してくれていた優しい女性。最初は懐かなかったえりかでしたが、現在では強い信頼を抱いています。そしてそれは、やがて愛情へと変わっていきます。

私は初プレイ時にダリアENDに入り驚きました。プロモーション上はヒロインは千鳥1人とされていたというのもあります。

ルートがあること自体は意外ではあるものの、えりかがダリアに恋心を抱く描写は非常に丁寧です。人間不信なえりかが普段からあれほど心を許している相手ですから、その根底に特別な感情が含まれていたのも自然なことなのかもしれません。

ただし、このルートでえりかの恋が成就することはありません。えりか自身もそれをほとんどわかっています。それでも、映画の台詞『人間は、人生を失敗する権利がある』を自分に言い聞かせて一歩を踏み出すえりかの姿が印象的です。人間嫌いの冷めた少女という普段のイメージとはまた違った、情熱に身をゆだねる姿をみることができます。

演出、システム面


新たな物語やキャラクターだけでなく、作品の作りこみという点でも驚かされる一作でした。

「春篇」プレイヤーがまず気付くと思われるのが、BGMがほぼ一新されていること。「春篇」に登場した音楽も、季節やキャラクターを意識した新しいアレンジで登場しています。

ビジュアル面でも確実に進化。立ち絵が夏服に変化しており、新鮮な印象を与えます。以降も「秋編」「冬篇」ではそれぞれ個別の制服が用意されました。1作=1季節、であることをより強くプレイヤーに印象付けていたと思います。一部のシーンでは立ち絵が動く演出もありました。

中価格帯の作品であり、四部作予定という事情からして、流用できる素材は流用するものと予想していた人も多かったのではないでしょうか。1作ごとに新作のような作りこみが見えたのは素晴らしいことだと思います。

PSP版


「春篇」に続き、今回もPC版から半年ほどでPS Vita&PSP移植版が発売されました。私は今回もPSPでプレイ。

flowers_re2f.jpg

なお、PSPでのリリースは今作が最後となりました。以後は移植はPS Vitaのみとなります。少し寂しいですが、時代の流れなので仕方ないですね。

移植の出来は今回も完璧です。スクリーンショット、ボイスコレクションにももちろん対応。

1つ目玉だったのは、初回特典で新作ドラマCDが付いたこと。前作「春篇」の移植版についていたドラマCDはPC版と同じものでした。

ドラマCDのクライマックスでは、ゲーム本編のOP曲である「夏空の光」が蘇芳の作曲という設定で演奏されます。歌うのはえりかと千鳥による二重唱。ゲームの「冬篇」にてこのことと思われる出来事が言及されており、正史に組み込まれていることが伺えます。

秋篇へ


えりかと千鳥の物語、という印象が強い「夏篇」。

ですが最終シナリオは蘇芳視点から描かれ、「FLOWERS」全体としてのつながりを感じさせます。蘇芳は、ニカイアの会の会長である譲葉であれば学園の謎、そしてマユリの行方を知っているのではないかと推論立てます。そして、その譲葉自身が主人公である「秋篇」へと物語は続いていきます。

【PC版】【PS Vita版】【PC/ダウンロード版(DMM)】


【参考記事】
FLOWERS夏篇 プレイ開始
「FLOWERS夏篇」 chapter1 かえるの王様
「FLOWERS夏篇」chapter2 千匹皮
「FLOWERS夏篇」chapter3 髪長姫
「FLOWERS夏篇」chapter4「歌う骨」 chapter5「ホレおばさん」
「FLOWERS夏篇」chapter6「マリアのこども」
PSP版「FLOWERS夏篇」
PS Vita/PSP「FLOWERS夏篇」初回特典ドラマCD「夏空の光」
FLOWERS夏篇ファンブック
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FLOWERSシリーズを振り返る 春篇

2017年にリリースされた「冬篇」をもって完結した、「FLOWERS」シリーズ。


今回からの記事では、全4作の歴史と魅力を振り返っていきたいと思います。今回は、まず1作目の「春篇」から。


春篇




シリーズ第1作ということもあり思い入れの深い作品です。


flowers_re1a.jpg


2014年、百合をテーマにした完全新作のゲームが出るということは大きな話題を集めました。百合を扱ったゲームが少ないのは当時も現在も変わっていませんが、四部作という長期的な構想を持ち、さらにそれを事前にアナウンスしていたのはかなり珍しい例です。どこまで本気なのか、正直最初は半信半疑だった人もいたかもしれません。


体験版も公開され、具体的な情報が出ていくと予想以上の本格的な内容に百合ファンの期待は非常に高まっていきました。そして製品版でも、作りこまれた世界観と丁寧な描写に多くのプレイヤーが引き込まれていくことになります。


蘇芳


「春篇」をプレイして私まず魅力に感じたのは、主人公である蘇芳のキャラクターです。事情によりそれまず学校に通っておらず、友達というものに憧れる内気な少女。


そういった背景もあって、蘇芳は他人との関係性についてちょっと意識過剰なところがあります。結果として、なにかと他の女の子のことが気になったり、じろじろ見てしまうといった描写が序盤からたびたび挿入されることに。まだ物語の起伏の少ない序盤から(疑似的とはいえ)百合を思わせる要素が入ることで、プレイヤーのモチベーションを高めるという効果もあったように思います。


蘇芳と「友達」というテーマは、chapter5で1つのクライマックスを迎えました。七不思議の一つ「血塗れメアリー」をきっかけに、学院を去っていく同級生たち。蘇芳は、彼女たちに「だって、友達じゃない」という言葉をかけます。


これは蘇芳が他人を初めて自分から「友達」と呼ぶ場面です。それまでの蘇芳は、周囲から友達として認めてもらうことに意識を向けていたように思います。「友達っぽいこと」に憧れていたも、それを通して間接的に友達に入れてもらおうという期待があったのかもしれません。


友達になることを迷わず、そして友達の力になろうとする。それができるところまで蘇芳が成長したことがうかがえる名シーンだと思います。


マユリ


「春篇」リリース前のプロモーション等では、蘇芳・マユリ・立花の3人を平等に扱った紹介が多かったように思います。主人公は蘇芳として、ヒロインはマユリと立花のどちらなのか。多くのプレイヤーが気になっていた部分だと思います。物語内の見せ場やシーン分岐もマユリ寄りと立花寄りがほぼ平等に用意されており、先が読めない展開でした。


結論としては、蘇芳はマユリと結ばれることになります。内向的な蘇芳とは違う世界の、明るく社交的な人。そんなイメージだったマユリが実は蘇芳同様に心に傷を負っており、それゆえに惹かれ合うという展開は引き込まれるものがありました。


試練を乗り越え、最後には結ばれる2人。もしここで完結していても1つの作品として十分名作だったと思うのですが、最後に波瀾があり次作「夏篇」へと続きます。

Now reasoning...


「FLOWERS」シリーズは公称「百合系ミステリィADV」です。


「春篇」でも、蘇芳による推理(謎解き)シーンがたびたび登場します。プレイヤーの中には、謎解きのあまりの難しさに驚いた人も多いのではないでしょうか。「キリスト教徒 一番多い国」とか「忌み数字」でネット検索したプレイヤーが全国に大量に発生したことでしょう。


正直、私は一発で正解できたことはシリーズ通してほとんどありません。正解すること自体よりも、困難な謎解きを作中のキャラクター達と同じ目線で体験することが楽しみでした。そういった演出としては、非常に面白く機能している要素だったと思います。


PS Vita版&PSP版


PC版が好評だったのか、約半年後にPS Vita版&PSP版移植版が発売されました。


私は当時PS Vitaを持っていなかったのでPSPでプレイ。ちょっと懐かしいですね。


flowers_re1b.jpg


内容はPC版をきわめて忠実に再現しています。携帯機という特性に合わせてシステム面もより便利に調整が入りました。ロードも存在自体を感じさせないほど速いです。スクリーンショット、ボイスコレクションなどにも対応していました。


ちなみに、ごく一部ですがテキストが変更されている箇所がありました。宗教色の強い描写がマイルドになっていたり、クイズの問題が少し簡単になったりしています。


英語版


2016年には、北米向けに英語版もリリースされました。


まず春頃に体験版が配信されたのですが、ここでいきなりつまずきが。誤訳、誤字、脱字、文法間違い等が大量に発見され、短期間に何度も修正版が再配信されるという混乱がありました。これが初プレイである海外プレイヤーからも多くのツッコミが入っていたので、日本語版と照らし合わせるまでもないレベルの明らかな間違いも相当数あったようです。


何か月かの発売延期の後、夏についに製品版がリリースされました。ダウンロード版もあるのですが、(体験版はできたのに)日本からはダウンロードできない仕様。私はパッケージ版を海外から取り寄せることでようやくプレイできました。


flowers_re1c.jpg


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体験版と比べると大幅にクオリティアップしており、明らかな間違いはほとんどなくなりました。特に日本独自の言い回し(ことわざ等)は英語風に置き換える独自の工夫をしており、なかなか勉強になります。全体的には十分満足できる出来となっています。


夏篇へ


春篇の悲劇的な結末から、物語は次作「夏篇」へと続いていきます。「夏篇」については次の記事で紹介したいと思います。


【PC版】【PS Vita版】【PC/ダウンロード版(DMM)】)






【参考記事】





















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2017年12月29日

「FLOWERS冬篇」の感想

今年9月発売のPC版に続き、2018年3月にはPS Vitaへの移植も発表されている「FLOWERS冬篇」。



今回は、PC版をプレイしてのその感想を書きたいと思います。未プレイの人、Vita版でプレイするという人もいると思うのでできる限りネタバレは避けます。

物語


「ニカイアの会」の会長となった蘇芳が、多忙な業務に追われながらも、マユリの行方を探す姿が描かれます。その中で蘇芳は、アングレカム学院の知られざる歴史をも知ることに。主人公である蘇芳の恋物語を通して、世界観全体を総括する壮大な物語となっています。

キャラクター


物語の中では、これまでのシリーズで登場したキャラすべてが魅力的に掘り下げられています。「春篇」として「冬篇」シリーズ全体の主人公である蘇芳は、「ニカイアの会」の会長として振舞う成長した姿が描かれました。一方で、いまだ過去のトラウマにさいなまれる弱さも見受けられます。

立花は、悩む蘇芳を支える立場での活躍が描かれました。分岐によっては個別のエンディングもあり、「春篇」に続いて彼女もまたヒロインであることを印象付けています。


「夏篇」の主人公であるえりかも、蘇芳とはまた違った切り口で物語に関わります。人間嫌いだったえりかが、蘇芳のために惜しまず手を貸し、ときには本気で怒ったりもする。そんな姿にたしかな成長が感じられます。

「秋篇」のメインキャラクターたちも、それぞれの形で活躍しました。ときに蘇芳たちの敵として立ち塞がるという衝撃的な展開もありますが、彼女たちならではのやり方で物語を盛り上げてくれたと思います。


過去のシリーズで名前だけ出ていたキャラクター達も、グラフィックと声付きで登場。それぞれの立場から蘇芳たちに関わります。


そして、「春篇」のエンディングを最後に姿を消していたマユリもついに再登場。アングレカムの歴史にも関わる意外な設定とも関連し、物語のキーとなっています。つらい展開もありますが、待ち続けた蘇芳にとって(そしてプレイヤーにとっても)救いのある結末を迎えます。

感想


「春篇」から四作にわたる壮大な物語の中で、少女たちの恋と、それによって紡がれる物語が描かれました。どの作品も百合として、そして物語として想像以上に楽しいものでした。

百合をテーマにした作品が非常に少ない時代において、4部構成という長期的なプロジェクトを発表し、最後までやり遂げてくれたのはすごいことだと思います。

四部作もただ続きものだというだけではなく、主人公を分けることで各作品が明確な個性を持っていました。始まりの物語であり、一定の区切りを付けつつも後のシリーズへの布石を打った「春篇」。春の物語を承けつつも、主人公2人の恋愛物語として描かれた「夏篇」。真相の多くを知るはずの人物を主人公に据えつつも、あくまで個人としての苦悩を掘り下げ、さらに完結編への橋渡しでもあるという複雑な立ち位置の「秋篇」。そして、それらすべてを総括する「冬篇」。

内気な少女の成長物語として始まり、壮大な群像劇として最後まで描ききってくれました。私はシリーズが好きすぎて終わりを見たくなくてしまい、「秋篇」後半くらいからはときどきプレイに謎の拒否反応を覚えることすらあったのですが、今は最後まで見届けられたことをうれしく思っています。


後日、これまでのシリーズ全体を改めて振り返っての感想を書いてみたいと思います。
 

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posted by trinder at 21:23 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月25日

PS Vita版「FLOWERS冬篇」ゲームの仕様や特典が公開 予約受付もスタート

PS Vita版「FLOWERS冬篇」に関する記事がいくつかのニュースサイトに掲載されています。

百合ADV『FLOWERS冬篇』のPS Vita版が2018年3月16日に発売。PC版の色味に近づける“色合い調整機能”搭載(電撃オンライン)

「色合い調整機能」「タッチスクリーンに対応」「PS Vita TVに対応」といったVita版ならではの特徴が紹介されています。これまでのシリーズの移植版同様、快適にプレイできる作品になりそうです。

また、初回生産分特典として、ドラマCD「Candytuft」が付くことが発表されています。


amazonなどではすでに予約受付がスタートしているようです。



PC版経験者も、Vitaで初プレイの人も楽しめる作品になりそうですね。
 
発売日は2018年3月16日です。
 
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2017年12月23日

DMMでPCゲーム最大50%OFFセール 「白衣性愛情依存症」「その花びらにくちづけを」「つい・ゆり」他

DMMの年末セールで、多数のPCゲームが大幅割引価格になっています。

一般作


【セール特集ページ】
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セール期間は2018年1月9日(火)17:00まで。


白衣性恋愛?愛情?診断書 〜シリーズダブルパック〜
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ネプテューヌRe;Birth1-2-3 セットエディション
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9,720円 キャンペーン価格 4,860円

R18


【セール特集ページ】
DMM PCゲーム最大50%OFFセール 第1弾

セール期間は2018年1月5日(金)12:00まで。

【追記】1月6日より第2弾がスタートしました。
DMMでPCゲーム最大50%OFFセール第2弾「その花びらにくちづけを にゅーじぇね!」「素晴らしき日々 〜不連続存在〜」「クラス全員マヂでゆり?!」他


<以下は第1弾セールにつき終了しています>

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つい・ゆり 〜おかあさんにはナイショだよ〜
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5,800円 キャンペーン価格 2,900円


雷の戦士ライディII〜邪淫の神殿〜
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4,937円 キャンペーン価格 2,468円


一部に百合キャラがいる、百合ルートがある、というところまで含めれば他にもいろいろあるかも?

サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-
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7,980円 キャンペーン価格 5,586円


本当に一発ネタレベルでよければ他にも結構ありそうですが、決して百合メインではないので自己責任で。

Clover Day’s
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7,800円 キャンペーン価格 3,900円

 ToHeart2 XRATED
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4,320円 2,160円キャンペーン価格


「ワルキューレロマンツェ」あたりはアニメ版ではやたら百合っぽくなってたりしましたね

「ワルキューレロマンツェ」シリーズ4本セット
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19,866円 キャンペーン価格 9,933円
 

数が膨大なので、探せば他にもありそう。また何か見つけたら追記します。
 
posted by trinder at 13:48 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月22日

「FLOWERS冬篇」PS Vita版が2018年3月16日に発売

「FLOWERS冬篇」PS Vita版の発売が発表されました。


「FLOWERS冬篇」PS Vita版公式サイト


PC版のほうの公式サイトでも、記念ボイスがアップされています。

「FLOWERS冬篇」公式サイト


「FLOWERS」シリーズの移植は、毎回非常に高いクオリティなので今回も期待できそうです。詳しい仕様はまだ発表されていませんが、「夏篇」「秋編」に続いて新作のドラマCDなどが付くのかが注目されます。
 
【参考記事】
PS Vita版「FLOWERS秋篇」を購入しました
PSP版「FLOWERS夏篇」プレイその1 プロローグ
「FLOWERS」PSP版
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posted by trinder at 08:14 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月17日

Life is Strange: Before the Storm / Episode 2のストーリーを紹介

「Life is Strange: Before the Storm」のEpisode3が、12月20日(アメリカ時間)にリリースされます。今回でついに完結編。


そこで今回の記事では、Episode3の配信前にEpisode2のストーリーを紹介しておきたいと思います。

なお、過去の記事ではEpisode1まで紹介していました。

【参考記事】
「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake クリアまで
プレイの参考に! 「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake 英単語帳

Episode 2: Brave New World




Episode1後半にて、クロエを連れ出して学校をサボってしまったレイチェル。2人は翌日学校に呼び出されます。クロエは、もともと不良である自分がすべての罪をかぶることでレイチェルを助けました。しかし、度重なる非行をとがめられ、クロエ自身は退学処分に。

学校に行けなくなり、家にも帰る気になれないクロエは、ジャンクヤードでぶらぶらするようになります。ドラッグディーラーに借金があり、そこに付け込まれてちょっと危ない仕事をさせられたりも。

一方、レイチェルはなんとかこれまで通りの学園生活を続けていきます。かねてから練習していた劇にも、予定通りに出演できることに。

劇の本番前、クロエは応援のつもりで楽屋を訪れます。そこでクロエは、急な代役を頼まれることになりました。ちなみにこれはヴィクトリアの代わりで、彼女はレイチェルに薬を盛り陥れようとして自滅した形です。自業自得。


なお、劇のシーンはゲーム的に、そして英語的になかなかハードです。要所で2〜3択が出るので、台本通りの台詞を選んでいきます。さらに後半はレイチェルがアドリブを始めるため、クロエもこれに合わせて気の利いた答えを選ぶ必要があります。

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台詞には現代では使われない古語も多く含まれ、かなり難しいです。ただし実はカンニング可能(台本含め、一度見た文書はEscキーから入るメニューでいつでも閲覧可能)なので、頑張ればなんとかなるかも?頑張ってハッピーエンドを目指しましょう。

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劇も大成功で終わり、レイチェルは上機嫌です。それでもやっぱり、いつかクロエと一緒に町を出ていく夢は捨てていない模様。一方、クロエは普通の幸せな暮らしも送れるであろうレイチェルを本当に巻き込んでいいのか、躊躇を覚えます。

ここで、レイチェルはクロエを乗り気にさせるためにお願いを聞いてくれます。ここは選択肢が出て、「キスしてほしい」「タトゥーを入れてほしい」「ブレスレットを譲ってほしい」の3択。

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キスを選ぶと、2人は本当にキスをします。しかも、かなり深いキス。

lifeisbs2ee4.jpg

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レイチェルの本気がうかがえます。

レイチェルは今夜にでも決行といわんばかりに、いったん家に荷物を取りに戻ります。しかし両親と遭遇してしまったため、とりあえずクロエともどもレイチェルの両親と夕食をともにすることに。

クロエは彼女なりに大人しくふるまいますが、レイチェルが父親の不倫の件を口にしたことでいっきに緊迫した雰囲気に。そしてレイチェルの父親は、彼が密会していた女性の意外な正体を明かします。それは、レイチェルの………。

Episode 2: 感想


全体的にかなりシリアスな内容でした。クロエの退学という展開から始まり、お金のために犯罪まがいの行為に手を染めることもあります(プレイヤーに選択の余地はありそうですが)。

そのぶん、演劇のシーンの盛り上がりが印象的です。決して長くはないものの、一緒になって1つのことをなしとげる青春のエッセンスがつまった場面だと思います。そしてその後はキスシーンもあり。

レイチェルはクロエとの駆け落ちを本気で考えており、盛り上がりはストーリー的にも百合的にも最高潮です。


12月20日配信のEpisode3はいよいよ最終章です。「Life is Strange」本編の前日譚という関係上、2人に幸せな結末が待っているとは正直考えにくいです。それでも、2人の行きつく先を最後まで見届けたいと思います。



【前作PS4版】


iOS版


数日前から、前作にあたる「Life is Strange」本編のiOS版が配信開始されています。



前作を手軽に楽しみたい方にはこのiOS版も良いかもしれません。
 
【参考記事(PC版感想)】
Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 2・3
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 4・5
重要度別!「Life Is Strange」英単語集
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2017年12月15日

「咲-Saki-全国編Plus」追加キャラ、ネットワーク対戦が有料DLCとして12月21日から配信

「咲-Saki-全国編Plus」の公式サイトにて、アップデートver2.00の詳細が公開されています。

「咲-Saki-全国編Plus」公式サイト


告知ムービーも公開中です。



追加キャラクターは、「阿知賀編」の春絵などのプロ雀士キャラ4人。その他にシステムが一部改良されます。その中でも目玉は、ネットワーク対戦の実装。

全国チケット


追加キャラとネットワーク対戦は「全国チケット」という有料DLCを購入すると使えるようになります。くわしくは公式サイトの「製品情報」の下の方に記載あり。12月21日配信予定で、2000円です。

公式サイトの「システム」欄によると、ネットワーク対戦(全国対戦モード)の仕様は以下の通りです。

要望の多かったPS Vitaのネットワーク通信機能を使った通信対戦をが可能に!
全国のプレイヤーと最大4人で対局が可能です。
対局部屋を作成の際に、能力、育成等各種ON/OFFを設定が可能。
また、対局者が4人に満たない場合には、CPUを交えて対局することもできます。

※全国対戦モードのプレイには、追加コンテンツ「全国チケット」のご購入と、Ver.2.00へのアップデートの適用が必要となります。

「咲-saki-」のゲームもPSPで1作目が出てから結構長いです。3作目である「全国編」にアップデートを重ね、ついにファンの求める理想形に近いものが完成しつつあるように思われます。ファンなら見逃せないアップデートになりそうです。

ラベル:咲-saki-
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2017年11月23日

Steamでオータムセール開始 百合ゲーも多数 「Love Ribbon」「Life Is Strange」「Sakuraシリーズ」など

ゲームのダウンロード販売サイトであるSteamで、「オータムセール」が開始されました。多くの作品が大幅割引価格になっています。期間は11月29日まで。

Steam公式サイト


いわゆる洋ゲーのイメージが強いサイトですが、最近は日本の作品も多数配信されています。日本のゲームの海外版を買える貴重な場でもあるので、英語の勉強に使っている人も多いかもしれません。個人的には、英語の百合ゲーをプレイするのに活用しています。

今回の記事では、セールになっている英語の百合ゲーを紹介しようと思います。過去にこのブログで紹介したことがある作品は、該当記事へのリンク付き。

なお紹介順は単なる趣味であり深い意味はありません。



※作者サイトに18禁化パッチあり

【参考記事】
オール英語の新作姉妹百合ゲー「Love Ribbon」
出る順? Love Ribbon 英単語帳



【参考記事】
Steamの新作百合ゲー「Sakura Gamer」






※作者サイトに18禁化パッチあり
※日本語選択可能

【参考記事】
出る順!「Sakura Fantasy」英単語集 〜これで読めるかも〜



※日本語字幕、日本語音声を選択可能
※エピソード1が無料、全5エピソードパックは75%OFFで495円

【参考記事】
Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 2・3
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 4・5
重要度別!「Life Is Strange」英単語集



【参考記事】
「Life is Strange: Before the Storm」が配信開始
「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake クリアまで
プレイの参考に! 「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake 英単語帳




※「屋上の百合霊さん」海外版



※「その花びらにくちづけを 出会った頃の思い出に」海外版
※日本語選択可能



※「白衣性愛情依存症」海外版
※日本語選択可能



※「よるのないくに」の海外版



※同人ゲーム「ねのかみ」の海外版










探せば他にもまだまだ百合ゲーがありそうです。今回のセールをきっかけに色々発掘してみるのも楽しいのではないでしょうか。

ちなみに「FLOWERS春篇」の英語版も本来Steamで配信されているのですが、日本からは買えないようになっているようです(いわゆる「おま国」)。残念。
 
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2017年10月26日

Winged Cloud‏の新作ゲーム「Sakura Halloween」が無料配信中

Winged Cloudさんの‏新作「Sakura Halloween」が10月24日より無料配信されています。

Sakura Halloween公式配信サイト(年齢確認あり)


Winged Cloudさんは、主にSteamなどで作品を発表しているゲーム制作グループ。毎回タイトルに「Sakura」と付けることで知られ、たまに百合ゲーも出しています。直近だと「Sakura Gamer」が百合でした。

【参考記事】Steamの新作百合ゲー「Sakura Gamer」



今回発表された「Sakura Halloween」も百合な内容です。

なおダウンロードは無料ですが、その前に作者さんのツィッターアカウントのフォローとRTが必要です。

また、Winged Cloudさんの作品ではいつものことですが言語は英語のみなので注意。


あらすじ

今夜はハロウィン。エリザベス侯爵夫人のお屋敷では、パーティーが行われています。ちなみにエリザベス侯爵夫人は吸血鬼で、招待客は人外ばかり。

自意識過剰な吸血鬼・ミユは、自分がパーティーに招かれなかったことを不思議に思っていました。きっと招待状を出し忘れたに違いない、そう判断したミユは勝手にお屋敷に乗り込みます。

ミユはそこで、思わぬ人物と再会します。それは、ミユと昔(60年くらい前)付き合っていた魔女・サブリナでした。

sakurahalo1bb1.jpg

I dive forwards, kicking against the wooden floorboards with the sole of me shoes, and pull Sabrina into a tight embrace.
(わたしは床を蹴るようにしてサブリナに飛びつき、強く抱きしめた)


サブリナは突然のことに驚きます。

Sabrina: I broke up with you sixty years ago, Miyu!
サブリナ「あなたとは60年前に別れたでしょ、ミユ!」


サブリナの言葉に耳も貸さず、他の招待客の視線も気にせず、一方的にサブリナを愛撫するミユ。サブリナはたまらずに逃げ出してしまいます。

ミユは後を追い、食堂でサブリナを発見。強引にサブリナを押し倒します。


ここでエッチシーン。ゲームのダウンロード時に年齢を聞かれるだけあって、この作品はいわゆる18禁な描写が多数存在します。というかむしろエッチシーンがメインかも。


エッチの後、強引なミユに、ついにサブリナが怒ります。

Sabrina: You don't ever listen to me!
サブリナ「ぜんぜん私の話聞いてくれないんだから!」

Sabrina: You were like this when we were dating, too!
サブリナ「付き合ってた頃もそうだったよね!」

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Sabrina: It didn't matter what I said! You always did whatever you wanted! You never lisettened to me!
サブリナ「私が何を言っても無駄で、自分のしたいことばっかり。私の言うことなんて聞いてくれないんだもん」

Sabrina:Ithought you might have changed during the last fes decades, but you haven't changed at all! You're still the same selfish, egotistical vampire you always were!
サブリナ「ここの数十年で少しは変わったかと思ったけど、昔のまんまだね。ミユは今でも以前と同じの、自分勝手でわがままな吸血鬼」

すっかり怒ってしまったサブリナは、ミユへのおしおきを決意します。傲慢なミユのプライドをくじいてやろうというわけです。エッチを通して。


というわけで、ここで2回目のエッチシーン。今度はサブリナが攻め。


サブリナの激しいおしおきに、さすがのミユも少しは(ほんとに少し)反省したようです。そして一通り鬱憤を晴らしたサブリナも、自分の気持ちに少し素直になります。

Sabrina: I do think you're annoying, and yuo do try my patience to the absolute limits, but..
サブリナ「ミユはうっとうしいし、いつも頭に来るけど……」

Sabrina: I don't hate... being around you...
サブリナ「一緒にいるの……嫌いじゃないよ」


言いたいことを言い合い、ようやく気持ちが通じ合ったミユとサブリナ。思えば今日はハロウィン。お菓子がたくさんあります。そこで……

Miyu: Do whatever you want o do... with me.
ミユ「サブリナのしたいこと、何でも私にしてもいいよ」

Sabrina: What I want to do...
サブリナ「私の、したいこと……」

サブリナは甘いものが好きです。そこで、……

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The two of us suck at opposite sides of the lollipop for a while. Our tongues glide across the glazed surface of the sweet treat, only inches away from each other.
(私たちはキャンディーを両端からなめあった。お互いの舌はほとんど密着して、甘いお菓子の表面をすべる)


ひととおりキャンディーを味わった後は、そのままベッドへ。

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2人は思う存分愛し合うのでした。


Sabrina: Right now... I think I've got what I want...
サブリナ「ずっと欲しかったものが、見つかった気がする」

Miyu: What a coincidence! Me too~
ミユ「奇遇ね。私もよ」

I dip my head and press a soft, gentle kiss against her swollen lips.
(私は頭を上げ、サブリナの唇にやさしいキスをする)

I guess this was a pretty good Halloween Party after all~
(とっても素敵なハロウィンパーティーだった)



というわけで、「Sakura Halloween」を最後まで紹介しました。

思った以上にエッチシーンの比率が多く、テキストの半分近くそういうシーンに当てられているのではないかと思うほどです。

Winged Cloudさんの作品は過去にもエッチシーンがありましたが、「パッチで追加できるおまけ」くらいの印象でした。今回は初めからエッチシーン織り込み済みで話を作っているのが大きいのかもしれません。

百合的にもなかなか面白いお話です。ハロウィーンというシチュエーション、そして吸血鬼と魔女という組み合わせがきちんとストーリーに活かされています。

無料でダウンロードできますし、興味を持った方はぜひプレイしてみてください。

Sakura Halloween公式配信サイト(年齢確認あり)



英語について

作品に使われている英語はやや難しめです。おそらくは、雰囲気作りとキャラ付けのためにやや芝居がかった文体を使っているためと思われます。

(多分)低予算作品ゆえに絵や音による演出が少なく、状況把握をテキストに頼らざるを得ないのも難易度上昇に貢献しています。

また、どこの世界でもエッチシーンではなぜか難しい言葉を使いたがるものですが、この作品も例外ではありません。テキスト上のエッチシーンの比率が高いため、結果的にやはり語彙レベルの上昇につながっています。もっとも、一度こういう語彙に慣れておくと今後他の作品でその手のシーンに当たった時に参考にできそうです。



Sakura Halloween 英単語帳


以下では、作中で頻出かつ重要度の高い単語をまとめていました。参考までに。


Miyu de Lioncourt:ミユのフルネーム

読み方はミユ・デ・リオンコート?自己主張の強いミユはしょっちゅう自分のフルネームを名乗ります。


Countess Elizabeth:エリザベス侯爵夫人(Countess Elizabet)

ハロウィンパーティーの舞台となっているお屋敷の主人。背景設定のみで本人は登場せず。


Sissy:シシー

ミユの髪留めに宿っている幽霊。一応女性らしい。ちょくちょく喋ります。


invite:招待する

ミユは今回招待されていないのですが、過去にいろいろやらかしたのが原因のようです。


mansion:屋敷

お金持ちが住むような大きなお屋敷のことです。日本語で「マンション」というとアパートの高価版くらいの印象ですが、英語ではそういう意味ではありません。


annoying:不快な、うざい

自覚はありませんがミユはしばしば周囲からこう思われているようです。


witch:魔女

サブリナの種族。


break up:(恋人と)別れる

ミユとサブリナは60年前に別れています。過去形のbrock upが頻出。


compliment:褒め言葉

ポジティブすぎるミユは何でも褒め言葉と受け取ります。


thigh:ふともも

エッチシーンでここに関する描写がちょくちょく。


tongue:舌

キスシーンやキャンディーをなめるシーンなどに登場。


embarrass:恥ずかしがらせる、恥をかかせる

embarrassing(恥ずかしい様子のの)、embarrassed(恥ずかしく感じて)なども頻出。


fluid:液体

主にエッチシーンで登場。


saliva:唾液

キスシーンなどで登場。


clothes:服

服を脱がせたり脱がされたり。


popsicle:アイスキャンデー

あるシーンでサブリナが使用。
 
posted by trinder at 15:56 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする