DMMで行われているPCゲームセールが、本日から第2弾に切り替わっています。新規にセール対象になった作品には、百合ゲーもいくつか含まれるので紹介します。
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2019年01月04日
2018年12月21日
DMMでPCゲーム最大半額セール「白衣性愛情依存症」「その花びらにくちづけを 」ほか
DMMで年末年始にかけて、PCゲームが大幅セールになるセールが行われています。
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2018年09月04日
Flowers -Le volume sur ete-(英語版「FLOWERS夏篇」限定版)をゲットしました!
2018年07月05日
英語版「FLOWERS夏篇」は7月16日発売 限定版あり&予約受付も開始
2018年06月26日
2018年05月21日
小説版「FLOWERS春篇」書影、ページデザイン公開
6月17日に発売予定の小説版「FLOWERS春篇」。出版社さんのサイト等で続々と情報が公開されています。
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2018年05月19日
Steamで英語版「屋上の百合霊さん」などが削除危機 「FLOWERS」翻訳家さんもコメント
ダウンロード版ゲーム販売サイト「Steam」で、複数のゲームに対して「削除告知」が届いているようです。百合的に問題なのは、英語版「屋上の百合霊さん」(Kindred Spirits on the Roof)が含まれていること。
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2018年04月13日
DMMで「FLOWERS冬篇」ダウンロード版が配信開始
「FLOWERS冬篇」のダウンロード版がDMMで配信開始されました。
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2018年04月02日
「FLOWERS春篇」ノベライズ決定!6月に第1巻が発売
「FLOWERS春篇」のノベライズ(小説化)が決定しました。
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2018年03月31日
2018年03月20日
PS Vita版「FLOWERS冬篇」chapter1まで
PS Vita版「FLOWERS冬篇」が3月16日に発売されています。


先日紹介したファンブックと同日発売です。
【参考記事】
FLOWERS冬篇ファンブック

FLOWERSシリーズの携帯機移植は毎回とても移植度が高く、ファミ通のクロスレビューでも殿堂入りの常連。
【参考記事】
ファミ通クロスレビューでPS Vita版「FLOWERS冬篇」がゴールド殿堂入り
今回も携帯機ながらにFLOWERSの美しい世界を完璧に再現しています。システム面も良好で、タッチ操作に様々な機能を割り当てられます。快適さに関してはPC版以上。色調の調整、ボイスコレクションなど、PS Vita版独自の要素もあります。
それでは、さっそくプレイしていきたいと思います。PC版当時は公式含めネタバレ自粛の空気でしたが、今回はもう少し踏み込んで紹介できればいいなと思います。ファンブックではエンディングの内容にまで触れていましたしね……。
プロローグでは、窓の外の雪を見ながら蘇芳のことを想うマユリの姿が描かれます。一方マユリの手がかりを探す蘇芳は、旧聖堂のそばにある「シオン・バスキア」の墓標を見つめています。
ドラマの始まりを感じさせつつ、OPムービーに入ります。
季節は冬休み。静かな校舎の中、蘇芳たちの日常が描かれます。
蘇芳がニカイアの会の会長となったのは、マユリの手がかりを探すため。蘇芳はイズニク(ニカイアの会の執務室)の記録から、手がかりになりそうな人物「シオン・バスキア」の名前を探します。
周囲に目的を秘密にしたまま、根を詰める蘇芳。そんな彼女を気遣い元気づける友人たちの姿も描かれます。雪合戦のシーンなどは、イベントCGもあって微笑ましい一場面です。ここはファンブックでもスギナミキさんが「雪合戦で立花に雪玉が当たる演出は地味に気に入ってます」と語っているので、改めて注目してみるといいかも。

立花は蘇芳を側で支える存在として冬篇全体を通して大活躍します。展開によっては固有のエンディングまであり。作品としてのヒロインはマユリかもしれませんが、蘇芳の一番側に、一番長く居たのは間違いなく立花ですね。
手探りの調査も報われず、行き詰る蘇芳。そんなとき、蘇芳は美術室でマユリの声を聞きます。

壁越しながらも、間違いなくマユリの声。しかし、マユリは自分のことは忘れてほしいと蘇芳を突き放します。マユリに一体何が……?悲しみにくれる蘇芳をよそに、物語は次章に続いていきます。
携帯機で少しずつ落ち着いてプレイすると、また違った味わいがある「FLOWERS」。PC版のときは続きが気になって先へ先へと進めてしまいましたが、今回は細かい描写などもじっくり味わいながらプレイできそうです。ファンブックで該当シーンの解説も読みながらプレイすると楽しいかも。
先日紹介したファンブックと同日発売です。
【参考記事】
FLOWERS冬篇ファンブック

FLOWERSシリーズの携帯機移植は毎回とても移植度が高く、ファミ通のクロスレビューでも殿堂入りの常連。
【参考記事】
ファミ通クロスレビューでPS Vita版「FLOWERS冬篇」がゴールド殿堂入り
今回も携帯機ながらにFLOWERSの美しい世界を完璧に再現しています。システム面も良好で、タッチ操作に様々な機能を割り当てられます。快適さに関してはPC版以上。色調の調整、ボイスコレクションなど、PS Vita版独自の要素もあります。
それでは、さっそくプレイしていきたいと思います。PC版当時は公式含めネタバレ自粛の空気でしたが、今回はもう少し踏み込んで紹介できればいいなと思います。ファンブックではエンディングの内容にまで触れていましたしね……。
chapter1「悪魔と青く深い海の間で」
プロローグでは、窓の外の雪を見ながら蘇芳のことを想うマユリの姿が描かれます。一方マユリの手がかりを探す蘇芳は、旧聖堂のそばにある「シオン・バスキア」の墓標を見つめています。
ドラマの始まりを感じさせつつ、OPムービーに入ります。
季節は冬休み。静かな校舎の中、蘇芳たちの日常が描かれます。
蘇芳がニカイアの会の会長となったのは、マユリの手がかりを探すため。蘇芳はイズニク(ニカイアの会の執務室)の記録から、手がかりになりそうな人物「シオン・バスキア」の名前を探します。
周囲に目的を秘密にしたまま、根を詰める蘇芳。そんな彼女を気遣い元気づける友人たちの姿も描かれます。雪合戦のシーンなどは、イベントCGもあって微笑ましい一場面です。ここはファンブックでもスギナミキさんが「雪合戦で立花に雪玉が当たる演出は地味に気に入ってます」と語っているので、改めて注目してみるといいかも。

立花は蘇芳を側で支える存在として冬篇全体を通して大活躍します。展開によっては固有のエンディングまであり。作品としてのヒロインはマユリかもしれませんが、蘇芳の一番側に、一番長く居たのは間違いなく立花ですね。
手探りの調査も報われず、行き詰る蘇芳。そんなとき、蘇芳は美術室でマユリの声を聞きます。

壁越しながらも、間違いなくマユリの声。しかし、マユリは自分のことは忘れてほしいと蘇芳を突き放します。マユリに一体何が……?悲しみにくれる蘇芳をよそに、物語は次章に続いていきます。
携帯機で少しずつ落ち着いてプレイすると、また違った味わいがある「FLOWERS」。PC版のときは続きが気になって先へ先へと進めてしまいましたが、今回は細かい描写などもじっくり味わいながらプレイできそうです。ファンブックで該当シーンの解説も読みながらプレイすると楽しいかも。
ラベル:flowers
2018年03月18日
FLOWERS冬篇ファンブック
3月16日発売の「FLOWERS冬篇ファンブック」を読みました。フルカラーで約90ページほど。ボリュームたっぷりです。


表紙はマユリと蘇芳……とパッと見では思うかもしれませんが、実はシオンとさゆりです。この大胆な抜擢の経緯は、「イラストギャラリー」のコーナーで原画とともに詳しく語られています。
本の全体的な構成は、「秋篇」までのファンブックを踏襲しています。
まずは、メインキャラクターの紹介。蘇芳・マユリ・そして立花を、イラスト(ゲーム本編のCG)やその原画とともに紹介しています。
イラストには原画担当のスギナミキさんの解説付きで、絵に込めた思いや裏話が楽しめます。エンディングやエピローグに踏み込んだ解説もあり、他でなかなか見る機会のない貴重なものだと思います。
なお、今更ですがファンブックはネタバレ全開なのでゲームを完全クリアしてから読むのをおすすめします。同日発売のPS Vita版で「冬篇」を初プレイする人も、クリアするまではぐっと我慢です。
劇中劇「サンドリヨン(シンデレラ)」の紹介ページは、なかなか凝ったものになっています。ここだけで約20ページある大ボリューム。イラストとテキストで物語のあらすじをほぼ完ぺきに再現しており、ちょっとした絵本のようです。この劇が蘇芳とマユリの物語とリンクしていたことを改めて感じさせてくれます。

「イラストギャラリー」は、ゲーム本編以外のイラストを掲載したコーナー。パッケージイラストや販促用のイラストなどが掲載されています。雑誌やイベント限定のものは初見の人も多いのではないでしょうか。すべてに原画のスギナミキさんの解説付きです。
「秋篇」までのファンブックには無かったコンテンツとして、なんとレシピコーナーが。四つの季節から、それぞれを代表する料理を1つずつ紹介する形式です。「春篇」(冬篇でも)からはミネストローネ、「夏篇」からは烏賊のわた焼きといった感じ。それぞれ作中のキャラたちが紹介する形式になっているのもユニークです。
恒例の描きおろしSSは、ここでも料理に関するお話。蘇芳とえりかが食堂でこっそりお夜食をいただく姿を描いています。さらには回想で譲葉も登場。
食堂を取り仕切っていると思われる、調理師の日枝さんのキャラクターの一端にも触れることができます。「夏篇」以降、作中では料理に関する描写が多くなりグルメ談義が盛り上がっていました。それらのシーンを陰から支えていた縁の下の力持ちですね。
最後はキャストインタビューです。ドラマCD「スノウホワイト」を主な話題としており、たまき(方喰寮長)役の森なな子さん、ダリア役の高城みつさんがメイン。また、原画のスギナミキさんも参加しています。
注目はやはり、ドラマCDで初めてスポットが当たるたまき。始めはたまきとダリアの間の確執があった等、意外な設定が明かされます。ドラマCDのストーリーは思ったよりもシリアスな内容になりそう?
ちなみにここではたまきのビジュアルが掲載されていますが、ゲーム本編で立ち絵がなかったとは思えないほど存在感ありすぎです。

美しすぎてそこらの女生徒を食いかねないので、ゲームではむしろ立ち絵無しで正解だったのかも……??ドラマCDではどんな活躍が聴けるのか、非常に楽しみです。
表紙はマユリと蘇芳……とパッと見では思うかもしれませんが、実はシオンとさゆりです。この大胆な抜擢の経緯は、「イラストギャラリー」のコーナーで原画とともに詳しく語られています。
キャラクター紹介
本の全体的な構成は、「秋篇」までのファンブックを踏襲しています。
まずは、メインキャラクターの紹介。蘇芳・マユリ・そして立花を、イラスト(ゲーム本編のCG)やその原画とともに紹介しています。
イラストには原画担当のスギナミキさんの解説付きで、絵に込めた思いや裏話が楽しめます。エンディングやエピローグに踏み込んだ解説もあり、他でなかなか見る機会のない貴重なものだと思います。
なお、今更ですがファンブックはネタバレ全開なのでゲームを完全クリアしてから読むのをおすすめします。同日発売のPS Vita版で「冬篇」を初プレイする人も、クリアするまではぐっと我慢です。
サンドリヨン
劇中劇「サンドリヨン(シンデレラ)」の紹介ページは、なかなか凝ったものになっています。ここだけで約20ページある大ボリューム。イラストとテキストで物語のあらすじをほぼ完ぺきに再現しており、ちょっとした絵本のようです。この劇が蘇芳とマユリの物語とリンクしていたことを改めて感じさせてくれます。

イラストギャラリー
「イラストギャラリー」は、ゲーム本編以外のイラストを掲載したコーナー。パッケージイラストや販促用のイラストなどが掲載されています。雑誌やイベント限定のものは初見の人も多いのではないでしょうか。すべてに原画のスギナミキさんの解説付きです。
クッキングレシピ
「秋篇」までのファンブックには無かったコンテンツとして、なんとレシピコーナーが。四つの季節から、それぞれを代表する料理を1つずつ紹介する形式です。「春篇」(冬篇でも)からはミネストローネ、「夏篇」からは烏賊のわた焼きといった感じ。それぞれ作中のキャラたちが紹介する形式になっているのもユニークです。
ショートストーリー
恒例の描きおろしSSは、ここでも料理に関するお話。蘇芳とえりかが食堂でこっそりお夜食をいただく姿を描いています。さらには回想で譲葉も登場。
食堂を取り仕切っていると思われる、調理師の日枝さんのキャラクターの一端にも触れることができます。「夏篇」以降、作中では料理に関する描写が多くなりグルメ談義が盛り上がっていました。それらのシーンを陰から支えていた縁の下の力持ちですね。
キャストインタビュー
最後はキャストインタビューです。ドラマCD「スノウホワイト」を主な話題としており、たまき(方喰寮長)役の森なな子さん、ダリア役の高城みつさんがメイン。また、原画のスギナミキさんも参加しています。
注目はやはり、ドラマCDで初めてスポットが当たるたまき。始めはたまきとダリアの間の確執があった等、意外な設定が明かされます。ドラマCDのストーリーは思ったよりもシリアスな内容になりそう?
ちなみにここではたまきのビジュアルが掲載されていますが、ゲーム本編で立ち絵がなかったとは思えないほど存在感ありすぎです。

美しすぎてそこらの女生徒を食いかねないので、ゲームではむしろ立ち絵無しで正解だったのかも……??ドラマCDではどんな活躍が聴けるのか、非常に楽しみです。
ラベル:flowers
FLOWERS プロモーション・フィルム「Faily Wreath」が公開中 /蘇芳誕生日ボイス・ドラマCDサンプルボイスも
「FLOWERS」の完結を記念したプロモーション・フィルム「Faily Wreath」が公開中です。
ご覧いただければわかる通り、なんと実写です。絵画のような幻想的な雰囲気の中、2人の少女の姿が描かれます。蘇芳とマユリのイメージでしょうか。
出演しているのは、「冬編」の主題歌「Fairy Wreath」を歌っている鈴湯さん。お相手役はかとう唯さんです。
映像では主題歌がフルで流れるので、サントラを持っていない人はここで初めて2番を聞いた人もいるかも。FLOWERSの世界を忠実に表現した素敵な曲だと改めて感じました。
最近、公式サイトには他にもいろいろと動きが。

まず、去る3月16日は蘇芳のお誕生日。ということでお誕生日記念ボイスが公開されています。場所はトップページのメインイメージ画像のすぐ右下あたり。
また、4月20日発売予定の新作ドラマCD「スノウホワイト」のサンプルボイスが公開されています。
ドラマCD「スノウホワイト」特設サイト
方喰寮長の声はこれが初公開でしょうか。思ったより低めでクールなイメージです。その一方でダリア先生と友人としての親しげなやりとりのギャップも魅力的です。いろいろな側面がある面白いキャラのようで、ドラマCD本編が楽しみになりました。
なお、3月16日には「冬篇」のPS Vita版とファンブックが発売されています。

ファンブックにはドラマCDのキャストインタビューもあり。それも含めて、ファンブックについては後の記事で紹介したいと思います。
ご覧いただければわかる通り、なんと実写です。絵画のような幻想的な雰囲気の中、2人の少女の姿が描かれます。蘇芳とマユリのイメージでしょうか。
出演しているのは、「冬編」の主題歌「Fairy Wreath」を歌っている鈴湯さん。お相手役はかとう唯さんです。
【お知らせ】InnocentGreyさん制作 FLOWERS完結記念プロモーション・フィルム「Faily Wreath」に出演させて頂きました🌸女学生同士の恋愛のいじらしさ、美しさ、透明感が全部詰まっている映像。出演出来て光栄です。
— 鈴湯 🍀6/1ワンマン🍀 (@sb_szy) 2018年3月16日
き、き、キスシーンもあります!! #ゆりグレ #百合https://t.co/4heYH0yynh pic.twitter.com/SsrVMnn5RH
【拡散希望】
— かとう唯 (@heiseikotohime) 2018年3月16日
『FLOWERS 冬篇』OPテーマ曲のPVに出演させて頂きました🌸
めちゃくちゃ良い曲です!
めちゃくちゃ制服も可愛いです!
そして
鈴湯ちゃんとのキスシーン
緊張してふらフラワーでした。笑#ゆりグレ #百合https://t.co/fcLGcno4gG
映像では主題歌がフルで流れるので、サントラを持っていない人はここで初めて2番を聞いた人もいるかも。FLOWERSの世界を忠実に表現した素敵な曲だと改めて感じました。
蘇芳お誕生日ボイス、ドラマCDサンプル
最近、公式サイトには他にもいろいろと動きが。

まず、去る3月16日は蘇芳のお誕生日。ということでお誕生日記念ボイスが公開されています。場所はトップページのメインイメージ画像のすぐ右下あたり。
また、4月20日発売予定の新作ドラマCD「スノウホワイト」のサンプルボイスが公開されています。
ドラマCD「スノウホワイト」特設サイト
方喰寮長の声はこれが初公開でしょうか。思ったより低めでクールなイメージです。その一方でダリア先生と友人としての親しげなやりとりのギャップも魅力的です。いろいろな側面がある面白いキャラのようで、ドラマCD本編が楽しみになりました。
なお、3月16日には「冬篇」のPS Vita版とファンブックが発売されています。

ファンブックにはドラマCDのキャストインタビューもあり。それも含めて、ファンブックについては後の記事で紹介したいと思います。
ラベル:flowers
2018年03月11日
「Life is Strange: Before the Storm」Bonus Episode "Farewell"
「Life is Strange: Before the Storm」のBonus Episode「Farewell」が3月6日より配信されています。
【配信サイト】
Steam / Life is Strange: Before the Storm Farewell
このエピソード単体での販売はされておらず、「Before the Storm」の「Deluxe Edition」または「boxed edition」を購入すると特典としてプレイできる形になっています。
「Farewell」は「Life is Strange」本編より前のお話で、数年前のマックスとクロエの別れを描いています。主人公は「Life is Strange」本編と同じマックスです。
時系列順に並べると、「Farewell」(マックスとクロエが離れ離れになる)→「Before the Storm」(クロエ、レイチェルと出会う)→「Life is Strange」(マックスとクロエが再会)という流れになっています。
あらすじ
両親の仕事の都合で、遠くに引っ越すことになったマックス。ですが、親友のクロエになかなかそのことを告げられずにいました。

Max: In a few days, my whole family moves to Seattle.
マックス(数日後には、私は家族とシアトルに引っ越す)
Max: I have no idea when I'll see Chloe again.
マックス(クロエにまた会えるのがいつになるかもわからない)
Max: This could my last chance to say goodbye.
マックス(お別れを言うなら、今日が最後のチャンスかもしれない)
今日こそは言おう、そう思っていたある日のこと。クロエは母親から自分の部屋の掃除を言いつけられ、マックスはそれを手伝うことになります。
部屋を片づけている最中、マックスとクロエは懐かしい品を発見します。それは2人が本当に小さい頃、海賊ごっこをしたときに作った宝の地図でした。マックスは、地図とヒントを頼りにクロエの家の中や庭を探検することになります。

探検と謎解きのあと、2人はついに庭に埋められた「宝物」を発見します。それは2人で一緒に埋めたタイムカプセルでした。中には当時2人が大事にしていたものや、将来のお互いへ向けた手紙が入っていました。懐かしい思い出に浸る、マックスとクロエ。
しかし、マックスはクロエに言わなければならないことがあります。町を離れなければいけないことを、勇気を出してクロエに伝えるか。この選択はプレイヤーにゆだねられます。どちらの展開も切なく、味のあるものになっています。

We're Max and Chloe, remember? We're always together, even when we're not.
(わたしたちはマックスとクロエ。いつでも一緒。たとえ離れているときでもね)
エンディングは、マックスが残したボイスメッセージをクロエが聴くシーンで締められます。メッセージの内容は、これまでのプレイヤーの選択で変化します。

Max: I will always, always love you.
マックス「ずっと、ずっと大好きだよ」
「Life is Strange」本編以来、久々にマックスとクロエの2人が主役のエピソードです。重要シーンでありながらこれまでくわしく描写されなかった、マックスとクロエが共に過ごした最後の日が描かれます。
引っ越さなければならないことをなかなか言い出せないマックス。かつて転校などをしたことがある人なら、共感する部分があるかもしれません。クロエの側も何か感じ取っているようで、微妙な探り合いが展開されています。お互いに不安を隠しつつも、思い出語りではしゃぐ2人が切ないストーリーです。
本編のようにSF的な要素はないものの、全体に漂うノスタルジックな雰囲気は紛れもなく「Life is Strange」。プレイ環境がある方はぜひプレイしてみてください。
6月には「Before the Storm」」の日本語版も発売されます。「Farewell」もおそらく収録されると思うので、英語にちょっと自信がないという方はそちらを待ってみるのも手です。
【配信サイト】
Steam / Life is Strange: Before the Storm Farewell
このエピソード単体での販売はされておらず、「Before the Storm」の「Deluxe Edition」または「boxed edition」を購入すると特典としてプレイできる形になっています。
Farewell
「Farewell」は「Life is Strange」本編より前のお話で、数年前のマックスとクロエの別れを描いています。主人公は「Life is Strange」本編と同じマックスです。
時系列順に並べると、「Farewell」(マックスとクロエが離れ離れになる)→「Before the Storm」(クロエ、レイチェルと出会う)→「Life is Strange」(マックスとクロエが再会)という流れになっています。
あらすじ
両親の仕事の都合で、遠くに引っ越すことになったマックス。ですが、親友のクロエになかなかそのことを告げられずにいました。

Max: In a few days, my whole family moves to Seattle.
マックス(数日後には、私は家族とシアトルに引っ越す)
Max: I have no idea when I'll see Chloe again.
マックス(クロエにまた会えるのがいつになるかもわからない)
Max: This could my last chance to say goodbye.
マックス(お別れを言うなら、今日が最後のチャンスかもしれない)
今日こそは言おう、そう思っていたある日のこと。クロエは母親から自分の部屋の掃除を言いつけられ、マックスはそれを手伝うことになります。
部屋を片づけている最中、マックスとクロエは懐かしい品を発見します。それは2人が本当に小さい頃、海賊ごっこをしたときに作った宝の地図でした。マックスは、地図とヒントを頼りにクロエの家の中や庭を探検することになります。

探検と謎解きのあと、2人はついに庭に埋められた「宝物」を発見します。それは2人で一緒に埋めたタイムカプセルでした。中には当時2人が大事にしていたものや、将来のお互いへ向けた手紙が入っていました。懐かしい思い出に浸る、マックスとクロエ。
しかし、マックスはクロエに言わなければならないことがあります。町を離れなければいけないことを、勇気を出してクロエに伝えるか。この選択はプレイヤーにゆだねられます。どちらの展開も切なく、味のあるものになっています。

We're Max and Chloe, remember? We're always together, even when we're not.
(わたしたちはマックスとクロエ。いつでも一緒。たとえ離れているときでもね)
エンディングは、マックスが残したボイスメッセージをクロエが聴くシーンで締められます。メッセージの内容は、これまでのプレイヤーの選択で変化します。

Max: I will always, always love you.
マックス「ずっと、ずっと大好きだよ」
感想
「Life is Strange」本編以来、久々にマックスとクロエの2人が主役のエピソードです。重要シーンでありながらこれまでくわしく描写されなかった、マックスとクロエが共に過ごした最後の日が描かれます。
引っ越さなければならないことをなかなか言い出せないマックス。かつて転校などをしたことがある人なら、共感する部分があるかもしれません。クロエの側も何か感じ取っているようで、微妙な探り合いが展開されています。お互いに不安を隠しつつも、思い出語りではしゃぐ2人が切ないストーリーです。
本編のようにSF的な要素はないものの、全体に漂うノスタルジックな雰囲気は紛れもなく「Life is Strange」。プレイ環境がある方はぜひプレイしてみてください。
6月には「Before the Storm」」の日本語版も発売されます。「Farewell」もおそらく収録されると思うので、英語にちょっと自信がないという方はそちらを待ってみるのも手です。
ラベル:life is strange
2018年03月09日
ファミ通クロスレビューでPS Vita版「FLOWERS冬篇」がゴールド殿堂入り
現在発売中の「週刊ファミ通」のクロスレビューにて、3月16日発売のPS Vita版「FLOWERS冬篇」が取り上げられています。


気になる評価は、8・9・9・7で合計33点。ゴールド殿堂入りを果たしています。FLOWERSシリーズは以前からクロスレビューで高い評価を記録していましたが、最終章となる「冬篇」も有終の美を飾りました。
【参考記事】
PSP&PS Vita版「FLOWERS」がファミ通クロスレビューでシルバー殿堂入り
Vita&PSP版「FLOWERS夏篇」がファミ通でゴールド殿堂入り!
PS Vita版「FLOWERS秋編」がファミ通クロスレビューでゴールド殿堂入り
複数のレビュアーさんが共通して使っているのが、「繊細」という言葉。テキストからグラフィックに至るまで、細部まで作りこまれた世界観が評価されていることが伺えます。
レビュアーさんによってはマユリの再登場に言及するなど、これまでのシリーズの積み重ねを感慨深く感じているようです。このように完結編としてふさわしいという評価の一方、前作までの内容についてのフォローが欲しいという意見も出ています。このあたりは続編ものの難しいところですね。
クロスレビューの最後にある週の総評のコーナーでも、4人のレビュアーさんが「FLOWERS冬篇」に言及。特に印象に残る作品として推しているようです。
百合作品が百合専門媒体以外でも高い評価を得ているのは、ファンとしてはとてもうれしいところです。
移植を担当するプロトタイプさんの「秋篇」までの実績からして、今回の「冬篇」も素晴らしい出来になりそう。PC版経験者も、PS Vitaで初プレイになる人も、おおいに楽しめる作品になりそうです。
(Kindle版あり)
PS Vita版「冬編」発売日の3月16日には、ファンブックも発売されます。その後は新作ドラマCD、画集なども予定。FLOWERSシリーズの新たな展開からも目が離せません。
気になる評価は、8・9・9・7で合計33点。ゴールド殿堂入りを果たしています。FLOWERSシリーズは以前からクロスレビューで高い評価を記録していましたが、最終章となる「冬篇」も有終の美を飾りました。
【参考記事】
PSP&PS Vita版「FLOWERS」がファミ通クロスレビューでシルバー殿堂入り
Vita&PSP版「FLOWERS夏篇」がファミ通でゴールド殿堂入り!
PS Vita版「FLOWERS秋編」がファミ通クロスレビューでゴールド殿堂入り
複数のレビュアーさんが共通して使っているのが、「繊細」という言葉。テキストからグラフィックに至るまで、細部まで作りこまれた世界観が評価されていることが伺えます。
レビュアーさんによってはマユリの再登場に言及するなど、これまでのシリーズの積み重ねを感慨深く感じているようです。このように完結編としてふさわしいという評価の一方、前作までの内容についてのフォローが欲しいという意見も出ています。このあたりは続編ものの難しいところですね。
クロスレビューの最後にある週の総評のコーナーでも、4人のレビュアーさんが「FLOWERS冬篇」に言及。特に印象に残る作品として推しているようです。
百合作品が百合専門媒体以外でも高い評価を得ているのは、ファンとしてはとてもうれしいところです。
移植を担当するプロトタイプさんの「秋篇」までの実績からして、今回の「冬篇」も素晴らしい出来になりそう。PC版経験者も、PS Vitaで初プレイになる人も、おおいに楽しめる作品になりそうです。
(Kindle版あり)
PS Vita版「冬編」発売日の3月16日には、ファンブックも発売されます。その後は新作ドラマCD、画集なども予定。FLOWERSシリーズの新たな展開からも目が離せません。
ファミ通のクロスレビューにてFLOWERS冬篇が殿堂入りゴールドを頂きました!夏・秋・冬と続けて金賞を頂き本当に嬉しいです。レビューを書いてくれた方全員が総括レビューにて作品を勧めてくれ長く執筆して佳かったと思いました。これからもFLOWERは続いていきますので宜しくお願いします! #ゆりグレ pic.twitter.com/9RMRaSQ4lu
— 志水はつみ (@simizuhatumi) 2018年3月8日
ラベル:flowers
2018年03月01日
Life is Strange: Before the Storm Episode 3(最終章): Hell Is Empty / 特別編の配信&日本語版発売日も決定!
Life is Strange: Before the Storm(ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム)の Episode 3「Hell Is Empty」をプレイしたので感想を書きたいと思います。今回のEpisode 3で完結となっています。
「Life is Strange: Before the Storm」は、「Life is Strange」本編(以下、「本編」)の3年前の世界の世界を描いた作品です。本編のヒロインだったクロエを主人公に、その親友レイチェルとの友情を描きます。
レイチェルは、本編では行方不明となっていたキャラクターです。彼女を必死に探すクロエの姿からは、2人の間に強い友情があったことが伺えました。
【参考記事(本編の感想)】
Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 2・3
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 4・5
本編の3年前を描く「Before the Storm」は、クロエとレイチェルの出会いから始まっています。不良のクロエと優等生のレイチェルという、一見全く違うタイプの2人。ですが複雑な家庭の事情など共通する部分もあり、2人は次第にお互いを理解しあっていきます。 Episode 2ではかけおち一緒に町を出ようと約束するほどの仲に。選択次第ではキスシーンもありました。
【参考記事】
「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake クリアまで
Life is Strange: Before the Storm / Episode 2のストーリーを紹介
(※日本語版の発売も予定されているので、ネタバレを見たくない人は注意)
最終章となるEpisode 3「Hell Is Empty」では、レイチェルの出生の秘密が明かされます。レイチェルの本当の生みの親は、現在の家族とは別にいたのです。
レイチェルの本当の母親「セラ」は、かつてレイチェルの父親と恋人だった女性。ですが精神的に不安定な人物であり、特に出産後はドラッグに手を出していました。レイチェルの父はレイチェルの安全のため、セラのもとを去る決断をしました。レイチェルの現在の母親と結婚したのはその後。
レイチェルはショックを受けつつも、本当の母親であるセラに会いたいと思います。そしてクロエの協力を得て手掛かりになりそうなドラッグディーラーと接触します。デイモンと名乗るその男は、同業であろうフランクですら手に負えないほどの根っからの悪党です。レイチェルは彼と言い争いになり、怪我をさせられてしまいます。
病院に運ばれるほどの傷を負いつつも、なおもあきらめていないレイチェル。クロエも、レイチェルのためにどこまでも協力してあげる覚悟です。

Chloe: I'll find her, Rachel. And then, I'll tell her how fucking cool you are.
クロエ「必ず見つけてやるよ、レイチェル。そしてあんたがどんなにイカしてるか教えてやるんだ」
いくつもの危ない橋を渡った末、クロエはついにセラと出会います。しかし、彼女が語った真実はとても重くつらいものでした。セラはレイチェルを愛してはいるものの、今更会うことはレイチェルのためにならないと考えています。そしてセラはレイチェルのことをクロエに託して去っていくのでした。
真実をありのままにレイチェルに伝えるかどうかは、プレイヤーの判断にゆだねられます。

Tell Rachel everthing
(レイチェルにすべてを告げる)
Protect Rachel from the truth
(真実を隠しレイチェルを守る)
レイチェルの出生の秘密を通して、「家族」というテーマを感じさせるストーリーとなっています。レイチェルの家庭に関する描写が多いですが、クロエの家庭事情も並行して描かれます。
そして、「真実を伝えることが常に正しいのか」ということもまた、物語を通してプレイヤーに問いかけられます。最後の選択肢はまさにその選択をプレイヤーにゆだねるもの。
「Life is Strange」本編の前日譚としてよりも、「家族」と「真実」をテーマにした1つの作品として綺麗にまとまっている印象でした。
Episode2までで早くもキスがあったので、百合的に本編以上に期待大のこの作品。Episode3でも百合的に印象的なシーンが多数登場します。
同じベッドに寝転がるくらいはもう普通になってきた感じ。

クロエが眠っているレイチェルにキスをするシーンもあり。

エピローグでは、普通の生活に戻ったレイチェルとクロエが思う存分イチャついている姿が(ダイジェストながら)描かれます。本編に出てきた2人の名前の落書き(日本でいう相合傘的なものでしょうか?)も、実際に書いている場面を見ることができます。

ダイジェストなのが惜しいほど、魅力的で楽しそうな場面の数々です。

レイチェルが「Life is Strange」本編で行方不明になる詳しい経緯などは特に描かれていません。エンディング後の最後の1カットで、本編プレイ済みの人にはピンと来る表現が出てくる程度。本編へのミッシングリンク的な要素は控えめな印象です。
もっともこのあたりは、本編の3年も前という舞台設定上仕方ないかとは思われます。本編でクロエがレイチェルの失踪前後の足取りを知らなかったこととの整合性も考えるとなおさらです。
クロエとレイチェルが出会い、親友となるまでの物語としてはきちんと完結しています。1つの作品としては非情に楽しめる内容でした。
ひとまず完結した「Before the Storm」ですが、3月6日(アメリカ時間)にはbonus episode(特別編)である「 Farewell」が配信されます。
日本語でいうと「お別れ」となるタイトルの通り、幼い日のマックスとのクロエの別れを描いたエピソードになるとのことです。あんなに仲の良かったマックスとクロエが、いかにして別れたのか。別れ自体はマックスの家族の引っ越しなので仕方ないにせよ、なぜああもあっさりと疎遠になってしまったのか。そのあたりの詳細がついに語られるのかもしれません。
Announcing the Farewell release date & boxed editions of Before the Storm
(海外公式サイト内の、Farewellとボックスエディションの告知)
また、「Before the Storm」日本語版の発売日も正式に発表されました。
発売予定日は2018年6月7日(木)です。
日本語版公式サイト
日本語吹き替えの入ったPVも公開されています。
「Life is Strange」本編の例からすると、すでに英語版を持っていた人も無料アップデートで日本語を利用できるようになるのかもしれません。そのあたりも期待です。
「Life is Strange: Before the Storm」は、「Life is Strange」本編(以下、「本編」)の3年前の世界の世界を描いた作品です。本編のヒロインだったクロエを主人公に、その親友レイチェルとの友情を描きます。
レイチェルは、本編では行方不明となっていたキャラクターです。彼女を必死に探すクロエの姿からは、2人の間に強い友情があったことが伺えました。
【参考記事(本編の感想)】
Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 2・3
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 4・5
本編の3年前を描く「Before the Storm」は、クロエとレイチェルの出会いから始まっています。不良のクロエと優等生のレイチェルという、一見全く違うタイプの2人。ですが複雑な家庭の事情など共通する部分もあり、2人は次第にお互いを理解しあっていきます。 Episode 2では
【参考記事】
「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake クリアまで
Life is Strange: Before the Storm / Episode 2のストーリーを紹介
Hell Is Empty
(※日本語版の発売も予定されているので、ネタバレを見たくない人は注意)
最終章となるEpisode 3「Hell Is Empty」では、レイチェルの出生の秘密が明かされます。レイチェルの本当の生みの親は、現在の家族とは別にいたのです。
レイチェルの本当の母親「セラ」は、かつてレイチェルの父親と恋人だった女性。ですが精神的に不安定な人物であり、特に出産後はドラッグに手を出していました。レイチェルの父はレイチェルの安全のため、セラのもとを去る決断をしました。レイチェルの現在の母親と結婚したのはその後。
レイチェルはショックを受けつつも、本当の母親であるセラに会いたいと思います。そしてクロエの協力を得て手掛かりになりそうなドラッグディーラーと接触します。デイモンと名乗るその男は、同業であろうフランクですら手に負えないほどの根っからの悪党です。レイチェルは彼と言い争いになり、怪我をさせられてしまいます。
病院に運ばれるほどの傷を負いつつも、なおもあきらめていないレイチェル。クロエも、レイチェルのためにどこまでも協力してあげる覚悟です。

Chloe: I'll find her, Rachel. And then, I'll tell her how fucking cool you are.
クロエ「必ず見つけてやるよ、レイチェル。そしてあんたがどんなにイカしてるか教えてやるんだ」
いくつもの危ない橋を渡った末、クロエはついにセラと出会います。しかし、彼女が語った真実はとても重くつらいものでした。セラはレイチェルを愛してはいるものの、今更会うことはレイチェルのためにならないと考えています。そしてセラはレイチェルのことをクロエに託して去っていくのでした。
真実をありのままにレイチェルに伝えるかどうかは、プレイヤーの判断にゆだねられます。

Tell Rachel everthing
(レイチェルにすべてを告げる)
Protect Rachel from the truth
(真実を隠しレイチェルを守る)
感想
レイチェルの出生の秘密を通して、「家族」というテーマを感じさせるストーリーとなっています。レイチェルの家庭に関する描写が多いですが、クロエの家庭事情も並行して描かれます。
そして、「真実を伝えることが常に正しいのか」ということもまた、物語を通してプレイヤーに問いかけられます。最後の選択肢はまさにその選択をプレイヤーにゆだねるもの。
「Life is Strange」本編の前日譚としてよりも、「家族」と「真実」をテーマにした1つの作品として綺麗にまとまっている印象でした。
百合的みどころ
Episode2までで早くもキスがあったので、百合的に本編以上に期待大のこの作品。Episode3でも百合的に印象的なシーンが多数登場します。
同じベッドに寝転がるくらいはもう普通になってきた感じ。

クロエが眠っているレイチェルにキスをするシーンもあり。

エピローグでは、普通の生活に戻ったレイチェルとクロエが思う存分イチャついている姿が(ダイジェストながら)描かれます。本編に出てきた2人の名前の落書き(日本でいう相合傘的なものでしょうか?)も、実際に書いている場面を見ることができます。

ダイジェストなのが惜しいほど、魅力的で楽しそうな場面の数々です。

そして本編へ?
レイチェルが「Life is Strange」本編で行方不明になる詳しい経緯などは特に描かれていません。エンディング後の最後の1カットで、本編プレイ済みの人にはピンと来る表現が出てくる程度。本編へのミッシングリンク的な要素は控えめな印象です。
もっともこのあたりは、本編の3年も前という舞台設定上仕方ないかとは思われます。本編でクロエがレイチェルの失踪前後の足取りを知らなかったこととの整合性も考えるとなおさらです。
クロエとレイチェルが出会い、親友となるまでの物語としてはきちんと完結しています。1つの作品としては非情に楽しめる内容でした。
特別編配信&日本語版発売日決定
ひとまず完結した「Before the Storm」ですが、3月6日(アメリカ時間)にはbonus episode(特別編)である「 Farewell」が配信されます。
日本語でいうと「お別れ」となるタイトルの通り、幼い日のマックスとのクロエの別れを描いたエピソードになるとのことです。あんなに仲の良かったマックスとクロエが、いかにして別れたのか。別れ自体はマックスの家族の引っ越しなので仕方ないにせよ、なぜああもあっさりと疎遠になってしまったのか。そのあたりの詳細がついに語られるのかもしれません。
Announcing the Farewell release date & boxed editions of Before the Storm
(海外公式サイト内の、Farewellとボックスエディションの告知)
また、「Before the Storm」日本語版の発売日も正式に発表されました。
発売予定日は2018年6月7日(木)です。
日本語版公式サイト
日本語吹き替えの入ったPVも公開されています。
「Life is Strange」本編の例からすると、すでに英語版を持っていた人も無料アップデートで日本語を利用できるようになるのかもしれません。そのあたりも期待です。
ラベル:life is strange
2018年02月18日
FLOWERS新作ドラマCD「スノウホワイト」が発売決定 ダリア先生と方喰寮長がメインに
FLOWERSシリーズの公式サイトにて、新作ドラマCD「スノウホワイト」の発売が発表されています。
ドラマCD「スノウホワイト」特設ページ
メインとなるのは、ダリア=バスキアと方喰たまき。2人の友愛を描いたストーリーになるようです。過去のお話がメインになりそですが、えりかと千鳥が登場することも発表されています。
方喰寮長こと方喰たまきは、ゲームでは特に「秋篇」あたりから印象的な役割を与えられていたキャラクターです。これまで間接的に触れられるのみで本人の登場はなかったように思いますが、今回のドラマCDではいっきに主役級の扱いになりそう。若き日のダリア先生との関係も含め、どんな掘り下げ方をされるのか楽しみです。
なお、方喰たまきの声優は森なな子さんになります。こちらもどんな声と演技になるのか期待です。
あと新規キャストだとほかに「アベリア=フロア」「女王/ナレーション」役としてミルノ純さんの名前が確認できます。特に百合とは関係ありませんが、D.C.(ダ・カーポ)シリーズの朝倉音姫(の一部移植版など)で知る人ぞ知る(?)声優さんです。個人的にファンなので密かに楽しみです。
ドラマCDの発売予定日は4月20日です。
オードトワレ、PS Vita移植版、ファンブック、画集など、まだまだ新しい展開が待っているFLOWERSシリーズ。今年の動きにも期待できそうです。
ドラマCD「スノウホワイト」特設ページ
メインとなるのは、ダリア=バスキアと方喰たまき。2人の友愛を描いたストーリーになるようです。過去のお話がメインになりそですが、えりかと千鳥が登場することも発表されています。
方喰寮長こと方喰たまきは、ゲームでは特に「秋篇」あたりから印象的な役割を与えられていたキャラクターです。これまで間接的に触れられるのみで本人の登場はなかったように思いますが、今回のドラマCDではいっきに主役級の扱いになりそう。若き日のダリア先生との関係も含め、どんな掘り下げ方をされるのか楽しみです。
なお、方喰たまきの声優は森なな子さんになります。こちらもどんな声と演技になるのか期待です。
あと新規キャストだとほかに「アベリア=フロア」「女王/ナレーション」役としてミルノ純さんの名前が確認できます。特に百合とは関係ありませんが、D.C.(ダ・カーポ)シリーズの朝倉音姫(の一部移植版など)で知る人ぞ知る(?)声優さんです。個人的にファンなので密かに楽しみです。
ドラマCDの発売予定日は4月20日です。
オードトワレ、PS Vita移植版、ファンブック、画集など、まだまだ新しい展開が待っているFLOWERSシリーズ。今年の動きにも期待できそうです。
ラベル:flowers
2018年01月20日
FLOWERSシリーズを振り返る 秋篇&冬篇
昨年リリースされた「冬篇」で完結した百合系ミステリィADV「FLOWERS」シリーズ。少し前から1作ずつ振り返る記事を書いています。
【参考記事】
FLOWERSシリーズを振り返る 春篇
FLOWERSシリーズを振り返る 夏篇
今回は、3作目「秋篇」から。
個人の感想としては、非常に特異な存在に感じられる作品です。
まず、主人公である八代譲葉。ニカイアの会の会長であり、蘇芳やえりかから見て先輩にあたります。これまでの主人公とは違った立ち位置からの物言いが多く、少々毛色が異なります。
また譲葉は、公式サイトなどで「エキセントリックで行動的」などと紹介されてきたキャラクターです。思わぬ言動で蘇芳たちを驚かせたり、戸惑わせたりすることも多くありました。考えようによっては、プレイヤーにその胸中を予想させない、把握させないことに1つの個性があったともいえます。
いわば、第三者であることによって魅力が成立しているキャラクターという印象が非常に強かったのです。その譲葉が主人公になるというのは、楽しみでもあり、不安も感じるというのが「秋編」プレイ前の印象でした。
そんな色々な気持ちが入り混じってプレイした「秋篇」。そこでは、譲葉のキャラクターが丁寧に掘り下げられていました。譲葉がこれまで蘇芳たちに見せてきた側面は、作られたものであり、意図して演じたもの。ここまでは程度の差こそあれ多くのプレイヤーが予想していたことだと思います。こういったタイプのキャラクターにそういった裏側があるのは、百合ものに限らず王道といってもいいでしょう。
ですが、この作品ではもう一歩踏み込んでいます。譲葉の振る舞いの根底には、幼馴染であるネリネへの恋心があったことが描かれました。ネリネを守るためにはどんな仮面でも被るという覚悟を持ち、しかし一方で本来の自分というものがない。心がない空っぽの存在のようでいて、でもそう悩むこと自体が繊細な心を持っている証にも思える。そんな複雑で矛盾した内面が魅力的に描かれました。
強いようでいて、同時に弱くて繊細。そういった矛盾した側面はストーリーにも反映されていました。ネリネをずっと強く想っていたにも関わらず、他の娘と交際する展開があります。しかも、共通ルートで。
「春篇」も三角関係は描かれましたが、あちらは蘇芳が自分自身でも気持ちを自覚しきっていない段階でのストーリーでした。立花の行動にも問題があり、蘇芳にそこまでの非があるとも言い切れません。
しかし譲葉の場合、ほぼ逃避のような形で他の娘と交際します。ネリネへの気持ちを断ち切っているかといえばそうではなく、非常にあいまいな心理状態。このあたりはプレイ中にはすっきりしない感じでしたが、後のシナリオ上では譲葉の成長のきっかけの1つとしてきちんと活かされました。
個々の言動を外から見るとバラバラで不安定な印象が強い、「秋篇」の譲葉。ですが彼女の内面からストーリーが描写されたことで、意外にも共感できる部分も少なからず感じられました。譲葉にとってはネリネへの想いが第一にあるものの、そのために目先の小事で迷うこともある。そんな迷える主人公としてとても愛らしく思えました。
複雑なストーリーではありましたが、一つの幼馴染ものとして見ると、「秋篇」は一本筋の通った魅力的な作品であったと思います。
以前から個々のエピソードでは印象的な役割を演じてきた沙沙貴苺・林檎。「秋篇」ではついにメインキャラクターに抜擢されました。
この沙沙貴姉妹も、譲葉同様にメインへの昇格に期待と不安があったというのが正気な感想です。行動をプレイヤーに読ませない描かれ方をされてきたという印象が強く、特に苺は公式でも「トラブルメーカー」「トリックスター」と紹介されていました。やはり主人公格には向かないタイプという印象は強かったです。
そしていざプレイした「秋篇」。意外な行動を取るという点では以前と同様ながらも、プレイヤーにきちんとその意図が理解できる掘り下げ方がされていました。導入部で林檎が譲葉に急接近するという展開がすでに驚きです。ストーリーが進むにつれ、林檎がそのような行動に至った理由や、苺への秘めて来た思いが描かれていきました。
譲葉視点を中心に物語が構成されているため、分量としては苺・林檎側の描写は少なめです。あくま譲葉を表としたうえでの裏の主人公たちという感じでしょうか。構成上そのあたりは仕方ないのでしょうし、私としては沙沙貴姉妹なりの内面が見れて楽しめるシナリオでした。待望の姉妹エンドがあるのも(ファンサービスのように感じられる側面もあるものの)好印象でした。
今回も、携帯機に移植が行われました。ただし今回からPSP版は出なくなり、PS Vita版のみとなっています。PSPは当時すでに古いハードだったので仕方ないですね。「夏篇」まで移植してくれただけでもありがたいくらいです。
今回もプロトタイプさんによる移植ということで、移植度は完璧です。携帯機ならではの機能もあり、快適に楽しむことができました。
録りおろしドラマCDが2枚付くという点も話題になりました。こちらのドラマCDはまた機会があったら感想を書きたいと思います。

ちなみに私はこのためにPS Vita本体を購入したので個人的にも思い出深いです。FOWERSのイメージに合わせて本体カラーは白にしてみました。

FLOWERS −Le volume sur automne− (秋篇)【ダウンロード版(DMM】

譲葉はニカイアの会の会長という立場上、アングレカム学院に関する秘密を少なからず知っているはずでした。これまでに起きた事件の真相が「秋篇」で明かされることを期待したプレイヤーは多かったと思われます。
ですが「秋篇」はあくまで譲葉個人としての物語として描かれており、彼女がその折々で直面する問題に絞ってストーリーは展開しました。蘇芳が「春篇」以来追ってきた謎に対する答えは、蘇芳自身が主人公となる次作「冬篇」へと持ち越されることとなりました。
そして2017年9月、ついに「冬篇」が発売されました。事前に多くの情報を明かさないプロモーション戦略が採られており、プレイヤーは様々な想像をもって作品をプレイすることとなりました。
「冬篇」の感想については、比較的最近に個別の記事に詳しく書いています。
【参考記事】
「FLOWERS冬篇」の感想
以下では、上記の記事で書ききれなかった部分について少し感想を述べてみたいと思います。
「冬篇」は主人公が「春篇」以来の蘇芳に戻ったことで、完結編にして原点回帰といった印象を受けました。学院生活自体にはさすがにもう慣れているはずですが、ニカイアの会の会長となったことでまたしても新たな体験を積む毎日。個々の学校行事で四苦八苦する姿も、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
そんな学生らしい生活の一方で、マユリの行方を追い、学院の秘密に迫るストーリーが展開されました。これまでのシリーズでも特に濃密なシナリオになっていたのではないかと思います。
学院生活においても、謎解きにおいても、一貫して蘇芳を支えていたのが立花です。シリーズ通してのメインヒロインがマユリという事実はもはや動かないとは思いますが、蘇芳のそばに一番長くいたのは立花です。(もしマユリと結ばれなかったらという前提付きとはいえ)立花との個別エンドもあり、「春篇」からの積み重ねを強く感じました。
余談ながら、立花に関しては声と演技に関しても作品を重ねるごとに魅力的になっていったのが楽しみでした。キャラクターと演技が活き活きとリンクしていたキャラクターだったと思います。
まだまだ書ききれないほどの感想がありますが、とりあえずはこのあたりまで。「冬篇」のPS Vita版、ファンブック、ドラマCD、そして画集やアート展まで、「FLOWERS」シリーズはまだまだ新しい展開が用意されているようです。折に触れて、またいろいろ紹介できたらと思っています。
【参考記事】
FLOWERSシリーズを振り返る 春篇
FLOWERSシリーズを振り返る 夏篇
今回は、3作目「秋篇」から。
秋篇
個人の感想としては、非常に特異な存在に感じられる作品です。
まず、主人公である八代譲葉。ニカイアの会の会長であり、蘇芳やえりかから見て先輩にあたります。これまでの主人公とは違った立ち位置からの物言いが多く、少々毛色が異なります。
また譲葉は、公式サイトなどで「エキセントリックで行動的」などと紹介されてきたキャラクターです。思わぬ言動で蘇芳たちを驚かせたり、戸惑わせたりすることも多くありました。考えようによっては、プレイヤーにその胸中を予想させない、把握させないことに1つの個性があったともいえます。
いわば、第三者であることによって魅力が成立しているキャラクターという印象が非常に強かったのです。その譲葉が主人公になるというのは、楽しみでもあり、不安も感じるというのが「秋編」プレイ前の印象でした。
そんな色々な気持ちが入り混じってプレイした「秋篇」。そこでは、譲葉のキャラクターが丁寧に掘り下げられていました。譲葉がこれまで蘇芳たちに見せてきた側面は、作られたものであり、意図して演じたもの。ここまでは程度の差こそあれ多くのプレイヤーが予想していたことだと思います。こういったタイプのキャラクターにそういった裏側があるのは、百合ものに限らず王道といってもいいでしょう。
ですが、この作品ではもう一歩踏み込んでいます。譲葉の振る舞いの根底には、幼馴染であるネリネへの恋心があったことが描かれました。ネリネを守るためにはどんな仮面でも被るという覚悟を持ち、しかし一方で本来の自分というものがない。心がない空っぽの存在のようでいて、でもそう悩むこと自体が繊細な心を持っている証にも思える。そんな複雑で矛盾した内面が魅力的に描かれました。
強いようでいて、同時に弱くて繊細。そういった矛盾した側面はストーリーにも反映されていました。ネリネをずっと強く想っていたにも関わらず、他の娘と交際する展開があります。しかも、共通ルートで。
「春篇」も三角関係は描かれましたが、あちらは蘇芳が自分自身でも気持ちを自覚しきっていない段階でのストーリーでした。立花の行動にも問題があり、蘇芳にそこまでの非があるとも言い切れません。
しかし譲葉の場合、ほぼ逃避のような形で他の娘と交際します。ネリネへの気持ちを断ち切っているかといえばそうではなく、非常にあいまいな心理状態。このあたりはプレイ中にはすっきりしない感じでしたが、後のシナリオ上では譲葉の成長のきっかけの1つとしてきちんと活かされました。
個々の言動を外から見るとバラバラで不安定な印象が強い、「秋篇」の譲葉。ですが彼女の内面からストーリーが描写されたことで、意外にも共感できる部分も少なからず感じられました。譲葉にとってはネリネへの想いが第一にあるものの、そのために目先の小事で迷うこともある。そんな迷える主人公としてとても愛らしく思えました。
複雑なストーリーではありましたが、一つの幼馴染ものとして見ると、「秋篇」は一本筋の通った魅力的な作品であったと思います。
苺&林檎
以前から個々のエピソードでは印象的な役割を演じてきた沙沙貴苺・林檎。「秋篇」ではついにメインキャラクターに抜擢されました。
この沙沙貴姉妹も、譲葉同様にメインへの昇格に期待と不安があったというのが正気な感想です。行動をプレイヤーに読ませない描かれ方をされてきたという印象が強く、特に苺は公式でも「トラブルメーカー」「トリックスター」と紹介されていました。やはり主人公格には向かないタイプという印象は強かったです。
そしていざプレイした「秋篇」。意外な行動を取るという点では以前と同様ながらも、プレイヤーにきちんとその意図が理解できる掘り下げ方がされていました。導入部で林檎が譲葉に急接近するという展開がすでに驚きです。ストーリーが進むにつれ、林檎がそのような行動に至った理由や、苺への秘めて来た思いが描かれていきました。
譲葉視点を中心に物語が構成されているため、分量としては苺・林檎側の描写は少なめです。あくま譲葉を表としたうえでの裏の主人公たちという感じでしょうか。構成上そのあたりは仕方ないのでしょうし、私としては沙沙貴姉妹なりの内面が見れて楽しめるシナリオでした。待望の姉妹エンドがあるのも(ファンサービスのように感じられる側面もあるものの)好印象でした。
PS Vita版
今回も、携帯機に移植が行われました。ただし今回からPSP版は出なくなり、PS Vita版のみとなっています。PSPは当時すでに古いハードだったので仕方ないですね。「夏篇」まで移植してくれただけでもありがたいくらいです。
今回もプロトタイプさんによる移植ということで、移植度は完璧です。携帯機ならではの機能もあり、快適に楽しむことができました。
録りおろしドラマCDが2枚付くという点も話題になりました。こちらのドラマCDはまた機会があったら感想を書きたいと思います。

ちなみに私はこのためにPS Vita本体を購入したので個人的にも思い出深いです。FOWERSのイメージに合わせて本体カラーは白にしてみました。

FLOWERS −Le volume sur automne− (秋篇)【ダウンロード版(DMM】

冬篇
譲葉はニカイアの会の会長という立場上、アングレカム学院に関する秘密を少なからず知っているはずでした。これまでに起きた事件の真相が「秋篇」で明かされることを期待したプレイヤーは多かったと思われます。
ですが「秋篇」はあくまで譲葉個人としての物語として描かれており、彼女がその折々で直面する問題に絞ってストーリーは展開しました。蘇芳が「春篇」以来追ってきた謎に対する答えは、蘇芳自身が主人公となる次作「冬篇」へと持ち越されることとなりました。
そして2017年9月、ついに「冬篇」が発売されました。事前に多くの情報を明かさないプロモーション戦略が採られており、プレイヤーは様々な想像をもって作品をプレイすることとなりました。
「冬篇」の感想については、比較的最近に個別の記事に詳しく書いています。
【参考記事】
「FLOWERS冬篇」の感想
以下では、上記の記事で書ききれなかった部分について少し感想を述べてみたいと思います。
「冬篇」は主人公が「春篇」以来の蘇芳に戻ったことで、完結編にして原点回帰といった印象を受けました。学院生活自体にはさすがにもう慣れているはずですが、ニカイアの会の会長となったことでまたしても新たな体験を積む毎日。個々の学校行事で四苦八苦する姿も、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
そんな学生らしい生活の一方で、マユリの行方を追い、学院の秘密に迫るストーリーが展開されました。これまでのシリーズでも特に濃密なシナリオになっていたのではないかと思います。
学院生活においても、謎解きにおいても、一貫して蘇芳を支えていたのが立花です。シリーズ通してのメインヒロインがマユリという事実はもはや動かないとは思いますが、蘇芳のそばに一番長くいたのは立花です。(もしマユリと結ばれなかったらという前提付きとはいえ)立花との個別エンドもあり、「春篇」からの積み重ねを強く感じました。
余談ながら、立花に関しては声と演技に関しても作品を重ねるごとに魅力的になっていったのが楽しみでした。キャラクターと演技が活き活きとリンクしていたキャラクターだったと思います。
まだまだ書ききれないほどの感想がありますが、とりあえずはこのあたりまで。「冬篇」のPS Vita版、ファンブック、ドラマCD、そして画集やアート展まで、「FLOWERS」シリーズはまだまだ新しい展開が用意されているようです。折に触れて、またいろいろ紹介できたらと思っています。
「屋上の百合霊さん フルコーラス」声優さんコメント公開開始
「屋上の百合霊さん フルコーラス」の公式サイトで、声優さんによる「フリースタイルボイス」の公開が始まっています。
「屋上の百合霊さん フルコーラス」公式サイト / フリースタイルボイス
内容は、いわゆる出演者コメントです。今回は第1弾ということで、聖苗役の桜川未央さんと美紀役の水純なな歩さんが登場。
桜川さんが自由な内容なのに対し、水純さんは非常にまじめに、かつしっとりと作品を紹介しています。この傾向の違いは「フリースタイルボイス」らしさが存分に出ている感じ。
オリジナル版は2012年の発売ということで、懐かしいというのはお2人のコメントから共通して感じることです。ちなみに私の場合は比較的最近の英語版からハマったのでそこまで昔の作品という感覚は無かったりします。長く愛されている作品なのでファンの間でもいろいろ層が分かれていて面白いかもしれませんね。
他のキャストさんのコメントも順次公開されるようなので、次が楽しみです。
「屋上の百合霊さん フルコーラス」は、1月26日発売です。
「屋上の百合霊さん フルコーラス」公式サイト / フリースタイルボイス
内容は、いわゆる出演者コメントです。今回は第1弾ということで、聖苗役の桜川未央さんと美紀役の水純なな歩さんが登場。
桜川さんが自由な内容なのに対し、水純さんは非常にまじめに、かつしっとりと作品を紹介しています。この傾向の違いは「フリースタイルボイス」らしさが存分に出ている感じ。
オリジナル版は2012年の発売ということで、懐かしいというのはお2人のコメントから共通して感じることです。ちなみに私の場合は比較的最近の英語版からハマったのでそこまで昔の作品という感覚は無かったりします。長く愛されている作品なのでファンの間でもいろいろ層が分かれていて面白いかもしれませんね。
他のキャストさんのコメントも順次公開されるようなので、次が楽しみです。
「屋上の百合霊さん フルコーラス」は、1月26日発売です。