2017年05月22日

「ハッピーシュガーライフ」第5巻(鍵空とみやき)

鍵空とみやきさんの「ハッピーシュガーライフ」第5巻を読みました。



前巻ではなぜか「やがて君になる」とコラボして話題となった作品です。

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【過去の参考記事】
「ハッピーシュガーライフ」1巻・2巻(鍵空とみやき)
「ハッピーシュガーライフ」第3巻(鍵空とみやき)
「ハッピーシュガーライフ」第4巻(鍵空とみやき)



今回の第5巻は、三星くんの話から。さとうは、しおを偏愛する三星くんを利用して邪魔者を排除しようと考えます。まともな人間に更生しようとしていた三星くんはためらいを見せるものの、しおの靴下をもらうとあっさりとさとうの言うことを聞くようになりました。つくづく変態しかいないですねこの漫画。


三星くんが誤った情報を教えたことで、あさひ(しおを探していた少年)はひとまず他県へと行ってくれました。こうして、さとうとしおの秘密の生活もしばらく安泰……?

さとうは、しおと思う存分イチャイチャします。

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外の世界での悪事が嘘のように、純粋な表情でしおと愛を語るさとう。部屋の中と外で、まるで別作品のようです。このギャップがこの作品の魅力の1つですね。

しおからは「けっこんしき」を挙げようという言葉まで飛び出し、さとうはもうウキウキです。

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しかし浮かれすぎて油断したのか、あるとき部屋に帰るところを親友のしょーこちゃんに見られてしまいます。

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大ピンチです。しょーこちゃんが。

さとうのことを友人として打算なしに案じてくれていた、しょーこちゃん。第4巻ではさとうとしょーこちゃんの友情が大々的に描かれました。この作品では数少ない、純粋な善意で行動できる人物です。さとうの本性を知っても、さとうへの友情は変わりません。

しょーこちゃんとさとうのやりとりは、多数のコマを使いつつもサイレント調で進行するという印象的な演出がなされています。果たしてしょーこちゃんはさとうの心を開かせ、無事に部屋から生還することができるのでしょうか……?

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【電子版】



現在、Kindleストアでは第1巻が半額セール中です。



さらに、無料お試し版も配信中(一定期間を過ぎると読めなくなります)。


 
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2017年05月21日

KindleでKADOKAWA作品がポイント32%還元 「ギャルとオタクはわかりあえない。」「今日も女の子を攻略した」「あやかしこ」など

Kindleストアで、多数のKADOKAWA系作品に32%程度のポイント還元が付くセールが行われています。

例によって特集ページなどは無いので、セール対象は地道に探していくことになりそうです。


かなり新しい作品もセール対象です。「ギャルとオタクはわかりあえない。」は、4月27日発売だった2巻も含めてポイント32%還元になっています。

 



上の「今日も女の子を攻略した。」もそうですが、コミックキューン作品はKADOKAWA系なのでこういうときにまとめてセールになるのが魅力です。

比較的最近のコミックキューン作品だと、3月末発売だった「今日も女の子を攻略した。」もセール対象。おそらく今回が初のセール対象入りです。



【参考記事】「今日も女の子を攻略した。」第1巻(むく)



アニメ化で話題の「ひなこのーと」も最新の3巻が3月発売でした。現在32%還元中。





2月発売の「明るい記憶喪失」も。



【参考記事】「明るい記憶喪失」第1巻(奥たまむし)



「クロちゃん家の押入れが使えない理由」も2月発売です。主人公の親友がちょっとぶっ飛んでおり、主人公と事故キスしたり、それが原因で妊娠させてしまったと勘違いしたり。





もちろんKADOKAWAの百合はコミックキューンだけではありません。

3月23日発売の「あやかしこ」3巻は32%還元中。



【参考記事】「あやかしこ」第3巻(ヒジキ)



「新米姉妹のふたりごはん」3巻は2月発売でした。



【参考記事】「新米姉妹のふたりごはん」第3巻(柊ゆたか)



KADOKAWAの百合への注力を象徴するかのような1冊「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」もセール対象です。6月にvol.2が予定されているので、予習・復習にも最適。



【参考記事】「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」(仲谷鳰、缶乃ほか)



上のエクレアにも参加している仲谷鳰さんの代表作「やがて君になる」もポイント32%還元中。こちらも6月に最新巻が出るので、既巻をまだ読んでいなかった人はチャンスです。

  

【参考記事】「やがて君になる」第3巻(仲谷 鳰)

なお「やがて君になる」は英語版も発売されています(電子化はされていないのでセール対象外です)。英語版で勉強したい場合は、参考用に日本語版も持っておくのを推奨です。

【参考記事】
Bloom into You (英語版「やがて君になる」) Vol.1 英単語帳
Bloom into You 2(英語版「やがて君になる」)Vol.2



百合かどうかは賛否あるかもですが、「けものフレンズ」関係も4月末発売の新しい作品含めていろいろセール中です。

   



メディアミックス作品だと、「ガールズ&パンツァー」関係も4月の新作含めてセール対象。

  



その他、人気作・話題作からちょっと懐かしい作品までいろいろ。KADOKAWA作品すべて対象というわけではないようですが、目当ての作品を探してみると楽しいと思います。

   

   
 
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2017年05月20日

Bloom into You 2(英語版「やがて君になる」)Vol.2

Bloom into You 2(英語版「やがて君になる」)Vol.2が、5月16日に発売されました。日本からもamazonなどを通して購入することができます。



Vol.1については、以前のブログでも何度か紹介しました。日本語版の繊細なやりとりを上手く英語にアレンジしており、なかなか良い出来になっていたと思います。



参考記事:
Bloom into You (英語版「やがて君になる」)
Bloom into You(英語版「やがて君になる」)Episode2: First Blush
Bloom into You (英語版「やがて君になる」) 英単語帳

ごく稀にうっかりミスっぽい箇所もあるけどご愛敬(ナナミ先輩がナナコ先輩になってるとか)。そういう部分は見てすぐにミスだとわかるので実害はない……はず?


以下ではさっそく、Vol.2の最初のエピソードを見ていきます。


Episode 6: A Kiss is Just a Kiss

上記のサブタイトルを日本語に直すと「キスはただキスというだけ」。日本語版でのサブタイトルは「好きとキスの距離」だったので、少し意訳されていますね。Vol.1最後の予告ページでも大きく扱われていた、侑と燈子のファーストキスを描いたエピソードです。


侑のことを好きだという先輩・燈子。生徒会選挙以後、燈子は侑との距離をさらに縮めようとしています。放課後にわざわざ侑の教室に迎えに来てしまうほど。侑は嫌というわけではないものの、ちょっと戸惑う毎日です。

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Yuu: You're too close!
日本語版:侑「近いです」


そんな燈子ですが、生徒会長としてのお仕事はちゃんとやっているようです。生徒会にとっての一大イベントといえば、文化祭。燈子は、そこでの出し物として「生徒会劇」の復活を提案します。

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Touko: I want to revive the student council play.
日本語版:燈子「生徒会劇の復活」

※want to 〜:〜したい  revive:〜を復活させる、〜を再生する  student council:生徒会  play:(ここでは)劇



燈子の突然の提案に、侑はあまり乗り気ではありません。しかし燈子は譲らず、なんとかして侑を説得しようと試みます。どうやら生徒会劇に何か特別な思い入れがあるようです。この背景は、燈子の過去とともに少しずつ明かされていきます。


そんなある日、生徒会室に2人きりになった侑と燈子。燈子は、侑に「キスしたい」と言い出します。

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Touko: Hey, Yuu...
日本語版:燈子「ねぇ、侑」

Touko: I want to kiss you.
日本語版:燈子「キスしたい」


でもこれは、ついこの間した約束に反することでした。侑はすかさずそれを指摘します。


Yuu: You just said you'd be content just being love with me...
日本語版:侑「…好きでいるだけでいいって言ったくせに…」

※you'd: you wouldの短縮形。このwouldは「〜だろう」という推測。  content:満足している  be love with〜:〜が好きだ


Yuu: But now you want to do stuff like that, too?
日本語版:侑「結局そういうことしたいんですか」

※stuff:もの、こと  like that:そのような


このように一応抗議しては見せるものの、実は侑も嫌ではありません。


Yuu: It's fine with me... If... you want to.
日本語版:侑「……いいですよ 別に、しても」

※fine with 〜:〜にとっては良い、かまわない


Yuu: I don't mind it or anything...
日本語版:侑「別に嫌なわけじゃないですし 

※mind:〜を嫌がる


Yuu: Anyway, I'd be lying if I said I wasn't interested, so...
日本語版:侑「それに興味がないって言ったら 嘘だし」

※lying:lie(嘘をつく)の現在分詞(いわゆるing形)  interested:興味がある

※現在のことなのに過去形になっているのは、事実と異なることをあえて仮定する「仮定法過去」と呼ばれる文法パターンです。興味がないというのはあくまで仮定(もしも)。つまり侑は実際にはキスに興味津々であることが示唆されています。


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Touko: Wow, Yuu... you don't love me, but you still want me to kiss you?
日本語版:燈子「何それ。好きじゃないのにけどキスしたいとか

※still:それでもなお  want 人 to 〜:人に〜してほしい


Touko: How dirty.
日本語版:燈子「侑、えろい」

※dirty:いやらしい、不潔な


Yuu: If you're gonna say weird stuff then you can just forget it!
日本語版:侑「バカ言ってるとさせませんよ!」

※gonna = going to(これから〜する、〜するつもりだ)  weird:おかしな、変な  forget:忘れる

上記の英文を日本語に直すと「もし変なこと言うつもりなら、(キスしてもいいという話は)忘れてください」。やや意訳されていますね。


もちろん、燈子がこのチャンスを逃すはずもなく……。こうして、侑と燈子は最初のキスを交わします。

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Yuu: Her eyelashes are so long...
日本語版:侑「まつげ長いな」


百合作品の王道、まつげ長いな。いろいろな英訳がありえますが、ここではかなりシンプルに訳されています。



Vol.2の最初のエピソード"A Kiss is Just a Kiss"(日本語版「好きとキスの距離」)を紹介しました。

ここまで読む限り、今回もなかなか良い感じの英訳になっています。基本的には日本語版に忠実ながらも、文字通りの直訳にとらわれていはいません。英語ならではのアレンジも随所に見られます。日本語版でやや抽象的だった表現を少し具体的に言い換えている場面も多く、翻訳者さんの解釈に感心させられることも。日本語版の尊重と英語ならではの遊びのバランスが絶妙です。ぜひ、日本語版と比べながら読んでみてほしいです。


今回のうっかり

Vol.2もなかなか良くできている英語版「やがて君になる」。しかし、Vol.1のときと同様にうっかりミス的な翻訳も一部に見られます。


モヨリ駅

例えば、燈子が侑の実家の本屋にわざわざ買い物に来るエピソード。日本語版では侑が「先輩の最寄り駅近くにはもっと大きな書店があるはず」と訝しみます。

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英語版では……

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"There are definitely bigger bookstores closer to her stop, Moyori Station..."

her stop(彼女の降りる駅)が、Moyori Station……? どうやら翻訳者さんは、「最寄駅」を「最寄(もより)」という名前の駅だと解釈しているようです。言うまでもありませんが、正しくは「一番近い駅」という意味です。正しく訳すならnearest stationとかclosest station。


苦手なタイプ

真面目な沙弥香がチャラい堂島くんに抱いた第一印象、「絶対苦手なタイプ」。

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素直に解釈したら、「沙弥香は堂島君のようなタイプが苦手」という意味だと思います。

ですが英語版では……

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"He seems like he's bad at it."

日本語に直すと、「堂島君はそれ(仕事)が苦手そうに見える」。

このようにややズレた翻訳になっている理由は、日本語版では主語が省略されていたためでしょう。日本語では、主語が文脈上明らかな場合はよく省略がされます。ですが英語では基本的に主語は省略されません。元の日本語には主語がなくても、英語に直す際には主語を補完しなくてはなりません。では元々の主語は何だったのか?という解釈の過程で起こったミスと思われます。


女優じゃない

日本語版における第7話のサブタイトル、「役者じゃない」。舞台に上がらず「観客」に徹する槙くん(男子)のポリシーからきているものと思われます。

英語版ではどうなったかというと……

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I'm not an actress

日本語に直すと、「私は女優ではありません」。そりゃそうでしょう、槙くんは男なんだから……。

これもおそらくは「苦手なタイプ」の件と同じタイプの間違い。日本語版では「役者じゃない」のが誰なのか、主語が省略されていました。英語化するにあたって主語を補完する際に、主語を取り違えたものと思われます。



一応言っておくと、こういった凡ミスは滅多にありません。また、物語を鑑賞するうえで特別実害もありません。大部分の翻訳はちゃんとしているので、このようなミスを本気で犯すとは考えにくいです。たまたまうっかりしていただけなのかもしれません。きっとこの翻訳者さんはドジっ子なのです。

このご時世、ただ正確に訳すだけなら機械にでもできることです。でもそれではあまりに味気ありません。これからの時代に求められるのは、このように無害なちょいミスを織り交ぜた人間味のある翻訳なのではないでしょうか。

というのは半分くらい冗談ですが、完璧ではないけどどこか憎めない、愛嬌のある翻訳だと思います。個人的には最近出た百合漫画の英訳の中でもかなりのお気に入りです。

 
 
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Kindleストアで小学館のコミックがポイント37%還元 「柚子森さん」「ゆりてつ」「ストレッチ」など

Kindleストアで、小学館から発売されているコミックにポイント37%還元が付いています。小学館はめったに大規模なセールをしないので、気になる作品があった人にはチャンスです。

セールの特設ページなどは無いようなので、ストアから地道に目当ての作品を探していくことになりそうです。

Kindleストアで小学館のコミックを検索


小学館で百合といえば、今は何といっても「柚子森さん」。昨年おねロリ界に彗星の如く現れた話題作です。現在第1巻にポイント37%還元が確認できます。



参考記事:
「柚子森さん」第1巻(江島絵理)


前の記事でも地理の勉強用に紹介してみた「ゆりてつ」も、一部の巻がセール対象。鉄道が好きな人、これから好きになりたい人におすすめ。



参考記事:
「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」3巻(松山せいじ)


アキリさんの「ストレッチ」も2巻などが対象のようです。





探してみると実は結構あるっぽい、小学館の百合作品。以下では参考に、現在(5月20日朝)の時点でまだセール対象になっていない作品も挙げておきます。今後のセール対象への追加に期待です。

   

 
 
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2017年05月19日

通訳案内士試験に役立つ百合漫画 地理・英語編

現在、平成29年度の通訳案内士試験が願書受付中です。

通訳案内士試験概要 - Japan National Tourism Organization


通訳案内士というのは、外国人観光客に日本を外国語で案内するのに必要な国家資格。近年の外国人観光客の急増にともない、さらに注目度を上げています。

私は昨年この試験を受験し、なんとか合格することができました。

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今回の記事では、通訳案内士の勉強に役立った(あるいは、もし読んでいたら役に立っていた)百合漫画を紹介しようと思います。冗談だと思われるかもしれませんが、勉強に使える百合漫画が意外とあるんです。


まず通訳案内士試験の内容を簡単に紹介すると、科目は大きく分けて以下の4つです(外国語で英語を選択した場合)。

・英語(1次試験の筆記・2次試験の口述)
・日本地理(1次試験の筆記)
・日本歴史(1次試験の筆記)
・一般常識(1次試験の筆記)

このうち百合漫画でカバーできそうなのは、英語と地理。まずは地理から紹介していきます。


地理編


北陸とらいあんぐる(ちさこ)



石川・富山・福井出身の3人の女の子が、ご当地ネタを語りまくる漫画です。

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金沢のある石川県は外国人観光客に人気があるため、通訳案内士試験では頻出です。最近だと平成27年度試験で出題。

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富山も意外に油断できません。上の画像のコマでも言及されている「立山黒部アルペンルート」は実際に出題されたことがあります。

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福井も…… そのうち出ないとも言い切れないかも?


ところで、作者のちさこさんは百合姫コミックスもいくつか出している漫画家さんです。本作でもちらほら百合ネタが見られます。今のところあくまでネタですが、今後の展開に期待。

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参考記事:「北陸とらいあんぐる」第1巻(ちさこ)



ヤマノススメ



登山に熱中する女の子たちを描いた漫画。アニメ化もされている人気作です。

作中で取り上げられるのは、関東周辺の山々が中心です。高校生である主人公たちの行動範囲の限界もあり、必ずしも有名な山ばかりではありません。でもそのへんのやりくりもみどころだったりします。

外国人観光客に人気がありそうな山だと、高尾山が取り上げられたことがあります。人気キャラであるここねの初登場エピソードです。

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通訳案内士では、高尾山は平成27年度試験で出題実績あり。この漫画の読者なら答えられたはず。

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富士山をフィーチャーしたエピソードがあるのも注目です。主人公の初めての本格的な挫折を描き、物語の転機となりました。現在は、富士山への再挑戦が主人公の大きな目標となっています。富士山は通訳案内士試験の超頻出事項なので、富士山の回は念入りに読んでおいて損はありません。


個人的には、この作品の最大の魅力は山への興味を持たせてくれることだと思います。山をテーマにしつつも同時に女の子たちの友情や成長を描いているため、山を身近な存在に感じることができます。山の標高とか位置関係がどうしても覚えられない!という人はぜひ読んでみてください。


参考記事:山の日なので「ヤマノススメ」を読もう(11巻まで&アンソロジー)



ゆりてつ(松山せいじ)



合ヶ咲女子高校鉄道部、略して「ゆりてつ」。4人の女の子たちが、鉄道で全国を旅しながら百合百合します。鉄道そのものに限らず、周辺の観光情報も豊富。文字情報が多いので、まさに勉強用としてもうってつけです。

「ヤマノススメ」が山に興味を持たせてくれる漫画だとすれば、「ゆりてつ」は鉄道に興味を持たせてくれる漫画です。山も鉄道も、通訳案内士試験では頻出事項。

ただし、やや古い作品(2011〜2013年リリース)のため情報の鮮度には注意が必要です。最初のエピソードでフィーチャーされている寝台列車「北斗星」からしてすでに走っていません。この漫画で地理の勉強をする際は、現在の状況の確認を忘れずに。


参考記事:
「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第1巻
「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第2巻
「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第3巻
「ゆりてつ 〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜」第4巻


鉄娘な3姉妹 (松山せいじ)



上記の「ゆりてつ」と同じく松山せいじさん作。やはり女の子たちが各地の鉄道を旅するお話です。

実は事実上「ゆりてつ」の前作に当たります。「ゆりてつ」でメインキャラの1人だった能登まみこは、もともとは「鉄娘な3姉妹 」のゲストキャラでした。

百合メインというわけではありませんが、一部のエピソードは百合要素があります。1回きりのゲストキャラ相手ですがキスシーンもあり。

主人公の3姉妹はのちに「ゆりてつ」にも登場し、まみこと再会を果たします。その際は「ゆりてつ」の主人公であるはつねにちょっと嫉妬され、百合っぽい雰囲気に。

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「ゆりてつ」の前日譚としても読んでみる価値はあると思います。ただし「ゆりてつ」よりもさらに古い作品のため、情報の鮮度には注意が以下略。



お前はまだグンマを知らない (井田ヒロト)



関東の北のあたりにあるらしい未開の地「グンマ県」を舞台にしたご当地ギャグ漫画。富岡製糸場や草津温泉といった有名観光地から、マニアックなローカルなネタまで幅広くカバーしています。

タイトル通りグンマネタが中心ですが、近隣のトチギ県やイバラキ県、ニイガタ県などとの醜い抗争もたびたび描かれています。結果、北関東全般のネタに詳しくなれるスグレモノ。最近は愛知出身の新キャラなども登場しました。

徹頭徹尾おバカなギャグ漫画ですが、私にわかる限り嘘は書かれていません。客観的事実とギャグとして誇張された部分が容易に判別可能なので、実は結構勉強に使いやすいです。


なお、主人公はグンマに転校してきた男子高校生です。ではどのへんが百合なのかというと、主人公たちのクラスに1人百合キャラがいます。家城瑛南(いえき てるな)という女の子(愛称イエティー)で、親友の篠岡京(愛称篠っち)に恋しています。1巻の最後にある公式キャラ紹介によると「ガチレズ。篠岡のためなら死ねる」。

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一見脇役なのですが活躍の機会は意外と多いです。イエティーが主人公で篠っちがヒロイン、といった構成のエピソードが描かれたことも何度かあります。第4巻ではイエティーが表紙に抜擢。

公式でガチレズ認定されているだけあって、イエティー関連の百合描写はかなり本格的です。篠っちに対する同性愛的感情で悩む姿が、ギャグ漫画としては若干浮いているレベルでシリアスに描かれます。

ただし篠っちのほうは、どうやら主人公(男性です)に気があるようです。そのため最近のイエティーは、篠っちと主人公の接近を阻止するために行動することが多くなっています。


イエティー関係意外だと、イメージ映像で何度か登場する富岡製糸場の工女たちがなぜか百合な感じに描かれています。

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世界遺産の実態は、女学校のような百合百合空間だったのかも……?


みかはな週末とりっぷ(アザミユウコ)



3人の社会人女性が、週末を利用してあちこちおでかけ。

行先は近場から有名観光地まで様々。ただし観光地の紹介よりも3人のかけあい重視の作風です。旅先の地名や施設名があまり具体的に紹介されないこともあります。旅行のワクワク感や、各観光地のおおまかな雰囲気をつかむのにはよさそうです。



英語編

今年になってから、百合漫画の英語訳版が多数出版されています。

 

参考記事:
Bloom into You (英語版「やがて君になる」) 英単語帳
Kindred Spirits on the Roof(漫画「屋上の百合霊さん」)英単語帳
Kiss and White Lily for My Dearest Girl(英語版「あの娘にキスと白百合を」)Vol.1
Kase-San and Morning Glories (英語版「あさがおと加瀬さん。」)


そんな中でも通訳案内士試験対策として圧倒的実用性を誇るのが、英語版「きんいろモザイク」です。


きんいろモザイク(英語版)



イギリスから日本に留学してきた女の子・アリスと、忍をはじめとする友人たちの交流を描いた作品です。アニメ化もされている有名作なので説明の必要もないかもしれませんね。

作中、まだ日本に慣れていないアリスに忍たちがいろいろ教えてあげるシーンがよく登場します。「日本を外国人に紹介する」というのは、まさに通訳案内士の専門分野。英語の口述試験(いわゆる二次試験で、面接形式)で非常に参考になります。


巻末の解説ページが非常に充実しているのも大きな魅力です。ここでは漫画本編に登場した日本文化について、外国人の読者に向けた解説が書かれています。

例えば、漫画の中に「こけし」が登場すると……

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巻末で「こけし」とは何かが解説されます。

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The kokeshi doll is a traditional wooden doll with no arms or legs.
(こけしは伝統的な木製の人形で、手足がないのが特徴です)


どの解説も、簡潔ながらも正確でわかりやすいです。そのまま覚えておいて損はないレベル。

伝統文化に限らず、日本人以外には伝わりづらいネタには徹底的に補足が入っています。アニメや漫画のパロディの元ネタも解説してくれる親切ぶり。

さらには、翻訳の都合で内容が変更された箇所はこの解説コーナーで本来の内容を紹介しています。翻訳にあたっての試行錯誤がうかがえるという意味でも興味深いです。

もはやもう一つの本編といっても過言ではない充実ぶりの、巻末の解説コーナー。ぜひ飛ばさずに読んでみてください。


参考記事:Kiniro Mosaic(英語版「きんいろモザイク」)Vol.1



通訳案内士の試験に使えそうな百合漫画を、思いつく限りに挙げてみました。他にもよさそうな作品があったらぜひ教えてください。

   

  
 
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2017年05月14日

「遠藤靖子は夜迷町に隠れてる」第1巻(FLOWERCHILD)

FLOWERCHILDさんの「遠藤靖子は夜迷町に隠れている」を紹介します。



4/28発売の新しい作品ですが、現在ポイント33%還元が付いており非常にお得です。

参考記事:Kindleで「ヤングキング」作品がポイント約40%還元「ブラックリリィと白百合ちゃん」「遠藤靖子は夜迷町に隠れてる」など


あらすじ

薪岡しずえ(まきおか しずえ)が通う学校の周辺では、近頃若い女性の行方不明事件が起きていました。そんなある日、しずえはクラスメイトの遠藤靖子が女の子を襲っているのを目撃します。靖子はどうやら、女の子の首筋に噛みついて血を吸っていたようです。

その現場を目撃したことで、しずえは靖子の次のターゲットにされてしまいました。靖子はしずえの血を少し吸うなり、おおいに気に入ります。味・栄養価ともに満点だとか。挙句、「私の非常食になれ」という無茶な提案をしてきました。

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しずえは当然困惑しますが、靖子は交換条件としてご飯をおごってくれると言ってきました。金欠のしずえは、ご飯に釣られて約束を受け入れてしまいます。しかも、靖子はしずえの家に住み着くことに。こうして、女子高生と吸血鬼(っぽい女の子)の不思議な同居生活が始まりました。


靖子は吸血以外にも「儀式」と称してディープキスを要求するなど、かなり百合寄りです。

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しずえを「非常食」として確保した後もたまに女の子を襲っているようですし、今後の活躍(?)に期待です。


阿川亜喜良(あがわ あきら)&アシュリー


亜喜良は、しずえ達の同級生。一度靖子に襲われ血を吸われかけたものの、「不味い」という理由で放置されました。以後、亜喜良は靖子の正体を突き止めることに執念を燃やすようになります。

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アシュリーは、亜喜良にやとわれてアメリカからやってきたヴァンパイアハンター。ただし、見習いのためほぼ役に立ちません。実質的に亜喜良との漫才要員と化します。

当初は靖子への復讐をもくろんでいた亜喜良(とアシュリー)ですが、靖子がそこまで危険な存在ではないと知るとひとまず様子見をするようになります。以後は靖子やしずえと普通に友達としてなじんでいたり、そんな自分に戸惑いを覚えたり。今後の靖子達との関係性の変化に注目です。


基本的には百合系吸血鬼コメディで、楽しく読むことができる作品です。ですが靖子の正体や、過去に起こった行方不明事件の真相に関して謎も残っています。それらの要素がどう今後のストーリーに関わってくるのか、次巻以降も楽しみです。


 
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2017年05月13日

Kindleで「ヤングキング」作品がポイント約40%還元「ブラックリリィと白百合ちゃん」「遠藤靖子は夜迷町に隠れてる」「メバエ」など

Kindleストアで、雑誌「ヤングキング」30周年を記念したセールが行われています。作品にもよりますが、だいたい33〜37%程度のポイント還元が付いているようです。

Kindleストア / ヤングキングコミックス

百合作品もいくつかセール対象に含まれています。かなり最近の作品が多いです。

まずは、鳳まひろさん作「ブラックリリィと白百合ちゃん」が37%還元中。4月10日発売なので、なんとまだ1ヶ月程度しか経っていません。



参考記事:「ブラックリリィと白百合ちゃん」第1巻(鳳まひろ)



「メバエ」などに参加していたFLOWERCHILDさんによる「遠藤靖子は夜迷町に隠れてる」はポイント33%還元。



こちらは4月28日発売。なんと2週間くらいしか経っていません。見逃していた人はチェックする良い機会かも。

参考記事:「遠藤靖子は夜迷町に隠れてる」第1巻(FLOWERCHILD)


ちょっと(?)エッチな百合アンソロジー「メバエ」も、実はヤングキングコミックスとして出ていました。全5号すべてにポイント37%還元が確認できます。

  

 

参考記事:
百合アンソロジー「メバエ」vol.1
ビビッド百合アンソロジー「メバエ」vol.2
ビビッド百合アンソロジー「メバエ」vol.3
ビビッド百合アンソロジー「メバエ」vol.4
ビビッド百合アンソロジー「メバエ」vol.5

そういえば「メバエ」はしばらく新しい号が出ていない気がしますが、どうなっているのでしょう……。

 

なおセール期間は、他の電子書籍ストアの類似セールを見る限り5/21(日)までです。
 
タグ:電子書籍
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2017年05月06日

「女子高生のつれづれ」第1巻(三本コヨリ)

三本コヨリさんの「女子高生のつれづれ」第1巻の感想です。4月20日発売の作品。



宮田由子(愛称はミヤタ)、広瀬円香(広瀬)、屋古明音(ヤッコ)は、ごく普通の高2女子。いろんなことに興味津々なお年頃な3人は、今日もとりとめもない日常会話に花を咲かせます。

彼女たちの話題は、高校生らしくて、女の子らしくて、でもどこかくだらないものばかり。最初の回のテーマからして「おしっこを我慢すると気持ちいいらしい」。スカートの長さで試行錯誤するという女子高生らしいエピソードもあります。お互いのワキとか胸とか、下着とかを比べてみるという話も。



百合ポイント?

メインの3人とも人並みに異性に関心はあるようで、よく恋愛に関する雑談をしています。でも特別気になる男子とかもいないので、さっき話した恋愛ネタを女同士で試すという展開になりがちです。

壁ドン・顎クイを女同士でやってみたり。結構ドキドキしておりまんざらでもなさそうです。

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ミヤタとヤッコは実はそういう関係……と想像した広瀬が動揺するシーンなども。

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オチは多分読者のみんなの想像の範疇ですのであしからず。


その他、お互いのお尻や胸を触り合う話なんかもあります。基本的に年中イチャついているといっても過言ではないかも?


基本的には女子高生あるある的なエピソードが多く、女の子たちの等身大(多分)な毎日が描かれていると思います。ノリ的には懐かしの「女子高生Girls-High (Girls-Live)」にちょっとだけ近いかも。ただしこの作品では主人公達が一応の恥じらいはわきまえており、舞台が共学なこともあって、ハメは外しすぎていません。悪乗りと、常識や恥じらいによるブレーキのバランスが絶妙な作品だと思います。



【電子版】

 
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2017年05月05日

「あやかしぃのに」(乃花タツ)

前の記事では、「あやかしこ」を紹介しました。あやかしと言えば、最近読んだあやかし漫画で紹介し忘れていたものがありました。

 

乃花タツさんの「あやかしぃのに」です。全2巻で、2014年〜2015年頃にリリースされました。私は少し前にKindleストアであったKADOKAWA作品セールのときに読んだのですが、新作の紹介記事を優先して書いていたらいつの間にかそのままに……。この機会に紹介してみようと思います。


あらすじ

女子高生の綾香のもとに、ある日突然あかなめの少女「なめこ」がやって来ます。綾香の垢の味が気に入ったというなめこは、そのまま綾香の家に居候することに……。

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なめこは、食事として綾香の体をなめまくります。口では嫌がっている綾香ですが、そのわりにはなめられている間やけに官能的な表情をしていたり……?

毎回なめる部位やシチュエーションが変わり、様々なプレイ(?)が描かれています。そのうちだんだん大胆になり、家の外でも(人目を避けつつ)なめるように。試着室で店員さんから隠れながら、なんというマニアックなシチュエーションもあります。


だいたいそんな2人のイチャイチャがメインの、明るく楽しい作品です。ときどきケンカもしますが、すぐに仲直り。周囲からも「バカップル」よばわりされています。しかし不思議生物との同居もののお約束か、終盤にはお別れの危機が……?

もちろん、最後はちゃんとハッピーエンドになっているので安心です。

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百合的にメインなのは綾香となめこですが、淡雪とサンゴにも注目。

淡雪は、なめこを追って人間界にやってきた雪女。とりあえず綾香の友達であるサンゴの家への居候を画策しますが、サンゴは冷たくあしらいます。サンゴは雪女もドン引きするレベルで超クールです。ですがそんなサンゴも、純真な淡雪に次第に心を開いていき……?

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それまで単なる毒舌担当という感じだったサンゴですが、淡雪との交流によって内に秘めた優しさが描かれてます。

惜しいのは、淡雪の初登場が2巻中盤あたり(作品全体からすると終盤手前)なこと。個人的にはこの2人のエピソードももっと見てみたかったです。



なめこの綾香への垢なめを中心に、マニアックな百合プレイが満載の作品です。全2巻ということで気軽に読めるので、興味があればぜひチェックしてみてください。

 


ちなみに作者の乃花タツさんは、百合っぽい作品だとほかに「なり×ゆきリビング」も描いています。こちらは社会人同居ものの4コマ漫画。

 
 
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2017年05月04日

「あやかしこ」第3巻(ヒジキ)

前の記事では、「鳩子のあやかし郵便屋さん。」を紹介しました。あやかしと言えば、最近読んだあやかし漫画で紹介し忘れていたものがありました。

ヒジキさんの「あやかしこ」第3巻です。



発売当時に読んではいたのですが、これとかあれとかそれとかと発売日が近かったため、紹介しきれずにいました。


ちなみに1巻と2巻は紹介済み。

「あやかしこ」第1巻(ヒジキ)
「あやかしこ」第2巻(ヒジキ)



第3巻

第2巻では人間の女の子・エミが登場し、真帆路と微笑ましい友情を育んでいました。真帆路とエミの友情エピソードがほぼメインといっていいほどだったと思います。

続く第3巻では、「あやかし荘」のあやかし達をメインに据えたエピソードが多くなっています。それぞれの生態をフィーチャーした内容だったり、あやかし同士の交流の話だったり。人間同士の友情百合がメインになりかけていた第2巻から、初期のような妖怪漫画らしいノリにちょっと揺り戻しが入った印象です。

巻の最後には人間とあやかしの関係に関するちょっとシリアスな話もあり、もしや最終回なのではないかと一瞬心配になってしまうほど。でもちゃんと4巻に続くので安心です。


百合ポイント

貴重な人間キャラ枠であり、百合的にも期待大のキャラクター・エミ。前巻ほど出ずっぱりではないものの、第3巻でもいくつかのエピソードで登場。相変わらず真帆路とちょっと百合っぽい掛け合いを見せてくれます。

真帆路がエミのためにお弁当を作る話では、「あーん」が見れます。積極的なエミに対し、照れている真帆路が可愛いです。

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真帆路が小鳥の霊を憑依させてしまう話では、真帆路がエミの指を「はむっ」します。

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その他いろいろ、いつもより激しいスキンシップが。これにはさすがのエミも赤面せずにはいられません。ある意味、攻守交替……?



エミ関連以外でしいて挙げるなら、雪芽メインの回がみどころ。玖雨狐に押し倒されて赤面する一幕があります。

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雪芽は第1巻では玖雨狐に壁ドンされてドキドキしていましたね。これまで特別深く掘り下げられたことはないものの、雪芽は玖雨狐へ何か特別な気持ちを抱いているのでしょうか……?


人間(主にエミ)メインの話とあやかしメインの話がバランスよく配置され、独特のスタイルが固まってきたように感じます。今後も、人間とあやかしの微笑ましい交流(あとたまに百合)に期待です。


  
 
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2017年05月03日

「鳩子のあやかし郵便屋さん。」第1巻(雪子)

「ふたりべや」でおなじみの雪子さんの新作、「鳩子のあやかし郵便屋さん。」第1巻を読みました。




鳩子は、妖怪のために荷物を届けるお仕事をしている女の子。うかつに人前に出られない妖怪たちはよく通販を利用するらしく、鳩子の郵便屋さんは大人気です。

猫又のここねは、鳩子を慕って一緒に暮らしています。配達のお手伝いもしています。そんな2人と、配達先の妖怪たちの交流を描いたお話です。


登場する妖怪たちは多くが美女or美少女。そもそも生物っぽい形をしていない妖怪以外は基本的にすべて女性です。

河童に至ってはスクール水着の少女。トレードマークのお皿は頭頂部ではなく額のあたりにあるようです。

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そんな大胆なアレンジがされている一方で、それぞれの妖怪本来の性質もきちんと設定に活かされています。


百合ポイント

鳩子は、可愛らしい外見と素直な性格からか妖怪たちから大人気です。登場する妖怪の大半が女性ということもあって、ときどき百合っぽいやりとりが登場します。

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鳩子とここねの絆も良い感じ。他の妖怪たちが鳩子にベタベタしようとすると、ここねがすかさず阻止に入ります。どうやら嫉妬しているようです。2人の絆は相当長い時間をかけて築かれたもののようなのですが、2人の過去はまだまだ謎が多かったりします。今後も少しずつ明かされていくのでしょう。


「ふたりべや」のような直接的な百合要素は控えめですが、美少女化された妖怪たちのかけあいが楽しい漫画です。今後どんな妖怪が登場するのかにも注目です。



【電子版】



ちなみに、雪子さんの代表作は現在電子版が200円(税抜き)セール中です。


 
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2017年05月01日

Kindleでコミックバーズ作品が200円(+税)になるセール 「このはな綺譚」「ふたりべや」等

Kindleストアで、コミックバーズ関連作品が200円(厳密には税込で216円)になるセールが行われています。コミックバーズ20周年なので200円、ということのようです。

Kindleストア / 200円前後になっているコミックバーズ作品一覧


コミックバーズで百合といえば、まずはアニメ化も決定した「このはな綺譚」。シリーズの始まりを辿れば百合姫(の姉妹誌)だったりすのですが、現在ではすっかりバーズの顔?

 


「ふたりべや」もバーズ作品につきセール対象です。




現在作品によっては一部の巻のみセールになっているようですが、今後他の巻も追加されるのではないかと思われます(最初のほうだけセールというケースはよくありますが、途中の巻だけセールになる例はあまりありません)。

バースコミックスで百合というと他に「ともだちごっこ」「ユリ熊嵐」などもあります。現時点(5月1日)ではセールになっていないようですが、こちらも今後の追加に期待?
 

Kindle月替わりセール

ついでと言ってはなんですが、Kindleストアの月替わりセールをちょっと紹介。

Kindle本月替わりセール対象タイトル


毎月ちょっとだけ百合漫画が紛れ込んだたりするのですが、5月分は「ガレット創刊号」が対象に入っています。


 
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2017年04月30日

「プラマイごはん」第1巻(森小太郎、 とい天津)

4月28日発売の「プラマイごはん」第1巻を読みました。



作画は森小太郎さん、原作はとい天津さんです。とい天津さんは、「屋上の百合霊さん」の原作者です。ゲームだけでなく漫画版の原作も担当なさっていました。

  


今回の「プラマイごはん」は別に百合ものというわけではないものの、女の子たちが目標に向かって頑張るお話。女の子の友情描写が好きな人ならそういう観点からも楽しめると思います。


あらすじ

五十嵐珠江(いがらし たまえ)は、「限定食」(数量や期間や限定がグルメ)をこよなく愛する女子高生。しかし体形維持にはとても気を使っており、食べたらその分運動して「プラマイゼロ」にするのがポリシーです。

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そんな珠江が、友人の高橋カロリーナや君山聖楽(きみやま せら)とともに運動しながら様々なグルメを堪能していきます。


登場するグルメは回によってさまざま。あんパンのような軽め(実はそうでもないらしいですが)からパンケーキのようないかにもカロリー満点なものまで登場します。それぞれに含まれるカロリーや「プラマイゼロ」にするための運動量が具体的に紹介されているため、ダイエットや体系維持に興味がある人には参考になりそうです。

紹介されている運動は、多くが自宅でもできそうな手軽なもの。スポーツとかランニングをする余裕がない人でも実践しやすいものになっています。

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主人公たちが運動する目的は、グルメを心置きなく楽しむこと。料理の絵はとてもおいしそうに描かれていますし、それを頬張る主人公たちの表情もとても活き活きとしています。とい天津さん原作の「屋上の百合霊さん」でも料理関係の描写には非常に力が入っていましたね。


おいしいものを食べたい、でも体形は気になるという誰もが(多分)持っているという悩みに答えてくれる漫画だと思います。


百合要素(?)

最初のほうで百合漫画ではないと紹介しましたが、レギュラーキャラは女の子だけなので友情を描いたシーンはちょくちょく登場します。そのへんを楽しみに読むのも十分にありだと思います。

例えば主人公の珠江は、クールそうな外見からか普段は周囲からやや距離を置かれがちという設定。そんな彼女が、グルメと運動を通してカロリーナや聖楽と次第に距離を縮めて行く姿も見どころです。相手への呼び方が次第に変化していくのは王道ですね。カロリーナに抱き着かれて照れる場面もあったり。

あと終盤に登場する聖楽の姉・咲良にも注目。肉体マニアという設定により、珠江やカロリーナにうっとりしながら抱き着きます。

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次巻から始まる夏休み編ではレギュラー的に登場しそうなので、今後のさらなる活躍に期待です。



【電子版】

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2017年04月23日

「エクレア blanche あなたに響く百合アンソロジー」が6月27日に発売決定

昨年11月に発売された百合アンソロジー「エクレア」。KADOKAWAからの発売ということで、仲谷鳰さん(やがて君になる)、缶乃さん(あの娘にキスと白百合を)、柊ゆたかさん(新米姉妹のふたりごはん)、等々の話題の百合作家さんが多数参加していました。

参考記事:「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」(仲谷鳰、缶乃ほか)


そんな「エクレア」の第2弾の発売が発表されました。タイトルは「エクレア blanche あなたに響く百合アンソロジー」。


上で引用したツィートの通り、発売日は6月27日。作家陣の第一報は4月27日発売の電撃大王で発表とのことです。


「エクレア」の第1弾は、コンセプトがシンプルで読みやすい作品が多かったと思います。そういう意味では初心者向け。それでいてどの作品も独自の個性を持っており、またきちんと百合(女性同士の恋愛)をやっていました。普段から百合好きな人も満足な内容だったと思います。初心者にも以前からのファンにも受け入れられるバランスの良さがあったと思います。。シリーズ化して続いていくのだとしたら、これからの展開が非常に楽しみです。


 
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2017年04月12日

「ブラックリリィと白百合ちゃん」第1巻(鳳まひろ)

鳳まひろさんの「ブラックリリィと白百合ちゃん」第1巻を読みました。



タイトルだけでもいろいろ想像を膨らませてくれますが、帯でも百合を謳っています。これは期待できそうです。

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百園優凛(ももぞの ゆり)は、峰百合学園に通うことになった転校生。この学園は、厳格で規律を重んじる古き良き女子高。──優凛はそう聞いていたのですが、いざ行ってみるととっても淫らなことになっていました。

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実は去年理事長が変わってから、自由を重んじる校風へと変化していたのです。寮では女の子たちが人目もはばからずイチャイチャしています。

優凛が寮の部屋へと向かうと、そこではすでにルームメイトのリリィがお楽しみ中でした。

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どうやらこのリリィは学園でも噂の問題児のようです。ちなみにこの時のお相手は、彼女の「ペット」だという女の子・桜。


自由の名のもとに学園の乱れた風紀、そして変な同居人。早くも心配になる優凛でしたが、持ち前の正義感で風紀を正そうと奮闘します。しかし転校してきたばかりということもあって空回り気味。

ですが優凛は次第に、リリィも彼女なりに他人への思いやりを持っていることを知ります。一見滅茶苦茶に見えるその言動も、自分が正しいと思うことのためならたとえ周囲に嫌われても構わないという決意の表れ。

他人からの理解を求めず、友達もいらないと言うリリィ。優凛はそんなリリィに対し、思わず勢いで「恋人」になると口走っていました。

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実はリリィも、優凛には興味を抱いていました。こうして、優凛とリリィはお付き合いを始めることに。


清く正しくあろうとする優凛と、自由を重んじるリリィの性格は一見対照的です。ですが物語後半では、2人のそのような人格が形成された背景も絡めて意外なほどシリアスなストーリーが展開されます。

最後はお互いを本当の意味で理解しあい、ついに恋人としての一線も越え──?

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完全にハッピーエンドの空気が漂っていますが、第2巻に続きます。


ちょっとエッチでおバカなラブコメかと思いきや、丁寧にキャラクターを掘り下げている部分も多いです。第1巻は優凛とリリィが中心でしたが、次巻以降他のカップルのストーリーも見れるのかもしれません。今後の展開が楽しみです。



【電子版】

 
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2017年04月09日

「今日も女の子を攻略した。」第1巻(むく)

「今日も女の子を攻略した。」第1巻を読みました。3月27日発売の作品です。



百合漫画多めの4コマ誌・コミックキューンで連載中。作者は、同誌で「ニョロ子の生放送!」を連載していたむくさん。


参考記事:「ニョロ子の生放送!」第2巻(完結) / むく


ニョロ子もかなり百合度高めだったので、今回も期待がかかります。


あらすじ

黛風澄(まゆずみ かすみ)は、容姿端麗・頭脳明晰・スポーツ万能なハイスペック美少女。ただしちょっと口下手かつ天然なところがあり、無意識の言動で相手をドキドキさせてしまいがちです。そんな風澄が、毎回いろいろな女の子を知らない間に「攻略」してしまう姿を描いた作品です。

最初のエピソードでメインになるのは、同じクラスの三星杏子(みつぼし きょうこ)。ふとしたきっかけで風澄に惚れてしまった杏子ですが、風澄もまた杏子と仲良くなりたいと思っていました。こうして2人は友達(?)になります。

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第2話以降は、毎回登場するいろいろな女の子を風澄が(無意識に)攻略していく展開です。なお杏子も風澄の親友的なポジションでレギュラー的に活躍します。

登場する女の子はいずれも個性豊か。同級生から学校の先生まで、本当に色々です。中には「百合女王」なんて強敵も登場します。ライバル出現……かと思いきや風澄のことを結構気に入っている様子。

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主人公が次々に女の子を攻略し百合ハーレムを作るという、ありそうで意外と見ないタイプの百合漫画です。

女の子が女の子を攻略、という点だけ見れば「ゆりキャン」「ハートオブtheガール」もありましたが、あちらは何かしらの目的があって意識的に攻略を行っていました。「今日も女の子を攻略した。」の場合、あくまで無意識というのが一つの個性であり魅力になっています。

主人公は「イケメン美少女」と形容されていますが、決してボーイッシュな感じではなくちゃんと女の子らしいのも個人的には好きなポイントです。

風澄が実は友情に飢えているという設定があり、杏子との友情ものとして読んでもなかなか面白い内容になっています(杏子のほうは明らかに友情を超えた気持ちを抱いていますが)。

今回はまだ主人公の周囲の人たちが攻略対象ですが、今後スケールアップしても面白そうです。風澄の百合モテパワーはいったいどこまで通用するのでしょうか。



【電子版】


 
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2017年04月08日

Kindleで「まんが4コマぱれっと」がポイント50%還元 「魔女とほうきと黒縁メガネ」「くらまちゃんにグイってしたらピシャってされた!」など

Kindleストアで、「まんが4コマぱれっと」関連の作品にポイント50%還元が付いています。セール期間は、他の電子書籍ストアの類似セールと同じだとすれば4月10日(月)まで。

ぱれっとは「百合姫」と同じ一迅社が出している4コマ漫画誌。百合漫画も少なくないのですが、芳文社きらら系などと比べると意外と見逃されがちです(単に私が詳しくないだけなのもありますが……)。

以下では、セール対象の中から百合要素のありそうな作品を挙げていきます。

「魔女とほうきと黒縁メガネ」は、「百合の世界入門」でも取り上げられた正真正銘の百合漫画。中二病ネタと怒涛のガチレズギャグが謎の融合を見せています。主人公たち含め「おねロリ」カップルが2組いるという比較的珍しい構図もみどころ。最後は結婚

  

「くらまちゃんにグイってしたらピシャってされた!」は、全2巻がセール対象。

 

表紙にそこはかとなく百合姫テイストを感じる(私だけ?)「大上さんとケルベロスゥ!」も50%還元。




他にも探せば百合っぽい作品がいろいろありそうです。

   

一部に百合キャラがいる、というレベルまで視野を広げればかなりの数がありそう。例えば「すのはら荘の管理人さん」は基本はおねショタ(+お色気)漫画ですが、レギュラーに百合キャラがいます。さらにそれとは別に公式で「百合脳」認定されているキャラもいたり。

 

ちなみに作者は「こはる日和。」のねこうめさん。微百合要素があるのも納得?


ぱれっと本誌

ぱれっと本誌のほうもセール中です。現在本誌は300円となっていますが、一部のバックナンバーはそこにポイント83%還元がついて実質なんと50円。ぱれっと作品の試し読み的な感覚でチェックしてもいいかもしれません。

   

まだ単行本化されていない新しい作品のチェックにも便利です。個人的には「吸血鬼はじめました。」が面白そう。2017年1月号から連載しているようです。

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百合吸血鬼、最近流行ってるんですかね?

 
上記のバックナンバーとは別に、無料のお試し版も配信されています。お色気系の6作品を収録しているとのこと。


 
タグ:電子書籍
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2017年04月07日

「将来的に死んでくれ」(長門知大)

長門知大さんの「将来的に死んでくれ」第1巻の感想です。



菱川さんは、友達の小槙ちゃんにお金を渡して一言「ヤらせて」

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クールに拒否する小槙ちゃん。それでも菱川さんはめげずにあの手この手で小槙ちゃんと性交渉に持ち込もうと画策します。なぜか毎回お金をちらつかせながら……。

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こんな2人ですが一応友達で、「ヤらせて」云々さえなければ普通に仲良しのようです。菱川がデートに誘うと小槙はすんなりOKしてくれます(特に恋人っぽいことをするわけでもありませんが)。小槙が菱川を(顔は)可愛いと言ったりもします。

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菱川の「ヤらせて」さえなければ順調に進展するのでは?と思わずにはいられません。ですが、これも菱川なりの不器用されの表れ、なのでしょうか……。まっすぐといえばまっすぐです。


色欲丸出しの菱川と、小槙のクールな突っ込みが楽しく、テンポよく読めました。ちょっとおバカな百合ラブコメが好きな人におおすすめです。



【電子版】

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2017年04月03日

「ふたりべや」第4巻(雪子)/ メロンブックス限定アンソロジー

雪子さん作の「ふたりべや」第4巻を読みました。



下宿の同室で暮らす女子高生・桜子とかすみの毎日を、ゆるく可愛く描くこの作品。2人の高校入学と同居開始からスタートしましたが、それからしっかり時間は経過しています。前巻からは、3年生となった桜子たちが将来のことを真剣に考える姿も描かれ始めました。

「ふたりべや」第3巻 (雪子)

ちなみに昨年末に出た作者さんの短編集では、連載開始前に描かれた同人誌版が掲載されたりも。

おねだりしてみて(雪子)



今回の第4巻でも、桜子とかすみのイチャイチャが全開です。あまりにナチュラルなイチャつきに、周囲からは驚かれたりあきれられたり。

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桜子のほうからベタベタしたがる流れが多いですが、かすみもそれを受け入れているので実質相思相愛。ときどき、桜子のスキをついて(?)かすみのほうから攻めていくパターンもあります。

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今回は受験勉強のシーンが多くそれなりに真面目なストーリーのはずなのですが、2人のイチャイチャぶりが暗さを感じさせません。

もちろん、最終的には桜子・かすみともに無事に大学合格。大学でも2人は同居する気満々で、2人部屋を探して不動産屋を訪れるエピソードが描かれています。桜子いわく「新婚生活」


キリの良いところで終わっている第4巻ですが、続いて大学生編が始まることがあとがきで明言されています。桜子とかすみが新たな生活の中でどんな人たちと出会い、どんなことが起こるのか。次巻以降も楽しみです。



ふたりべやアンソロジー

メロンブックスでは「ふたりべやアンソロジー」付きの限定版が販売されています。

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アンソロジーでは(百合的に)非常に豪華な面々が参加しており必見です。「あの娘にキスと白百合を」の缶乃さん、「明るい記憶喪失」の奥たまむしさん、「柚子森さん」の江島絵理さん、「新米姉妹のふたりごはん」の柊ゆたかさん、等々といった具合。原作者の雪子さんも参加しています。

作家さんによってキャラクターの描き方が大きく違って新鮮です。原作者である雪子さんの絵柄の印象が強い作品なので、違うタッチで描かれているだけでも結構新鮮。特に桜子は各作家さんの個性が強く表れている感じです。

缶乃さんは「あのキス」ともまたちょっと違った絵になっていて、多彩さを感じさせます。

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奥たまむしさんはいつも通り。というか、「明るい記憶喪失」とノリが一緒。でもそれがいい、かも。

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桜子とかすみを描いた作品が多いですが、河合朗さんは雛子と藤穂。良い意味で異彩を放っています。


原作者の雪子さんによる作品も、本編ではできないはっちゃけたノリ。タイトルは「キスしないと出られない部屋に閉じ込められました。」


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タイトルそのまんまな内容です。本編に登場する3組のルームメイト全員分が描かれており、それぞれ違ったリアクションを見せています。あっさりキスする桜子とかすみも良いのですが、あとの2組も見もの。

「ふたりべや」ファンならぜひ読んでほしいアンソロジーです。
 



【電子版】


 
タグ:ふたりべや
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2017年03月26日

「あの娘にキスと白百合を」第6巻(缶乃)

缶乃さんの「あの娘にキスと白百合を」第6巻の感想です。



最近英語版が発売されたり、2年連続で「百合展」のイメージビジュアルに選ばれたりと、今とても勢いのある作品です。

今回の表紙は、朝倉亜麻祢(あさくらあまね)、比留間諒(ひるまりょう)、夕凪仁菜(ゆうなぎにな)。いずれも新キャラクターです(もちろん設定上は以前から学園にいたのでしょうが)。

実は表紙にキャラクターが3人描かれているのはシリーズ初です。これは今回のストーリーに沿ったものになっています。


千春&伊澄

気になる新キャラ達のお話の前に、千春(旧名デコ先輩)と伊澄(自他ともに認めるバカ)のストーリーが入ります。第2巻後半あたりでメインを務めていた2人です。



最近の青蘭学園では、女の子同士で花を贈り合うことが唐突に流行中。贈る花の色によって相手への気持ちを表現するなど、なかなか凝った決まりもあるようです。

ちょっと遅れてこのブームに気付いた伊澄は、千春に花を贈るために不器用な奮闘をすることになります。そこに、伊澄に好意を抱く女の子・亜麻祢が現れて……。

続くエピソードでは、遠くの大学に進学していた星野先輩が久しぶりに登場。千春にとっては元ルームメイトであり、憧れの人でもありました。ですが、今の千春には伊澄がいます。


今回、ちょっと久しぶりにメインストーリーを担っている千春と伊澄。他のキャラクター達とのかかわりの中で、自分たちの絆を再確認するようなエピソードです。

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そして、伊澄に好意を抱いていた女の子・亜麻祢は次のストーリー(この巻のメイン)への橋渡し的存在となっています。


亜麻祢、諒、仁菜

続いて、いよいよ表紙の3人のストーリーが始まります。お花を贈り合うという流行はこちらの話でも健在です。

比留間諒(ひるまりょう)は、一見クールだけど実は口下手で友達が少ないのがコンプレックス。クラスメイトの朝倉亜麻祢(あさくらあまね)に恋をしてしまった諒は、亜麻祢にお花を贈ります。1人だけにしか贈れない(つまり実質告白を意味する)赤いリボンと一緒に。

亜麻祢は明るく受け取ってくれましたが、実は彼女にとってはそれは3本目でした。亜麻祢は好きなものに関しては自重しないタイプで、同時に何人も愛することができるちょっと困った女の子だったのです(ある意味では純粋?)。

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すっきりしない諒。しかもそれ以来、亜麻祢のルームメイトである夕凪仁菜(ゆうなぎにな)が露骨な敵意を諒に向けてくるようになりました。もしかして、仁菜も亜麻祢のことが好き……?

仁菜は諒に対して嫌がらせを繰り返しますが、お人よしな諒はズレた好意的解釈を返し続けます。これには仁菜も次第に調子を狂わされていき……。というよりむしろ諒のことが気になり始め??

気がついたらこんなことになっていました。

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突然諒にキスしてしまった仁菜は、もう自分でも自分がよくわかりません。好きなのは亜麻祢なのか、それとも諒なのか。どちらを選ぶべきか、あるいは「選ばない」という選択もありえるのか。それぞれちょっとずつ変な3人の物語は、意外な結末に向かっていきます。



表紙に3人描かれているということからも示唆されているように、これまでにない新しいタイプのエピソードとなっています。実質新キャラ達による独立した物語といっても過言ではないのですが、花を贈るという要素が世界観を繋いでいる感じです。どの巻でもそうですが、新しい要素を入れつつもこれまでとの連続性を感じさせる構成になっているのはすごいと思います。

キスシーンも巻を増すごとに新しい表現があって見ごたえがあります。見開きを前提にした画面構成も多いので、紙の本で読むとよりいっそう印象的になりそうです。



【電子版】

上で紙版を勧めておいでなんですが、実は私は電子版で読んたり……。




第1巻の英語版も発売中です。こちらはむしろ電子版推奨(洋書なので発送にかかる時間とか品切れ問題とかで)。


posted by trinder at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする