2017年02月11日

「いつか私は、君を裏切る」第1巻(桜井瑞希)

桜井瑞希さんの「いつか私は、君を裏切る」第1巻を読みました。



高校教師の独善愛衣狐(ひとよし あいこ)は、生徒みんなから好かれ、頼りにされています。

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愛衣狐は生徒から、最近カバンに謎のカードが入っているという相談を受けます。助けたい気持ちはあるものの、愛衣狐は別に謎解きや推理が得意なわけではありません。

そこで愛衣狐が頼ったのは、教え子の初恋初恋(ういれん ういこ)。

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初恋は普段は無愛想で友達もいないのですが、抜群の洞察力と推理力を持ちます。


初恋は挑発的な態度で周囲をかき回しつつも、見事に真相を言い当てました。意外(?)にも、ちょっといい話かつ百合系の結末。

ただし初恋は決して人助けがしたいわけではなく、彼女の目的は犯人の「何で(なんで)」を知ること。犯人が過ちを犯すに至った動機を知ることに、初恋は至上の喜びを感じているようです。

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初恋のそのような人格の裏には、自分にはそういう感情がわからないから、ということがあるようです。愛衣狐は、そんな不器用な初恋をとても愛しいと思います。同時に、この子を可愛がれば自分の中の「寂しさ」が埋まるかもしれない、というちょっと邪な感情を抱きはじめ……

そんな愛衣狐の本心を知ってか知らずか、初恋は愛衣狐に突然キスをします。

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教師と教え子が様々な謎を解決していく、学園ミステリーです。

タイトルや表紙からはホラーなテイストを感じますが、絵的にショッキングなシーンなどは(今のところ)ありません。あくまで、生徒達の感情のもつれによって起きる小さな事件を扱っています。

ポイントは、どの事件もだいたい百合オチ(あるいは百合堕ち)であること。ネタバレを避けるため詳しくは言いませんが、想い人に振り向いてもらいたいというのが事件の動機であることが多いです。初恋が真相を解き明かすことで、結果的に告白になってハッピーエンドになったりも。キスシーンもあります。

女の子同士だからこそはっきりと好きだと言えず、遠回しな手段に走ってしまう。それが謎や誤解を呼び、事件だと騒がれてしまう。そう考えると、百合な事件ばかり起きるのはある意味では理にかなっているのかも……?いい感じに百合系ミステリィになっています。

ただしどんな目的があったにせよ、間違った手段を使ったことは相手に対する裏切りでもあります。タイトルの「いつか私は、君を裏切る」はそういうところからも来ているのだと思われます。


個々のエピソードで起きる事件とは別に、愛衣狐と初恋の関係も注目です。一見面倒見の良いお人好しだけど、内に寂しさを抱える愛衣狐。そして、不器用ながらも他人の感情(特に恋)を知りたいと思っている初恋。2人の愛称は良さそうですが、初恋はひねくれ者のうえに高い洞察力を持っています。果たして、2人の関係は素直に恋に発展するのでしょうか……?




電子版は1週間遅れて2月17日より配信。


 
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2017年02月10日

Kindleで多数の小説がセール中 「聖クロス女学院物語」「安達としまむら」「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?」「蒼冥のユーラット」など

Kindleストアで、KADOKAWAの電子書籍が9000冊以上半額になるキャンペーンが行われています。

KADOKAWAフェア全品50%OFF〜  Kindle先行セール作品あり 期間:2/10(金)〜2/16(日)

さっそく百合作品を探したくなりますが、実は今回は漫画は少なめ。この手のセールでは常連の某やが君とか某あのキスも今回は対象外。セール対象の半分くらいは小説のようです。

今回セール対象になっている小説のうち、百合要素ありと言ってよさそうなのは「聖クロス女学院物語」。全3巻が半額になっています。

  

合本版も存在し、価格的にほんのちょっとお得です。



この作品は以前にブログでも詳しめに紹介したことがあります。

聖クロス女学院物語(南部くまこ原作、KeGイラスト) / 全3巻がKindleストアで半額セール中



上記のKADOKAWA半額セールとは別に、現在Kindleストアではかなりの数の小説に30〜40%程度のポイント還元が付いているようです。

「安達としまむら」は、多くの巻にポイント30〜35%還元が付いているのが確認できます。最新の7巻も対象です。


  

 


「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?」は、全2巻ともに39%還元。

 

「くま クマ 熊 ベアー 」も35〜40%還元の付いている巻がいくつか。

  

「マリア様がみてる」も一部の巻に35〜45%還元。

   

「いつか世界を救うために」も全2巻が33〜38%還元。

 


「ストライクウィッチーズ」「ガールズ&パンツァー」などのメディアミックス作品も、いくつかが35%前後還元に。かなり最近の巻も含まれます。

  

ちょっと百合っぽいらしい新シリーズ「蒼冥のユーラット」も35%還元。作者は、「ストライクウィッチーズ」や「艦隊これくしょん」のノベライズを多く手掛ける築地俊彦さん。




「校閲ガール」で話題になった宮木あや子さんの「あまいゆびさき」は35%還元。



実はこれ、元々は「百合姫ノベル」というレーベルから出ていた百合小説です。上で紹介したのは最近出た新装版。旧版は電子書籍化されていないようです。




海外の小説だと「荊の城」「黄昏の彼女たち」などのサラ・ウォーターズ作品も。

  
 
対象は徐々に増えているようです。最初は対象でなかった巻や作品に後からポイントが付いたりも。他にも探せばまだまだあるかも?
 
タグ:電子書籍
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Kindleで一部芳文社コミックが半額 「ゆるキャン△」「なでしこドレミソラ」「はるかなレシーブ」など

Kindleストアで、一部の芳文社コミックが半額になっています。

  

 

対象は各作品の1巻目。

ちょっと前のポイント45%還元セールから対象作品が少し減ったようなラインナップですが、実質割引額はちょっとだけ上がってるかも……?

百合がメインとまで言える作品はあまりなさそうですが、どれも女の子中心の作品で、たまに良い感じのシーンもあったり。「なでしこドレミソラ」「はるかなレシーブ」は最近個別の記事でも紹介しました。

「なでしこドレミソラ」第1巻(みやびあきの)
「はるかなレシーブ」(如意自在)

この2作は3月に新巻が出るので、今回のセールは予習としても良いかもしれません。

 
 
タグ:電子書籍
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2017年02月06日

Kindleストアで「小林さんちのメイドラゴン」「クズの本懐」全巻・「咲-Saki-」最新巻などがポイント約50%還元

Kindleストアで一部のコミックにポイント約50%還元が付いています。

どうやら「ebook japan」という電子書籍ストアの「24時間限定映像化50作品ポイント50倍」というセールに対応したもののようです。というわけでKindleストアも2月6日いっぱいでセール終了の可能性あり。


セール対象のうち百合的に注目なのは、アニメも話題の「小林さんちのメイドラゴン」。なんと全巻に46%還元が付いています。

  

 


百合キャラがいる「クズの本懐」も全巻にポイント46%還元付き。

   

  


実写映画化で話題の「咲-Saki-」は、昨年12月に発売されたばかりの第16巻がポイント46%還元。最新巻だけセールという非常にめずらしいケースです。




百合目的で読む人はまずいないと思いますが、「政宗くんのリベンジ」も全巻に46%還元付き。10日くらい前に出たばかりの最新巻まで対象です。

 

一応、メインヒロインの愛姫(あき)は女の子から人気があるという設定があります。中にはかなりガチなファンも。

あと最近、政宗くん(主人公)と愛姫を取り合っていたライバルキャラが実は男装した女性だったことが判明しました。もしこいつが勝っていたら百合エンドということになったのでしょうか……?

でも基本は男性主人公を中心とするハーレムラブコメですのであしからず。


セール範囲・期間の公式発表はありませんが、最初に書いた通り2月6日いっぱいで終わってしまう可能性ありです。気になる作品がある人はお早めに。
 
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2017年01月30日

「はるかなレシーブ」(如意自在)/ 1巻はKindleでポイント45%還元中!

Kindleストアで開催中の、芳文社コミック第1巻のポイント45%還元セール。

Kindleで芳文社コミックの第1巻がポイント45%還元 「双角カンケイ。」「なでしこドレミソラ」「はるかなレシーブ」など


「なでしこドレミソラ」に続き、今回もセール対象の中からまだブログで取り上げていなかった作品を紹介します。今回は、如意自在さんの「はるかなレシーブ」。



現在、第2巻まで発売中。第1巻にはポイント45%還元が付いています。

 


背の大きさがコンプレックスの女の子・大空遥(おおぞら はるか)。遥は、沖縄でいとこの比嘉かなた(ひが かなた)の家に一緒に住むことになりました。

久しぶりに再会したかなたは、遥とは逆に背が小さいのがコンプレックスな女の子になっていました。

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遥は、沖縄の綺麗な海にすっかり浮かれ気分。そんなとき、遥はビーチバレーの練習をしていた女の子2人組と出会います。彼女達の名前は、立花彩紗(あやさ)と遠井成美(なるみ)。遥と仲良くなる2人でしたが、実は彼女達はかなたとの間に深い因縁を持っていました。

成美は、かつてかなたとビーチバレーでペアを組んでいました。彩紗に言わせると、かなたは成美の「元彼みたいなもの」。

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しかしある理由でペアは解散し、今は彩紗が成美のパートナー。彩紗としては、今更かなたに成美を返したくない。なんか妙にドロドロした関係です。遥も思わず「恋人みたい」という感想を漏らします。

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成美は何を思ったか、かなた&遥ペアと成美&彩紗ペアのビーチバレー対決を持ちかけます。ハンデ付きではあったものの、やはり初心者の遥が足を引っ張る形でかなた&遥ペアの敗北。それでも遥は、1週間の特訓を経てリベンジを挑みます。

遥は特訓の成果を活かし、意外な健闘を見せます。そして、そんな遥の姿はかなたの心をも動かしました。情熱を取り戻したかなたの姿を見た成美は、自分に代わってかなたを支えてくれる存在が現れたことを悟ります。

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1巻後半〜2巻では、学校が主な舞台に。ビーチバレー仲間としてクレアとエミリという姉妹が登場したり、新たな展開があります。大会があったり、結構スポーツ漫画らしくなってきます。試合で出てくるライバルペアも百合的になかなか良い感じ。


遥とかなたの仲も順調に進展。ほぼ告白同然の台詞も飛び出します。

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基本的に遥のほうが積極的なことが多いですが、かなたも時折大胆な発言をします。イチャイチャが止まりません。

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基本的にビーチバレーに絡めての発言ではあるものの、百合方面に誤解を招く表現ばかりなのがすごいです。



コートの上で2人きりというビーチバレーのシチュエーションを活かし、女の子達の強い信頼関係を描いた作品です。「恋人」という言葉を言わせたり、明らかに百合方面に狙っている場面もちょくちょくあり。今後のさらなる進展が期待できそう。
 
 
 
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2017年01月29日

「なでしこドレミソラ」第1巻(みやびあきの) / Kindleでポイント45%還元中!

先日の記事でお伝えした通り、現在Kindleストアで芳文社コミックの一部にポイント45%還元が付いています。

Kindleで芳文社コミックの第1巻がポイント45%還元 「双角カンケイ。」「なでしこドレミソラ」「はるかなレシーブ」など

今回はそのセール対象の中から、みやびあきのさんの「なでしこドレミソラ」を紹介します。2016年10月発売の新しい作品です。



音古間美弥(みや)は、地味な自分がずっとコンプレックスでした。そこで、高校からは思い切って金髪ギャル風にイメチェン。結構似合っています。

そこに現れたのは、「和楽器部」のメンバーを探す竹海陽夜(たけみ ひよ)。地味なイメージを払拭したい美弥は当初気が進まなかったものの、陽夜の尺八の音を聞いてちょっと興味が沸いてきます。

そして陽夜に連れられて和楽器バンドのライブを見た美弥は、すっかり和楽器の魅力に取りつかれていました。自分も和楽器を始めたいと言う美弥を、陽夜は暖かく歓迎してくれます。「もう絶対離さないから!」という愛の告白みたいな台詞付きで……。

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しかしいざ始めようとすると、和楽器はいろいろと手のかかるもの。まず楽器自体が高いから買うのは無理。とりあえずレンタルの三味線を使うことに。

バンドのメンバーも、和楽器限定となるとそう簡単には見つかりません。そんなとき、美弥たちは箏(こと)の経験がある香乃とひょんなことから知り合います。

香乃はかなりの実力がありそうなのですが、過去のステージでの失敗から自信を失っているようでした。ですが、初心者ながらに楽しそうに演奏する美弥の姿が香乃の心を開かせることになります。



和楽器を通して、女の子達の青春を描いた作品です。やや特殊な題材を扱っていはいるものの、情熱を注げる何かを見つけようとする美弥の姿は共感しやすいものになっています。

作者さんのあとがきにもある通り、音楽の表現には独特のこだわりが見られます。音楽を細かい用語や知識ではなく、視覚的なビジュアルで描いているのが特徴です。

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いまのところ本格的に百合を狙ったようなシーンは特にありませんが、友情は随所で描かれています。軽いネタ程度なら百合を連想させる描写もちょくちょくあるので、エッセンス程度に期待しながら楽しむのもありだと思います。

個人的には、後半何度か出てくる香乃の親友に期待しています。

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親友であると同時に(悪気はないとはいえ)香乃のトラウマの原因でもあるようです。香乃が箏を再開したとなると、2人の関係は……?


 
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2017年01月28日

「トモダチヅクリ」第1巻(GAGAGA)

GAGAGAさんの漫画「トモダチヅクリ」第1巻を読みました。



犬見麻乃(いぬみ まの)は、怖い顔が原因で友達がいない高校一年生。1人屋上で昼食を食べていた麻乃は、同じく1人な涼野静(すずの しず)と出会います。

静は、麻乃を見ても怖がることなく普通に話せるようです。この子となら友達になれるかもしれない──そう感じた麻乃は、思わず「友達から始めてくれないか」と口走っていました。

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微妙に誤解を呼ぶ表現でしたが、きちんと意味は伝わったようです。

お互いに友達に飢えていた2人は、こうして友達を始めることになりました。実は同じアパートに住んでいたので、会うのは簡単。一緒に登下校したり、一緒にお昼を食べたり。ときにはお互いに部屋に遊びに行ったり。でも友達というものにまだ慣れていないせいで、なんだかちょっとぎこちない感じも。勝手がわからず、気が付くとむしろ恋人っぽい行為に走っていることもよくあります。

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やがて、2人は交友関係を広げるために部活に入る決意をします。でも「大事にしてくれそう」という理由で部員の少ない部を探すあたり、微妙にネガティブです。

そんな麻乃たちがたどり着いたのは、部員2人の文芸部。2年生の明木芽衣(あけぎ めい)と美咲秋(みさき あき)は、麻乃たちを歓迎してくれました。ただし、この先輩たちはどうやら麻乃と静のことを付き合っていると勘違いしているようです。

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ちなみに芽衣と秋は別に友達がいないなんてことはなく、人付き合いもそれなりに上手。そのへんの経験に乏しい麻乃と静をいつもさりげなくサポートしくれる、頼りになる先輩たちです。でもやっぱり麻乃と静のことを恋人どうしだと誤解し続けます。誤解を呼ぶような場面ばかり目撃しているというのもありますが……。

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良い友人と先輩に恵まれ、それなりに充実した学園生活を送れるようになってきた麻乃と静。第1巻後半の静が風邪をひくエピソードでは、2人の間に生まれつつある強い絆が伺えます。

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こうして、友達というものにちょっとずつ慣れてきた2人。これからは、友達の輪をさらに広げることもできるかも……?


友達のいなかった女の子達が少しずつ交友関係を広げていく、微笑ましい作品だと思います。



【電子版】


  
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2017年01月26日

Kindleで芳文社コミックの第1巻がポイント45%還元 「双角カンケイ。」「なでしこドレミソラ」「はるかなレシーブ」など

Kindleストアで、一部の芳文社コミックがポイント45%還元になっています。対象はそれぞれの第1巻。

百合的に注目はタチさんの「双角カンケイ。」。



最近出た第2巻で完結したばかりの作品です。なお2巻の電子版は、紙版よりちょっと遅れて1月25日から配信スタートしています。こちらは現在ポイント13%還元付き。



ポイント45%還元セールの対象には、タチさんの代表作「桜Trick」も選ばれています。




以下、45%還元セール対象のうち百合要素がありそうなのを挙げていきます。

   

  

とりあえず現時点で確認できたものを挙げてみましたが、探せば他にもあるかも。
タグ:電子書籍
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2017年01月15日

「ハナとヒナは放課後」第3巻(完結)/ 森永みるく

森永みるくさんの「ハナとヒナは放課後」第3巻を読みました。



ハナとヒナは、ファンシーショップでアルバイトをしています。校則ではアルバイト禁止なので、ここで働いていることは2人(とごく親しい友人)だけの秘密。

地味めで背も小さいハナと、美人で長身のヒナは一見全然違うタイプ。でもお互いに少しずつ惹かれあっていきます。しかし同時に、女の子同士で特別な感情を抱いてしまったことに戸惑い、悩むことも増えていきます。

最終回となる今回の第3巻は、2人の迷いが最高潮になったところから始まります。表面的にはこれまで通りの2人ですが、特別な気持ちを抱いていることをお互いに隠し、どことなくぎこちない感じ。そんな中、ヒナが突然バイトをやめてしまいます。

離れ離れになったことで、ハナとヒナはお互いの気持ちが恋だということをついに自覚。2人は告白し、正式にお使いを始めます。そして、やがてついに一線を越えることに。

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その後ヒナはバイトに戻ってきて、またハナと一緒に働けることになりました。読者モデルの仕事も再開。不安なこともたくさんあるけど、2人はこれからもずっと一緒に生きていくことを心に誓います。



今回で完結となった「ハナとヒナは放課後」。

ファンシーショップが舞台、そしてヒロインは読者モデル……というちょっと特殊な設定を活かしながらも、王道的な百合物語が展開されました。地味めな女の子とギャル、という組み合わせも森永みるくさんの得意とするところなのだろうと思います。

王道ゆえに森永さんの過去作品に似た展開もいくらか見られますが、バイト仲間という設定が作品に個性を与えていました。校則ではバイト禁止なので学校で話しかけてはいけない、という縛りがあったのはユニークだったと思います。



【電子書籍版】




ちなみに、3月には英語版の発売が予定されています。英語に興味がある方はぜひこちらも。


 
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2017年01月14日

Bloom into You (英語版「やがて君になる」) 英単語帳

「やがて君になる」の英語版"Bloom into You"。



先日の記事では、第1話・第2話を英語の観点から紹介しました。

Bloom into You (英語版「やがて君になる」)
Bloom into You(英語版「やがて君になる」)Episode2: First Blush


今回の記事では、第1巻に登場する英単語のうち、特に重要度の高いものを解説したいと思います。この作品で英語を勉強しようという人がいたら参考にしてください。

日本語版のPVで使われていた台詞は、面白い英訳になっていることが多いので特に注目です。





Episode1: I cannot reach the stars(わたしは星に届かない)


council:議会、会議

student councilで生徒会。


go out with〜:〜とつきあう、交際する

文字通りに「外出する」という意味もありますが、恋人としてお付き合いするという意味でもよく使われます。


ask 〜 out:〜に告白する、〜をデートに誘う

上記のgo out withと併せ、告白の場面でよく使われます。


Nice to meet you.:よろしく

軽い挨拶としての「よろしくお願いします」は、ぴったりなニュアンスの言葉が英語にはありません。そのため、初対面の挨拶としてのNice to meet you.がよく翻訳として当てられます。

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confess:告白する

confessionは「告白」。


feel:感じる

過去形・過去分詞はfelt。

侑の心情に関する表現を意訳する際によく使われています。「(キラキラした感情は)わたしのものになってはくれない」は "I've never felt them for myself"(自分自身で感じたことはことはない)。「わたしに特別は訪れない」は"I don't feel anything "special.""といった具合。



pound:ドンドンと音が鳴る

「ドキドキ」にぴったりな擬音が英語にはないため、「heart(心臓)がpoundする」という言い換えがよくされています。

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turn down:断る

告白を断る、という意味で使われています。


special:特別な

作品全体のキーワードとなる言葉。侑は「特別」な気持ちがわからず、一方燈子は「特別」であることにこだわります。

「わたしには特別って気持ちがわからないんです」は、I've met anyone who's felt "special" to me.(私にとって特別と感じられる人に出会えたことがない)とやや意訳されています。


There is nothing wrong with〜:〜は何も悪くない、〜に異常はない
the way A B:AがBするやりかた、AのBする様子

「君はそのままでいいんだよ」は、"There's nothing wrong with the way you feel."(君がそう感じるのは、おかしくなんかないよ)。こちらもちょっと意訳が入っている感じ。


same
:同じ

侑が「先輩と私は同じなんだ」と感じる場面で使われます。


different:違う

こちらはsameと逆。侑と燈子はやっぱり違う、という意味で使われます。


fall in love with〜:〜に恋をする、〜が好きになる

片思いの場合も含みます。

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Episode2: First Blush(発熱)


blush:赤面

サブタイトルで使用されている単語。at first blushで「一見して」。


both:両方とも

2つのものが同じ性質を持つことを表します。We are both girls(わたしたちは女の子同士で〜)は、百合ものの定番フレーズ。


blurt:口走る、うっかり言ってしまう

燈子は、侑への告白めいた台詞を突然blurt(思わず口走る)してしまいます。


weird:変な、おかしな

こちらも百合ものでわりとよく見る表現。女の子同士で恋をしてしまった自分に戸惑うシーンでよく使われます。


cheers: 乾杯

おめでたいことがあったときの掛け声。生徒会の打ち上げ(?)の場面で使われています。


election:選挙

第1巻のストーリーには、生徒会長選挙が大きく関わっています。


president: 大統領、社長、会長

大統領に限らず、組織のトップ全般に使われる単語です。「生徒会長」はstudent council president.


run for〜:〜に立候補する

燈子は生徒会長選挙に立候補。


campaign:キャンペーン、運動、選挙活動

作中では「選挙活動」の意味で使われています。


manager:支配人、監督、責任者

日本語版の「推薦責任者」はcampaign manager(選挙活動の責任者)と訳されています。侑は燈子のcampaign managerに就任します。

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officer:役人、役員

ここでは生徒会役員の意味で使われます。


fair:公平な、正当な

作中では否定形で「ずるい」という意味で使われます。

燈子は沙弥香や侑からよくずるいと言われています。"Your're not playing fair(ずるいんだから)"、"It's not fair"(ずるい)、といった感じ。


script:台本

演説用の台本という意味で登場。


say:言う

過去形・過去分詞はsaid。

mean:意味する、意図する

過去形・過去分詞はmeant。

sayは「発言する」という行動そのものを意味します。一方、meanは発言の中に込められた内面の意図や本心を意味します。say(発言)した内容とmean(意図)した内容は、食い違う場合がありえます。

「私の好きって、こういうことしたい好きだったんだ」という台詞の英訳は、上記のsayとmeanの違いがわかりやすく表れています。

"When I said "love", I meant that kind of love."(わたしが「好き」と言った時、私が意味していたのはこういう「好き」だったんだ)

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Episode3: Campaigning for love(初恋申請)


upset: 慌てている、怒っている

侑が燈子にキスされたことを「気にしていない」という台詞で、否定形のnot upsetが使われています。


candidate:候補者

燈子は生徒会長選挙のcandidate。


grab:つかむ、握る

侑が燈子の手を握るシーンで使われます。


what it's like to〜:〜するとはどういうことか、〜するとどんな感じか

「先輩はもう特別を知ってるんだ」は"She already knows what it's like to feel that someone's special."(先輩は誰かを特別に感じるのがどういうことかもう知ってるんだ)となっています。


let:〜させてあげる

相手の望んでいることを、好きにさせてあげる意味。「好きでいさせて」は"Just let me be in love with you."

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Episode4: Atmospheric pressure(まだ大気圏)



Atmospheric pressure:気圧

サブタイトル。やや意訳されています。


break:休憩、休暇

vacation(長期休暇)ほど長くない休日のこと。ここでは5月の連休の意味で使われています。


nervous:緊張している

侑の家を初めて訪れた燈子の心理状態。


seduce:たぶらかす、性的に誘惑する

「娘さんをたぶらかしてすみません」という台詞で登場。


text:(携帯の)メール、メールを送る

英語では「メール」に2つの種類があります。PCから送るとemail、携帯から送るとtextと呼ばれます。また、eを付けずにmailとすると郵便の意味なので注意。ややこしいですね。


already:すでに、さっさと

過去の出来事に関して使うと「すでに」ですが、未来のことに関して使うと「さっさとやれ」というニュアンスになります。


souvenir:おみやげ、記念品

シーンによってはgift(贈り物)とも呼ばれています。


how much
:どのくらい

この作品で一番有名かもしれない台詞「どれだけ私のこと好きなんですか」。英語では"Just how much love me, anyway?"です。

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Episode5: The one who loves me(わたしを好きな人)


Good luck!:頑張れ

「頑張れ」は文字通り訳すとTry hardですが、これだとサボっている人を叱っているように聞こえます。相手を応援する意図で言う場合はこのようにGood luck!(幸運を祈る)が無難です。


have faith in〜:〜を信じる、〜を信頼する

みんなが燈子のことを信じている、という意味で登場。believe inも同じ。


weak:弱い

燈子は侑にだけ自分の弱い面を見せます。


nice:良い、親切な、優しい

良い意味全般を表す単語ですが、作中では「優しい」の意味で使われています。「今日は優しいね」は"You're being nice today, huh?"。現在進行形になっていることから、今だけかもしれないことが暗に表現されています。


That's why 〜:だから〜だ、理由は〜だ

「だからわたしなんだ」は、"That's why she chose me."(だから彼女は私を選んだんだ / これが彼女が私を選んだ理由なんだ)とやや具体化されています。

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Realize:気づく
give up:あきらめる

第1巻本編ラストの意味深なモノローグ「そのためにわたしが諦めなければいけないものに このときはまだ気づかなかったんだ」で登場。英語では"But what I didn't realize at the time, was that being near her meant I'd have to give up something else."。長文でちょっと複雑ですが、主語はwhat I didn't realize at the time(わたしがその時気づかなかったもの)です。that節以下にその具体的な内容が語られています。

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Coming soon(次巻予告)


dirty:汚れている、卑猥な、下品な

「侑、えろい」は"How dirty"(なんていやらしい)と意訳されています。

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eyelashes:まつげ

百合漫画の女の子たちが気にしてやまないパーツ。相手のこれを気にしだしたら恋に落ちる前兆です。「まつげ長いな」は"Her eyelashes are so long".




というわけで、Bloom into You (英語版「やがて君になる」)第1巻の中から特に重要な英単語を紹介してみました。この英語版は全体的にとても良い翻訳がされているので、英語の勉強用にもおすすめの作品となっています。

洋書ですがAmazonなどの通販サイトを利用することで日本からも入手可能です。



日本語と英語を比べながら読むとさらに勉強の効率が上がります。

  
 
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2017年01月13日

「双角カンケイ。」第2巻(完結) / タチ

「双角カンケイ。」第2巻を読みました。「桜Trick」でおなじみのタチさんの作品です。



ひまりとあいりは双子の女の子。両親やごく親しい友人以外には見分けがつかないほど、そっくりな姿をしています。ある日、あいりはひまりのフリをして代わりにバイトに行きます。バイト先の先輩である朝霧ちさきは、あいりをひまりと間違えて告白してきました。最初はうまく話を合わせていただけのあいりでしたが、だんだん本当に朝霧先輩のことが好きになってしまいます。そして、以後もちょくちょく「ひまり」のふりをして朝霧先輩とデートするというかなり危ない橋を渡ることに。そんなところまでが第一巻のお話。

「双角カンケイ。」第1巻(タチ)


続く第2巻では、さまざまな偶然のイタズラによってあいりに正体バレの危機が迫ります。部活動の関係で「あいり」として朝霧先輩のいる高校に行くというかなりキワドイ一幕も。

さらには、朝霧先輩にストーカー気味に片思いしている雛菊ここみの参戦により、事態はさらにややこしくなっていきます。双子の姉になりすます妹VSストーカー女子、という異常な対決。

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持ち前の機転でいくつものピンチを乗り越え、「ひまり」として朝霧先輩との恋人関係を維持するあいり。朝霧先輩は天然なのか、あるいは思い込みが激しいのか、なかなか正体には気が付きません。しかし、ある時ひまりはあいりのしていることに気づいてしまいます。

実はひまりは、あいりと「一緒になりたい」という願望をずっと抱いていました。

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最近あいりと距離を置いているように見えたのは、その気持ちを抑えるため。

あいりの裏切りを知りつつも、朝霧先輩を傷付けたくないひまりは、ある決心をします。そして、物語は意外な結末を迎えることに。



こうして完結となる「双角カンケイ。」。

「桜Trick」のタチさんの作品ということで、一見ふんわりした雰囲気の百合ラブコメ。ですが主人公がわりと冗談で済まない秘密を抱えているため、ストーリーとしてはかなりシリアス。朝霧先輩との関係を維持するためにありとあらゆる嘘とつじつま合わせを行うあいりの姿は、ちょっとしたサスペンスもののよう。シリアスとコメディが交互に、かつ意外なタイミングで入れ替わっていく不思議な作風です。

基本的には朝霧先輩がメインヒロインですが、終盤のひまりの告白によって姉妹百合の要素も出てきます。ただ、ひまりの内面の描写はほぼ終盤の語り(すごく長い)のみに凝縮されています。このあたりはもう少しじっくり読んでみたかったかもしれません。サスペンスとしては主人公以外の思惑を簡単に明かすわけにはいかなかったというのもあるのでしょうが。


タチさんの「桜Trick」とは一味違った百合が読みたい人におすすめです。

 
 
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2017年01月11日

Kindleで芳文社作品の第1巻がポイント47%還元 「うらら迷路帖」「ステラのまほう」「おちこぼれフルーツタルト」など

Kindleストアで、芳文社作品のコミックの第1巻にポイント47%還元が付いています。

対象作品には、「うらら迷路帖」「ステラのまほう」「NEW GAME!」などのアニメ化作品が含まれます。

  

  

 

その他にも、百合っぽい要素のある作品がいくつか。結構最近の作品が多いことに注目です。

  

  
 
タグ:電子書籍
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2017年01月09日

Bloom into You(英語版「やがて君になる」)Episode2: First Blush

1月3日に発売された、「やがて君になる」の英語版"Bloom into You"。



前の記事で第1話を紹介したのに続き、今回は第2話を紹介します。


we're both girls

突然、侑に「君のこと好きになりそう」と告げた燈子。燈子としては無意識に口走ってしまったらしく、やがて我に帰ってあわてて誤魔化しました。

侑のほうでも、きっと深い意味はなかったのだと思うことにします。でもやっぱり気になるようで、燈子の言葉の意味を何度も考えています。

「そりゃあ女同士だし、そんな気にするような意味のわけないんだけど……あんな顔するから」

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I mean, we're both girls. I've got nothing to worry about.
(わたし達女同士だし。何も心配することはないよね)

Still, something about the way she was looking at me...
(でも、あのときの私を見る目は何か……)

意図するところは同じですが、少し表現が変わっています。

we're both girls(わたし達は女の子同士)は百合作品の超頻出表現です。「女の子同士なのにドキドキしてしまう」「女の子同士なのに好きになってしまう」「女の子同士だから手をつないでいても大丈夫」といった感じで、様々な百合台詞に使用されます。


campaign manager

侑のモヤモヤは晴れないまま、生徒会選挙の日が近づきます。燈子は周囲からの強い期待に応え、生徒会長への立候補を決意。さらには、一緒に選挙活動を行う「推薦責任者」として侑を指名します。

「推薦責任者っていって、私と一緒に選挙活動をしてくれる人が必要なの。それを小糸さんに頼めないかな」

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I'm going to need a campaign manager.
(選挙責任者が必要になるの)

Someone to help me with election activities and such.
(選挙活動とかをサポートしてくれる人のことね)

Could you do that for me, koito-san?
(小糸さん、私の選挙責任者になってくれない?)


「推薦責任者」はシンプルにcampaign manager(選挙の責任者)と訳されています。「推薦責任者」はやや独特の表現なので、そのままではどんなポジションなのか海外の人に伝わりづらいという配慮でしょうか。



assumed

燈子がサポート役に侑を選んだことは、侑にとってはもちろん驚き。さらに、燈子の親友である沙弥香にも大きなショックを与えます。すっかり自分が燈子を助けるつもりになっていた沙弥香は、ちょっとスネてしまったようです。

「別に?私が勝手に責任者をやるつもりになってただけだもの」

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I don't know. I guess I just assumed I would be your campaign manager.
(知らない。きっと私が勝手に選挙責任者になると思い込んでただけだもの)

assumeというのは、根拠もなく決めてかかるとか、思い込むという意味。まさに直前までの沙弥香の心情にぴったりな表現です。



that kind of love

燈子のフォローもあって、沙弥香もなんとか機嫌を直してくれました。そして侑も、責任者に就任する決意をします。

その日の帰り道、踏切前。燈子は、電車が横切った隙にとっさに侑にキスをします。このとき、燈子は自分の気持ちをはっきりと自覚しました。


「私の好きって、こういうことしたい好きだったんだ。君といると、どきどきするの。こんな気持ち、誰にもなったことなかったのに」

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When I said "love", I meant that kind of love.
(私が言った『好き』って、こういう『好き』のことだったんだ)

When I'm with you, my heart pounds... though I've never felt that way toward anyone before.
(君といると、どきどきするの。こんな気持ち、誰にもなったことなかったのに)


日本語版に忠実な英訳です。「どきどき」をheart pounds(心臓が高鳴る)と表現するのは、第1話でも見られたパターンですね。

文法的には、現在完了形(have + 過去分詞)が使われていることが重要。現在完了形の使い方には完了・経験・継続の3種類があり、ここでは経験の意味。それをneverで否定することで、「今まで1度も経験がない」という意味になるわけですね。



第1話に続き、とても良い感じの英訳になっていると思います。日本語版に忠実な内容ながら、言語の違いによる細かな調整の跡が随所に見られます。日本語版と少し違う言い回しになっている部分は、理由を考えながら読むと楽しいです。

英語と百合が好きな人にはおすすめの作品となっています。



本格的に英語学習したい人は、日本語版と並行して読むのをおすすめ。

  


ななこ先輩&さなえ先輩

基本的にとてもきちんとした翻訳になっているこの英語版。ただし、実はこのエピソード内にはいくつかミスが見受けられます。具体的には、登場人物の名前。

まず冒頭、燈子に「君のこと好きになりそう」と言われて驚く侑の台詞です。日本語版では「えっと 七海先輩……?」だったのですが……

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Umm... Nanako senpai...?
(えっと ななこ先輩……?)


Nanako(ななこ)??

どうやら七海の七と燈子の子が混ざって七子になってしまったようです。

七海という姓は名前に見えなくもないですし、こんがらがってしまうのもわからないではないかも……?ここ1コマだけの間違いなのが救い。


さらに大きな被害に遭っているのが、沙弥香。どういうわけか何度もSanae(さなえ)と間違えられます。

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七海燈子→七子はまだわからなくもないですが、いったいどこをどう間違えたら「さなえ」になるのでしょう?

そしてさっきから侑ばかりが間違えているのは気のせいでしょうか?侑は「特別」を知る前に人の名前を覚えることから始めたほうが良いかもしれません……。


ただ、沙弥香に関しては侑の台詞以外でも間違われています。それも、よりにもよって学校の掲示物。どうやら学校一丸となって名前を間違えているようです

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しかもよく見るとSanae Sayaka(さなえ さやか)となっています。もうどっちが名字でどっちが名前なのかすらわかりません。一体沙弥香が何をしたというのでしょう……。

一応言っておくと、沙弥香のフルネームは正しくは佐伯沙弥香(さえき さやか)です。上で紹介したコマ以外ではちゃんとSaeki Senpaiと呼ばれているのでご安心を。
 
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Bloom into You (英語版「やがて君になる」)

Bloom into You(英語版「やがて君になる」)が1月3日に発売されました。



アメリカ向けですが、Amazonなどの通販サイトで日本からも購入可能です。というわけで、さっそく手に入れてみました。

表紙はこんな感じ。

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表紙イラストは日本版と同様。でもタイトルが独自のデザインになったことで、少し印象が変わったかも?



裏にはあらすじが。

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I THINK I MIGHT BE FALLING LOVE WITH YOU...
(だって、私、君のこと好きになりそう)

Yuu has always adored shoujo manga and yearns for the day when someone might give her a love confession that would send her heart aflutter.
(侑は少女漫画に憧れ、誰かに告白されてドキドキを感じる日を夢見ていた)

Yet when a junior high school classmate confess his feelings to her──she feels nothing.
(しかし中学の同級生に告白されたとき、侑は何も感じなかった)

Disappointed and confused, Yuu enters high school, where she sees the confident and beautiful student council member Nanami.
(失望と困惑の中、侑は高校に入学。そこで侑は、美しくて自信に溢れた生徒会メンバー、七海と出会う)

When next person to confess to Yuu is Nanami herself, has her romantic dream finally come true?
(七海が侑に告白したとき、侑のロマンティックな夢がついに現実になる?)


日本語版の単行本や公式サイトの紹介文とは別の、独自の文章になっています。第1話冒頭のモノローグで少女漫画や恋愛への憧れが言及されているので、そのあたりをあらすじ紹介に盛り込んだ感じですね。



では、さっそく中身を読んでいきます。


1. I Cannot Reach the Stars(第1話 私は星に届かない)


高校生になった侑は、誰のことも「特別」と感じられないという悩みを抱えていました。作品の第一声は、そんな侑のモノローグ。

「少女漫画やラブソングの言葉は キラキラしてて 眩しくて 意味なら辞書を引かなくてもわかるけど わたしのものになってはくれない」

英語版では、以下のように訳されています。

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The words in shoujo manga and love songs... They're always sparkling brightly.
(少女漫画やラブソングの言葉は キラキラしてて 眩しくて)

I don't need a dictionary to understand the meaning... But I've never felt them for myself
(意味なら辞書を引かなくてもわかるけど 自分自身で感じたことはない)

おおむね日本語版に忠実な英訳ですが、最後の「わたしのものになってはくれない」が"I've never felt them for myself"(自分自身で感じたことはない)となっています。

日本語版のやや抽象的で詩的な言い回しを、わかりやすく具体化した印象です。このような傾向は今回の英語版全般に渡って見られます。このあたりは翻訳者さんの解釈も入ってくるので、読んでいて楽しい部分です。


student council

ある日、先生から生徒会の手伝いを頼まれた侑。生徒会室へ向かう途中、侑は美しい上級生と出会います。誰かから告白されていたようです。彼女は、侑を生徒会室まで連れてきてくれました。

「私は生徒会の七海燈子。よろしくね」

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"I'm Nanami Touko, a student council member. Nice to meet you."

student councilは生徒会。

「よろしくね」はnice to meet you(はじめまして)になっています。英語には「よろしくね」に相当する言葉がないため、翻訳には初対面時の挨拶であるnice to meet youが当てられるのが定番です。

このように汎用の挨拶言葉で代用される似たような例として、他に「お疲れ様」「いただきます」「ごちそうさま」などがあります。



heart pounds

しばらくの間、侑は生徒会に手伝いに通うことになりました。そこで侑は、燈子がこれまでに何人からも告白されているけど全て断っていることを知ります。

「だって今まで好きって言われて どきどきしたことないもの」

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Although they all say they like me... None of their confessions have made my heart pound.
(みんな私を好きって言ってくれたけど どの告白にもどきどきしなかった)

ほぼ日本語版通りですが、やや具体的な言い回しになっている感じがしますね。

英語的に注目なのは、「どきどき」がheart(心臓、心)の動きで表現されていること。今回の場合、heart(心臓)がpound(高鳴る)という表現になっています。

他によく見る「どきどき」の言い換えとしては、my heart throbs(心臓が鼓動する)、my heart beats fast(心臓の鼓動が速くなる)などがあります。この本のあらすじではheart aflutter(心臓が動悸する)という表現が使われていましたね。

英語では日本語ほど擬音が多くない(というか日本語が多すぎる)ため、英訳の際にはこのようにさまざまな言い換えがされます。英語版を楽しむ際に注目したいポイントの1つです。



special

ひょっとして燈子も、自分と同じ悩みを抱えているのかもしれない──。そう考えた侑は、思い切って燈子に相談をします。中学の同級生に告白されたけど、どう答えるべきか迷っていること。そして、そもそも誰のことも「特別」と思えないこと。

「でも私には 特別って気持ちがわからないんです」

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But I... I don't understand. I've met anyone who's felt "special" to me.
(でも私… わからないんです。『特別』と感じられる人と出会えたことがないんです)

ここも日本語版よりちょっと具体化されている感じです。「特別」は作品全体を通してキーワードになっているので、最初のうちに具体的なイメージを読者に持たせようという意図があるのかもしれません。



falling in love with you

燈子は、侑のそんな葛藤を否定しませんでした。燈子自身にも覚えがある感情のようです。燈子は、ありのままの侑を肯定します。

「君はそのままでいいんだよ」

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There's nothing wrong with the way how you feel.
(君がそう感じるのは、おかしいことなんかじゃないよ)

nothing wrong with〜は、「〜には問題がない」という意味。the way how you feel(君の感じ方)は何の問題もない、だからそのままで良いということですね。意図することは日本語版と同じですが、視点がちょっと変わって新鮮な印象になっています。「君」全体の中から「感じ方」に絞って言及しているという点では、これも具体化の一種でしょうか。




侑の言葉で勇気づけられた侑は、少し自信が持てました。例の同級生からの告白もはっきりと断ります。

安心した侑でしたが、その手を燈子が突然握りしめます。驚く侑に、燈子は思わぬ言葉を告げます。


「だって私 君のこと好きになりそう」

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I think I might be falling in love with you.

fall in love with〜は、「〜に恋をする」という意味。

英文法的には現在進行形になっているのがポイントです。現在進行形を使うことで、今まさにその過程の途中だということ、あるいはごく近い将来にそうなるだろうという予想が表現できます。



「この人が何を言っているのか わからない」
I don't understand... What is she saying?

そんな侑の困惑とともに、第1話は終わっています。



というわけで、とりあえず第1話を英語的な視点から紹介しました。

基本的に日本語版に忠実な翻訳です。元々の意味を大切にしつつ、英語として不自然にならないような配慮がされています。「やがて君になる」の魅力を十分に表現できている翻訳だと面ます。

意味は同じだけど言い回しが少し変わっている部分もときどきあって、新鮮な印象を与えてくれます。日本語版でやや抽象的・象徴的だった表現が、英語化にあたって具体的なイメージを与えられているあたりに注目です。特に日本語版のPVで使われていた台詞たちは、英語版と比べてみると楽しいポイントだと思います。



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洋書扱いですがAmazonで日本からも買えるので、英語に興味がある人であれば是非おすすめです。



なお、英語の学習目的であれば日本語版と並行して読むのをおすすめします。「英語→日本語」あるいは「日本語→英語」と交互に比べることで、2つの言語を瞬時に変換する能力が身に付くためです。英語だけ読むと正しい意味がわからなくても放置されがちだというのもあります。

英語版と並行して読む場合は、閲覧しやすい電子書籍版がおすすめです。

  
  
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2017年01月07日

「ひだまりスケッチ」第9巻(蒼樹うめ)

昨年末に紹介しきれなかった作品をいまさら取り上げるシリーズ。

今回は、蒼樹うめさんの「ひだまりスケッチ」9巻です。11月26日発売でした。



思えば息の長い作品です。1巻目が出たのが2005年なので、ゆの達はもう12年くらい高校生をしていることになるのでしょうか……。でも作中なりのペースでしっかり時間は流れています。

この前の第8巻では、沙英とヒロの卒業が描かれました。原作開始当初からのレギュラーだった2人の卒業は、かなり大きな変化です。そして作中時系列は3年目に入り、ゆの達は3年生に。新1年生として、茉里(まつり)という女の子がひだまり荘に入ったりもしました。

参考記事:「ひだまりスケッチ」第8巻(蒼樹うめ)


今回の第9巻では、ゆの達が進路を真剣に考えるシーンが増え始めます。このへんはさすが3年生。でもまだまだ緊迫感は薄めで、修学旅行のような楽しいイベントも描かれています。


修学旅行

修学旅行編は準備含めてかなりのボリュームがあり、この巻のだいたい3割くらいを締めています。関西の有名観光地を多数巡るので、旅行好きな人は楽しめるはず。

ちなみにゆの班のメンバーは、宮子、真実、中山。ひだまり荘メンバー以外はこれまであまり目立った活躍がなかったので新鮮かも。

特に中山は修学旅行以後のエピソードでもちょくちょく存在感を発揮するようになっています。ちょっと恥ずかしがり屋な性格で、見ようによってはちょっと百合っぽい……?

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夏目、沙英、ヒロ

沙英に片思い(?)しており、作中屈指の百合担当キャラだった夏目。現在はヒロと同じ美大に通っているようです。意外にも2人は仲良くなっており、「ヒロちゃん」と呼ぶ間柄。

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どうやら、沙英のためにヒロをさりげなく守ってくれているようです。大学見学に来たゆの達を案内してくれたり、実は良い人らしいことが描かれています。


茉里

新1年生、茉里。前巻では先輩達にたびたび過剰なスキンシップを迫り、百合的な期待を持たせてくれました。

今回は肉体面だけでなく、精神的に先輩たちにグイグイ行く描写が増えています。特に乃莉に対してやけに馴れ馴れしい感じ。乃莉も1年生の頃けっこう図太かった気がしますが、乃莉はもっとです。

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乃莉となずなにとっては初めての後輩ということで、2人の新たな側面も引き出してくれそうです。



ゆるやかな時間の中でも、人間関係や環境がちょっとずつ変化しています。ゆの達の高校生活最後の1年でどんなことが起きるのか、これからも見守っていきたい感じです。



【電子書籍版】


 
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2017年01月04日

Kindleで集英社などの一部作品がポイント40%還元「灼熱の卓球娘」「γ―ガンマ―」など

Kindleストアで、集英社、講談社、小学館などの一部作品にポイント40%還元が付いているようです。

対象作品の基準は不明ですが、百合要素がありそうなのはとりあえず以下のような感じ。なぜか集英社の作品がほとんどです。

「灼熱の卓球娘」は1〜4巻が40%還元。

   


「γ―ガンマ―」は1巻と4巻が40%還元なのが確認できます。残りは20%還元。

 

その他にもいくつか百合作品が確認できます。一部の巻だけ対象のことが多いので注意。

  


なお、セール期間は楽天の同種セールと同じだとすれば1月6日の午前10時頃までです。
 

ちなみに、お正月のKindleストアでは1月5日までのセールがあと2つあります。気になっている作品があった人はお早めに。

Kindleストアでまとめ買いセール 「NEW GAME!」「桜Trick」など
KindleでKADOKAWA作品が50%OFFセール
  
タグ:電子書籍
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2017年01月03日

「ハートオブtheガール」第2巻(完結) / 奥たまむし

去年は11月末から12月にかけて、かなりの数の百合漫画が発売されました。その頃に紹介しきれなかったぶんを、少しずつ取り上げていきたいと思います。

というわけで、今回は奥たまむしさんの「ハートオブtheガール」第2巻です。



タイトルになっている「ハートオブtheガール」とは、宇宙人の女の子達の間で大流行中のスマホゲーム。そのルールは、女の子プレイヤーがリアル世界で女の子を落とすとクリアというとんでもないもの。クリアで得たポイントは換金できるらしく、一獲千金を狙って宇宙人達が地球の女の子に群がります。

主人公ののぞみは、親友のカコイが宇宙人から高ポイント目当てで狙われていることを知り、カコイを守るために奮闘します。ただしその方法は、自分が先にカコイを落として(クリアして)しまおうというもの。

なんとかカコイとのキスまで持ち込むのぞみでしたが、ここまでやってもなぜかカコイはクリア扱いにならず……?

そんなところまでが第1巻の内容。

参考記事:「ハートオブtheガール」第1巻(奥たまむし)


ひめの

第2巻では、ひめのという新キャラクターが登場。宇宙人向けと思われた「ハートオブtheガール」を、地球人にも関わらずプレイしています。かなり熱心なプレイヤーで、街行く女の子達を文字通りゲーム感覚でナンパしまくっているすごい子です。ちなみにまだ中学生。

ひめのは、「ウルトラミラクルレア」とされるカコイに狙いを定め、猛烈なアタックを繰り返します。カコイのほうも、意外にもまんざらでもない反応。これを見たのぞみも負けじとカコイに接近し、いつしか三角関係のような状態に?

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でも、ひめのがカコイを攻略しようとしているのはあくまでゲームとして。ひめのに決して悪気はないのですが、本当の恋ではありません。それにカコイが本当に好きなのは、ずっとのぞみ1人でした。ひめのの一件を経て、ついにカコイはのぞみに本当の気持ちを告白します。

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こうして、のぞみとカコイは気持ちが通じ合いました。でもなぜか、「ハートオブtheガール」はまだクリア扱いになりません。どうやらまだドキドキが足りないと判定されているようです。2人はゲームを終わらせるため、「恋人にしかできないこと」をすることになります。


こうしてついにハッピーエンドとなった、「ハートオブtheガール」。

女の子が女の子を(リアルで)攻略するゲーム、というぶっ飛んだ設定が魅力的でした。完結となる第2巻では、宇宙人が地球を舞台にこのようなゲームを開発するに至ったSF的な経緯も含め、意外にも(?)綺麗にまとめられています。

メインとなるのぞみ×カコイの他にも、様々な百合エピソードが散りばめられています。ゲームとは関係なしに元々好き合っていたり、ゲームをきっかけに両想いになったりときっかけは様々。キャラクターの非常に多い賑やかな作品ですが、ほぼ全員に百合要素があるのは素晴らしいと思います。


作者の奥たまむしさんは現在はコミックキューンにて「あかるい記憶喪失」を連載中。社会人百合となっており、また違った面白さがあります。単行本化が楽しみ。

 

電子版はポイント16%還元でちょっとだけお得。

【電子版】

 
 

ちなみに、その後ののぞみとカコイを描いたちょっとエッチな漫画が作者さんのサイトで公開されていました。期間限定で、現在はすでに公開終了しています。もっと早く紹介すればよかったですね。
 
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「すわっぷ⇔すわっぷ」第2巻(とめきち)

とめきちさん作の「すわっぷ⇔すわっぷ」第2巻(2016年12月27日発売)の感想です。



ギャルっぽい女の子・夏子と、成績優秀な春子は、キスによって体を入れ替えることができます。それに気付いてから2人は、なにかというとキスをしては入れ替わりを活用するようになりました。

参考記事:「すわっぷ⇔すわっぷ」第1巻(とめきち)


今回の第2巻でも、夏子と春子は様々な目的で入れ替わります。そして、そのたびにキス。毎回ちゃんと恥ずかしがっているのが可愛いです。

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帯コメントによると、この巻で2人は21回キスしているとのこと。

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1巻内に1カップルだけでこれは、これは百合漫画の中でも最多クラスではないでしょうか。「桜〇rick」あたりと良い勝負ができそうです。

様々な状況で何度もキスした結果、入れ替わりの法則性も少しずつわかってきます。例えば相手の意識がない時にキスしても入れ替わらないようです。結果、単にキスしただけになり余計に恥ずかしい感じに。

また、味覚は本来の体の持ち主のものが優先されるようです。そのため、嫌いな物でも身体を入れ替えればおいしく食べられます。こうして新たな発見により、夏子と春子の入れ替わりの理由が増えていくことに……。


あゆ

新キャラクターとして、春子に片思いしている女の子・あゆが登場します。春子に対してかなり本気で恋愛感情を抱いているようです。春子に体操着を貸した際は、うっとりと臭いをかいでいました。

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あゆは夏子が春子と付き合っていると勘違いしており、夏子に勝負を挑みます。決して悪い子ではないのですが、思い込みが激しいようです。


冬美×秋穂

もう1組の入れ替わりカップル、冬美と秋穂。

今回は2人の出会いのエピソードが描かれます。小学生の頃、病弱で学校を休みがちな秋穂の家に冬美がプリントを届けに行ったのが最初の出会い。そこから少しずつ仲良くなっていったようです。

家から出られない秋穂は、映画で見たキスシーンに憧れていました。でも自分はキスなんて一生できない……そう悲しそうに語る秋穂に、冬美は思い切ってキスをしました。

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そして2人は、そのとき体が入れ替わっていることに気付きます。そしてたまに冬美が秋穂に体を貸すようになって現在に至るようです。

恋人でないのにキスする(それゆえに恥ずかしがっている)夏子と春子も可愛いのですが、すでに恋人になっている冬美と秋穂もまた違った魅力があります。


今回も、入れ替わりというシチュエーションを活かしたユニークな百合描写が満載です。2巻目ということで入れ替わりの活用法がさらに増え、キスの回数も増えています。入れ替わりとは無関係に女の子が好きという女の子キャラもちょくちょく出てきますし、百合的にさらに面白くなっていきそう。第3巻が楽しみです。




電子書籍版は、やや遅れて1月17日より配信予定。

【電子書籍版】



メロンブックス特典は、1巻に引き続いて香り付きの「フレグランスイラストカード」でした。

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なぜこの作品で「香り」にこだわるのかはちょっとした謎でしたが、そういえば今回体操着の臭いをかいでる子がいましたね……。
 
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2017年01月02日

「カーグラフィティJK」(さきしまえのき)2巻まで / Kindleストアで半額セール中!

Kindleストアで1月5日まで開催中の、KADOKAWA系作品半額セール。

KindleでKADOKAWA作品が50%OFFセール

今回はセール対象の中から、これまでこのブログで紹介したことの無かった作品を紹介します。さきしまえのきさん作の「カーグラフィティJK」です。

 

現在第2巻まで発売されており、いずれもKindleで半額。さらにポイント20%還元も付いているかなりお得な状態です。


あらすじ

舞台は、法改正によって16歳から自動車を運転できるようになった日本。

部活に入りそびれて困っていた女子高生・ミキは、「自動車部」に誘われます。自動車が好きな人のための部活のようです。

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ミキは実は自動車が大好きなのですが、過去のある出来事が原因で素直になれずにいました。ですが、部長のリサの熱心な勧誘と、親友であるハルカの勧めによって、とりあえず入部してみることに。

こうしてミキ、リサ、ハルカの3人となった自動車部。実はまだ正式な部としては認められていないようで、3人は顧問の先生を探したり、部員を募集したりと奮闘します。そしてたまにドライブに出かけたり。

さらに第2巻では、ミキがハルカと一緒に自動車免許取得に挑戦します(それまではリサのみ免許を持ちで運転を担当していた)。山形の教習所での合宿なので、それまでとはちょっと違う雰囲気。ここは教習所あるあるが満載なので、免許を取ったことがある人ならかなり楽しめると思います。


ハルカ

登場人物はモブを除いて基本的に全員女の子です。それほど直接的ではないものの、百合的に良い感じの描写もちらほら。

特に注目なのは、ミキの親友であるハルカです。この子はとにかくミキのことが大好き。公式キャラクター紹介でも『自動車よりもミキが好き。』とされています。

ハルカは普段非常に細い目をしており、何を考えているのかわかりづらい子です。ですがミキが絡むと目を開けて真剣な表情を見せます。第1話では、自分とミキが自動車部に入ってキャッキャウフフしている姿をやけに真剣に妄想していました。

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自動車部に入った後も、ハルカはさりげなく(?)ミキにイチャイチャ。ドライブ中に車が揺れるのに便乗してわざとミキにひっついたり(途中から気づかれた)。

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ミキの写真を撮ってコレクションしていることも語られています。単なる親友にしてはちょっと行き過ぎのような?


ちなみに、ハルカはミキと他の女の子(リサとか)がイチャついているのを見ても喜んでいます。

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単にミキが好きなだけでなく、百合好きでもあるのでしょうか・・・?


教習所のババアお姉さん

第2巻の教習所のエピソードでは、教官の女性がレギュラーとして登場します。こういうところの教官の常として、非常に口うるさい性格。外見上20代後半〜30代くらいに見えますが、ミキは憎しみを込めて「ババア」と呼んでいます(心の中で)。

非常に相性が悪く見えたミキと教官。ですが、ギアを入れようとしたミキの手が、うっかり教官の手と重なったそのとき……

『トゥンク……』

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教官の中で何かが目覚めたようです。以後、これまで辛辣だった教官のミキへの態度が、妙に優しくなりました。「ミキちゃん」と名前で呼んでくるようになったり……。

ここ、自動車ネタと百合ネタを絡めた非常に秀逸なシーンだと思います。教習所百合という新ジャンルの始まりかもしれません。
 

自動車あるあるを女子高生目線で語りつつ、たまに百合ネタもある楽しい作品です。ドライブのエピソードでは、ちょっとした小旅行気分もあったり。

1月5日までKindle版が半額(+20%還元)なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 
 
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2016年12月26日

おねだりしてみて(雪子)

「ふたりべや」でおなじみの雪子さんの短編集「おねだりしてみて」を読みました。



収録作品はすべて百合。描きおろし、商業誌での読み切り、同人など、出典は様々です。


おねだりしてみて

表題作。今回のための描きおろしです。

女子大生の郁は、隣人の瑠璃子がネット声優(ネットで仕事を請けるフリーのアマチュア声優)をしていることを知ります。郁は、引きこもりで大人しい瑠璃子がちょっとエッチな演技をしていることに興味深々。あるとき郁は、自分の考えた恥ずかしい台詞を言わせながら瑠璃子を押し倒し……。

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ヒロインが引きこもりでネット声優というとてもマニアックな舞台設定です。声優百合漫画までなら過去にもありましたが、ネット声優ともなると相当珍しいのではないでしょうか(というかそういう人達が存在すること自体それほど知られていないような気がします)。

主人公がそういうディープな世界を知り、ちょっと過激な欲求を抱く姿が描かれています。最後は、主人公が満足してしまったのか寸止め的に終わり。この2人がこの後どうなったのかとても気になります。ぜひ連載化などで続きを読んでみたいです。


魔法少女が将来なりたい職業第1位になりました。

初出は「きららフォワード」に載った読み切り。今回唯一、商業作品からの出典だったりします。

魔法少女が公務員であり、かつ市民のアイドル的存在になっているという世界観。魔法少女に憧れる女の子・もねは、親友のレオナを(半分強引に)誘い、魔法少女養成学校の入学試験に挑みます。

思った以上に正統派の、努力と友情のお話。これぞ魔法少女という感じの清く正しいノリです。少し陰のある作品が多い今回の作品集の中で、むしろ存在感を発揮しています。


No.105

ちょっとしたSFもの。舞台は研究所で、博士の助手が主人公。ヒロインは主人公の研究対象であり、液状のボディを持つヒューマノイドです。博士(女性)を含めた三角関係があったり、ヒロインの特殊なボディを活かした百合ネタがあったりします。最後は子供を作ることまで考えて……?


筍と帆立の春雨サラダゆず胡椒風味

学生(と思われる)主人公と、年上の社会人の女性の交流を描きます。2人で食べる手料理、そして大人の女性に対する憧れがメインテーマでしょうか。2人の身の上が断片的にしか語られず、謎も多い不思議なお話です。


泣きたい人は何処にもいない

好きな人に自分を傷つけさせるのが好き、というちょっと危ない嗜好を描いた作品。あとがきによるとかなり痛い内容になる構想もあったようですが、ちょっぴり危ない趣味のあるバカップルくらいに落ち着いている……かも?


はちみつ日和

双子の姉妹もの。キスしたり、結婚しようとしたりとかなりの仲良しです。

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姉妹での結婚について妙にリアルに考えているのが面白いです。「既に名字一緒だし……同棲してるし……やることないねえ」


ふたりべや

雪子さんの代表作「ふたりべや」の番外編?……と思ったらちょっと違う雰囲気。かすみと桜子が当たり前のようにキスしていたり、イチャつきぶりがいつも以上です。桜子が自分の欲望とても素直で、かすみをノリで押し倒してみたりも。

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実はこれ、連載開始前に描かれた同人誌版のようです。時系列が前後していたり、細かい設定が少し違うように見えたりするのはそのため。今になって作品の原形を読めるとは、ちょっと貴重な機会ですね。

最初からかなり直接的にイチャついている同人誌版に対し、連載版は(それと比べれば)かなり丁寧に段階を踏んで仲良くなっていったことが伺えます。どちらも魅力的です。



執筆時期、ジャンル、出典を越えて、様々な作品が収録されています。いずれもコンセプトがはっきりしていて、頭を切り替えながら読むのが楽しいです。「ふたりべや」だけでない雪子さんの多彩さを感じることができる百合短編集でした。



【電子版】


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posted by trinder at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする