2018年03月02日

Kindleで芳文社・白泉社コミックがポイント約45%還元セール 2月末発売の最新作も

Kindleストアで、芳文社・白泉社のコミックの一部に45%前後のポイント還元が付くセールが行われています。セール期間は、他のストアの類似セールと同じなら3月5日(月)まで。

(【追記】上記のセール期間はあくまで目安であり、Kindleストア公式の発表ではありません。3月5日の昼頃にすでに一部作品のポイント還元が消え始めているのが確認できます)

芳文社


まずは百合作品の多い芳文社から紹介。

「こはる日和。」第3巻は2月27日に発売したばかりの最新作です。現在、ポイント43%還元。



【参考記事】
芳文社セールから未紹介作品を特集 「ヴァンパイアちゃんが狙ってる。」「こはる日和。」第2巻


1月27日発売の作品としては、「すわっぷ⇔すわっぷ」3巻、「スロウスタート」5巻、「アニマエール!」2巻、「さわらせてっ!あみかさん」3巻、「花降り宿のやどかり乙女」1巻、「トモダチヅクリ」2巻「ヴァンパイアちゃんが狙ってる。」がセール対象です。





【参考記事】
「アニマエール!」2巻&「すわっぷ⇔すわっぷ」3巻


「球詠」第3巻は1月11日発売でした。41%還元中。




他にもまだまだ新しい人気作・注目作がいろいろ。














「NEW GAME!」は本編・アンソロジー・画集が揃ってセール対象になっているので注目かも。画集は元の価格が高めなので1250ポイント還元です。




懐かしの百合アンソロジー「つぼみ」作品もいくつか。





【参考記事】
「桜Trick」第8巻(完結)/ タチ
「はるかなレシーブ」第4巻(如意自在)
「いつか私は、君を裏切る」第1巻(桜井瑞希)
「夢見るプリマ・ガール!」「アニマエール!」「こはる日和。」「球詠」「きらきら☆スタディー」など
「ハートオブtheガール」第1巻(奥たまむし)
「しましまライオン」第2巻(完結)/ はなこ
「おとめサキュバス」第1巻(ぬっく)

白泉社


白泉社も、数は多くないもののポイント約45%還元セールになっている作品があります。注目は「私は君を泣かせたい」でしょうか。第2巻は昨年12月発売です。





【参考記事】
「私は君を泣かせたい」第2巻(文尾文)



対象作品はまだ増えそうな予感です。また何か見つけたら追記します。
 
ラベル:電子書籍
posted by trinder at 22:56 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月01日

Life is Strange: Before the Storm Episode 3(最終章): Hell Is Empty / 特別編の配信&日本語版発売日も決定!

Life is Strange: Before the Storm(ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム)の Episode 3「Hell Is Empty」をプレイしたので感想を書きたいと思います。今回のEpisode 3で完結となっています。

「Life is Strange: Before the Storm」は、「Life is Strange」本編(以下、「本編」)の3年前の世界の世界を描いた作品です。本編のヒロインだったクロエを主人公に、その親友レイチェルとの友情を描きます。

レイチェルは、本編では行方不明となっていたキャラクターです。彼女を必死に探すクロエの姿からは、2人の間に強い友情があったことが伺えました。

【参考記事(本編の感想)】
Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 2・3
「Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」Episode 4・5


本編の3年前を描く「Before the Storm」は、クロエとレイチェルの出会いから始まっています。不良のクロエと優等生のレイチェルという、一見全く違うタイプの2人。ですが複雑な家庭の事情など共通する部分もあり、2人は次第にお互いを理解しあっていきます。 Episode 2ではかけおち一緒に町を出ようと約束するほどの仲に。選択次第ではキスシーンもありました。

【参考記事】
「Life is Strange: Before the Storm」Episode1: Awake クリアまで
Life is Strange: Before the Storm / Episode 2のストーリーを紹介

Hell Is Empty


(※日本語版の発売も予定されているので、ネタバレを見たくない人は注意)

最終章となるEpisode 3「Hell Is Empty」では、レイチェルの出生の秘密が明かされます。レイチェルの本当の生みの親は、現在の家族とは別にいたのです。

レイチェルの本当の母親「セラ」は、かつてレイチェルの父親と恋人だった女性。ですが精神的に不安定な人物であり、特に出産後はドラッグに手を出していました。レイチェルの父はレイチェルの安全のため、セラのもとを去る決断をしました。レイチェルの現在の母親と結婚したのはその後。

レイチェルはショックを受けつつも、本当の母親であるセラに会いたいと思います。そしてクロエの協力を得て手掛かりになりそうなドラッグディーラーと接触します。デイモンと名乗るその男は、同業であろうフランクですら手に負えないほどの根っからの悪党です。レイチェルは彼と言い争いになり、怪我をさせられてしまいます。

病院に運ばれるほどの傷を負いつつも、なおもあきらめていないレイチェル。クロエも、レイチェルのためにどこまでも協力してあげる覚悟です。

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Chloe: I'll find her, Rachel. And then, I'll tell her how fucking cool you are.
クロエ「必ず見つけてやるよ、レイチェル。そしてあんたがどんなにイカしてるか教えてやるんだ」


いくつもの危ない橋を渡った末、クロエはついにセラと出会います。しかし、彼女が語った真実はとても重くつらいものでした。セラはレイチェルを愛してはいるものの、今更会うことはレイチェルのためにならないと考えています。そしてセラはレイチェルのことをクロエに託して去っていくのでした。

真実をありのままにレイチェルに伝えるかどうかは、プレイヤーの判断にゆだねられます。

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Tell Rachel everthing
(レイチェルにすべてを告げる)

Protect Rachel from the truth
(真実を隠しレイチェルを守る)

感想


レイチェルの出生の秘密を通して、「家族」というテーマを感じさせるストーリーとなっています。レイチェルの家庭に関する描写が多いですが、クロエの家庭事情も並行して描かれます。

そして、「真実を伝えることが常に正しいのか」ということもまた、物語を通してプレイヤーに問いかけられます。最後の選択肢はまさにその選択をプレイヤーにゆだねるもの。

「Life is Strange」本編の前日譚としてよりも、「家族」と「真実」をテーマにした1つの作品として綺麗にまとまっている印象でした。

百合的みどころ


Episode2までで早くもキスがあったので、百合的に本編以上に期待大のこの作品。Episode3でも百合的に印象的なシーンが多数登場します。

同じベッドに寝転がるくらいはもう普通になってきた感じ。

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クロエが眠っているレイチェルにキスをするシーンもあり。

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エピローグでは、普通の生活に戻ったレイチェルとクロエが思う存分イチャついている姿が(ダイジェストながら)描かれます。本編に出てきた2人の名前の落書き(日本でいう相合傘的なものでしょうか?)も、実際に書いている場面を見ることができます。

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ダイジェストなのが惜しいほど、魅力的で楽しそうな場面の数々です。

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そして本編へ?


レイチェルが「Life is Strange」本編で行方不明になる詳しい経緯などは特に描かれていません。エンディング後の最後の1カットで、本編プレイ済みの人にはピンと来る表現が出てくる程度。本編へのミッシングリンク的な要素は控えめな印象です。

もっともこのあたりは、本編の3年も前という舞台設定上仕方ないかとは思われます。本編でクロエがレイチェルの失踪前後の足取りを知らなかったこととの整合性も考えるとなおさらです。

クロエとレイチェルが出会い、親友となるまでの物語としてはきちんと完結しています。1つの作品としては非情に楽しめる内容でした。

特別編配信&日本語版発売日決定


ひとまず完結した「Before the Storm」ですが、3月6日(アメリカ時間)にはbonus episode(特別編)である「 Farewell」が配信されます。

日本語でいうと「お別れ」となるタイトルの通り、幼い日のマックスとのクロエの別れを描いたエピソードになるとのことです。あんなに仲の良かったマックスとクロエが、いかにして別れたのか。別れ自体はマックスの家族の引っ越しなので仕方ないにせよ、なぜああもあっさりと疎遠になってしまったのか。そのあたりの詳細がついに語られるのかもしれません。

Announcing the Farewell release date & boxed editions of Before the Storm
(海外公式サイト内の、Farewellとボックスエディションの告知)


また、「Before the Storm」日本語版の発売日も正式に発表されました。

発売予定日は2018年6月7日(木)です。

日本語版公式サイト

日本語吹き替えの入ったPVも公開されています。



「Life is Strange」本編の例からすると、すでに英語版を持っていた人も無料アップデートで日本語を利用できるようになるのかもしれません。そのあたりも期待です。
 
ラベル:life is strange
posted by trinder at 11:38 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月26日

「世界で一番おっぱいが好き!」第1巻 (昆布わかめ)

昆布わかめさんの「世界で一番おっぱいが好き!」第1巻を読みました。



ちなみに作者の昆布わかめさんは「ジャヒー様はくじけない!」や「夢見るプリマ・ガール!」など、他にも百合(っぽい)要素のある作品を描いています。

【参考記事】
「夢見るプリマ・ガール!」の感想(記事の真ん中あたり)

続く今回の「世界で一番おっぱいが好き!」は、待望の本格的百合漫画です。公式のキャッチコピーは「おっぱい大好きイケメン女子×美乳ツンデレ女子の、ちょっぴりおバカな百合コメディ!」。

あらすじ


学園で人気のイケメン女子、市原千秋。その凛々しい姿から皆の憧れの的ですが、実は極度のおっぱい好きです。千秋は、理想の美巨乳を持つ女の子・春見はなにお願いして今日もおっぱいを揉ませてもらいます。

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はなは、おっぱいにしか興味のない千秋に怒ったりあきれたり。でもツンデレなので実はまんざらでもなさそうです。ストレートに「好き」と言ってくる千秋に、ドキドキさせられることもしょっちゅうです。

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ただし、千秋は今のところほぼおっぱいの話しかしていません。でもおっぱいに関してはどこまでも純粋で真剣。

そんな天然で悪意のない千秋に対して、はなの方は結構乙女です。揉まれるたびに、単なる恥ずかしさだけではない胸のドキドキを感じています。千秋のことが好きなのかも、と真剣に悩んでいるようです。

千秋が弓道部の試合に出る話は中盤のクライマックス。おっぱいがないと力が出ない千秋の前に、はなが助けに現れます。

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2人で(サイズ違いの)おそろいの下着を買ったり、お互いのブラを交換してみたりと、女の子同士ならではのやりとりも豊富です。

ほぼおっぱいの話しかしていないのに、なんだか結構良い話のように思えてくる不思議。女の子同士の気持ちの交流も(主にはなの側から)きちんと描かれており、まぎれもなく百合漫画です。次巻も楽しみです。


(Kindle版あり)
 
ちなみに、単行本では雑誌掲載時から一部加筆が入っているようです。


posted by trinder at 22:12 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Kindleで秋田書店のコミックがポイント37%還元セール&1・2巻無料キャンペーン

Kindleストアで秋田書店の一部コミックにポイント37%還元が付くセールが行われています。

セール期間は、他のストアの類似セールと同じなら2月23日〜2月26日。

(【追記】2月27日午後現在、まだセールが続いているようです)


秋田書店の百合作品といえば、個人的には「フラグタイム」。時間を止める能力というちょっぴりSFな要素を背景に、女の子たちの恋を描きます。全2巻。



【参考記事】
「フラグタイム」 第1巻(さと)
フラグタイム 第2巻(完結)/ さと


海月れおなさんの「ゆりめくる日々」「ゆりめくるお仕事」もセール中です。平凡な主人公と、超天然だけどとても美しい先輩の恋を描きます。「お仕事」は前半部分が「日々」の続編ですが、後半は主役2人が毎回様々な職業に扮するオムニバスになります。




「侵略!イカ娘」も一部に百合キャラがいたりしましたね。最初のほうの巻がセール対象のようです。




その他に百合(っぽい)作品は以下のような感じ。



試し読みキャンペーン


上記のセールとは別に、秋田書店作品の序盤(1〜2巻あたり)が無料で試し読みできるキャンペーンも行われています。こちらの機関は3月9日まで。

Kindleストア / AKITA電子祭り 冬の陣 2018

百合的に楽しめる部分がありそうなのは、以下のあたりでしょうか。


 
posted by trinder at 12:55 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

体験型アンソロジー「百合+カノジョ 好きになってもいい? 」

2月24日発売の「百合+カノジョ 好きになってもいい? 」を読みました。



すべてが主観視点で描かれる体験型アンソロジー「百合+カノジョ」のVol.2に当たります。Vol.1はその斬新なコンセプトから百合好きの間でおおいに話題になりました。

【参考記事】
体験型百合アンソロジー「百合+カノジョ」


今回の「百合+カノジョ 好きになってもいい? 」は、体験型というコンセプトはそのままに、ボリュームがさらに増加(約280ページに)。収録作品もさらに多様に、そして個性的になっています。

収録作の基本スタイルは前作を踏襲。それぞれ原則として5ページ程の短編で、最後にキャラクター紹介が1ページ入ります。

作品は内容によって「高校編」「中学編」「大学編」「社会人編」「アラフォー編」「成人編」に分類されて収録されています。Vol.1はシチュエーション別の分類という感じでしたが、今回はヒロインの年代による分類となっているようです。

高校編


まずは高校編からスタート。個々のシチュエーションは百合作品の王道的なものですが、主観視点という描き方によってまた新しい魅力を与えられています。

一本目として収録されている春祈さんの作品は、今まさに高校を卒業していく2人を描いたもの。カメラが小道具として効果的に使われており、主観視点ならではの味わいがあります。

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中学編


ここでいったん年代がさかのぼり、中学編です。高校生より少し幼い、そして無邪気な女の子たちの交流が描かれています。

百合原明さんの作品はお弁当交換のお話です。「ソースついてる」というお約束なシチュエーションが登場しますが、主観視点により他に類を見ない印象的なシーンになっています。

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大学編


高校生よりちょっとだけ大人な、大学生たちのお話。講義、合コン、アルバイトなどの話題が出てくるのが大学生っぽいところ、かも。

7100円ポテチ(作家さんのお名前のようです)さんの作品は、初詣に行く2人を描いたもの。作中時間でせいぜい数分の中に、様々な背景事情が上手く盛り込まれています。大学のこと、主人公とヒロインの関係など、いろいろ想像が膨らみます。

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社会人編


すっかり大人な社会人編。主な舞台となるのは会社で、同僚の話だったり、先輩後輩の話だったり。全体的に、仕事の息抜きの一幕を描いた作品が多い傾向がある気がします。一方で、スポーツジムでの出会いを描いたユニークな作品もあります。

アラフォー編


発売前から話題騒然のアラフォー百合。どんな内容になるのか気になっていた人も多いと思います。

ヒロインの年齢はだいたい36〜40歳くらいのようです。職業としては旅館の若女将だったり女優だったりと、ちょっと特殊なものが多め。さすがにそのへんの平凡な主婦とかでは話を作りにくかったのでしょうか。また、主人公は(詳細には語られないものの)ヒロインより若い設定のようで、年上の女性に可愛がられているような印象です。

そんな中で、英邇子さんの作品は異彩を放っています。主人公の結婚式に訪れた友人が、かつて主人公のことが好きだったことを告白するというストーリー。実は主人公もその頃ヒロインのことが好きだったのですが、今となってはもう……というちょっと切ないお話です。

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成人編


「高校編」のその後を描いたお話です。「高校編」「成人編」でセットになっているのはVol.1と同様ですね。

「高校編」からの時間の経過は作品ごとにそれぞれ。数年程度であることもあれば、十年以上経っているものもあります。

個人的には、葛切さん作の姉妹ものが印象的です。高校編の展開をあえて踏襲しつつも、時間の経過と妹の成長をたしかに感じられるストーリーになっています。成長したおかげで姉と服の交換ができるようになった、なんていう話はとても微笑ましいです。

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Vol.2となる「百合+カノジョ 好きになってもいい? 」でも、主観視点を活かして独特の百合世界が描かれていました。各作品のストーリーには王道なものも個性的なものもありますが、いずれも主観視点との相乗効果で他に無い魅力を発揮しているように思います。体験型アンソロジーというコンセプトはまだまだ新しい可能性がありそうです。

各作品一律5ページできれいにまとまっているので、テンポよく読んでいくことができます。どの作品も個性的なので、純粋に短編集としても非常に楽しめます。

新しい見せ方の百合を体験したい人、短編の百合が好きな人におすすめです。


 
ラベル:百合+カノジョ
posted by trinder at 02:18 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月23日

「おにいさまへ…」全3巻(池田理代子) / 現在無料&50%OFFセール中!

先日の記事でお伝えした通り、現在Kindleストアで「学園マンガフェア」というセールが行われています。

【参考記事】
Kindleで学園マンガフェア 「セントールの悩み」「女子かう生」「おにいさまへ…」等が50%以上OFF

今回はセール対象の中から、古典「おにいさまへ…」を紹介します。



作者は「ベルサイユのばら」で知られる池田理代子さんです。

おにいさまへ…


「おにいさまへ…」は1970年代に発表された作品です。名門女子校の一年生である主人公の視点から、女の子たちの人間関係を濃密に描いています。現代の百合作品にも通じる設定やシチュエーションが多くみられ、今日の百合のルーツの1つと考えられている作品です。

先日の「ダ・ヴィンチ」の百合特集でも、「百合クロニクル(年表)」の最初のほうにしっかり掲載されています。


ちなみに作品タイトルの意味ですが、これは主人公が身のまわりであったことを「お兄様」への手紙に書いている設定によるものです。「お兄様」は主人公にとって文字通り兄のような存在で、2人の間に恋愛感情などはありません。ただ、後半にて主人公の出生の秘密と関係して意外な形でストーリーに関わります。

ソロリティ


現代の視点からこの作品を読んでまず印象的なのは、舞台となる青蘭学園の独特な制度でしょう。この学園には「ソロリティ」という社交グループがあり、家柄・教養・容姿などが優れた者のみが加入を許されます。皆の憧れの的であり、学園に強い影響力を持っているようです。

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主人公の御苑生奈々子(みそのお ななこ)は、名門・青蘭学園に高等部から通い始めた1年生です。平凡な自分はソロリティとは無縁と思っていた奈々子でしたが、なぜだか候補に選ばれてしまいます。奈々子を推したのは、ソロリティ代表で皆の憧れの的である「宮さま」こと一の宮蕗子(いちのみや ふきこ)でした。


……というのがストーリー序盤の筋書ですが、ここだけでも現代の百合作品に通じる要素が多数見て取れます。まず主人公は、名門女子高に外部から入学した平凡な女の子。そこには生徒たちによる高度な自治組織があり、そこに入ることは一種のステータス。主人公は上級生のお姉さまに目をかけられてその組織に加入。そのために周囲から嫉妬や嫌がらせを受けたりもする。このあたりまで含めて、女子校ものの王道要素の宝庫。テンプレートと言ってもいいでしょう。


ただし1つ現代の百合作品と違うのは、この「ソロリティ」という組織が作中で必ずしも肯定的に描かれていないことです。「時代遅れの身分制度」として厳しく非難される一幕もあります。ストーリー後半では、生徒たちによる「ソロリティ」廃止運動が一つの山場になっているほどです。

現代の作品ではあまり見ない展開ですが、こういった描写があったのも時代柄なのでしょうか。少し興味深いところです。

百合的なみどころ


全3巻というボリュームの中で非常に複雑な人間関係が描かれている作品です。様々な人物たちのの愛憎が密接に絡み合いながらストーリーが進行します。キャラクターにもよりますが、単なる友情や憧れではない恋愛感情として描かれている関係も少なくありません。

主人公の奈々子も様々な女性に憧れ(あるいは恋愛感情)を抱きます。その中でも、「サン・ジュストさま」こと朝霞れい(あさか れい)への想いはほぼ明確に恋愛感情として描かれています。奈々子とのキスシーンまである数少ないキャラで、ヒロインと言っていいかもしれません。

ただし、れいの心の中にはずっと昔から「宮さま」こと蕗子がいます。自身の出生の秘密とも関係する因縁の相手です。れいは蕗子に愛されないのなら自分が生きている意味はない、というくらいの激しい想いを秘めています。

一方、その蕗子は奈々子をソロリティに半ば強引に入れるなどして目をかけていた人です。ストーリー中盤では、奈々子に「好き」と告白します。

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ただしどの登場人物も本心を隠しており、裏では様々な思惑を巡らせています。登場人物は決して多くないながらも、初見では人間関係の把握が少し困難なほど。この濃さもこの作品の魅力なのでしょう。

マリ子


個人的には、奈々子のクラスメイトのマリ子が気になるキャラです。長い黒髪の印象的な美しい女の子なのですが、家柄の関係か学園内には友達がいませんでした。外部入学の奈々子と友達になれたことを喜びますが、奈々子を強く求めすぎて怖がらせてしまったこともあります。

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基本的に奈々子はサン・ジュストさまを始めとするお姉さまたちに夢中なので、マリ子は寂しい思いをさせられることが多めです。百合作品における薄幸親友ポジションのルーツと言えるかも……?


現代に通じる王道要素を多く含むため、百合好きなら非常に興味深く読める作品だと思います。一方で、現代の作品では見かけない描写(主に後半のドロドロ)も多くみられ、初見では先が読めない楽しさがあると思います。必ずしも(百合的に)みんながハッピーとは言えない結末も含め、今読んでも強く印象に残る作品です。

現在、Kindleストアで1巻が無料、2巻と3巻が50%OFFになっています。この作品が気になる方はぜひこの機会に。


posted by trinder at 22:04 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月22日

発売目前!「百合+カノジョ 好きになってもいい? 」

体験型アンソロジー「百合+カノジョ」の第2弾が2月24日に発売されます。当初は「百合+カノジョ2(仮) 」というタイトルで通販サイト等に載っていましたが、正式タイトルは「百合+カノジョ 好きになってもいい? 」となりました。


百合+カノジョ 好きになってもいい?(amazon)


公式サイトのようなものは無いようですが、出版社公式のツィッターアカウントで内容に関するツィートが何度かされています。




Vol.1も女子校ものから社会人ものまで幅広くカバーしていましたが、今度は40代のキャラクターまで登場するとのこと。これまで以上に作家さんの個性が楽しめる作品になりそうです。

参加している作家さん達も、各々の作品の内容を少しずつツィートしています。一部を引用させていただきます。














百合の王道から個性派まで、個性豊かなシチュエーションや関係性が揃っているようです。個人的には30代若女将に注目でしょうか。ただでさえ百合作品としては珍しい設定ですが、ここに体験型(100%主観視点)という要素が組み合わされたらどうなってしまうのでしょうか。

今回も未知の百合体験が満載になりそうな「百合+カノジョ」。2月24日の発売日が楽しみです。



【参考記事】
体験型百合アンソロジー「百合+カノジョ」


 
ラベル:百合+カノジョ
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2018年02月20日

「将来的に死んでくれ」第3巻(長門知大)

ちょっと遅くなりましたが、「将来的に死んでくれ」第3巻(2月9日発売)の感想です。



菱川俊(ひしかわ しゅん)は、クラスメイトの刑部小槙(おさかべ こまき)のことが大好き。ときにはお金を積んででも小槙と親密になろうとします。対する小槙のほうはいたってクール。たいてい俊をそっけなく扱いますが、一緒に遊んだりもするので決して嫌っているわけではなさそう。そんな2人の不思議な関係を描いたラブコメディです。

【参考記事】
「将来的に死んでくれ」第2巻(長門知大)

今回の第3巻でも、俊は小槙に溢れんばかりの愛をアピールしています。例によって暴走しがちですが、乙女のように悩んだり、煩悩と戦ったりすることもあり。小槙のほうも、俊の奇行にちょっとあきれつつも友人として憎からず思っているように見えます。

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俊と小槙のおなじみのやりとりに加えて、今回は新キャラクターも登場します。俊の兄の倖(ゆき)は、可愛いという設定の俊がかすむほどの美少年です。百合作品で男性キャラというと警戒してしまいますが、俊×小槙を見守るような立ち位置になりそうな予感。小槙の弟のような感じでしょうか。そういう意味では百合的な空気は読んでくれそうなキャラです。


この回の最後に収録されている回では、風邪を引いた小槙を俊が保健室までエスコート。小槙は保健室につくなりすぐに眠ってしまい、完全に無防備です。普段から小槙にあれこれしたいと思っている俊にとっては大チャンスですが、いつも肝心なところで小心なので今回も何もできない……?

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……と思ったら大胆にも小槙にキス。俊いわく「ちゃんと責任取るからね」とのことですが、いったいどうするつもりなのでしょうか。次巻からも目が離せません。


(Kindle版:あり)
posted by trinder at 10:48 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

Kindleで学園マンガフェア 「セントールの悩み」「女子かう生」「おにいさまへ…」等が50%以上OFF

Kindleでまたまた新たなセールが始まっています。今回は「学園マンガフェア」。セール期間は3月1日(木)までです。

『50%OFF以上』 学園マンガフェア


ラインナップを見てみると、単に学園ものというだけではない個性的な作品が多く選ばれている印象です。その中から、今回も百合(っぽい)作品を探してみます。

「セントールの悩み」は、1・2巻が75%OFF、3巻が70%OFFなのが確認できます。




「女子かう生」は、1巻が85%OFF、2巻が58%OFF。




「第七女子会彷徨」は、1〜3巻が75%OFF。

 


「学園ポリーチェ」は1巻が99円、2巻が270円。




ちょっとクラシックな作品だと、「おにいさまへ…」が全3巻が216円になっています。タイトルからは内容を想像しづらいですが、百合漫画黎明期を語る際にはよく言及される作品です。ダ・ヴィンチの百合特集内の年表にも載っていました。



【参考記事】
「おにいさまへ…」全3巻(池田理代子)



ここ何日かで大規模なセールが他にも複数行われています。読みたい本がいろいろあった人には良い機会になりそうです。

【参考記事】
Kindleの電撃25周年記念フェア更新 「リコとハルと温泉とイルカ」57%OFF、「エクレア」26%OFFなど
Kindleでライトノベルフェア 「百合風の香る島」「百合ラブスレイブ」などが50%OFF
 
posted by trinder at 09:24 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

FLOWERS新作ドラマCD「スノウホワイト」が発売決定 ダリア先生と方喰寮長がメインに

FLOWERSシリーズの公式サイトにて、新作ドラマCD「スノウホワイト」の発売が発表されています。

ドラマCD「スノウホワイト」特設ページ

メインとなるのは、ダリア=バスキアと方喰たまき。2人の友愛を描いたストーリーになるようです。過去のお話がメインになりそですが、えりかと千鳥が登場することも発表されています。

方喰寮長こと方喰たまきは、ゲームでは特に「秋篇」あたりから印象的な役割を与えられていたキャラクターです。これまで間接的に触れられるのみで本人の登場はなかったように思いますが、今回のドラマCDではいっきに主役級の扱いになりそう。若き日のダリア先生との関係も含め、どんな掘り下げ方をされるのか楽しみです。

なお、方喰たまきの声優は森なな子さんになります。こちらもどんな声と演技になるのか期待です。

あと新規キャストだとほかに「アベリア=フロア」「女王/ナレーション」役としてミルノ純さんの名前が確認できます。特に百合とは関係ありませんが、D.C.(ダ・カーポ)シリーズの朝倉音姫(の一部移植版など)で知る人ぞ知る(?)声優さんです。個人的にファンなので密かに楽しみです。


ドラマCDの発売予定日は4月20日です。

オードトワレ、PS Vita移植版、ファンブック、画集など、まだまだ新しい展開が待っているFLOWERSシリーズ。今年の動きにも期待できそうです。




ラベル:flowers
posted by trinder at 08:37 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Kindleでライトノベルフェア 「百合風の香る島」「百合ラブスレイブ」などが50%OFF

Kindleストアで、「ライトノベルフェア」というセールが開催されています。セール期間は3月1日(木)まで。

Kinldeストア / 『50%OFF以上』 ライトノベルフェア

一般作・成人向け問わずかなりの数の作品が少なくとも50%OFFになっているようです。中には85%OFFなんてものも。

二次元ドリーム文庫


注目は、ちょっとエッチなラノベレーベル「二次元ドリーム文庫」。ちょくちょく百合作品を出していますが、そのほぼ全てが50%OFFになっています。一番新しいのは昨年9月発売の「百合風の香る島 由佳先生と巫女少女」でしょうか。







なぜか「百合グラドル・優衣」のみ「定価+ポイント50%還元」になっていますが、実質的には50%OFFとほぼ同じですね。
 

他に百合な小説を見つけたらまた追記したいと思います。

Kinldeストア / 『50%OFF以上』 ライトノベルフェア
 
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Kindleの電撃25周年記念フェア更新 「リコとハルと温泉とイルカ」57%OFF、「エクレア」26%OFFなど

Kindleストアの「電撃25周年記念 電子書籍フェア」が更新されています。セール対象は週替わりのようで、今週更新分は2月22日(木)まで。

【追記】
その後、セール対象を一部入れ替えつつ3月1日(木)までに延長されたようです。

Kindleストア / 電撃25周年記念 電子書籍フェア

セール対象が多いので探すのが大変ですが、以下はおそらく新規の追加です。

57%OFF


個人的に注目は、「あやかしこ」のヒジキさんの作品「リコとハルと温泉とイルカ」。公式キャッチフレーズが「百合ちっく女子高生友情物語」だけあって、百合度は「あやかしこ」以上です。全4巻が57%OFFです。



【参考記事】
リコとハルと温泉とイルカ(ヒジキ)


「あとで姉妹ます。」のめのさんの作品「まもなく開演!」「ちぐはぐ少女のダイアログ」(ともに全2巻)はいずれも57%OFFになっています。




57%OFF作品でその他に百合(っぽい)要素がありそうなのは以下あたり。基本的にはどの作品も全ての巻が対象のようです。



他にはちょっと懐かしい「かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜」なども。タイトルが百合っぽいですが主人公は元・男性なので自己責任で。



26%OFF


26%OFF枠への新規追加で、注目は百合アンソロジー「エクレア」でしょうか。Vol.2まで対象です。



割引率は控えめですが、対象数はかなりの多さです。普段あまりセールにならない作品もあるので探してみるといいかも。一部小説も含まれます。







【参考記事】
「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」(仲谷鳰、缶乃ほか)
エクレア blanche あなたに響く百合アンソロジー
「菅野マナミ短編集」ほか(記事の下のほう)
「オンリー☆ユー ~あなたと私の二人ぼっち計画~」(めきめき)

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【参考記事】
「やがて君になる」第4巻(仲谷鳰)
「新米姉妹のふたりごはん」第3巻(柊ゆたか)
ラベル:電子書籍
posted by trinder at 00:35 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする